滋賀報告

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6月8日の塾の報告を行います。

今回の塾は、対面とオンラインのハイブリット式の塾でした。

初めに、太田先生から出張報告をいただきました。

7月9日(土)に滋賀県にある「ののみちこども園」さんに藤森園長先生が講演をしてくださいました。

コロナ前までは毎年講演を行われていましたが、久しぶりの開催ということもあり、職員の方も保護者の方も楽しみにされていたそうですが、やはり、みなさんで集まってお話を聴いたり質問をしたりできることは、とても貴重な時間であると改めて感じさせられますね。

午前は保護者向けの講演で、内容は「ソサエティ(society)5.0」だったそうです。これからの保育や社会でどのような子どもを育てていくか、予想できない事態に対応でき、考えられる子どもを育てていくことの必要性について話されたそうです。

質疑応答では、たくさんの質問がありその中でも、「ソサエティ5.0という新しい時代に向けて教育改革が進んでいるが、今まで受けてきた教育と異なって、変化していくことを不安に感じている。」という声があり、そこでは、「基礎学力や認知能力が重要ではないと言ってるのではなく、応用的ではあるが基礎学力を身に付けるための動機付けのような意味での応用的な教育改革になっているのではないか」とのことでした。新しい教育改革・新しい学校の在り方として、教室以外が学びの場になったりすることや基礎的な学力より共同性や共同思考力が重要になっていくみたいです。

太田先生はこの質疑応答を聴いて、「学校も教員の資格があるだけではなく様々なキャリアを持っている人が教えることという点で応用的であると感じる方もいたのかな」と感じたみたいです。また、「子どものなぜ?という探求心を埋めるために基礎的学力を学ぶ必要性を子ども自身に気づいてもらうことがソサエティ5.0に向けた学校づくりの中に込められているのではないかな」と感じたようです。

午後は職員向けの講演で、内容は「乳幼児保育について」だったそうです。

愛着だけではなく、子どもたち同士、仲間・集団内での繋がりの重要性や見守るの意味をシュナプスの刈り込みをもとにお話をされたり、異年齢保育・チーム保育についてもお話をされたようです。

ここでも質疑応答があり、「子どもたちが食事ゾーンのイスを食事以外の時でも押してしまうことがありどのようにしたらよいか」という質問を太田先生が受け、うまく答えることができず、自分がやっている見守る保育の本質を理解していないとアドバイスや回答の中身がこもらなくなると感じたようです。確かに、見守る保育の意味や本質を自分自身が理解しておかないと、伝えたいことがあっても上手く伝えることができず、もどかしい気持ちになるということが僕自身もあるので、しっかりと理解しておき、普段の保育の中での具体的なエピソードなどを話し伝えることは必要だと感じました。

この質問に対して園長先生は、「押して遊ぶという子どもの楽しさを遊びゾーンで生かせるような環境が整っていないのではないか」と答えられたそうです。やはり、見守る保育では、環境を整えることで子どもたちの発達を保証していき、子どもたちのやりたいと思えることをできるようにしていくことは必要ですね。

日曜日は滋賀県から福井県に移動をされ、ジャクエツの方と打ち合わせを行ったり、歴史的な建物などを見て回ったそうです。

石山寺

長浜城

また、言葉がけについての話の中で、

小松崎先生「子どもと保育者の会話の中で『あなたはこうしなさい。あなたはこうするべきだ。』という表現(Youメッセージ)になりがちだが、いいアプローチをする先生の声掛けは『~してくれると先生は嬉しいんだけどな。一緒にいこうよ。』というような自分がこうしてくれたら嬉しいよ(Iメッセージ)という姿が見られる」というお話があり、また、本多先生は人形などを使い子どもたちにアプローチをし、子どもたちが話を聞ける雰囲気を作ると話されており、人それぞれ子どもたちに対するアプローチの仕方や声掛けが違うと感じ、私自身も子どもに対するアプローチの仕方や子どもに限らず、人と接する際の言葉がけや接し方などについて考えて行うことが必要であると改めて感じることができました。

今回の塾は対面が若いメンバーで行いとても新鮮な気持ちで、楽しい時間となりました。

ありがとうございます。

報告者 伊藤 暁人

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