それぞれの役割

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IMG_13886月9日(火)の臥竜塾の報告をさせていただきます。
本日のメニューは、〝牛すじカレー〟と、〝九条ネギのサラダ〟(本多先生の機転(?笑)により万能ネギのサラダに)

左から『青かえで』『おすまし』『暫』『加賀みそ』

左から『青かえで』『おすまし』『暫』『加賀みそ』

そして、我らが西田泰幸先生が第二子出産のお祝いのお返しにと下さった〝加賀麩 不室屋のスープ〟でした。

トロトロと煮込まれた牛すじの旨味、セロリを始めとする野菜達がカレーの香りを一層ふくよかにし、とても味わい深いカレーでした。サラダもスープもとても評判よく、皆で美味しくいただきました。
先ずは、恒例のように西村くんの出張報告から。
先日、島根県は『GT島根』による研修会に立ち合われました。
あらかじめいくつかの質問をとらせていただき、その内容を元にグループディスカッションが行われました。

中国版『見守る保育』の出版の体系化を兼ねた研修であった為、「基本的な話が多かった」と西村くん。

日中は書類やお便り、行事などに追われてクラスで話し合いの時間をもつことが難しく、

夕方は職員が自分の子どものお迎えなどですぐに帰宅しなくてはならない為、兎にも角にも〝時間がない〟という声が多かった、とのことです。

藤森先生からは、「保育士の仕事というのは、子どもと関わることだけでなく、書類関係の仕事も含まれる。

それを勤務時間内で完結させるのが大前提のはず。海外では定時で帰る人ほど評価されるのに対し、時間外手当て等して残業を奨励するのは日本だけ。

書類を保育中に行えるような簡易的なものにするなど、書類関係の改善が必要なのでは」というお話がありました。

本当にそうですね。やってもやっても終わらない書類を前にしたら、「書類の為に保育をしているのではない!」と思わず言いたくなってしまいますよね。

 

その他に面白い取り組みについての紹介もありました。あさり保育園では、各ゾーンにQRコードが設置され、

携帯電話でそれを読み込むとそのゾーンの説明が写真付きで表示されるというものです。

時代が進んでいることを感じさせますね。実際に携帯電話で読み込んで見てみると、内容もとてもわかりやすくまとめられていて、

非常に魅力的な取り組みであることがわかります。こういった取り組みに対しての、あさり保育園さんの園長先生含め職員の方々の柔軟な姿勢も、本当に勉強になります。

塾頭から「調理の職員と〞レシピをQRコードで展開してみてはどうか〟という話も出ている。新宿せいが保育園でも検討したいですね」

と話があり、新宿せいが保育園でも今後取り入れたい活動の一つとして、注目の取り組みであることを感じました。

また、今回出張先となった島根県には11園のGT所属園があるのですが、なんとこの度、島根県全体から藤森先生の講演を聞きに、計45園の参加があり、

人数としては、190名以上にものぼる大規模な研修となったとのことでした。見守る保育への興味、関心の熱が高まっていることを改めて感じます。

 

ここで一息。コーヒーを入れて、デザートに藤森先生がご出張先で買ってきて下さった、スティックケーキを食べました。

塾ではもうお馴染みの『花燃ゆ』がデザインのお菓子です

塾ではもうお馴染みの『花燃ゆ』がデザインのお菓子です

左から『チョコ』『キャラメル』『チーズ』『抹茶』です

左から『チョコ』『キャラメル』『チーズ』『抹茶』です

コーヒーを飲みながら、来週に行われる第3回臥竜塾セミナーの本番前チェックを行いました。

藤森先生からの示唆に富んだアドバイスが多々あり、より深みを増して来週、皆様にお届けできることと思います。楽しみにしていてくださいね。

 

そして話は、〝2年目の役割〟について、展開されていきます。

先週6/6(土)に行われた父親体験保育のリーダーを加藤が務めました。その反省を踏まえて藤森先生がこんなお話をしてくださいました。

「2年目の職員がなぜリーダーをするのか。

1年目は好きなことを好きなようにやっていい段階。その他の事を全て受け止めるからとベテランの先生方は言ってくれたよね?

