軍隊
6月7日(火)今日の生臥竜塾
今回は小松崎先生が先週の生臥竜塾で報告してくださった通り、先々週番組で放送された「世界が驚いたニッポン!スゴ〜イデスネ!!視察団」の『保育園・幼稚園編』の幼稚園編をみんなで見ました。
この番組では「ユニークな教育の実践校」として園児数408名のマンモス幼稚園が取り上げられていて、保育園編と同様にフィンランドとフランスで保育園・幼稚園で園長をされている女性2人が視察に訪れていました。
ここの幼稚園で実践されているユニークな教育として、「脳を活性化させる」ことに着目に、それを「国語」と「音楽」で実践されていました。
まずは「脳を活性化させる(国語編)」です。
ここの幼稚園では百人一首で用いられる四文字熟語をフラッシュカードという手法を用いてハイスピードで入れ代えて、子どもたちは入れ代わる度にそのカードに記載されている四文字熟語を読み上げていくという取り組みをしていました。
このフラッシュカードに視察団の2人は驚いて、
「子どもたちはこれらの四文字熟語の意味をわかって読んでいるのか?」と質問し、
幼稚園側は「意味はわかっていない」と答えました。
それに対し、「わざわざ難しい言葉を幼稚園の時期にやる必要があるのか?」と尋ねると
幼稚園側は「漢字の音読で耳から脳を刺激し、言葉を増やす取り組みで、ここの幼稚園ではこのような脳を刺激し、言葉を増やす取り組みとして漢字教育を実践している。」とおっしゃっていました。
これに対し「次から次へとやらされているような気がして、まるで軍隊のようだ」と率直な意見を述べていました。
またフラッシュカードをやっている子どもたちが正座をしていることにも驚いていました。
次に「脳を活性化させる(音楽編)」です。
ここでも視察団のお2人は最初から驚きます。
なんと子どもたちが全員目隠しをしてピアニカの前に座っているのです。
最初は先生がピアノで一音を奏で、子どもたちは「ド」なら「頭」、「ソ」なら「お腹」と音階で体の触る場所を変えていました。目隠しは他の子を見ずに答えるためで、耳に集中させるためのものだったようです。
これを見た視察団の2人は、「子どもにはまだ難しい」と指摘しました。
これに対し、幼稚園側は「見てもらった通り、できていない子はいないし、絶対音感を身に付けるにはこの上ない手段」とおっしゃっていました。
次に合唱の様子を視察すると、フランスで園長先生をされている方が子どもたちの歌の合い方や上手さに「フランスの子どもたちはこんなに上手に歌えない、これは奇跡だ!」と讃えていました。
そこで「どのような取り組みをしているのか?」 「毎日練習しているのか?」と尋ねて
「月で歌う歌を変えていて、毎日少しずつ練習している」と答えていました。
次に誕生会の様子を視察に、誕生会を園児全員でやることにフィンランドで園長先生をされている方が驚いていました。
フィンランドでは、誕生会を3~4人で1人をお祝いしているそうです。
そこで、「全員で誕生会をやるのはなぜか?」と尋ねていました。
それは、「発表会を兼ねていて、月の合唱の歌を披露する場としても用いているから」だそうです。
視察団のお2人から最後に「日本の教育のクオリティが高いことは今回の視察でよくわかったし、見習っていきたい点もあった。しかし、遊びやゲームを通して教育を行えるとより良いですね。」と感想をいただき、幼稚園編の視察が終わりました。
今回の幼稚園編からも、前回の保育園編からも海外の視察団の方の口から出たワードで1番多かったのは「軍隊みたいだ」でした。
日本には、まだまだ第二次世界大戦の影響が未だに残っている部分が教育として反映されていることが今回の「世界が驚いたニッポン!スゴ〜イデスネ!!視察団」の『保育園・幼稚園編』を見てわかりました。
そこで塾長が書かれている臥竜塾ブログで、戦後から現在にかけて未だに影響され続けている日本の教育という観点で、私なりに読んでいただきたい内容をピックアップさせていただきました。
2012年10月17日「運動会の考察4」
2014年10月17日「集団給食」
http://www.caguya.co.jp/blog_hoiku/archives/2014/10/%e9%9b%86%e5%9b%a3%e7%b5%a6%e9%a3%9f.html
です!なんと両方とも10月17日!!狙ってませんよ!これは奇跡です(笑)
最後にメニュー紹介です。
今回のメニューは夏を感じる今日この頃ということで「冷やし中華」にしました!
あと新宿せいが保育園で看護師をされている方から教えていただいた「鳥の照り焼き(旬なアスパラとタケノコ添え)」と「鯛の兜焼き」です!
(報告者 若林)