今回は
塾長がいただいた蟹で蟹鍋を作りました。前回のカニ料理の際に、食べてはいけない「ふんどし」という部分を食べてお腹を壊した塾生がいた為、慎重な調理となりました。
夕食後は塾生の誕生日ということもあり、ドッキリありの特製ケーキを頂きました。
今回の報告は
西村による長崎の県大会の報告から始まりました。
長崎の平戸で行われた県大会。なんと参加者は350人もいたそうです。
その中で、塾生の西村はこんなことを話す機会があったそうです。
「僕はまだ新人なので、どうしても自分の好きな子ばかりかまってしまう。」
そのことをせいがの先輩保育士に相談した時こう言ってくれたそうです。
「新人の時は自分の好きな子をとことん可愛がればいい。他の子は先輩の僕たちが見れるから。」
普通だと、自分の好き嫌いで保育をするのではなく、色んな子も見なければいけないと声掛けするところが多いでしょう。
『ベテランが後輩のやりたいことをしっかりサポートすることによって、今度は後輩が先輩になった時も同じことをしてあげられる。』
そんな所に、せいがの新人育成の大切なところがあると塾長は言われました。
もう一つ、塾長の講演や出張に、臥竜塾生がついていけるのにも、チームワークがあると塾長は言われます。
一緒についていく臥竜塾生が頑張っているのではなく、残って保育をしている職員が気持ちよく送り出してくれる。
つい最近も、そんなことを象徴しているようなことが土曜日にもあり、急な外出にも、職員が保育は自分たちだけで大丈夫だから行っておいでとすぐに声をかけてくれる。そんな声がせいがのいろんなところで聞こえる。これは本当にチームワークがいいからこそできることです。
そして話題は、今日あった篠原学園の取材の話に映りました。
何年か前にもあったのですが、今回は塾生の小松崎、若林、西村と職員の一人が参加しました。
内容は、篠原学園に入学し、保育を目指す高校生に向けてのパンフレットやメッセージを、篠原学園の現役生徒と対談形式で行った取材でした。
話の中で面白かったのが、保育士を目指す生徒のほとんどがどこかで、保育園の宿場体験を経験しているということでした。今回対談に参加した生徒の4人も、3人が保育園の職場体験を経験したことがありました。
対談では
「子どもとの関わりにおいて大切にしていることは?」
それに対して
小松崎 子どものやっていることには意味がある。素直に受け止めるようにしている。
西村 自分は用務なので、保育士よりも少し近い存在で接するようにしている。
若林 子ども同士、子どもだけの環境を大切にしている。
と答えたそうです。
他にも、「学生時代にやっておいた方がいいことは?」「就職するためには?」 など
と色んな対談があったそうなのですが、詳しくはできあがった次年度用の篠原学園のパンフレットを確認してみてください。また、どこで使われているのかわかりませんが、それぞれの学生への熱いメッセージの動画も公開されるようです。
話変わって、塾長の用事で外出された時に、日頃お世話になっているカグヤさんに遊びに言った話もありました。突然の訪問に、社員の皆さんは驚かれていたそうです。そして、全社員に塾長がいらっしゃったことがしっかりとメールされたようです。最後に塾長はまた「お邪魔します」と予告をして帰られたそうです。ドキドキですね。
最後に、塾長に一緒について回る人についての話がありました。
もう早いもので、1代目山下、2代目柿崎、3代目西村ともう3代目になった付き人。
3代目となった今も、それぞれに役割があるそうです。
子どもができた山下には、子育てで遠くに出れず、園に残っているからこそ、園での来客対応などできる仕事がある。
また柿崎も全国を回っていろんなとこを見たからこそ、今度は調理の大事な役割をまかされている。
そして、西村はこれから何ができるか。
みんながそれぞれの役割を発揮できるのは、お互いがしっかりと仕事を引き継いで伝えることができたから。そして、周りが安心して出張に行かせてくれたから。
ある園で塾長はこんな話が聞いたそうです。
まだ年長を経験したことがない先生がどうしても年長組のクラスを持ちたい。しかし、その先生は字はきれいではない、言葉掛けが気になる、と周りからいろんなことを言われていたそうです。
どうしたらいいかと塾長が相談された時、こう答えられたそうです。
1つは、園全体で年長クラスの担任が偉いという雰囲気を作ってしまっていないか。
2つ目は、その人のいいところをしっかりと言えているか。
もし、しっかりといいところ、例えば優しいといった特徴を言えたなら、その優しさがこのクラス、メンバーに必要と、なぜそのクラスなのか、なぜそこに必要とされているか、と役割がわかる。悪いところを言うのではなく、いいところを活かせるようにする。
そしてそれぞれの立場、役割をみんながわかると、チームワークが活きる。
子どもがいる人は早く帰り、そして家に帰ってから残っているみんなに感謝ができる。
また、せいがでチームワークがいいことの一つに、山下の存在も大きいという話も出ました。塾長だったらこう考えるかなと、様々な場面において塾長の考えを伝えてくれる。
塾長とせいがの職員とのつながりを絶妙な位置で取り持ってくれる。
それは仏教のお釈迦様における多聞天の存在にも似ているそうです。
見守る保育において、チームワークの大切さ、自分の役割をしっかりと考えようと思う臥竜塾でした。 (報告者 西田)
西村さんにかけた先輩保育士さんの言葉は素晴らしいです。そんなふうに接してもらったら自分も後輩にはそのように関わろうと自然に思えてしまいますね。この話を聞いて、私自身もなんだか優しい気持ちになりました。また、出張に気持ちよく送り出してくれる職員の姿ということがありました。休んだことや保育園を留守にする時に、何も心配ないよ、あたなの分までこっちでフォローするから気にせず休んでねという雰囲気を感じるとこんなに嬉しいことはないですね。休んだこと、園を空けすことに対して、些細な不満でも持ってしまうと周りに波及して、それがどんどん大きなものになってしまう気がします。全体の雰囲気は一人が作り出すことにもなるのかもしれません。いい保育を行う上で大切なことはかなりな部分でチームワークなのではないだろうかと実感するようになりました。やってみたいことに挑戦できる雰囲気、おもしろそうをみんなで共有して進めていく雰囲気、誰かの失敗や困っていることをみんなでフォローし合う雰囲気、それらがしっかりしていると素晴らしい保育園になっていきそうです。そして、それはチームワークが良いということでもありますね。そんな一人の担い手にしっかりなれるようになりたいです。
充実さが溢れんばかりの内容となった生臥竜塾でしたね。他園で年長組を持ちたい先生の話が出ていましたが、僕の知る保育園でも年長組の先生は偉いという刷り込みとも言えるイメージがあり、しかも大変だからその園の場合は誰もやりたくないというような状況が生み出されていました。藤森先生の答えられた内容を読むとまさに腑に落ちる思いで、そこにもチームワークと結びつくものがあると感じます。
更に思うのは、その人の良い所がわかっているとして、そこで止まってしまっては知識で終わってしまうことになります。知識は適切な場面で用いられてこそ意味があると思います。学ぶだけではなく、真似たり実行したり実践したりしてこそのものです。その人の良い所を活かしたり、皆で協力したりしてこそであると思いました。
最近はチームワークの基礎はコミニュケーションであると強く感じるようになりました。子ども達とはもちろんのこと、クラスの先生、保育園の全ての職員の人達と、たくさん笑い合って、どんどん仲良くなっていきたいです。