音色

なにか新しいことを始めるというのは、緊張とワクワクが織り混ざった複雑な気持ちになるわけですが、私がした最近の挑戦といえば、ピアノを始めてみたことでしょうか。私は普段子供の前ではバイオリンを使ってお集まりなどをしていますが、手札はいくらでもあっていいと新たに取り組んでみました。この年から始めると、始めのうちは両手が一緒に動いてしまうし、楽譜を読みながらは弾けないし、躓くことも多くあるのですが、やはり一曲弾けたときの達成感というのは心地いいものですよね。

1月20日の臥龍塾では新年の豊富を語り合いました。昨年はコロナ禍で緊急事態宣言がでたり、オリンピックが延期になったりと、きっと人生で一度しかしないであろう様々な経験をしました。その中で、どの職種、立場を持っている人でもやりたいことができない、という困難にたたされたのではないでしょうか。しかしそんな時こそ、その人の真価が問われるというもので、昨年より力を蓄えた人が2021年でのより高い飛躍を手にいれるのでしょう。

塾生の中では、あえて今、過去を振り返り、過去と比較して今をより良くしようとする方がいたり、今までの枠を越えた挑戦をしたいと気合いをいれる方がいたり、そう思えば、今年はあまり表には出ず、サポートに徹することで、周囲の成長を促したいと思う方がいたりと皆思いは三者三様でした。

最近、『自分が毎日変わるのだから、自分らしさだって毎日変わっていい』という言葉に出会い、なんだか背中を押されたような気持ちになりました。今自分はなにがやりたいのか、集団に属している自分はなにをすべきなのか、未来というのは過去の結果でしかありません。保育園やこども園も、乳児での保育が積み重なった結果として幼児保育が作られていくわけで、幼児クラスを焦って変えても、その土台がきちんとできていなければ、安定しないというものです。まずは足場をしっかりと固め、低い場所でたくさん力を蓄えて、高いところに挑戦するんですね。

もちろん時々高いところの怖さを忘れて、たまにぐらつくことはあるのでしょうが、そんな時こどもを支えてあげるのが我々の仕事です。チーム一丸となって、様々な困難を乗り越えていけたらと思います。2021年は、新宿せいがこども園にはどんな音色が響き渡るのでしょうか。

(報告者 髙橋)

新春 オンライン塾 

1月6日の塾報告を行います。

まずは、みなさん、明けましておめでとうございます。

昨年はどのような年だったでしょうか?コロナに振り回されながら、大変だったこともあったと思います。その中でも、今できることを考え、子供たちのために尽くしたそんなこともあったのではないでしょうか。また、オンライン飲み会など、インターネットを使った新しいスタイルも生まれましたね。

現在、東京では、1日に2400人もの感染者がでて、日々、その数は増していくばかりです。自分の地元、宮崎でもこれまでの感染者の数を更新していっています。正直、不安であったり、心配事や、やりたいこともできずストレスのかかる毎日であったりで下をむきがちですが、全国のみなさんたちと一緒に、今年もコロナに立ち向かいながら、また新しい形を創造したり、少しでも子供たちのためにつくしてしけたらと思っています。

今年もどうか、よろしくお願いいたします。

さて、そんな2021年最初の塾はオンラインで始まりました。振り返れば、オンライン塾もコロナのおかげではありませんが、コロナを契機に始まりました。

今回の塾では塾長を含め15名の先生方が参加されました。

21時から開始された塾ですが、ご家庭の都合で遅れて参加される先生もいらっしゃり、揃うまでコロナについての話をしました。最近ワクチンの開発が進んでいますが、ワクチンが開発されても感染者数は変わらないそうです。ワクチンは症状を軽くするのであって、重症者数は減少するみたいです。感染者数ではなく、重症者の数をこれからは比較していけばいいですね。ニュースの「本日の感染者数は〇〇です」と数だけに怯えないようにしたいですね。

また日本の保育では、マスクを!子供もに!みたいなこともありますが、ドイツではそんなことはないそうです。なんと、国が「保育中、園内では子供も、大人もマスクを一切してはいけない」とでているそうです。もちろん、園内では、ですので、園を出れば、マスクをして過ごしているみたいですが、国によっても対応が違いますね。

そんな話をしていると、参加者もそろい、次の話題に移りました。

1月13日に塾セミナーを予定しており、今回は「行事」についてがテーマで、森口先生が担当されます。塾では、そのプレ発表を行いました。ネタバレになってしまいますので、詳しい内容についてはここには記載できませんが少しだけ書きたいと思います。発表はとても分かりやすく、スッと自分の中に入ってくるような発表でした。見守る保育における行事をどう進めれば良いのか?そもそも行事が見守る保育の大原則(主体性を大切にする)と相反するものに見えるという話から始まりました。そこで、行事の目的の話、そもそも行事はなぜするか、行事においての重要な4つの柱についてなど、行事を改めて根本から考える、そんな発表だったように感じます。

