以前、子どもに「電気で動く物はなんでしょう?」という質問をしてみました。「とけい」や「テレビ」という返答が出る中、驚くほど現代的な物もあがりました。それは、「スマホ」や「車」です。子どもたちにとって、それらは日常になりつつある物なのでしょうね。
そこで、それらは“レモン”でも動くかもしれないという話をして、塾長がドイツ土産として子どもたちに買ってきてくれた『レモン電池実験セット』を使って、時計が動くかを子どもたちの前で試してみました。子どもたちは、実際に時計が動き出す様子を見て、「うごいてるー」や「なんでー?」と、不思議そうな顔つきで口々に言っていました。私も仕組みが分からなかったので、「なんでだろうねぇ」と言ってしまいました。
後日調べてみると“レモン果汁は、イオンが含まれている電解質であり、この電解質にイオン化傾向が異なる2種類の金属をいれると金属の間に電圧が生じるため時計が動く”といった感じだそうです。説明文を読んでも、頭に「?」が浮かびました。しかし、私も含め、「不思議だなぁ」に出会える場が心地よいのは、理解できることだけでは、きっと、人生つまらないといった思いを本能的に感じているからかもしれません。いつでも、好奇心旺盛でいたいと思った出来事でした。
「不思議!」と感じる体験を子どもと一緒に味わうことができるということはとても幸せなことなのかもしれませんね。どうなっているんだろう、こうしたらどうだろうと考える子どもを見ていると嬉しくなりますし、大人もそう思うことでこんなにも世の中はおもしろいのかということに気がつき、なんだかとても高揚した気分になります。そんな体験、毎日を過ごせることはやはり幸せなことですね。
面白い取り組みですね!先日、僕もすいすい番で、『人間電池』というものを子ども達にやってもらいました。アルミホイルを長細く丸めたものとスプーンを舌に当てて、舌から遠いその2つの先端部分をくっつけるとわずかな電流を舌で感じることができるという実験です。実際にやってみると、確かに不思議な感触?味わい?のような何かを感じます。子ども達に聞いてみると「なんか酸っぱい!」「苦い!」「気持ち悪い感じがする!」「気持ち良い!」と様々な意見をいただき、盛り上がっていただきました。身近なものを使った実験は、本当に面白いですね。