9月30日の生臥竜塾
今回の塾から今年度より新宿せいがで共に仲間として子どもたちを見守っている西村先生が塾生見習いとして加わりました。
彼は用務員という位置付けで、これから塾長の出張等にお供することが多くなってくるであろう期待の新人です。
みなさん、そんな彼を温かく見守ってあげてください。
さて、西村先生が加わったこともあり、最初に西村先生の意気込み・決意を聞くことから始まりました。
西村先生の意気込み・決意はというと…
「働いて半年が経ち、社会人としての自覚を付けつつ、頑張りたい!」とのことでした。
それに対して塾長は…
「社会人といての自覚とは何?」と聞き、
西村先生は「学生時代との優先順位の違いです!」と答えていました。
私は社会人2年目を迎えていますが、これは私自身も未だに思うことです。
そして最後に…
「ブログのコメント(通信教育のレポート)を毎日行っていきたいと思っています!」と塾生になることへの意気込みを語ってくれました。
塾生は塾長が毎日欠かさず更新してくださる臥竜塾のブログから保育に限らず、様々な事柄を学ばせていただき、コメントをすることで更に学びを深めさせていただいています。
そこに新たに仲間が1人加わる喜びと共に自分自身の学ぶ意欲の向上に繋がった思いでいます。
そして次の議題に移ります。
9月30日の生臥竜塾の前に塾長と柿崎先生が光明保育園さんへ園内研修に伺い、そこで柿崎先生がお話しした内容に触れます。
簡単にお話しした内容を説明させていただくと、以前ホテルで調理師をしていたころと新宿せいがで調理師をしている現在との比較です。
その話の前に柿崎先生が調理師を目指したルーツを簡単に紹介します。
柿崎先生の人生を変えるきっかけとなる出来事が2つあります。
時は遡り柿崎先生当時小学3年生のとき、テレビっ子だった柿崎先生はお母さんにテレビばかり観ている柿崎先生に耐え切れず、テレビを押し入れに隠したそうです。
そのときに柿崎先生がとった行動は、代わりにゲームをしたり、漫画を読むのではなく、お母さんの夕飯の支度のお手伝いをしたそうです。
そんな生活が続いていくうちに柿崎先生はお味噌汁担当となります。
仕事終わりに帰ってきたお父さんは、お味噌汁が美味しいと褒めたそうです。
これがきっかけで、柿崎先生が調理師を目指すことになったのです。
そして調理の専門学校に進学し、調理師への道を歩み始めます。
卒業した後、ホテルの調理師になりました。どうしてその道を選択したかと言うと、調理師としてホテルで働くことはステータスが高かったからだそうです。
しかし、思っていた以上に辛く、辞めてしまいました。
その第一の理由は、職場に笑顔が全くなく、仕事に楽しさを見いだせなかったからだそうです。
そして後に縁が有り、新宿せいがと出会います。
ここで2つの職場の比較の話に戻りますが、1番の違いは「笑顔」だったそうです。
そこでこれは柿崎先生の言葉ではないのですが、この比較の話を塾長が締めてくれました。
「笑顔がない職場で美味しい料理を作れるはずがない。笑顔がある職場だからこそ美味しい料理が作れるのだ!最高の味付けは笑顔である!」
完璧ですね。完全に締まりました。
そして話はルーツに戻り、2つ目のきっかけとなる出来事が起きます。
ご存知の方も多いかもしれませんが、柿崎先生は朝が苦手で、以前は遅刻が多かったようです。(現在でもまだあるそうですが…笑)
そんなときに塾長に呼び出されます。
もちろん柿崎先生は怒られるのだろうと思っていたそうですが、ここで塾長がとった行動は怒ることではなく、体調の心配をしたそうです。
そのときのことを柿崎先生は
「ボディブローをもらった感覚」と表現しています。
しかし、それでも遅刻がなくならない柿崎先生に塾長は、常に一緒に早番の時間に出勤しようと提案。
この提案により、現在でも塾長と柿崎先生は朝一緒に出勤しています。
その中で塾長は柿崎先生の人としての良さ、性格の良さを見出します。
それが今現在の塾長と柿崎先生の親交の深さに繋がっているのです。
このエピソードを聞き、思ったことがあります。
それは、人は出会い自体がもたらす変化で良くも悪くもなるが、出会った後の関係性からその人の個性などの長所を見出し、関係を構築することでその出会いはお互いを良い方向に導いてくれるということです。
これはお互いがお互いを知ろうとするきっかけが大切だと思えます。
どちらかの一方通行ではダメなのです。
お話を聞いていると、塾長は最初から柿崎先生を知ろうとしていたように伺えました。
そして柿崎先生は、遅刻したことを怒られると思っていた反面、体調の心配をしてくれた塾長をもっと知りたいと思ったのではないかと勝手に解釈しています。
出会いも重要であるが、その後お互いがお互いを知ろうとしていくきっかけから生まれる関係性の大切さを感じました。
また、「類は友を呼ぶ」と言うように、出会った後の関係性は趣味や考え等の一致により進展していくものと今まで捉えていましたが、このような出会いから生まれる関係性があることを知り、出会いがもたらすものは未知数だと思ったと共に、1つ1つの出会いを大切に、より相手を知っていこうと思うことができた今回の生臥竜塾でした。
最後に今回のメニューは西村先生が初生臥竜塾ということで西村先生リクエストのハンバーグと園で収穫したじゃがバタ塩辛乗せです。そしてデザートに塾長が園内研修後に買ってきてくださったモンブランケーキ&サヴァランと、塾生の一人が帰省先で買ってきた金のカステラを贅沢に美味しくいただきました。
(報告者 若林)
「笑顔がない職場でおいしい料理が作れるはずがない」というのは染みます!また、柿崎さんと藤森先生のお話もいいですね。勝手に文章を読みながら癒されていました。その人を知り、その人を好きになることで、行動の思いを読み取ることができるのかもしれません。結果だけを見て関わるのではなく、その人の思い、様子を想像することの大切さを教えられてようです。「出会いがもたらすものは未知数だと思ったと共に、1つ1つの出会いを大切に、より相手を知っていこうと思うことができた今回の生臥竜塾でした」という言葉にもぐっときました。このように思いながら生きていくことができたら、私も幸せな人生が送れそうだなと感じました。数年前までは想像もしなかった人と出会っています。学生の頃は存在も知らなかった人と関わることができています。それはとても不思議で、楽しいことなのかもしれませんね。
西村先生、おめでとうございます。先生のやる気に背中を押されるような毎日です。大変な時はこれからも励まし合っていけたらと思います。
学生時代を経て半年で社会人としての優先順位を考えるような思いに至ったのも、西村先生の毎日の頑張りと共に新宿せいが保育園という環境が、人を成長させる場であるからだと感じます。これからも多くの学びを得ていきたいですね。
柿崎先生の料理人を志したお話、習慣を改善されたお話は素晴らしいです。そして、柿崎先生は面白くて話しやすくて気さくな素敵な人です。ボディーブロー、効いたでしょうね。どんな状況においても優しさは何よりも大切なことですね。