先日、3,4,5歳の部屋に入った時に面白いことを見つけました。
いくつかのゾーン遊びが開いていたのですが、その日はいつもは絵本ゾーンになっている所で子どもたちが集まって盛り上がっていました。何をやっているのかと見てみると、絵本ゾーンの机に、鏡と、くしと、エプロンが置いてありました。初めは、それに興味を持った女の子たちを中心に、鏡で髪をチェックしたり、髪の梳き方、結び方を教えてあっていました。
しかし、ある子どもが、鏡の前でエプロンをまいた瞬間、、、。あっという間に、美容室ごっこゾーンが出来上がっていました。「本物の美容室の様に鏡の前に座り、話しながら髪をくしで梳いてもらう」、そんな楽しそうな様子に、男の子、女の子、年齢関係なく集まってきていました。
すると、そんな突然現れた魅力的な環境に、子どもたちも自然と「美容師さん役」「お客さん役」、「待っているお客さん役」、「お客さんを連れてくる役」など役割分担を始めたのです。
新しいゾーンを考える時、色々なものを準備しなければと考え込んでしまうことがよくあります。ですが、今回は簡単にそろえることができる「鏡、くし、エプロン」という3つを机に置いておくだけで、こんな魅力的な環境を生み出していました。そこには、子どもたちの無限の想像力、興味、そして関わりが、よい楽しみを生み出しているのでしょうね。
(投稿者 西田 泰幸)