8月30日の塾報告をします。
この日はオンラインでの開催となり、外部臥龍塾の先生方も参加されました。
内容としましては、「第2回全国実践研究大会in石川・富山」の報告になりました。
この研修を担当された西田先生は、「取りまとめ役としていろいろな準備や調整が大変でしたが、とても良い学びになりました。今後も石川と富山で交流を深めていきたい。」と仰っておりました。西田先生、お疲れ様でした!
西田先生が研修の内容を動画にあげておりますので、ぜひ、ご視聴ください!
〇第2回全国実践研究大会の動画について
第2回全国実践研究大会1日目① 藤森先生講演
第2回全国実践研究大会1日目② 雄谷先生講演
第2回全国実践研究大会2日目①実践発表AM
第2回全国実践研究大会2日目② 実践発表PM
この中でも、社会福祉法人佛子園雄谷先生の講演が印象的だったとありました。
佛子園さんは「ごちゃまぜ」と言い、高齢者、健常者、障がい者、地域関係なく、様々な施設で人とのつながりを大切にしているそうです。
施設内は誰もが利用でき、人と人とかつながるように、あえて通路を狭くしたり、目線が合うような高さの椅子や建物が見えるようにしたりと、工夫でいっぱいです。
また、温泉施設もあり、介護者とデイサービス利用者さんが一緒にお風呂に入ったり、職員の家族が施設の手伝いにいたりと、本当にごちゃまぜで過ごしているようです。
年間42万人の方がこの施設を利用しているそうです。驚きの人数ですね!
たくさんの人がいるということで、いつも問題は起きているそうです。しかし、「それもそれでいい。問題があることを前提に話し合いをしよう」という覚悟と多様性を受け入れているそうです。
そんなごちゃまぜを通して生まれる関わり。
その中に、首から下が麻痺してる重度の心身障がいの方に、認知症のおばあちゃんがゼリー食べさせようとしてくれていたのですが、手が震えてうまく食べさせてあげれません。しかし、それでも3週間続けていくうちにおばあちゃんが介助できるようになり、可動域が狭かった心身障がいの方が食べられるようになったそうです。
2年間リハビリをしていても首を動かすことができなかったこの方が、おばあちゃんに介助されたことで首が回るようになり、スタッフさんは驚いたそうです。
リハビリは何を目的としてするのかが分かりませんが、おばあちゃんのゼリーを食べたいという思いが首を動かす力になったそうです。
そして、この認知症のおばあちゃんもこの関わりを通して、「わたしがいないとこの子は死んでしまう」と元気に過ごしていたそうです。
専門家でもある介護スタッフでもできなかったことが、心身障がい者の方と認知症高齢者の方の関わりがお互いを変えていく。
そのことをきっかけに「ごちゃまぜ」の大切さに気づいたそうです。
私も雄谷先生の研修動画を見て、
保育をしていて、保育士ではできないことが友だちとの関わりを通して成長していく。できるようになる。そんな場面をたくさん見てきたこと思い出しました。
だからこそ、保育士と子どもという関係性ではなく、子ども同士の関わりを大切にし、子ども同士が関わることができる環境を作ることが重要だと再認識しました。
そして、健常者、障がい者、高齢者…そんな区別することなく、人と人とか関わることが自然になるような社会になることになってほしいなと思いました。
ぜひ、動画をご視聴ください!
報告者 佐野