そして番外編として、大人も行事を楽しむことも大切というところで発表が終わりました。

その話を終え、塾生、塾長らの質問や討議が始まりました。その中でも、特に心に残っているのは塾長が話してくださった、「なぜ、鼓笛隊や組体操といった伝統的な出し物といいますか、発表が残っているのか」という話でした。

ご存知の先生も多いとは思いますが、昔の教育要領は健康、社会、自然、言語、絵画制作、音楽リズムの6つであり、それが現在では健康、人間関係、環境、言語、表現の5つに変わっています。例えば、鼓笛隊を例にすると、音楽リズムという領域があり、そのために鼓笛隊がありました。しかし、現在では表現という領域にかわりました。表現する力を、鼓笛という手段で見せるのであればいいのですが、そうでないのであれば、見直す必要があります。よく、塾長が目的と手段の話をさせますが、まさにこれだと思います。伝統だからといって鼓笛隊をするのは、手段が先行していますね。「表現するため」という目的があり、そのための鼓笛隊であるべきですね。

行事を根本から考えるとても勉強になる時間でした。自分もいつか地元に戻った時に、伝統だからと言って、本当に大切にすべきものを見失わないようにしたいです。「手段と目的」というワード、とても重要ですね。

そして、塾も終盤になり、話は成人式の話へ。

1月12日は成人に日ですね。新成人の皆さん、おめでとうございます。

コロナ禍で成人式を中止しるところも多くありますが、新宿区では区長が成人式をやると断言しているそうです。その理由は、「新成人の皆さんは、予定を明けている。式を中止にしても、集まって会食をするかもしれない。今の若い人はコロナの怖さを知らない。では、式に参加してもらい、コロナの説明するいい機会である。会場をいくつかにわけ、密集しないようにする」とのことでした。コロナだからとやめるのは簡単ですが、今、できること、大切なことを考えて実行すること、すごいですね。保育の現場でも、コロナ対策を十分にしつつ、子供たちのために今できることを精一杯やっていきたいですね。

さて今回の塾はここで終わりました。

報告者 横田 龍樹

覚年2020

12月17日、毎年恒例の覚年の日を迎えました。

今年は忘年会もクリスマス会も自粛、ということで、今年はクリスマス会では恒例のプレゼント交換を行いました。

ルール

1、クジを引き、引いた相手に一年の思いを込めたメッセージを送る

2、送るプレゼントとそれを選んだ理由を添えて渡す

最初は川邊先生から森口先生へ。プレゼント:マッサージ機

「もちつき会、お疲れ様でした(森口先生はこの日、係の仕事をまっとうしました)。縁、人と人との繋がり、森口先生にはどんな縁があるのでしょうか。」

森口先生は川邊先生を引き当てていました。 プレゼント:充電器

「段々、自分のキャラを出してきて、素敵になってきたところで足元をすくわれないように気をつけてください。ちっち組(0歳児クラス)に入って(移行に伴いにこにこ組(2歳児クラス)から下りてきた期間がありました)いい感じだった、川邊先生も成長されていることを改めて感じます。川邊先生のキャラクター好きですよ。」

横田先生→本多先生 プレゼント:毛球とり機

「感謝しかないです。今年はすくすく組(一時保育)を担当し、わからないことだらけの中、本多先生はとても頼れる存在だった。また、すくすく組(一時保育)の受け入れが少ない時など、様々なクラスに入る機会があり、本多先生がその度に沢山のことを教えてくれる。子どもたちに片付けを促すことなどを相談したら、『ゲーム感覚でやってみたらどうか』。子どもたちに次の日やってみたら成功する、何も考えずにただただ真似をすることの大切さを改めて感じた。保護者対応のときはマスクしようね、など、細やかなことも指導してくれる。何より、わらす(3.4.5歳児クラス略称)に入ると「今日はありがとうね」と必ず声をかけてくれることがとても嬉しかった。」

本多先生→横田先生 プレゼント:エコバッグ

「僕も感謝しかない。その日のシフトを見て、少ないクラスを把握して自分で判断して来てくれる。園全体のことを考えて行動してる、ということは周りが見えてるということ。そして、素直に様々なことを吸収しようとしてる気持ちが伝わってくる。僕の知る限りのことを全て伝えたいです。」

