投稿が遅れてしまいまして、申し訳ございません…
6月14日の臥竜塾報告をさせていただきます。
この日はオフラインでの塾開催となりました。久しぶりに森口先生のがオフライン塾に参加なさるということで、塾生勢揃いで塾が行えたことのうれしさを感じました。
まずは以前行われた親子遠足についてのお話が挙がりました。
今年の親子遠足では「STEM」をテーマとし、高田馬場生まれの科学の子として有名な「鉄腕アトム」が前面に出されていました。
お話の中でアトムの名が出ると、藤森先生のほうから「アトムを見よう」とのお声が。
ということで、鉄腕アトムの鑑賞会が始まりました。
誰しも名前は聞いたことはあるかとは思いますが、意外にしっかりと見たことがあるということは少ないのではないでしょうか。自分もあまりじっくりと見たことはなく、よい機会となりました。
今回見たお話は「ロボット競技大会」という回で、世界中のロボットがいろいろな競技を通して世界一を決めるという内容でした。5日間を通して2位となったアトム。ついに来た最終競技は、湖から水を汲んでくる速さを競うというもの。1位で水を汲んできたアトムでしたが、途中で山火事を見かけたアトムは汲んだ水で消火を行い、遅れてのゴール。負けたと肩を落とすアトムでしたが、この競技では山火事を見てどのように行動したかということが評価されていたのです。スピードやパワーだけでなく、美しい心を持つこと最高のロボットであるということで、無事アトムは表彰台に上がったのでした。
ロボットなどの機械などにも、心が宿る時代が来るのですかね。AIの発展も目覚ましい昨今、なんだかフィクションでなくなる日もいずれやってくるのではないかと感じました。
アトムを見て、藤森先生から興味深いお話が。
イーロンマスク曰く、海外はロボットを侵略するものとしてイメージされることが多いが、日本は協同して作業するものとして捉えているとのこと。
確かに、ターミネーターとドラえもんといったように、技術の発展に対する考え方の違いが作品などにも表れているのかもしれませんね。
そういうことで、日本はChatGPTをうまく使える国だと思われているそうです。
ChatGPTといえば、皆さんの中には一時話題になった論文作成ツールとしての使い方が印象に残っているかもしれません。
藤森先生はそこで、ChatGPTに書類を作成してもらったらどうなるかと考えて、保育日誌を作成するようにChatGPTに指示してみたそうです。
キーワードは「今日は晴れている、3・4・5歳児でおとめ山公園に散歩に行った、原っぱで遊んだ」と設定したそうです。木登りやボールで遊んだなどいろいろな内容が含まれており、想定していたよりも内容がしっかりしていて驚きました。内容が気になる方は、ぜひ調べてみてください!
また、このChatGPTで作成した保育日誌を、新宿せいがの職員に見せて感想を聞いたところ、自分たちが行っている保育メソッドでは子ども同士のかかわりを大切にしているという特徴があるが、ChatGPTはそれを踏まえては書いてくれないのではないかと、声が上がったそうです。
そのことを聞いて、確かに一般的に通じそうな内容ではあるが、見守る保育の視点で書くことはAIにはまだ難しいのかなと思いました。
藤森先生もこのことをわかっていて、園独自の書類などに専念できるように、一般的な書類の作成などに使えないかと、作業の削減について考えていらっしゃいました。
まだまだ発展途中な技術なので使用には注意を要しますが、なんだか可能性を感じるお話を聞くことができた時間でした。
AIのできることが増えていく時代になってきていると思いますが、そんな中だからこそ、実際に人に触れ、かかわっていく職業の専門性というものが改めて重要になっていくのだと思います。保育士もその中の一つ、自分も見守る保育を現場で学びつつ、人・子ども同士が関わり合うことで生まれるものがないかと目を凝らして日々精進していきたいと思います。
(報告者 太田)