7月17日の塾報告をさせていただきます。
まずは今回のメニュー紹介。最近日中が36℃を超える日も出てきましたね。ということで体温を下げる効果のある茄子を食べようと思い、麻婆茄子にしました。それをごはんの上にかけて麻婆茄子丼に!プラス、鶏がらの中華スープ、 サラダとして、レタスと玉ねぎの塩昆布和えです。どれもおいしくいただきました。
ごはんを食べながら最初は西村先生が学校で気づいた話をしました。西村先生が通うゼミではなんでもヲタク(アニメがとても好きな人)が多くいるらしく、アニメグッズの集め方が男性と女性で違うということでした。例えば、9種類のガチャガチャがあるとして、男性では「9種類すべてコンプリートしたい」という思いが強い。これはなんだかわかるような気がします。自分も好きで集めるのであれば、「どうせならコンプリートしたいな」と思います。対して女性は好きなキャラだけいっぱい欲しいという傾向らしいです。確かに新宿や秋葉原に行くとバックに同じキャラクターの缶バッチや人形をバックに大量に着けている人がたくさんいる気がします。結果、男性ヲタクより、女性ヲタクの方がコレクションにかけるお金は多いそうで、アニメ業界、グッズ関係でもそういった女性をターゲットにしたマーケティングが進んで来ており、変わってきているそうです。
男性と女性でこんな違いもあるんだなと思い、とても面白いなと感じました。
ごはんが終わると、食器を片付けます。食器を洗い終え、さあ後半戦!と部屋に戻ると、電気がパチッと消え、「ハッピーバースデー トゥ ユー♪」とケーキとともに歌が。自分で報告するのも恥ずかしいですが、自分の誕生日を祝っていただきました。こうやってお祝いしていただけるのは本当にうれしいことだなと思います。ありがとうございます。ケーキのプレートには「よこた」の3文字だけ!シンプルすぎてちょっと笑ってしまいました。塾頭から「今日の報告は横田だろ?」ということで写真は自撮りでパシャリ。
ケーキを食べた後は、西村先生が学校で教わった「イゾラド」の話へ。
テレビをつけて、
NHKスペシャル「イゾラド」と呼ばれる人々 ―最後のイゾラド 森の果て 未知の人々―
を鑑賞しました。これを見るにあたって、人と人のコミュニケーションについて考えほしいと西村先生は言っていました。
イゾラドとは、文明社会と接触したことのない人たちのことで、「隔絶された人々」という意味です。アマゾン源流域、ブラジルとペルーの国境地帯に部族名も言語も人数もわからない先住民(イゾラド)が目撃されているそうです。
「この森の奥には人間などだれもいない、と信じられてきました」というナレーションがながれ、話は森の奥にある小さな村にイゾラドが現れた、というところから始まりました。イゾラドは弓や槍などの武器を手にしていました。村の人たちはどうにかしようと思い、言葉をかけたり、服を脱いだり、献上の品(バナナ)を送ったりして「自分らは敵ではないです」という意思表示を行っていました。言葉は普段使っているものは通じず、集落の先住民の人たちが使っているものだけが反応があったそうです。イゾラドは動物の真似をしたり、バナナのお礼に、30cほどの短剣を献上してくれました。
こうしてしばらく、バナナを送り、少しの会話する村の人たちとイゾラドの奇妙な関係は続いたそうです。しかし、突然その関係は終わりました。イゾラドによる村の襲撃です。村の人たちは船で逃げたそうですが、家畜やペットはすべて殺され、家は見るも無残に荒らされていました。後日、調査団が森に入ると、カエルの死体がつるされていたそうです。「これ以上森に入るな!」という先住民に伝わる拒絶の意思表示。
バナナをおくり、言葉を交わし、友好な関係が築き始めていると思っていたのですが、どうしてなのかなと思いました。
もし、自分が同じ立場ならどうコミュニケーションをとったのだろうと思うと考えもつかないです。おそらくおびえて隠れていたのかもしれません。
また別の場所では、イゾラドによって殺された青年がいました。弓矢で心臓を一突きされたあとが生生しく映っていました。その集落の人たちはイゾラドに対する復讐の念がすごかったです。報復しかないと語っていました。
また別の所では家族で行動するイゾラドがいました。そこでも、調査団はバナナを送ったり、言葉を交わしたりしていました。「ノモレ」(友達だよ)という言葉がよくでてきました。
「この人はなにもしないよね?」や「子どもに手をだすな」と調査団を警戒する言葉が多く出ていましたがしばらくすると、「おなかに赤ちゃんがいるんだ」と家族紹介?するような言葉も出ていました。
調査団の人が、バナナを送る平和な会だからと取材班の同行を許可しました(取材班は一人だけの同行)。「ノモレ」という単語だけを教えられイゾラドのところに行きました。言われた通り、イゾラドに何を言われても「ノモレ」と返す取材班。イゾラドも取材班の人に対しすごく警戒していた様子でした。「服を脱げ!」「お前を誰だ?」などの言葉が出ていました。取材班の人はさぞ怖かったでしょうね。最終的にバナナを渡し数十分に交流は終了しました。
そしてまた突然イゾラドは姿を消してしまいましたというところで映像は終わりました。
塾長「こういう部族で恐ろしいのは感染症だ。抵抗がないため、感染してしまうと全滅することもある。だから、容易に他の者との接触ができない。イゾラドもそうではないか。
またコミュニケーションの基本は笑顔である。映像でみたイゾラドは笑っていない。」と話してくださいました。また「仲良くなるために食料を渡すのは、相手からしたら、食べ物をくれるから仲良くなりたい。食べ物をくれないのならメリットがないということになる。原住民はほっとけばいいのに」とも。
ヒトとのコミュニケーションを考えるということでイゾラドの映像を見ましたが、すごく考えさせるような内容でした。
最後にみんなでかかき氷を食べて今回の塾は終わりました。
報告者 横田龍樹