加藤→塾頭山下先生 プレゼント:宝くじ

「我が家は山下家からお誘いがある時しか基本家から出ません。これからも誘って下さい。そして、地域との繋がりを自然に作りだす山下家という家族像に感動しています。プライベートだけでなく、仕事においても塾頭の心の広さ、寛容さに僕だけでなく皆がどれだけの恩恵を受けているか、計り知れません。これからもよろしくお願いします。」

塾頭山下先生→カーポラヴォーロシェフ鳥海氏 プレゼント:ペーパレスのコーヒードリッパー

「人参、ミキサーを使ってシェフのスープを真似て作ってみたが、味が全然違う、美味しくない、結局砂糖、コンソメを入れてはじめて食べられる味になるが、人参そのものが違うこと、素材の大切さ、有機栽培の大切さが身に染みてわかった。毎日は無理だけど、土日だけでもいいもの食べよう、毎日使うもの、味噌や麦茶など少し高くてもいいものを選ぶようになった。積み重ねが体にとっていいことで、それを他の人に伝えることでこの価値観が広がっていくのではないか。それは、農家も守ることにつながる。食品パッケージの裏面をを見るようにもなったし、牛乳一本を買うにも、それは贅沢ではなくて大事なこと、生きることの大事さを教えてもらった。」

鳥海氏→塾長藤森先生 プレゼント:農家さんの作った野菜

「お店のオープン当初から来てくださっていて、最初はお客様という間柄だった。その頃から話をさせたいとずっと言ってくれていた。本当に実現に向けて動いてくれて、それを本当に実現してくれたことが本当に嬉しかった。講演に向けて今までにない程に調べものをしたし、知識を得てプラスになった。機会をもらえて、勝手に勉強させてもらえてることの有り難さと、何よりも信用して、あなたなら大丈夫と信じてもらえたこと、縁をもらえたことが一番嬉しかった。信用、信頼、人情をこんな僕に向けてくれた。藤森さん(鳥海氏は普段は藤森先生のことを藤森さんと呼び、講演の際には藤森先生と呼ばれます)はどこへ行っても低姿勢で、人と人との接し方も勉強になった。子どもに対する思い、温かさ、も勉強になった。こうやって人と接したいと思ったし、この保育を日本の人たちみんなに広めたいと思った。携わって、協力していけたら、食の部分で仲間に入れてもらえたら、皆さんと共に、藤森さんの思いを次の世代へ繋げて行けたら、と強く思う。

塾長藤森先生→加藤 プレゼント:ノートブック

「加藤くんは、人を傷つけないポジティブさで人を励ましている。朝一緒に園へ向かう時にいろんな話ができる。散歩会、散歩しながら弟子に話すことで考えが深まる、思いを定着させるには教えるといい。あまり、体に無理しないで、これからも朝を楽しみにしています。」

柿崎先生→高橋先生 プレゼント:味噌汁セット(西日本名物フリーズドライ)

「高橋先生はとてもストイックで、それは真似できない。尊敬している。調理室から保育を見ているとバイオリンの音が聞こえてくる。日に日に上達しているその音に、高橋先生の積み重ねている自信を感じる。これからもその素敵な音色を聴かせて下さい。」

最後は高橋先生→柿崎先生 プレゼント:腹筋ローラー

「柿崎先生の柔らかさ、人当たりの良さを羨ましく思う。ロッカーで会うと、愚痴を聞いてくれる。柿崎先生の凄いところは一緒になって愚痴を言わないところ。聞いてくれて、そういう人柄になっていけたら、と思う。」

それぞれに温かいコメントがあり、仲間の素晴らしさを改めて感じます。

来年は、またどんな覚年になるのか、楽しみになります。

(報告 加藤)

書き順

12月9日の報告をさせてもらいます。
始まる前にひょんな事から書き順の話になりました。
皆さんは書き順は正しく書けますでしょうか。私は自信を持って間違っている気がしています。現に間違った書き方をこの塾の時に教えていただきました。
皆さんはこの書き順わかりますか?


私は完全に間違っておりました…。よく「初めて」などの漢字を書くことが職業柄あると思いますが、一回変な覚え方をしてしまうとこうも直すのに苦労すると思うと子どもたちにはやはり「基本」というものを覚えてもらうことの大事さを痛感します。ただ覚えさせるのではなく、なるほど!と思える覚え方というのがなお良いのかなと藤森先生の教え方に一人感動していました。
それはと言いますと…

藤森先生「いふくのいって書ける?」
塾生「あー、書けますよ!これっすよね?」

この漢字の書き順はあっていました。
藤森先生「それと同じじゃん」
塾生  一瞬「?」
塾生  「!」
藤森先生「だって衣偏じゃん、書き順は一緒だよ」
塾生  「なるほど!」
個人的に私の頭にズドンっと入って来ました…。

