8月8日に塾報告をさせてもらいます。
まずはご飯の紹介から…
さっぱりとしたネギナス(さっぱり作ろうとしましたが味付けをしていくうちになんとなくさっぱりではなくなってました。)、ネバネバ丼(アボガド、納豆、オクラ、山芋、しらす、漬けマグロ)、ミョウガの味噌汁です。
そして大きなスイカもいただきました!
「夏らしく」というイメージでメニューを決めさせていただきました。
本日は和気藹々といいますか、楽しく食事をしている際に田崎氏があいうえお作文が得意という話になりました…
田「昔友達とやりませんでした?僕得意ですよ!」
そこまで言うならば…すごい作文出してくれるのだろうなと塾生一同期待しながらお題を振ります。
お題はBMW…
なかなか難しいですが、田崎氏ならばと。
田「(B)ボギー、(M)マギー、(W)私」
さすがですね。
では本題に移りたいと思います。
今回のメインは「見学者からの質問」です。
見学者は中国からでした。
その方々は塾長の本を全部読み、是非この園に見学に行きたいと出版社に問い合わせをして紹介をしてもらいここまで来たそうです。
実に熱心な方々だったようです。
そこで質問が興味深いものでしたので塾長が私たちだったどう答えるかと質問をしてくれました。
まずは0、1歳クラスで異年齢のお話を説明し、上のクラスの子を見ることで刺激を受け、食べ方を真似するようになっていきますと言ったような(相当ざっくりです…)説明を塾長がしたそうです。
すると質問に「フォークの子が手づかみ食べを真似しないですか?」
「悪い真似もあるのでは?」
「逆もあるのではないか」
「だから、先生が見本を見せた方がいいのではないか」
と言った質問です。
確かにと思う反面個人的には何か違和感を感じる質問であるように感じました。
1歳児クラスでは1テーブルに1人は上手な子を置いて真似できたり、手伝ってもらえる環境を作りますが、まさか上手な子が手づかみ食べを真似するというのは想像しずらい部分ではありました。
そこで塾長はの説明として、兄弟では下の子が生まれた時に、下の子の真似をするようなことがあるがそれは赤ちゃん返りという行為で、親の愛情を欲しての行為であり、真似しているわけではない。本来人間は進化してきたのだから、進化するためには悪いものはせず、便利でいい面を真似していくのではということです。さらに、影響されて悪になってしまう自分というのはまだ自分ができていないためにつられるのであって。真似とは違うとおっしゃっていました。
人類の起源になって考えることで見えて来るものが大きく変わって来ることを実感します。
続いては3、4、5歳クラスのお話です。
例えばブロックで遊ぶ時は子ども同士が一緒にやることでいいものができますと説明したところ、
「いいものができて嫉妬はしませんか?」
「他の子が壊しませんか?」
こうした質問を受けたようです。
こういった質問に対してどう答えるだろうかとそれぞれ塾生は考えましたがなかなかむずかし質問であるように感じます。
塾長は、嫉妬は早い段階から生まれるものであり、嫉妬は愛情を取られる時に嫉妬をするが、いい作品には嫉妬をしないのではないかという結論です。
また嫉妬をしないような子に育てるためにはどうしたら良いかという質問も受けたそうです。
それに対しては、嫉妬しないで、協力することでいいものができることの経験を積み重ねることでいいのではということです。
一同大きく頷くような答えでありました。
一緒に作ることでいいものができ、嫉妬しないで一緒にいいものを作る経験を重ねることで嫉妬をすることがなくなるという考えですね。
同じく、3、4、5歳児クラスので質問では、給食の際、食べれないで残してしまう子にはどうしているのかという質問です。
塾生だったどう答える?という質問では、二回食であるため、次に出た時は減らそうねといった答えでしたが、中国では食べられる食べられな関係なしに権利として、全部よそうそうです。ですから食べられない子がいたら、夕方までかけて全部食べさせるそうです。なんともかわいそうな教育であるように感じるとともに、そこに中国という人間性が現れいるのではないかとも感じます。
中国のバイキングではとりあえず全部よそうそうです。こうした根本にある考えによって子どもに影響することも多いことが伺えます。爆買いと最近話題になりましたが、それもその影響が大きいのでしょうね。
せいが保育園でしている雑巾掛けの自己評価を中国の子がすると全部できていると言って全てシールをもらおうとすると聞きました。それも国民性なのでしょうね。
見守る保育をする上でそのような考えになる先生を作るためにはどのくらい時間がかかるだろうかという質問もあったようです。
それに対して、森口氏は「先生の話を一回聞けば変わると思います」と名言をおっしゃっておられました。それは実際に見守る保育に出会う前の森口氏の経験からの発言であることがよくわかりました。
と、こんなように中国の方の質問から盛り上がり、様々なことを考えさせてもらえる会となりました。
原点とは何か、答える上で基盤がしっかりしていないと答えれないこを再確認できたように思います。
(報告者 本多悠里)