では、2年目はどうなのか。

2年目は1年間行事から何からを見てきて、流れもわかり始めて、職員同士お互いのこともわかって、だけど染まってないというのが、2年目。

好きな事を好きなようにやる1年目のような指揮の取り方ではなく、どうその行事をまとめるか。ベテランから新人さんまで、そこに関わる人達をどうまとめるか。

まとめ方においては新人でありながら、少しずつベテラン側に寄ってくる第一歩。それが2年目の役割であり、行事のリーダーになる所以だよ」

頭の中でバラバラになっていたパズルのピースがつながったような思いがしました。

父親体験保育終了後に感じたまとまらない気持ちを、塾頭を始め多くの先生方が温かな言葉にして声をかけて下さっていたのですが、

この度の藤森先生からのお話で、それら全てがつながったような、そんな思いがしました。目頭が熱くなります。

この経験、想いを胸に、7月に第四回を迎えます臥竜塾セミナー『チームワーク』の会を、西田泰幸先生と一緒に担当させていただきたく思います。

皆様、どうぞご期待ください。

 

ベテランに必要なリーダーシップ論があるように、例えば10年目のリーダーシップ論、何年目のリーダーシップ論と、

各年数において、また、そのポジションにおいて、それぞれリーダーシップについて考えるべきことがあり、

また、それぞれにおいて必要とされる役割があるはずです。

すると、「新人さんは〝フレッシュなリーダー〟ですね」と小松崎先生。それに対して「新人さんはフレッシュさをリードする人」と藤森先生(笑)

流石です。一同笑いに包まれながら、この度の塾はお開きとなりました。

今回の塾は、僕にとっては、九条ネギならぬ万能ネギのように、鮮烈で、少し大人の辛味の効いた、味わい深い臥竜塾となりました。

(報告者 加藤 恭平)

それぞれの役割」への4件のフィードバック

  1. 「まとめ方においては新人でありながら、少しずつベテラン側に寄ってくる第一歩。それが2年目の役割」という言葉には、グッと来ましたね。また、ここで“なぜ2年目でまとめる力が必要になるのか?”という疑問が浮かびました。「まとめる」という行為には、職員ひとり一人の個性の把握や主張同士を調整する作業、そして必ずコミュニケーションがなくてはできないと思います。きっと、それらを試行錯誤できることも、「ベテラン側に寄ってくる第一歩」ということでしょうか。そして、私の中で衝撃だったのが「海外では定時で帰る人ほど評価されるのに対し、時間外手当て等して残業を奨励するのは日本だけ」という部分です。時間内で収める人ほど能力が高いと評価されれば、その人に関わる全ての人がハッピーになるイメージがあります。“本質を見逃さない効率化”が日本には必要な気がしました。

  2. 2年目の役割、考えさせられました。人はやはり信頼され、任されることで成長していくのかもしれません。そんなことを感じました。2年目というと一般的には「まだまだ」という捉え方をされる部分もあるのかもしれません。自分だったら、そんな中でリーダーを任されるということに不安を感じますが、その不安を周りの信頼がサポートするという雰囲気が新宿せいがの雰囲気なのかなと思いました。人を信頼し、育てる雰囲気があることを強く感じました。

  3. 二年目の役割、リーダーとしての役割について文章を読み、確かにと思いました。一年間の中で様々な行事などへ取り組んでいる姿を様々な年数、ベテランから学ぶ、それを踏まえて、リーダーとして、取り組んでいく、これは、周りの見守り方も重要ですね。二年目の考えが染まっていないフレッシュさを活かしながらそして、高いEQ力をもち、サポートしていく、長く働く上での役割として、頭に入れておかなければなりません。
    そして、゛まとめ方においては新人でありながら、少しずつベテラン側に寄ってくる第一歩。それが2年目の役割゛この言葉は、心に響くものとなりました。

  4. k.takaさんへ
    コメントありがとうございます!
    “本質を見逃さない効率化”という面白い言葉が出ましたね。柔軟性が求められ、よりよい社会へと日本が成熟していく中で、理念や指標というものが大切になってくると思います。“本質を見逃さない効率化”というものが具体化された社会というものを目指していきたいですね。

    もりぐちさんへ
    コメントありがとうございます!
    もりぐちさんの感じた通り〝人を信頼し、育てる雰囲気〟というものが新宿せいがにはあります。ただ、それとは少し違うかもなのですが、最近読んだ本の中で〝人は変えられない〟とあり、〝変えられるのは自分だけ。自分が変わった時に、はじめて、周囲が、相手が変わろうとする〟とありました。先ずは自分、ということです。その環境の中にある学びを、感謝の気持ちでもって得ていきたいと、最近は強く思っています。

    kuma8さんへ
    コメントありがとうございます!
    8年目とならば、後輩も多く、きっと頼もしい先輩であられることと思います。kuma8さんのような先輩がいたら、クラスとしても、園としても、有難いことと思います。君がこの職場にいてくれて本当によかった、と思ってもらえるような人間になりたいですね。

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