私の勤めさせていただいている園では、誕生日会を毎月に分けて行い、子どもたちの誕生日を祝っています。
学童でも誕生日会を行っていますが、保育園とは異なり個別で行っています。
誕生日当日だと家族で祝うため学童をお休みしたり、週末の休日であると無理なので多少前後することもありますが、基本的には誕生日当日に行います。
誕生日を家族に祝ってもらうのは特別な意味合いもあり格別ですが、友達に祝ってもらうこともまた格別であると思います。
ましてや自分だけの会となると嬉しい反面、恥ずかしいこともあるかと思いますが、とても嬉しそうにする子どもたちの顔や仕草は私たち保育者の原動力となるほどです。
誕生日会の流れは、○月○日に○歳になりました。と子どもたちが自ら報告する形で始まり、質問タイムへ!
そこでの質問はある程度確立されていて、
「将来の夢は何ですか?」
「○歳になって何をやってみたいですか?」
「好きな食べ物(他にも色など)は何ですか?」
「今日(誕生日)に何のケーキが食べたいですか?」
「誕生日プレゼントは何をもらいましたか?」などです。
誕生日会はその子(誕生日者)をより知るための会でもあるのです。
その後職員が事前に用意した誕生日カードに記載している誕生日メッセージを読み上げ、些細なプレゼントを添えて贈ります。
この誕生日カードには半分は職員からのメッセージで埋まっていますが、あと半分は仲の良い友達に書いてもらったりと、有効活用してくれています。
園の誕生日カードも然りですが、形として残る物はその子にとってかけがえのないものになりますよね。
そして最後に歌のプレゼントをして会は終了です。
なぜこの学童での誕生日会を報告させていただいたかというと、私事になってしまうのですが先月24回目の誕生日を迎えました。
その際に子どもたちはどこで情報を仕入れたのかわかりませんが、私の誕生会をすると言い出したのです。
私は最初子どもたちの意思を組むことができず、「先生のは大丈夫だよ」と言ってしまいましたが、その返しで我に返りました。
「いつも先生たちが誕生日会をしてくれているお返しだよ!」と言ってくれたのです。
正にギブアンドテイク…
前文にも書きましたが、子どもたちの嬉しそうな顔や仕草が原動力となったり、日々の子どもたちの姿から多くのことを学ばせてもらっていることだけでギブアンドテイクが成立しているというのに子どもたちはこういった形でも返してくれるのだととても嬉しく感じたと共に感銘を受けた出来事でした。
形として残るのはかけがえのないものであると書きましたが、私にとってこの24回目の誕生日は心に残るかけがえのないものとなりました。
塾長のブログに「子どもの発達は、子どもと大人の相互作用の帰結として、また、子どもも、また大人側もともに能動的にこのプロセスに関わり、学習はそのような双方の能動的な関与によって構成されていく」とありました。
この出来事もこれに該当するものであるように思えたと共に、これからも子どもたちとギブアンドテイクの関係、対等な関係で居続けていきたいと思えた出来事でもありました。(投稿者 若林)
誕生会のお返し、ということは子どもたちが園での誕生会を喜んでくれているということでもあるのかもしれませんね。そのお返しにとの子どもの言葉からは充実して園で過ごしている子どもの姿を感じるようでもあります。素敵なお話です!
若林先生の普段からの子ども達との関わりの深さが見て取れるようですね。対等であると同時に、相互にとって意義のあるwin-winな関係であると言えると思います。利益とは異なる世界ではありますが、どちらかが得をするような関係ではなく、双方ともにメリットがあり、そして関わり合うことでお互いにとって有意義なものへと発展していく力をもった関係性ですね。
これからも子ども達にとって素敵な人でいて下さい。24歳のお誕生日おめでとうございます!