今年度の新宿せいが保育園の食は「和食」をテーマとして誕生会では、その月の旬となる野菜をベースに考え作ってきました。また、和食とは日本の伝統料理ということから有名な京野菜や加賀野菜といったように、東京にも伝統的な野菜が存在していたことからそれらの野菜も誕生会とは別に紹介をしてきました。
東京周辺で伝統的に作られていた野菜を今では「江戸野菜」や「江戸東京野菜」という名前で作られています。その昔は多くの種類が作られていましたが、農地の転用等で無くなってしまった品種も数多くあるそうです。現在作られているものの中で有名なのは、練馬大根や谷中生姜等ありますが、昨年度に江戸野菜を出していくという事で、ブラヘイジで練馬区の石神井公園の中にある「ふるさと文化館」というところへ行きました。
そこでは、練馬大根に関する様々な資料があり中でも驚いたのが、たくあん作りの工程でした。大人が20~30人くらい入れそうな大きな樽が展示してあり、その中に干した大根を敷き詰めて作っていたそうです。そして昔の人たちは、出来たたくあんを江戸で売るために、新宿せいがの近くを通っている目白通りを使っていたというつながりもありました。
話しが少しズレてしまいましたが、今年度保育園で紹介してきた江戸野菜は、4月「東京独うど」5月「芯取菜」6月「三河島枝豆」7月「寺島なす」8月「内藤かぼちゃ」9月「早稲田みょうが」10月「馬込三寸人参」11月「三河島菜」12月「山下白菜」1月「金町小かぶ」2月「伝統小松菜」を各月ごとに、素材の味がわかりやすいように調理をして3、4、5歳の子たちを中心に試食をしてもらいました。とても美味しく食感の良いものや、想像とは違う味がするものなど様々でした。
自分たちの住んでいる地域や、地産地消という意味も含め、生産量が少なくあまり市場に出ないこともあり、初めて知った食材が多かったので私自身とても勉強になったテーマになりました。
今年度も残すところもうすぐあと一月となり、来月はどんな江戸野菜と出会えるのか楽しみです。(投稿者 柿崎)
練馬区の石神井…と聞いて、「お!?」となりました。実はまさにその練馬区石神井に私の幼馴染が暮らしています。あまり関係のある話ではありませんでしたが、なんだか嬉しくなってしまいました。もし気が向いたら行ってみたらどうだいと知らせておきます笑
「大人が20〜30人くらい入れそうな」とあったので、実際に大人が樽の中にはいっているのを想像してしまい、少しおかしくなりました。そして、実際にそのくらいの人数で入ってみたくもなりました。それにしても大きな樽ですね。それだけ練馬大根が収穫されていたということでもあるのですかね。豪快な作り方もおもしろいです。毎月の江戸野菜の紹介も楽しそうですね。伝統野菜から、当時の人々の様子も伝わってくるのかもしれませんね。
大きな樽ですねー!!!給食はもちろんのこと、お餅つきの時の豚汁など、いっぱい作るとその分旨みがたくさん出て、なんとも言えない美味しさが出ますね。たくあんもそれだけ大きな樽に入れてつくることで出る独特の旨味というものがあったのかもしれません。それにしてもとても大きいですね。上の方はこんもり盛られていますね。上の方は浅漬け、下の方はしっかりと漬け込まれた味わいとなるのでしょうか。食べてみたいです。
先日桜島大根をふろふき大根にしたおやつが出ました。とても味わい深く、子ども達にも好評でした。柿崎先生の食への取り組み、今後も期待しています!!!