フォースの力

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今日は年間講座「臥竜塾の教え」の日で、今月のテーマは「文字、数、科学」担当は小松崎先生でした。私は夕飯を作りに一足先に塾長の自宅にいたので、聞けませんでしたが、本多先生はとても分かりやすかったと言っています。小松崎先生本人も研修に参加している先生方も頷きが多かったと言っています。その理由として考えられるのが、自分たちも実践している上で、子どもの姿など共感できる事が多かったのではないか?という見解です。なんにせよ、無事に終えてよかったです。実は講座も残すところあと二回で終了なんです。あっという間ですね・・・次回は若林先生が「保幼小連携」についてです。

 

さて、まずはメニュー紹介からです。今回はコンソメを使った料理が課題でした。と言うのも、先週の日曜日に毎年恒例の「大掃除」があったのです。今から数年前に、まだ塾が始まっていない時に、柿崎先生にキッチンの掃除の仕方を覚えてもらうのが、きっかけで始まりました。と言うのも、やはり調理担当である者がキッチンの掃除の仕方を知らないというのは変ですからね(笑)そんなこともあり、この、行事が恒例になり、今では毎年3人ほど参加しています。今回の大掃除で、私たち塾生の欠点が分かったことがあります。それは買い物下手です(笑)特に調味料を無駄に購入してしまい、まだ十分に残っているのにも関わらず新しく同じ調味料を買ってしまうのです。結局、賞味期限が切れてしまいいつも悲しい結果になります…少し早いですが塾生の心得として「調味料を無駄にしない」を一つとしてここに掲げます。そんなわけで大量のコンソメが出てきたらしく、コンソメを使った料理にしました。

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またパスタも大量に余っていたので、思いついたのは「ナポリタンスパゲティ」です。あとは「じゃがいもと人参とベーコンのコンソメスープ」そして塾長から「牡蠣」のリクエストが出たので「牡蠣のパスタ」です。そして付け合せに「にんじんのピクルス」を作りました。

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食事も後半になり小松崎先生の講座の感想から、塾長からこんな話がでました。

乳幼児における数の理論から、最近の子どもの実験の話になりました。よく子どもを対象にした実験が行われていると思います。その時に実験者はもちろん対象は子どもですので、子どもを試しているわけですが、実は試されているのは大人、実験者の方ではないかという話しです。これはなかなか面白いですね。大人がある実験で子どもを試そうとしても、子どもは「分かりきっている事をなぜこの大人は聞くのか?」と思い「何か面白いことをしくれるのでは?」という思いから、実験者の思い通りの答えを選ぶそうです。

また子どもの自己中心性から脱するのは7、8歳と言われているそうですが、赤ちゃんには「つられ泣き」という現象があります。泣いている赤ちゃんを見ると自分も泣いてしまうという現象ですが、どうやら新生児は自分の鳴き声を理解しているということです。というのも実験で自分の鳴き声を録音した鳴き声を聞かせても「つられ泣き」をしないという結果があります。そうなると新生児でも自己を理解しているとなると7、8歳で脱するという理論はずれてきます。

塾長の話を聞いていると、既存の理論がことごとく覆されてきています。かと言って憶測で話しているのでなく、実際の現場を見ている理論を構築されています。

ですので、塾長が我々に対して

「もっと現場でのエピソードを書いて欲しい」ということです。

私もなかなか報告を書かないので偉そうに言えませんが、このホームページのブログの更新をもっと行って欲しいということです。

その理由として、塾長は最近の講演で現場でのエピソードをよく話すそうで、その際にちゃんと理論をつけて話します。要は変に理論を考えなくても、ちょっとしたエピソードをもっと書いて欲しい、理論は私がつける役割だからと言われました。おそらく私もそうですが、塾長のブログを読んでいると自分もこんな風に書いてみたいと思っても、実際はとても難しいです。これはチーム保育と一緒で、現場でのエピソードは塾生がたくさん見つけ、その理論は塾長が考えるという役割が違うので、もっと私たちは現場に目を向けないといけませんね・・・。

そんな赤ちゃんの自己中心性の話しから今月公開の「スターウォーズ」の話になりました。ご存知の方もいるかと思いますが、塾長はスターウォーズが好きで今まで全ての作品を映画館で見ているということです。とくに塾長が劇中で好きなのは「フォース」です。赤ちゃんには「フォース」のような見えない力を持っているのでは?と塾長が言います。

 

