3月13日(火)今日の生臥竜塾報告
今回は塾の前に職員会議があったため、いつもより遅めのスタートとなりました。ですので、メニューは簡単に塾長が買ってきてくださったお惣菜とご飯とお味噌汁です。
スタートは塾長がパソコンを購入したらノベルティとして、Google Homeミニが付いてきたそうで、その機能性で盛り上がりました。
まず登録者(塾長)の声を認識し、年齢や星座、住所を伝えると、覚えていくそうです。ですので、天気を聞けば教えてくれますし、星座占いも教えてくれます。また、歌手名や曲名を伝えれば登録されている曲が流れます。驚いたのがその音の良さです。もうコンポなどのCDプレーヤーが必要ない時代なのかもしれませんね。さらに、Bluetoothでテレビや照明につなげるとON・OFFを伝えるだけでやってくれるそうです。このような機能性は人工知能の触りなのでしょうが、改めて人工知能の可能性の高さと同時に末恐ろしささえ感じました。ちなみにTSUTAYAで「Google Home」のレンタルができるそうなので、興味が出た方はぜひ(笑)
次に森口先生から塾長への質問です。
そもそも「見守るって何?」「ゾーンって何?」という原点に立ち返り、それにどう答えたらいいかというものです。
まず、ゾーンとコーナーの違いです。
そもそもゾーンは塾長が考えた造語だそうです。
コーナーは「区切られた場所」という意味合いもあり、コーナーと呼ぶよりかは「保育室は遊びのミュージアム」と思っていたので、もっとダイナミックなイメージがあったそうです。そこで、最初は「エリア」などを考えたそうですが、建築用語にある「ゾーニング設計」から「ゾーン」という言葉を思い付いたそうです。
また、これは後付けになるそうですが、スポーツなどでよく用いられる、集中したりワクワクすることを通して無我夢中になることを「ゾーン体験」と呼ぶことがわかり、より「ゾーン」と呼ぶことに意味が出てきたそうです。よって、お支度など、日常的にこなすような場所を「コーナー」、子どもたちが自ら遊びを選び熱中して遊ぶ場所が「ゾーン」となるそうです。
次に「見守るって何?」に対してです。
これはとてもタイムリーで、3月12日「シンガポール報告14」により詳しく書いてありますので、こちらをご覧ください↓
http://www.caguya.co.jp/blog_hoiku/
次にシンガポール講演で2回見せて欲しいとリクエストがあった動画を塾生でも見ました。
シンガポールでは、その動画に映る子どもの姿が「見守る保育10ヶ条」のどれに当てはまるかを考えたりしたそうです。
動画の内容としては、5月の動画では食事後にエプロンとタオルを1人で袋に入れられない子が先生に頼みに行っていたのに徐々に月日が経つにつれて、その時期にまだできない子が先生にではなく、お友達に頼んでやってもらう姿がありました。そして、手伝ってもらった子が自分も他の子のお手伝いをしている姿もありました。
これは、やってもらう、手伝ってもらうレベルに応じてお友達に頼めることなのか、先生に頼まないとできないことなのかを区別しているように感じました。
そこで塾長が「自立とは自分ができることの理解とできないことの理解の区別である」とおっしゃってくださいました。
最後に西村先生から塾長への質問がありました。
「見学者の方々などに0、1から子ども同士の関わり、異年齢の必要性を伝えているが、2歳児クラスだけ別個になっていることの意味をどう伝えるか?」
それは、2歳児クラスは同僚性、ピアソーシャルスキルが最も発達するからだそうです。その裏付けとして塾長がよく講演の際に使う写真を見せてくれました。
ピアソーシャルスキルのスペルは「peer social skills」で、peerは「仲間」という意味で、social skillsが「社会技能(社会で共に生活していくための能力)」ですので、直訳は「社会技能を仲間と共に育む」という意味になるようです。
このように、そもそもに立ち返ることで、より理解が深まり、「そのためには…」を追求していけるなと感じました。
(報告者 若林)