ごめんなさい、こんなこともわからないの?という方も多いかと思います。
藤森先生はこういうこともバカにすることなく同じ目線に立ってこちら側に合わせてわかりやすく教えてくれることに私はいつも本当に感謝しています。
少しくだらないことでも私にとっていい勉強です。
他にも「必」という漢字の書き順わかりますか?
塾頭が調べてみると昔と今とでは書き順が変わっている字もあるそうです。それが「必」という字でした。これも私にとっていい学び。
最近はスマホやパソコンで字を書くことも多くなり、字を書くことが少し減っている時代なのかもしれないですね。書き順は習字の時にとてもバランスよく書けるようになります。私は個人的に字を書くことは好きな方なので年賀状を書くのは好きです。そんな文化を大切にしたいなと思う塾の始めでした。

 そして今回の塾は柿崎氏が今月臥竜塾セミナーの発表を控えているため臥竜塾でプレを行いました。

白板が汚い…
それはその前に書き順をたくさん書いたからであります。
柿崎氏ターティン。

今回は「食の重要性」についてです。
内容に触れるとネタバレになってしまうのでは詳しくは当日をお待ちいただければと思います。

柿崎氏の発表が終えた後に食に関することを臥竜塾で色々と話す時間がまた濃厚であることを感じます。どんな方が聞きにくるだろうか、保育士さんが多いのであれば現場目線の方がいいのではないか…調理さんが多いのであれば…どうすか…そうであればこの話も取り入れられるのではないか…

まずは発表者が基板みたいなものを作って来てそれを臥竜塾の皆さんと共有してから付け加えていく様が私は非常に大切であると思っています。全員がそこで共有できることで塾生があーでもないこーでもないと言い合える仲間というのが良い機会なのだということが分かります。
この言い合える仲間というのは臥竜塾セミナーに参加してくださる方々も一緒であり、ディスカッションを通して毎回思います。
この場を借りて御礼申し上げます。

他にも普段の保育で調理さんとの兼ね合いについての話やお手伝い保育の面白ろエピソードなども話しましたが割愛させていただきます。

報告者 本多悠里

ZOOM塾

遅れてしまいましたが、11月11日塾報告です。データが消えてしまい内容が薄いですが焦点を絞って書かせてもらいます(泣)

前の報告も行事前の報告になりましたが、今回は、旧お楽しみ会です。

成長展の一環として行う事になりました。新宿せいがは、このご時世ならではの行事の在り方を模索しています。園長先生始め係の先生主導の元、今回は東京富士大学を利用させてもらう事にどのような行事になるか楽しみです。

今回は急遽、園での送別会があってZOOM塾になりました。個人的な話になりますが、私の同期がめでたい話で退職することに、巡りあわせは不思議なものですね。小言はさて置き。初めは、サミットの話になりました。

今年は、このご時世もありリーダー研修とサミットを混ぜての期間になるそうです。

忙しい中先生方、たくさん集まってくださいました!

雑談から始まりましたが、邨橋先生のお子さんが反射を新生児微笑だったり、モロー反射であったり研究に余念がありません。我が子が生まれてここまで考えられる所を聞くとホントにプロフェショナルですね!

さて、今回の塾は園庭の内容です。園庭から育まれる内容としては、基本的な運動能力の向上、コミュニケーション能力等を鍛えるためにあるものだとの話に、ただ広い空間では身につかない。体を鍛える為ではなく、社会性を育む為、その年齢に適した遊び、その発達に適した遊びができているかという話に、五感を刺激し、見る、聞く、触る、味わう、嗅ぐ。これが重要であり、子どもにとっての最高の遊具は『水、木、土』であると言われている。五感を使って自然と遊ぶ経験から得られるものが重要であるという話になりました。フレーベルの思想から考える園庭の話で、の出した園庭条件には、起伏があり、草木が生えている。自分が育てる畑があり、園庭は自立する為の訓練の場所であり、屋外環境においては、自然があるため、心身に良い刺激を与えてくれ、自然は多様かつ変化があるため子どもの気づきや思考、創造力を支えてくれるものなんだと学ばせてもらいました。

ここで、逆説的な話に。園庭がある為に生まれるデメリットの話になり、邨橋先生の所は、地方だと園庭が広い為、散歩にいかない環境になってしまう。地方ならではの悩み、ない物ねだりな面もありますが、散歩にいく事で生まれるものがたくさんある話になりました。

一番は交通ルールが学べる所が一番かなという話に、行事の前などは、園庭に子どもたちをピッといかせる事ができるメリットがあったりと、管理者側としたら安心な面もあったりと場面により良いところもあるという。確かに、新宿せいがでも行事の時は、年齢別に活動しないといけない所がでてきたり、こういう時に園庭が広いといいなと思わされました。

新宿せいがも、ちっちゃい築山ができ環境に変化を付けながら試行錯誤しています。

かわいい築山!