臥竜塾の面白いところは、展開がころころ変わるということです。ついさっきまで赤ちゃんの自己中心性の話をしていたら、急にスターウォーズの話題になり、そこから監督のジョージルーカスに話題が移ると、彼が作った過去の作品の話になり、監督つながりでスピルバーグに移り彼の作品で可愛いUFOを題材にした映画の話になり、塾長と西田先生と私しか知らなくて、その作品を必死に思い出し、全員でスマホ片手にかすかな手がかりから「ニューヨーク東8番街の奇跡」にたどり着きました(笑)この映画は、本当に面白いですよ!1987年の映画なので古いですが、出てくるUFOがとても可愛いいのが印象的です。

 

ちなみに、その日は都内のGT園の園内研修があったので塾長と西村先生は午前中から出張でした。その際にお土産にロールケーキを頂き、しかも3本も!それを今回のデザートにしました。生クリームがそんなに甘くなく、そしてしつこくなく、スポンジもしっとりとした食感で、いくつでも食べられるくらい美味しいロールケーキでした!

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そんな美味しいロールケーキを食べながら園内研修での話になり、見守る保育の「5M」の「もったいない」について講演されたそうです。ちなみに「1M」につき1時間なので、全ての「M」を解説するのには5時間かかります(笑)その中で、やはり保育の原理原則は子どもの自発性、自主性が尊重されるから見守る保育が特別な保育ではないという話から、しかし私が提案しようとしているのは、日本独自であり、世界でもなかなかないというのは乳児です。

例えば狼に育てられた少女は歩くという遺伝子を持っていても、周りが狼のため人間のように二足歩行はしません。逆に狼が人間の中にいても、もともと遺伝子を持っていない狼は歩くわけがありません。

これは保育と同じで、いくら子どもの自発性、自主性を大切にしていますといっても、子どもが自発的に活動できる環境がなければ意味がありません。また子どもというか、人類はもともと自発的に活動するという遺伝子を持っています。しかし、その遺伝子を持っているのにかかわらず大人が注意をして自発的な行動を止めていては、子どもは自発的になりません。

この時に重要なのが学研出版の「見守る保育」の本です。あの本の最後の方に自己評価ができるようになっています。あそこに書かれてある自己評価は、単純に環境だけの項目の評価だけでなく、それに対する子どもの姿も評価の対象になっています。あの自己評価を使うことで、保育室の環境、そして子ども達の姿も同時に評価できるのは、ある意味見守る保育の指針だと思います。

今回はかなりの長文になりました。また私の勉強不足もあり、分かりにくい箇所があるかと思います。その辺は想像を膨らませてください(笑)最後はこの言葉で終わりにします。

 

「天網恢恢疎にして漏らさず」

 

天が悪人を捕えるために張りめぐらせた網の目は粗いが、悪いことを犯した人は一人も漏らさず取り逃さない。天道は厳正であり、悪いことをすれば必ず報いがある。という意味です。

塾長の奥様が好きなことわざだそうです。どうしてそのような会話の流れになったのか・・・思い出せませんが、網に引っかからないように生きていきたいです(笑) (報告者 山下祐)

フォースの力」への2件のフィードバック

  1. 子どもたちは大人が求めているものをわかっていますね。だからこそ、大人の思いで子どもを動かしているのに、そのことに気がつかないということもあるのかもしれませんね。気をつけなければいけないなと思いました。また。私は理屈や理論をまず考えてしまう人間なので、気がつくと現場の子どもたちを全然見れていなかったのではないかと思うことがあります。最近、特にそう思うようになりました。もっと、もっと目の前にいる子どもたちの姿や思いに触れる、気づけるような人間になりたいと改めて今回のブログでその思いを強くしました!「現場から!」胸に刻んでいこうと思います!
    そして、スターウオーズの話がでました。実は私はスターウオーズのどの作品も観たことがないんです。ですので、この年末年始でエピソード4から観れるところまで観たいなと計画していたりします(itunesでレンタルできるのは確認しました笑)。ゆっくりでもいいので、最初から観てみたいと思っています。

  2.  本当ですね(笑)網には気をつけて生きていきます!
     〝見守る保育は子どもの自主自立を育てる保育ではない。それは全ての保育において、当然のことである。〟という断固たる姿勢、そこから放たれるメッセージは強く人の心を打つと思っています。その先にある楽しさ、見守る保育という保育の楽しさに触れた時、保育は深まりを見せていくのですね。
     〝素晴らしい教えは、広めるものではない。広まるものである〟との言葉通り、目の前にいる人を大切に、目の前の仕事を大切に取り組んでいきます。

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