韓国報告と保育の質の高め方について

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今回の臥竜塾は、塾頭も参加できたので、久しぶりのフルメンバーでの塾でした。

そんな中、今回は以前に韓国へ保育園の見学に行った西村君の報告から始まりました。

韓国の保育園は保育料を無償化したことで、とても分厚いマニュアルによって統一化されマニュアルに沿った考えで保育運営をすることで補助金が出るという考え方になったということでした。そしてそこには保育園や、幼稚園も関係なくそのマニュアルに沿って保育をしていくという事でした。つまり、国から発行されているマニュアルなので、それに沿えない園は補助金が下りないという制度に変わったそうで、保育の質が高いマニュアルであればとても合理的な考えだなと感じました。そのマニュアルに書かれているのかはわかりませんが、見学した園の中に「本棚の横には必ずソファが置いてある」「大きめのブロックがおかれている」「音楽ゾーン」「ごっこゾーン」「プロジェクトによって保育を深めていく」などなど共通点がたくさんあったという事でした。それぞれの園がすべて同じというわけではなく、その中で園の個性や特徴が表れていて、環境などは違いますがマニュアルのあり方などがなんとなくドイツで見学したミュンヘンの「バイエルン」という指針のあり方に似ているなと感じた報告でした。

西村君の韓国報告

西村君の韓国報告

現在、日本でも様々な保育について話し合われていますが、「日本の保育の質をどう高めるか」という事について考えました。例えば、ただ「自発的な子」としてしまえば、昔は自発的に兵隊に行く子を育てていた。という例もあった中でどうしたら質が高められるか話し合いました。「保護者が望む質の高さと、保育者が考える質の高さの認識が違っているのでは…」という意見も出てきました。保護者が園に望むものは様々ですが、実家が保育園で後々実家に戻って保育をしやすくするためには、塾長は「こういう保育をした方が子どもにとって良いという保護者の認識を変えていきたい。今現在も保護者の要望として、英語や体操教室をとりいれてくれという声が多いが、調査によると小学校に上がるにつれてあまり良い結果が出ていない、という研究結果が出ている」と話していました。上記に書いた韓国は法律として変えていったという事でしたが、日本でも指針を創る人たちは分かっているはずだが、表し方が難しいのでは・・・。そのためにも現場からの発表や研究が大切。そして、保育の場合は結果が表れるのが何十年後となり結果が見えにくい。結果が出たすぐの学年がフューチャーされがちになってします。「こんな保育をしているからこんな子に育ちます」という研究報告が保護者や外部への発信が必要、という話にまとまりました。

確かに英語や体操などもできた方が良いとは思いますが、将来何十年もある子どもたちにとって、幼児期にしか学べない様々な事の重要性を発信していく必要があるのだなと私自身感じた今回の塾でした。

そして今回のメニューは、豚キムチ丼温玉添え、さつま揚げ、なめこのみそ汁でした。

塾長は辛いのがあまり得意ではないのですが、豚キムチ丼に温卵を添えることでまろやかになることで大丈夫だと思い、以前の塾で半熟卵を完璧に作っていた森口君に温卵を作ってもらう事にしました。そしてここから事件が幕開けしました・・・。

「前回成功させてるから大丈夫っすよー!」と自信満々に引き受けてくれた森口君は、先ずスマホでレシピを調べて、その通りに作り始め数十分後に「できましたー!」と声をかけてくれました。すべてのものが作りあがり丼にご飯、豚キムチをのせ、温泉卵を割ったところ、うっすら白くなった状態の生卵が出てきました(笑)「えー!?何でー!?」と言っていましたが、そのまま「豚キムチ丼生卵添え」という事で美味しく頂きました(笑)そしてデザートはスーパーで安かったパイナップルを食べたのですが、これもなかなかすっぱかった今回の夕飯でした(笑)   (報告者 柿崎)

本日の夕飯

本日の夕飯

すっぱいパイナップルと以前頂いた狭山茶

すっぱいパイナップルと以前頂いた狭山茶

韓国報告と保育の質の高め方について」への2件のフィードバック

  1. 韓国 報告をされたのですね。私も初めての韓国研修に参加させていただき、日本の保育を改めて考える良い機会になったのですが、「保護者が望む質の高さと、保育者が考える質の高さの認識が違っているのでは…」とありました。これは日韓でとても共通する点であると思います。カリキュラムでは、ヌリ課程の導入など韓国が質の互いに保育と言う点で整っているのかもしれませんが、受験大国だけあり、幼少期どれだけ習い事をさせるかを保護者の中で争っているような現状です。講演や著書が、保育関係者だけに留まらず多くの保護者にまさに「こんな保育をしているからこんな子に育ちます」と言った分かりやすい保育を伝えたいですね。

  2. 「保護者が望む質の高さと、保育者が考える質の高さの認識が違っているのでは…」まさにその通りだと思います。実際自分自身がぶつかっている壁もそれと同じことが起こっています。なかなか理解してもらえない。研究結果も「それはそれ」ということを言われることも多いです。結局のところは子どもたちの実際の成長を伝えていくうえで研究の結果とつなげていくしかないのでしょうね。「こんな保育をしているからこんな子に育ちますという研究報告が保護者や外部への発信が必要」とあります。実現できるようにもっと自分も学ぶことや発信するための力を養っていかなければいけません。ありがたいことに藤森先生・臥龍塾をはじめ、新宿せいが保育園の先生方が先陣切って様々な取り組みをしているのはとても参考になります。まずは真似をすることで、一つでも保護者に保育を発信していければいいなと常々感じています。

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