今回も色々な先生方の話が聞けて、大変有意義な時間を過ごす事が出来ました。

(山下 祐)

大局を見る

12月2日の塾報告です。

いよいよ12月に入り、今年も残りわずかになりまたね・・・

今年はコロナによって例年とはさらに違った一年になったのではないでしょうか??

残り約1ヶ月は、そんな1年を振り返りながら過ごしてみようと思います。

さて、今回は都内の天気が雨でしたのでzoomになりました。

地方の塾生の方々も参加です!!

先月の臥竜塾セミナーでは私が「園庭」について発表をさせていただきました。

なかなか一言で園庭といっても難しく、何が難しいかというと、

新宿せいがのように広い園庭を持てない園もあれば、

千代田せいがのように、そもそも園庭がない施設もあるので、どこに焦点を集めれば良いのか悩んでいました。

その時に、ちょう今回のようにzoomで塾が開かれた時に、

大阪の邨橋先生と熊本の渡辺先生、平田先生から園庭についての話を伺うと、

地方は園庭が広いから、逆に散歩に行かないという話を伺うことができました。

この視点は私の中で全くなく、散歩の重要性について改めて考えさせていただき、

発表もお陰様で厚くすることができました。

外部塾生の皆さんにとても感謝です・・・。

早速、話は「デジタル教科書」の話題になりました。

漫画も今ではデジタルで読むようになり、スマホがあればどこでも簡単に読むことができます。

実際に私も使用しているのですが、確かに便利なものだと実感しています。

そうなってくると実際の本というのは「読むもの」よりもコレクションのような存在になってしまうのではないかと思います。

しかし実際にページをめくって本を読むという行為と画面に映っているページを読むのとでは全く違うような気がします(個人的に)。

外部塾生の茨城の小松崎先生はデジタルで本を読むことがあるけど、やはり頭に入ってこないという印象を持っているそうです。

それに対して大阪の邨橋先生は藤森先生にようにデジタルでも読んだ内容をブログに書くと頭に入ってくると意見を言いました。

また藤森先生は資料を使った授業は無くなるのでは?と言われます。

それこそ教科書がデジタル化ということは、紙媒体のもの全てがデジタルになり、

授業中にネットで調べたり、データをそれぞれのタブレットに配信したりと、

最終的には学校に持っていくものはタブレット一台になってしまうかもしれません。

想像すると近未来のようで、すごいかもしれませんが、それと同時に「怖さ」を若干感じます・・・。

デジタルはご存知の通り便利なツールですが、それに依存してしまうことで、

それまで大切にしていたものが失ってしまう気がするのです。

紙ベースの教科書の良さは重要なところにラインを引いたり、自分で書き込んだりできます。もちろんデジタル教科書でも可能なことかもしれませんが、ペンを持って手を動かしてラインを引いたり、文字を書くという行為が、結果的に学習効果を高める気がするのです。

例えばパソコンやスマホで文章を打つと、漢字の変換も自動でしてくれます。

不思議と変換する漢字はあまり間違えることがないのに、いざペンを持って書くと、

変換で間違えない漢字が書けない時があります(私だけでしょうか(笑))

それを感じてか、最近はノートに書き込んでメモを取るようにしています。

直接ペンを持って文字を書く行為はやはり大切な行為だと思います。

オーストラリアでデジタル教科書を採用したところ、なんと学習効果はあまり上がらないという結果が出たそうです!

これには驚きますね・・・日本は同じ道を歩んでしまうのでしょうか??

とはいえデジタル化の進歩は止めることができず、ますます発展していくでしょう。

だからこそ自分たち自身がアナログとデジタル化との併用を考える必要があります。

目の前の便利さだけに囚われ、選択するのでなく、「大局」を見ることですね。

(報告者 山下祐)

今と昔の学生の授業中

11月25日の塾報告です。

最初の話題は、「zoomの背景」についてでした。

今では会社の会議や、大学の授業など様々なところでzoomは使用されています。臥竜塾も雨の日になるとzoomを使って話し合いをしています。「背景の設定をしてしまえばどこにいるかわからないよね」というところで、副園長の中山先生も専門学校で授業をしているのですが、そこの学生たちは自分の顔も映らないように設定をしているので、誰かに「教科書の何ページを読んで」と声をかけると返事がないそうで、寝ているのかその場にいないのかもわからない。ということがあったそうです。それを大学など多くの人が参加しているような授業だと、ちゃんとチェックをすることができないよね。という話をしていました。

