先日、動画を撮りました。
その子に写真左手の男の子(ちっち組0歳児クラス、チェック柄の服を着ているので以下チェック君)が手に持っているオーボールを渡そうとしたように見えたところを見て、すぐにカメラを向けました。
もう一度その子にオーボールを渡そうとしてクッションに阻まれているようにも見える先程の写真の6秒後です。
音であやそうとしているようにも見えます。
チェック君の視線を追うべく、この辺りからカメラを寄せて行きました。
励ますように微笑みかけたりもする表情のチェック君。すると、次の瞬間、
それをきっかけにして、別の方向へ向き、ボールで遊び始めてしまったところで動画撮影を終了。その時は、ボールへの興味の方が勝ってしまったのだと思いました。
12年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2015年2月28日『最近の赤ちゃん研究』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。)
このブログの内容と直接的な関係ではないのですが、一つの着想を得たのは、チェック君は、そろそろボーダーちゃんを泣き止ませるだろうと、カメラを向けている大人にその役割を渡したのではないかということでした。
考えてみれば、チェック君からみた撮り手はあまりにもボーダーちゃんの傍にいる存在で、しかも大人で、そしてアップを撮ろうとすぐ傍まで来ているのです。チェック君のボールを持つ手が緩んだのも、もしかしたら大人が傍にきたという安心感のようなものがそうさせたのかもわかりません。
本当にそう感じてしまったこの度の出来事です。
(報告者 加藤恭平)
ハッとさせられるような内容に感動しています。藤森先生のブログにもあるように本当に「大人より、赤ちゃんの方が一枚上手ですね」というのはそうですね。この報告を見ると更にそう思わせてくれます。その瞬間瞬間を動画に収めるアンテナは見習わなくてはいけません。赤ちゃんの行動というのは「大人が来たから任せよう」という気持ちになるのは多くあるのかもしれないですね。
yakumiさん、コメントありがとうございます。
「赤ちゃんの行動というのは『大人が来たから任せよう』という気持ちになるのは多くあるのかもしれない」本当にそうですね。赤ちゃんの持つ賢さや、主体性に驚かされますよね。そのように赤ちゃんを尊重するyakumiさんのような目線で赤ちゃんを見つめる眼差しこそ、赤ちゃんにとっては何よりの尊重であり、受容であるように思えてくるところです。人は認められた相手を認めるという性質があるのかもわかりませんね。