学び合う

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10月21日の生臥竜塾
二回目の塾の報告をさせてもらいますが、やはり緊張します…
つたない文章になると思いますがどうかお付き合いください。

今回の塾には塾長がされている臥竜塾のコメンテーターでもあるお二人が来られました。
お二人は日曜日から東京に来られ、水曜日まで新宿せいが保育園で実習を行っています。
一人の方は数年前にも新宿せいが保育園で実習を行った方ですが、もう一人の方は初めて新宿せいが保育園に来られたそうです。

ご飯を作る所からご一緒させてもらい、とても気さくなお二人。
いつも会っているかのような会話が行き交っていました。
食事中も楽しく食事をすることが出来ました。

ご飯も食べ終わり、実習の感想や臥竜塾に参加してみての感想を聞く機会が設けられました。

まずは、以前にも新宿せいが保育園で実習したことがある方の感想です。

「実習するにあたって自分なりに何を見てくるかを考えてから望みました。」とのことです。
その見る視点というのは、以前塾長がお二人の園を訪れた際にこんなことをおっしゃっていたそうです。

「年長さんが年長らしくないね。もっと任せていいのでは」だったそうです。
それを踏まえ、新宿せいが保育園ではどういった子どもとの関わりをしているのかを意識して見たそうです。

実際見てみた感想はこちらです。
「子どもと先生の距離感が絶妙でした」
説明として…
・0、1歳クラスは何かあったらすぐ手の届く所に先生がいること
・2歳クラスはすぐに声をかけられる距離に先生がいること
・幼児クラスになると子どもから離れた状態に先生がいること
といったようにその年にあった関わりを感じたようです。

また幼児クラスの先生は子どものやる気を引き出させる声の掛け方をしていたようです。
客観的に見られることで私たちもどんな保育をしているのかがわかり、参考になります。

そこで気になるのが子どもに任せるにはどうすればいいのかですね…
塾生である本多に直接質問が来ました。

が…

本多、答えられずでした…。

そこで塾長の解説が入ります。(塾長の言葉を借り説明させてもらいます)

昔はガキ大将がいましたが、それをなくそうという時期があったようです。
しかし、ガキ大将のようなリーダーをなくすのではなく大切なのは、弱い人を助けること、年下の子を助けることが良いリーダーなんだと言うことを伝えることです。

お手伝い保育でもそうですが、子どもはやってあげることが好きです。
ただやってあげることを続けるのではなく下の子の気持ちに気づけることが大事になってきます。
気持ちに気づくというのは気持ちを持っている人にしかできないことです。
お手伝い保育の自己評価でも子どもの気持ちに気づくことができた?という項目があります。
その子どもの気持ちに気づく意識が出てきたときに年長らしくなるようです。
そしてそこで大事なのがその意識が出てきた時にすかさず褒めてあげることが大事です。

というお話でした。
私自身、心で大きく頷き、良い学びとなりました。
すかさず実践して行こうと思っております!

続いて、初めて新宿せいが保育園に来られた方の感想です。

日曜日に外から見させてもらい、外のビオトープがあるとこから、地域に呼びかけている様子、地域の方が寄れるような環境が用意されているんだなということを感じ、翌日実際に中を見ることがより楽しみになったそうです。

実際に見てみた感想はこちらです。
「細部までこだわっていて、子どもの高さに合わせて環境が用意されていました」
「抜け目がないくらいに思えました」「子どもにとって良い環境である」ということをおっしゃってくださいました。

他にも具体的に0、1歳の部屋を中心に見て、先生の動きも見ていたようです。
子どもがお部屋から出て行っても(目の届く所)目はしっかりと子どもを追っていてその出て行ったことに対しても意味があることを理解しているので、見守ることが出来、子どもも最後にはしっかりとお部屋に戻って来ていたそうです。
その一連の流れを見ることで子どもを信頼していることがわかったそうです。

