邨橋先生の住む大阪、今コロナ禍における感染者数のピークを迎えている、という見方があります。
病院も逼迫していて、そんな中、マスクによる酸欠、というまた新たな弊害も生まれてきています。
日本では、園によって、感染拡大を防ぐ為の方法はそれぞれにあると思われますが、子どもたちにとってあまりにも過剰すぎるほどの対策、予防策は、気をつけなければそれ自体が弊害になりかねません。
その中で、「不適切な保育」という話題に。
世田谷区において、「不適切な保育の検討会」というものが開かれたそうです。
結論、「子どもの権利条約に沿っていないものを不適切」
意見の表明権を守ること、など、様々な話し合いの末にこのような結論が出されることはごく自然なことであると思いますし、また、そもそもに至極当然のようなことであるとも思わされます。
「子ども庁」創設も囁かれていますが、子どもの人権、子どもを尊重する基本理念のもと、進められていくことを改めて望みます。
「それいいと思ってるの!?」
ふとした時に口にしてしまうような言葉も、
「それは説教でも、教え、でもなく、脅迫となっていないか」
この仕事に従事する上で、肝に銘じておきたい塾長からの言葉です。
また、「主体的」について。
しっかりとした導入の末、子どもを誘導しておいて、その上で子どもがやりたいと思っている、これも主体的だ、という見方については、邨橋先生から、
「結局、子どもを丸ごと信じているか、に行き着く」
「見た目は同じように見えても、全然違う」
「子どもたちにさせたいこと、やらせたいことはあっていい」
「そこに選択があるかどうかではないか」
という話があり、それについて塾長から、その日読んだ新聞の話題を元に、
「大人からの禁止を禁止する」
つまり、
「自分から、やってはいけないことをやらない子へ」育てていく、見守っていく、ということであり、大人の強制的な、誘導的な圧力の中で子どもが育つのでなく、子どもがそう育っていけるような環境の中に子どもたちがいられるよう保育者の存在があるということを、改めて感じる思いがしました。
最後は、佐野先生、渡邊先生からの質問に、塾長が解答していただきました。
(報告 加藤)