STEMとおさるのジョージ

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6月7日の塾報告です。

今年度も345歳児フリーをしているのですが、ゾーンの意味を考えてる中で、ふと疑問に思うことがありました。

STEMの数と、文字数ゾーンの数、その違いは環境を作る上で何なんだろうと考えていました。

そこで藤森先生に質問してみると、

「文字数ゾーンの数は、小学校に向けての取り組み」とおっしゃっていました。

そして、STEMとは不思議なことを体験することがねらいであり、体験する中で数が関係してきます。

話が変わりますが、私の娘も小学校2年になり、宿題を教える機会が増えています。

最近では、物差しの絵を見て物の長さを考えたり、指定された長さの直線を引くなどの宿題をやっています。

園でも子どもたちは生活中で長さや線を書くことをしています。

娘の小学校の宿題見ていると、園の生活がこのように小学校の勉強につながっていることを実感します。

昔から娘はブロックや積み木で遊ぶことがあまりないためか、2列で積み上げられた積み木は何個あるか?という問題に対して、裏にある積み木をイメージができないようで苦戦していました。

積み木で遊んでいる子であれば体験を通して裏にある目に見えない積み木をイメージできるのでしょうが、娘はあまり体験がないため難しいようです。

娘はどちらかというと運動能力の方が優れているようです。笑

園の生活を通して数に触れる大切さを、親になり改めて宿題から感じています。

今回、小学校につなげるための文字数ゾーンと考えると、どんな環境設定がいいのか考えやすくなりました。

さて、この後はSTEMの話になりました。

STEMは、子どもが体験し、不思議がり、考え、探究することに意味があります。

保育者の関わり方としては、「あの雲は◯◯みたいだね!』と何かに表現するアート的な声がけをすることが多いと思いますが、『あの雲は何でできているのかな?どうなっているのかな?」と科学に興味が持てるような声がけが大事だと藤森先生は仰っていました。

そのちょっとした一声だけでも、子どもの興味関心の向かい方は変わってきます。

そのためには、保育者自身もSTEMに関する知識が必要ですね。

そして、なによりもセリフのような声がけではなく、保育者自身が心から不思議がること、楽しめることが重要だと感じました。

今年、1歳児クラスを担当している本多先生は、「失敗しても大丈夫」ということをクラスのテーマにしているそうです。

「失敗を恐れてやらないっていうのをしてほしくないですし、その失敗を絶対に攻めることなんてしないという安心感を持ってほしいですよね。あとは僕自身が目の前で失敗を見せるというか、普通に失敗すると思うのでそれを見てもらうのが1番安心するかなと思ってます。笑」

STEMまだまだ新しい取り組みですが、新しいことには失敗がつきものです。失敗がこわいから何もやらない…のではなく、失敗しても大丈夫という安心できる環境が子どもだけではなく職員にも重要だと再認識しました。

さて、皆さんは「おさるのジョージ」というアニメをご存知でしょうか?

娘とよく観ているのですが、

好奇心旺盛な小猿のジョージが、いろいろな人と出会い、時には失敗しながらもチャレンジするという話です。

そんなジョージと一緒に暮らす、帽子も洋服もネクタイも黄色い「黄色帽子のおじさん」という人がいるのですが、

子どものようなジョージを温かく見守り、ジョージの失敗を責めることなく、ジョージのやりたいことを尊重する姿は、まるで見守る保育を体現しているようです。

NHKの紹介でも、ジョージの冒険を通して、子どもたちに「観察すること」「原因を考えてみること」「試してみること」など科学的な考え方を学んでもらおうという番組とあります。

保育をしながら怒りすぎているなと反省を踏まえつつ、黄色い帽子のおじさんのようになりたいと塾を聞いて思いました。

では最後に、そんな黄色い帽子のおじさんの名言を残して終わりにしたいと思います。

「数字や教科書の暗記は誰でもできる。本当の学習とは経験と好奇心から生まれるものです。」

(報告者:佐野)

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