今回のメニューは春ということで、桜ごはん、そして旬野菜の筍とひき肉の和え物、同じく旬のレタスのサラダ、新たまねぎ、そして塾長の好物のケンタッキー、そしてフライドポテトでした。
なぜケンタッキーとフライドポテトがあるのか!?
実は塾長はケンタッキーがお好きです。来週の目の手術を控えた塾長に塾生からのサプライズメニューでした。
そして、もう1つのフライドポテトは今回の報告者、西田の大好物で、もうすぐ二人目の子どもが生まれる私に他の塾生からのサプライズメニューでした。
その瞬間はサプライズすぎて、色んな驚きでいっぱいでしたが、そこには、しばらく子育てに専念してくださいという臥竜塾メンバーからの優しい心遣いがあり、本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。
今回の内容は大きく3つでした。
1つ目、尾形光琳の話
以前ブラヘイジでは、箱根にあるMOA美術館にある尾形光琳の作品を見に行ったことがありました。その作品は「紅白梅図屏風」という2枚がついになった作品で、普段は一枚ずつしか展示されていないのですが、56年ぶりに同時に展示される非常に珍しい機会でした。そのことが先日、テレビの日曜美術館という番組で取り上げられていたらしく、その録画を皆で見ました。
優れた日本の画家である尾形光琳は、もともと呉服屋の生まれでしたが、その呉服屋がなくなり、画家の道に入る時に、あこがれの画家の俵屋宗達の真似をすることから入ったそうです。その真似をした作品の風神雷神図は、本家の俵屋宗達の作品とほぼ同じに感じるほどの作品で、そこから独学自習を加え「伊勢物語」や「燕子花図」といった作品が生まれていったそうです。
この光琳の作品は、のちの日本の美術界に大きな影響を与え、その影響を強く受けた人たちは琳派と呼ばれ、現代の画家の中にも、その琳派がいるということです。その琳派と呼ばれる人たちへのインタビューでは、それぞれ光琳の作品に対して感じるものは、「リズム」であったり、「画角」であったり、また「すきま」であったりと様々です。
今回、塾長がこの光琳のことをテーマに取り上げたのには、「日本では師匠のいいところを汲み取って真似すること」というよい文化があるということでした。塾生においても、見守る保育に対してどこが一番感じるか、そこはそれぞれの視点からですが、塾長という師匠のいいところを真似する。そんな気持ちを忘れずに行きたいと思います。
2つ目は、NHKで特集されていた“新アレルギー治療”という番組の話でした。
その中では、世界には、アレルギーと無縁の村があり、そこで様々な実験を行って調べた結果、アレルギーは遺伝によって起こるものではなく、環境によって左右されるものの仮想性が高いというものでした。アレルギーがない村では、人の体「Tレグ細胞」というアレルギーを和らげる物質が検出されたそうです。それは家畜が出す菌を普段から取り込むことで増え、三歳ぐらいまで増え続けるそうです。
都会においては、きれいすぎることにより、菌が発生せず、そこで暮らす人々はアレルギーを抑える「Tレグ細胞」をあまり持っていないそうです。
別の実験では、アレルギーを予防するにあたり、どんな方法があるのかということが検証されていました。これまではアレルギーのあるものの摂取をできるだけ遅くするという方法がありましたが、最近の研究では発症する前なら少しずつアレルギーのあるものを摂取したほうが効果的という実験結果が得られているそうです。
あくまで、アレルギーを発症する前の話ですが、アレルギーを抑える「Tレグ細胞」は、「小麦に効くTレグ細胞」、「卵に効くTレグ細胞」というようにその対象により細かく分けられるそうなのですが、それを発症する前に取り込むことで、取り込んだアレルギー物質のTレグ細胞が作られるということなのです。
そして、とても驚かされたのが、もっともアレルギーになる原因の一つに、口からではなく、皮膚からアレルギー物質を取り込むと、そのアレルギー反応が顕著にでるそうです。
それは例えば、スキンケアのクリームにピーナッツオイルが入っていると、肌荒れの部分より体内に入り、これは異物だと体が認識し、その物質への攻撃しようとする力が働くそうです。
大人になってから急にアレルギーが出る、花粉症になるという所もこういった皮膚からの接種が影響しているとのことでした。
普段から菌、アレルギー物質を体内に少しずつ取り組むことはとても大切なことなのですね。
3つ目は来週に迫った塾生の臥竜塾セミナーについてでした。
初回は、環境についてで、詳しくは当日のセミナーをお楽しみにしてほしいという塾頭山下からのお願いなので、ここには書きませんが、次回の塾報告ではその様子などもまた話題に上がると思うので楽しみにしておいてください。
(報告者 西田)
それでは…ゴホン!「安産、すっぽん!!!(かなり気合を込めました)」西田さんのお子様が無事に産まれるように祈願させていただきました。安産を願っております。藤森先生も目の手術も控えておられるのですね。合わせて何事もない手術を願っております。
筍いいですね!私も以前の藤森先生のブログを読み、筍が食べたくなり、先日いただきました。あの食感がいいですね。
師匠のいいところを汲み取って真似をする、まさに私も藤森先生の真似をしながらたくさんの気づきをいただいています。これからもどんどん吸収していきたいと思います。アレルギーのそのような話を聞くと、人も自然の中の一部なんだなと感じます。そんな中で、人と自然を分ける意識が強すぎると、人と菌をとにかく離したい、接触したくないということになるのかもしれません。私たちも自然の一部である、自然を構成する一部であるという感覚は簡単に言ってしまっていますが、大切なことなのかもしれませんね。
さっそくセミナーが行われるのですね!セミナーを受けることができないのが残念ですが、とっても楽しみです!
お祝い雰囲気満載の臥竜塾だったようですね!そして、本当におめでとうございます。僕もケンタッキーは大好物で、最高のパーティーになったことを感じるところです。パーティーといったらケンタッキーですよね。
アレルギーについて、とても勉強になります。日々保育を進める上で配慮の必要な重要なものです。その見方や考え方が最近の研究などから新しいものへとなっていくことはとても大切なことですね。隔離をしたり、一緒に食事をする楽しみを味わえないことは、寂しいことのように感じてしまいます。その境界線がよりゆるやかなものになればと思ったりしてしまいます。先日もアレルギーを解除された子が一人出まして、なんとも言えない感動というのでしょうか、喜びを味わいました。色々な研究を元に、より柔軟に対応していく姿勢も大切であると思いました。
そして、臥竜塾セミナーがいよいよ開幕されましたね!本当に素晴らしい第一回講演でした。来てくださった方々の熱意が、塾頭の話を聞く時の頷きに表れていたように思います。今後のセミナーも本当に楽しみです!!!