そこから塾長も過去に専門学校で授業をしていたときの話になって行きました。

当時、塾長が授業をしている時も学生さんたちは寝ているか、友達同士で喋っているか、だったそうです。これは授業にならないと思った塾長は、授業を作文にし、その題を「あなたが保育者になった時に、自分の話を子どもたちが聞かなかった。あなたはどうする?」という作文を書かせたそうです。少し皮肉混じりの題ですが、そしたら9割以上の学生が「怒りつけて静かにさせる」残りの1割は「人の話が聞けないのは障害を疑う」という内容ということでした。なので、次の授業の最初に塾長は机と叩いて怒ってみたそうです。もちろん静まりかえった学生たちに「今怒ってみたけど、愛情って感じた?怒ることで恐怖から静かにはなるけど、愛情なんて感じられるわけないよね」という授業をしようと思ったら、本気で言ってないとわかった瞬間からまたお喋りが始まって聞かない。となってしまったそうです。さらに、授業終わりに比較的ちゃんと聞いている子から、「教室が騒がしいのは先生のせいです。先生はいけない事を3つしています」と言われてしましました。その3つとは、「他の先生はつけているのに、授業態度を成績につけない」「席を自由に座らせたから」「試験のために授業するのは嫌だったので、試験に出すところを先に伝えている」という3つだったそうです。そんな生徒が多かったこともあり塾長は教えるのをやめたしまったということでした。

今でこそ興味があったり知りたい事について学びたいという気持ちはあります。自分が専門学生だった頃は、そこまで態度など悪くはなかったと思う・・・思いたい(笑)ですが、「興味、関心」が強ければ大人でも子どもでも「知りたいという気持ち」から変な態度にはならないと思い、そういった分を子ども達に伝えていきたいなと思いました。

次の話題としては11月19日に清瀬どろんこ保育園に塾長と森口くんが行ってきたという事でその報告がありました。

園庭の様子

清瀬どろんこ保育園の園長先生は塾長の講演会を何度も開催したり、一緒にドイツへ視察しに行ったこともある先生で、4月まで別のどろんこ会の保育園で働いていました。ですが、コロナ禍であるのにも関わらず何もなかった広い園庭に、ドイツでみたような築山を作ったり、畑を作ったり、泥遊びができるような場所を作ったり。園舎内ではこれもドイツで見たような、立ったまま絵の具で絵をかけるようなゾーンを配置したり、中庭に飛び石を作ったりと、半年の間にすごいものを作っていたということでした。

中庭

園に対して助言をお願いされたそうなのですが、塾長は「これだけ園庭が良いから中をそれほどやりこまなくてもいいけど、逆に外だからといってアスレチックのようなものだけだったら、外でもままごとができるようなゾーンや絵本ゾーン、製作ゾーンのようなものを外にも作るべき。外だからといって運動系のものだけではなく、外でも数や化学、アートが体験できるようなものがあると良い」という助言をしたそうです。

また質問もあったそうで、別のどろんこ保育園に勤めている先生から、「園庭が全くない園なのですがどうしたらいいですか?」とあったそうです。「外でやるような遊びを室内で体験できるようなゾーンが作れれば良いね」と答えたということでした。

コロナ禍で新宿せいがは、「出前保育」、zoomを使った他園さんとの子ども同士の交流などを行なっていました。清瀬どろんこさんも園庭の改修やゾーンなどを充実させて行きました。できない事ばかりではなく、コロナ禍だからこそできる事を見つける。そして実現できたら素敵だなと感じました。   (報告者 柿崎)

塾生から塾長への質問

11月4日の塾報告の続きを行います。

塾生も塾長に質問をしてみようというところから、また話していきたいと思います。

では早速、塾頭からの質問です。

塾頭

Q見学者、来園者、地域の保護者たちなど、多くの人に園の案内をする塾頭。そのなかで、担当制について明確な答え方がわからない。一般の保護者の方にたいしてどう言っていいかわからないです

A担当性はしたほうがいいです。担当がないと抜けてしまう子がいるからで、阿吽の呼吸ができていないと抜けてしまいます。そういう意味で担当は決めたほうがいいです。しかし、担当することは子供ではなく、仕事をする上の担当です。保育士が子どもを抱えて、「この子は自分でないと」、と思うのは危険なことです。それは人には相性があります。不安なときに駆け込める場所は、子供が選べないといけない。ボルビーも、愛着の対象は一人とは言っていないです。

赤ちゃんはいろんなひとに順応する能力を持っています。出産は、リスクがとても大きく、死する可能性もあります。子と母だけの関係だと、とても危険です。

Q赤ちゃんの話なのですが、家庭によってリズムが違いますが、これは、強制すべきですか?たとえば、ある時間になると寝てしまう子がいて、これは無理やりにでも起こすべきですか?