また印象的だったことがもう一つあったそうです。

1歳児クラスの新宿せいが保育園のある先生が、
「火曜日はよく興奮してケガをすることが多い。だから自分も子どもたちと一緒に遊ぶことを意識している」
と会話の中で聞いたようです。
このことに対し、保育の深さと人的環境の良さを感じたそうです。
こういったことを聞ける塾生も良い学びができていることは間違いありません。

新宿せいが保育園、全体の感想としては、
「先生たちがリラックス出来る空間があり、リラックスしてるからのびのび出来ることが伝わって来る」です。

そして塾生へ、こんな質問がきました。

「若い後輩への接し方、後輩のやる気が出るようにするにはどんな雰囲気作りをしていますか?」

それに対し塾生である若林が答えます。

「後輩の立場から自分は二年目ですが失敗しても後ろでしっかりサポートしてくれる先輩がいます。自分もそんなサポートができるようになりたいと思っています」

そこから本多にも同じ質問が来ます。
「私もクラスに後輩ができることで子どもと同じくらいどうしたら後輩が働きやすいかを日々考えています。後輩の提案を肯定し、どんなことがフォローできるかを考えています」と答えました。

しかし、次に塾長の実践が一番ためになるものでした。

塾長の実践は、職員からの提案をいいねというのではなく一緒にやることから始まります。
それは言葉で命令するのではなく、それを一緒にやることで見本を見せ、モデルになるということです。
そうすることでこうすればいいのかという職員の発見に繋がります。
後輩の提案も同じように一緒にやることが先輩の役目であることを痛感できるお話となりました。

といった感じで進んで行く生臥竜塾でした。

実習にきていただいた先生に感想を聞くこと、質問を受け答えることで客観的に自分の園のこと、自分のことを省みることができ、とてもよい学びとなります。
今回来て頂いた先生お二人に感謝したいと思っています。

つたない文章で申し訳ありませんでした。

最後になりますが本日のメニューになります。
本日は豚肉と白菜のミルフィーユ鍋、長芋のゆずこしょう和え、焼きなす、かりかりじゃこのおろし醤油、白菜のサラダ、最後に雑炊です。盛りだくさんなメニューでしたが、今回は10人の男性がいたのでペロリでした!
食後のデザートはコーヒーと一緒にシュークリームとエクレア、1つだけプリンがあり、みんなで争奪戦でした。笑
今回も全て美味しく頂きました。

本日のご飯

本日のご飯

〆の雑炊

〆の雑炊

(報告者 本多悠里)

学び合う」への2件のフィードバック

  1. やっぱり、自分も参加しているような気持ちになりました。ですので、なんだか嬉しい気持ちになっています。私もどのような部分に注目して見学、実習していけばいいのかということをしっかり考えておかなければいけないなと思いました。一緒にやることで見本を見せる、モデルになるという関わり方は相手の主体性、自らやろうとする力をとても大切にしておられる接し方だなと感じました。言われて気がつくことも大切ですが、自分でそのことに気がつくことができるとより身につくように思います。私もそんなモデルでありたいと思いますが、まだまだ先は長そうです。

  2. 本多先生、報告お疲れ様です。今回も本多先生のお人柄が滲み出る素敵な報告であると思います。
    とても気さくなお二人で話も弾んだことだったと思います。初めて会ったような気持ちにならなかったのは、藤森先生の臥竜塾ブログを通して、ほとんど毎日お二人のお気持ちに触れる機会があるからかもしれません。ブログのコメントを通して、これからも心の親交を深めていけたらと思っています。
    ガキ大将というとどうしてもドラえもんに出てくるジャイアンを思い出してしまうのですが、確かに彼もある場面では弱い者に対して温かく振る舞うこともあり、とても頼もしい一面を見せます。その部分が助長されるよう、保育者や家族が彼の良い部分を引き出してあげることが大切なのかもしれません。保育という仕事がとても大切な仕事であるという気持ちを強くするところです。

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