近所の公園の大きな銀杏の木が、なんとも鮮やかな色に染まり、秋の終わり、冬の始まり、そして1年の終わりがもう来るんだと日々が過ぎる早さを痛感するこの頃です。
ちなみに、木々が紅葉し落葉していくのは、エネルギー効率を考えた上での生存戦略と、新たな養分を作る事が大きな理由だと言われていますね。にもかかわらず、人が歩きやすいように、などの理由で、せっかく養分になるはずだった木の葉たちが掃き集められ捨てられていると思うと、複雑な思いがあります。ただそれでも来年の夏には青々と繁った葉が、暑さをしのごうとする私たちに優しく影を作ってくれるのだと思うと、自然の優しさと雄大さをを感じます。
今回は12月1日の塾報告です。
塾セミナーのプレ発表で、第二いちご保育園の先生が2名いらっしゃりました。今回の内容はずばり“2歳児”
0,1歳で作った見守る基礎を、定着させ幼児に向けて飛躍の準備をするこの時期は、約3年藤森先生のお側で学ばせていただいている私の中では、保育園やこども園での生活のなかで一番大切な時期なのではないか、と考えています。
今年は幼児クラスの担任をさせていただいているのですが、たしかに幼児から途中入園した子も、しばらく見守る環境で生活するとそれなりに理念に則った姿を見せてくれるのですが、やはり乳児から土台をガッチリと固めた子たちの幼児クラスでの伸びは目を見張るようなものがある気がします。
そんな乳児クラスと幼児クラスの狭間にいる2歳児クラスを各GT園さんが、どれだけ工夫し、趣向をこらして環境を作っているのかというのを見られるのはとても学びになります。
今回第二いちご保育園さんの発表で、目的と手段を混同してはいけないという言葉がよく出てきました。この言葉は常日頃から意識しなければなと感じるものではありますが、そもそも保育施設における目的はなんなのか、その原点を見失ってはより良い保育は出来るはずがありません。おおもとの理念を忘れては、目的を意識していたつもりがいつの間にか手段が前に出ていた、何て事も起こりうるなかで、どれだけ目的を見失わずにいられるか、というのは全ての保育士が掲げるべき大きな課題なのかもしれませんね。
環境は千差万別ありますから、正解があるものではないですが、常に原点に立ち返り、自分たちがやるべき事の目的を見失わないように心がけなければいけません。そうすることでおのずと結果のほうがやってくる気がします。
焦って目先のものにとらわれない本質のわかる保育士になりたいものです。そう、常に成長するという目的を忘れず、葉を広げたり紅葉したり落葉したりといった手段を決して間違えないあの木々のように。
最後にスモールボスも登場してくださいました。
(報告 髙橋)