Red floor philosophy episode 18『赤ちゃんの興味』より

このエントリーをはてなブックマークに追加

先日の日曜日、園をお借りして塾頭山下家と休日を謳歌させていただきました。

お昼は調理古川先生が腕をふるって下さり、何とも贅沢な時間を過ごさせていただきました。

 

久しぶりの対面です。

久しぶりの対面です。

山下先生の次男くんと、我が家の次男は同い年で、生まれも1ヶ月違いです。

この日の久しぶりの対面に、どのような反応を見せてくれるかと大人たちは期待をしていました。

その期待にこうして応えてくれます。

その期待にこうして応えてくれます。

 椅子を押し合う二人。始めたのがどちらからだったか、動画には残っていないのですが、何とも興味深く思いました。

共に押す相手へ視線が送られます。

共に押す相手へ視線が送られます。

 別の場面では、

追いかけっこ。

追いかけっこ。

13年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2012年6月16日『赤ちゃんの興味』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。)

「4月当初の園での赤ちゃんの行動から、思っていたことと違った行動が観察されました。平行遊びから関わり遊びに移行していくのは、そのくらい一緒に過ごしたかとは限らないことがわかったのです。それは、まだ月齢の低い子たちの行動です。月齢の低い子は、初めて会ったばかりの他児に対して非常に興味を持ち、それを眺め、手を伸ばして触ろうとするのです。その興味は、手元にあるぶら下がったおもちゃよりも、風で動くおもちゃよりも人の動きに目を向けるのです。その時に、他の赤ちゃんと触れさせず、特定の大人だけと接しさせると、他児への興味を失うような気がします。それが、また、早いうちに他の赤ちゃんと一緒にすることで、次第にまた他児に興味を持ってくるような気がします。

これは、あくまでも私の現場を観察しての仮説です。これを、どうにかして解明したい気がしています。そのことが、きょうだいの存在意味、アフリカで今だに古代の生活をしているカラハリ砂漠に住むサンの人たちが生まれてすぐに子ども集団に入れ、みんなで子育てをするということを説明している気がするのです。もちろん、赤ちゃんは突然泣き出し、誰かを探します。そして、誰かの大人に寄っていこうとします。ふと不安になったのかもしれません。親を探しているのかもしれません。その行動は、他の子を求め、他の子に興味を持つことと矛盾はしないのです。ともに、赤ちゃんにとっての行動なのです。

それは、ものに興味を持ち、それに触ろうとする行動と同じかはよくわかりません。しかし、よく観察していると、物より人に優先して興味を持つような気がします。赤ちゃんの興味は、他の赤ちゃんがおもちゃよりも気を引くようです。」

月齢の低い子たちでそうであるなら尚更、当時1歳になったばかりの我が家の次男と、11ヶ月の山下先生の次男くんとが、このように関わり合うこともとても自然なことなのですね。

改めて子どもたちは自然と関わり、その中で育み合う素質を多分に持ち合わせていることに気付かされます。大人は、こういった機会をどのように子どもたちに用意してあげられるか、ということなのですね。

(報告者 加藤恭平)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です