見守る保育【FUJIMORI METHOD】の全国大会!

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令和5年2月10日・11日に行われた「第1回全国実践研究大会in鹿児島」の報告です。報告記事は今大会で事務局を担当した、鹿児島の外部塾生「松ゲン」こと「まつもと」が投稿させていただきます。

“ふり返れば令和4年8月。藤森塾長より全国大会の企画を伺ってから、大会開催までのこの半年間はまさにジェットコースターのような日々でした。

「鹿児島に全国の皆さんをお招きして、学びを深められる!」という興奮。

「研修の事務局とかやったことないぞ、、、。まずなにをすれば?」という不安。

塾長や塾頭をはじめ、鹿児島GTの先生方、旅行会社の方にも何度も相談をして、なんとか心の安全バーを降ろしました。そしてジェットコースターは出発し上へと登ります。高くなる期待、高鳴る鼓動。本当にこんなところから落ちて無事でいられるのか。心配もつかの間、ついに急加速の日常が始まりました。”

とまぁ、ちょっとそれっぽく書いてみましたが、、、

実際は割と地道なもので、何度も先生方に相談をしながら一歩一歩慎重に進めていきました。僕が大会グッズのクリアファイルの納入日をミスして、大会前日に届いてしまったこと以外はすべて順調に進み、大会を迎えました。

藤森塾長による基調講演
肥後秀昭氏による記念講演

1日目は塾長より基調講演、維新ふるさと館の肥後秀昭氏より記念講演をしていただきました。

維新の時代も「見通しが困難で、不確実で曖昧」というVUCAの要素に近い部分があったように思います。そのような時代において、薩摩の偉人たちが育まれた環境に、我々の行う見守る保育~FUJIMORI METHODの柱でもある“異年齢(習熟度別)”や“子ども同士の関わり”といった共通の考えがあったことは、これからの社会においてこのメソッドは必要な教育のスタイルであり、またそれを様々な科学的根拠をもとに乳幼児期から行うという点でブラッシュアップされたものであるように感じました。

たくさん学んだあとは、たくさんの輪の広がりを。懇親会の時間です。美味しい食事に、飲み放題。そして鹿児島GTからのちょっとしたプレゼント。

会場は明るい会話と笑い声につつまれ、一足先にコロナ禍の終わりを感じるような会となりました。

2日目は実践発表、そして塾長より講評がありました。

栃木より、にのみや認定こども園さん

鹿児島より、生見保育園さん

宮崎より、認定こども園ひばり保育園さん

香川より、観音寺中部こども園さん

長野より、すずらん保育園さん

長崎より、昭徳こども園さん

長崎より、もりやまこども園さん

以上の7園さんより、すばらしい実践発表がありました。

各園の発表の中に子どもの達の姿に対する様々な研究が見受けられました。基調講演の際、塾長が「エビデンスは現場の研究から生まれていく」と強調していたように、日々の保育実践や子どもの姿にこそエビデンスは存在し、それらをもとに作られる新しい保育カリキュラムこそ、本質的なものになると感じました。

最後は閉会式。次回が石川・富山大会であることから、富山出身ということで山下塾頭に閉会の言葉をいただきました。

その中で塾頭がこの大会で感動したこととして、今大会の園見学先の一つであった、じげんじ保育園の宮原先生の言葉を挙げていました。

「0から園を作り上げていって、やっと形ができた。それを現場の職員が案内して自分たちの言葉で保育を説明している。その姿を見てとても嬉しく、感動した。」

見学は見る側が学ぶだけでなく、見てもらう側も学びと気付きを得ることができる。自園が見学先となった僕自身も、園の案内をする職員の姿に頼もしさと感動を覚えていました。

たくさんの学びと、胸に温かくなるものを残して、第1回全国実践研究大会in鹿児島は幕を閉じました。

この大会で感じたことは、実際に顔をみて、声を生で聞いての研修は学びが深いということです。もちろんzoomなどのオンライン研修も便利で参加しやすい利点はあるのですが、この大会においては塾長の話はもちろん、実践発表者の熱量を肌で感じること、そしてその地へ向かってまで学ぶという自身の学びへの姿勢が正されるということ、ふとした合間の雑談から思わぬ気付きや園同士の輪が生まれること、「現地」でなければ得られない、たくさんの収穫のある大会であったように思います。

次回大会は石川富山。果たしてどんな学びとの出会いが待っているのでしょうか。 期待を胸に、今日の保育も楽しんでいきたいと思います。

(松元泰志)

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