前回の報告からだいぶ間隔が空いてしまいましたが、投扇興をして楽しむことで色々と子どもたちが発展させていました。
遊びをするに当たってそれぞれの役割が自然とできていました。
投扇興を楽しむ子、扇子を投げたものを取って戻してくれる子、得点を見てそれぞれの子に得点をチェックしていく子と楽しんでいました。
そこで得点表を作っているところの様子を見に行くと上手に表を作っていました。
これは驚きです。どこで覚えたのかわかりませんが、真剣に取り組んでいます。
〇〇ちゃん、〇〇くんとそれぞれ縦に名前を書き、横に得点を書いています。
その子の番が来るたびに得点を消して足しているのを見て少し表の書き方を伝えてみると「おー、そうか!」と嬉しそうな反応。
自分でもいい方法はないかと模索していたのでじょうね。
さらに表の線がフリーハンドなため上手く横に線が書かれていませんでした。
そこに長めの定規を差し出してみるとその表を作っている子が「ん?」といった表情で使い始めました。
するとその子が、「じょうぎって便利!」と嬉しそうに言ってしました。
この一連の流れは当たり前のことかもしれませんが、遊びの中で様々なことを見つけ、考え、学んでいることがよくわかります。
塾長は「あー、雑巾の絞り方を誰だか忘れてしまったけど、教わったなー。のその誰かになりたい」ということをおっしゃっていたことを思い出します。
その誰かとは程遠いかもしれませんが、一緒に年長で過ごした子たちが少しでも環境の中から学んでくれていたら嬉しいと思います。
(報告者 本多悠里)
「じょうぎって便利!」最高ですね、このようなアプローチはまるで父親が子どもに何かを伝える時のような素朴さで、こういった姿勢にとても惹かれます。伝承あそびを発展させ、独自の展開を見せてくれましたね。年が明け、どんな遊びが生まれていくのか、とても楽しみですね。