10月5日の塾報告を中村からさせていただきます。
まず初めに・・・
そうです!今回の塾では安藤先生も参加をされての塾となりました!先日、以前勤められていた“せいがの森”の卒園生が20歳を迎え同窓会を開いてくれたそうで、その話をしてくださりました。
大学生や専門学生になっていたり、運転免許を取得して自動車を運転していたり。当時は園児と先生という立場で記憶が止まっていても、時を経て大きくなった子どもたちの姿を見られるのは本当に感慨深いですよね。
また、安藤先生にとっては、卒園児とお酒を飲むということも一つの“夢”だったそうで、とても嬉しかったと話されていました。保育士という、子どもと接する仕事ならではの素敵なエピソードですよね。
さて、話は変わりまして、新宿せいが子ども園には「ピクニックデー」という行事があります。簡単に説明すると異年齢で複数の横割りグループを作り、グループごとに園庭やおとめ山公園まで行き、お弁当を食べます。自然の中で食事や交流を楽しむのです。
先日そのピクニックデーが予定されていたのですが、あいにくの雨で中止になってしまいました。それについて藤森先生はこうおっしゃっていました。
「子どもにとって悪い天気はない。悪いの天気にそぐわない服装をすること。雨だから園庭に出てはいけないわけでもないし、晴れているから室内で過ごしてはいけないことはない。森や山が自然であるように天気も自然。ドイツでは森のプロジェクトというものがあり、雨天でも寒さが厳しくてもの自然の一つとして触れる機会がある。」
もちろん戸外活動をするには晴れている方が手間もなく効率的に進められますし、気分的にもお日さまが出ている方が気持ちはいいですよね。でも、雨天や降雪だって晴天と同じ一つの天気。その恩恵だって受けているわけです。雨でぬかるんだ地面の泥を使ってお絵描きをしたり、泥遊びとして普段なかなか体験しない泥の手触りや足元の感覚を楽しむのも面白いですよね。実際に本多先生が土曜保育の際に園庭で泥遊びをしたそうです。幼児に混ざって1歳児クラスの子も無我夢中で泥まみれになっていたそうです。笑
また、あるイギリスの人は「園庭は算数や理科を学ぶところで、砂埃しかないような環境では何も学べない」とおっしゃっていたそうです。落ち葉や木の実で自然と数に触れたり、公園のシーソーやすべり台ではある意味、物理的な考えにも触れることができますね。
新宿せいが子ども園は園庭のほか、すぐ近くにおとめ山公園という区立公園があります。広さはもちろんですが、木々や池、原っぱと都心にあるとは思えないほど恵まれた環境です。春には桜の開花や蝶などの昆虫を追いかける子どもの姿。夏はザリガニ釣りやセミの鳴き声。秋の紅葉で冠を作ったり、冬は霜柱を踏み遊び、積った雪に目を輝かせる子どもたち。
天気や生き物など身近にある自然に改めて目を向けて保育の中に取り入れてみる。都内だから、天気が良くないからという固定概念にはとらわれない考えも必要ですね。(報告者 中村英知)