Aリズムは逆転すべきではないです。個人をすごく尊重するのであれば、家庭で協力をお願いするしかないですね。そういう意味でも、親を育てていくことが大切なのかもしれないです。

お昼寝で3時まではキチンと寝ないとだめ!と強制するのは、個人差を無視していてダメです。自然に目覚めた時など、個人の自然なリズムは大切にするべきです。

本多先生

Q改めてチーム保育についてお聞きしたいです

A麹町中学の話ですが、担任制度を廃止しました。これは、得意分野の先生がいるからその人がやったらいい、学年をチームですれば、分担できるという考えです。担任では、幅広いことをやらなければなりません。これでは、得意なことも苦手なこともしなければなりません。そういう意味では担任制では全てのことをできる人でなければ成り立ちません。それが、チームでは得意なことを活かすことで成り立つことができます。

また子供を一人の目で見るべきではありません。多面的に見る必要があります。

ドイツでは、一人の印象で子供の発達の評価などを書いてはいけないと法律で決まっています。複数の目で子供を判断しなければなりません。

仕事が固定化してしまうと、それしか知らないようになってしまいます。園全体の仕事を園全体の職員でやるべきです。そうすることで園全体の保育があつくなります。

ヘルプ(休んだり、遅番の先生がいるクラスに、他のクラスの先生が助けに入ること)にはいる時、職員室フリーの先生からではなく、他のクラスの先生がヘルプに入り、職員室の先生はその抜けたクラスにはいったほうがいいような気がしています。そうすれば、いろいろな職員が様々なクラスを体験でします。

塾頭:「先生、ちょっとそのヘルプについて質問なのですが、ヘルプとなるとどうしても1人としてカウントしてしまいますよね?現場目線だとやはり慣れた人が来たほうが戦力になるのではないですか?」

そうですね。確かに、慣れた人が来たほうがいいと思いますが、じゃ、新卒は2度ととらないほうがいいですね。慣れた先生だけでずっとやったほうがうまくいきますね笑

クラスで例えば、6人のうち1人くらいは新卒がいてもいいでしょ。他の先生たちが助けてあげればいいだけですから。

子供が自分たちで動くようだったら、父親保育のように、保育に慣れていない人でも保育ができると思います

ヘルプに来た職員を足手まといと思うより、職員を戦力にしていかないといけないと思います。

本多先生:「例えばの話なのですが、チームの得意分野が偏るときはどうしたらいいですか」

性格でチームを決めることもあるし、そうした場合、能力は偏ってしまうことがありますね。そんなときは、園全体で考えていくことが必要かと思います。それでも足りなかったから、地域の力をかりるといいかもしれません。

意外と「助けてください」とお願いすると喜んで助けてくれることもあります。

高橋先生

Q今、1歳児クラスを担当していて、進入園児が10人くらい入ってきました。そこで、在園児と進入園児を比較して、在園児は、特定の中のいい子と遊ぶことが多く、新入園児は誰とでも遊ぶというか、好きでも嫌いでもない人とでも、誰とでも遊んでいるように感じます。在園児と、新入園児の違いはなにかと思った、1歳児クラスでは、顔写真を多く使った環境で、自分のものは、自分のものという個を確立していくような気がします。個を確立していく一方で、みんなでやろうよみたいな、集団も大切で、個と集団の両立はどう考えればいいですか?

A途中から入った子は、人の探索活動で、どの人がすきで、たのしいかを探しているのかもしれないです。在園児はそれがわかっているのではないか。

だれか好きなひとを作るためには、いろんな人を出会ったり、いろんなことをしていかないとできないです。色々な人と遊んで、経験を広げてあげていくことが大切です。

ひとの争いとは、自分のものを自分だと意識して初めて起こります。

協力したり、分けあったりすることでもっと大きなことができるようになると教えてあげることも大切なのかもしれない

赤ちゃんが自分のものとしたがるのは、遺伝子的にあると思いますが、協力することで、もっと面白いことができると教えてあげるのは必要かと思いますが、1歳児ではなかなか難しいですよね。2歳くらいからかな。

新入園児はまだ、共生するっていう概念ができていないのかもね。

森口先生

Q2歳は目的を持って遊び出す時期で、だからゾーンができてきますよね。

片付けとかは、小さいうちからやらせなって、習慣化させないと身に付かないと昔、言われていましたが、目的を持って遊び始めるから、片付けができるようになると思うのですが。「1歳から片付けをしなさいっ!」といわなくてもと思うのですが、どうですかね。

A子供って面白そうなものを見つけると、そっちにいきますよね。そこで、「片付けしなさいっ」と止めてしまうと、面白そうと思うのが消えてしまうような。何もやることがなくて、ブラブラしているようなら、片付けをしてもいい気がしますが。次の遊びが見つかっているようなら、先生が片付けちゃっていい気がします。

川辺先生

Qチーム保育についてなのですが、できる人がやればいいという考えはとてもしっくりきているのですが、できることが無い人は努力することを省いてしまうのではないでしょうか。また、できない人は、仕事がまわってこず、組織として、「できない」というレッテルを貼られるような気がしますが、どうですか。

A本人が「こうありたいっ」と思うなかで、苦手なことにも挑戦するのはいいことですが、そうでなければ、それはいじめです。

とは言っても、努力することは必要です。でも努力しなさい!というのは間違いです。人は夢を持っているから努力します。ですから、夢を持ちなさいと伝えるといいです。

目標があるのであれば、苦手なことも挑戦しなければならない時もあります。

好きなことを職業にすると失敗するといわれます。好きなことではなく、得意なことを仕事にするといいです。好きなことは感情だが、得意なことは評価です。

自分の長所とは誰かに認めてもらっているところ。これは自信につながります。

横田

Qせいがでは、土曜保育の人数がとても少ないですが、地元の園ではとても多いです。休日の親子の過ごし方について、聞いてみていです。

Aきっと、子供と一緒にいるのが嫌とは無いと思います。でも、常に一緒にいると大変なこともあります。そんな時は、親といるより、園で預かった方がその子のためになるように思います。

最初は新宿せいがも土曜保育の人数は多かったです。それが、こっちが喜んで子供を預かるようにし、そういう姿をみせると、保護者の方も子供といると楽しいと思うようになります。親も嫉妬しますから。

子供が可愛いと思える距離感が一番いい距離感なのかもしません。これが、ちょっとうるさく感じたら園に預けたほうがいいのかもですね。

柿崎先生

Q見守る食育について、先生の考えを聞かせてください。

A食は栄養摂取ではなく、食の営みです。営みとは自分から食べることです。だから、1番は楽しく食べることが大切です。楽しく食べなければ、栄養にならないと科学的に証明させています。

全然食べない時、余程食べる時があります。子供は1週間単位で栄養を補っていると言われています。トータルしたら、栄養摂取量をとっています。

本人が楽しいことに取り組むことが発達に影響していく。こういうことが見守る食育

加藤先生

Q最近、ある子の噛みつきがとても多いのですが、ドイツとはでは、噛みつきとかの保護者対応をどうしているんですか?

Aドイツでは噛みつきはありません!! 以上!!www

‥‥

よく噛む子はどの時間にどの子にどういう状況で噛むかをノートか何かにとって、統計的に対策することが必要かもしれないですね。

噛みつきは発達上あることだと思ってはいけないです。

横田:「そもそも、どうして噛むのか?攻撃するためですかね?」

噛むことは、ストレスを下げる効果があるそうで、瞬間的に上がったストレスを下げようとしているのではないかと言われています

ということで、全員の質問が終わり、最後に今日の塾の総括を本多先生に言ってもらい、今日の塾は終了しました。

「えー、非常に興味深い話でした」

報告者 横田 龍樹

11月4日 出張報告

11月4日の報告をさせていただきます。

今回の塾では主に①森口先生からの報告、②塾生から塾長へ質問、でした。

時間軸は前後しますが、まずは森口先生の報告について書いていきたいと思います。

  • 森口先生の報告

先日、株式会社こどもの森様の研修に塾長が行かれ、助手として森口先生が一緒に行かれました。参加人数がなんと、500名だったそうです。100〜200名は全馬の会場で直接参加し、その他に方はオンライン(zoom)での参加でした。会場は府中で、9時から12間で3時間の研修だったそうです。また11月4日にはきくせい会様の研修もあり、その報告もありました。

さて、ここからは、研修を聞き、森口先生がホットに思った内容です。

子供自らの経験をもとにして、周囲の環境に働きかけることができる!

経験があって、初めて「何かをしよう、あれがやってみたい、これをやってみたい」と思うことができる。経験がないと、チャレンジすることがうまれない。

保育をしていると、いいことを教えてあげたりすることに目が行きがちだが、なんでも子供自身が経験することが大切である。

次に、心情意欲態度が大切であると、指針に書かれていますが、まさしく、主体性のことだと感じたそうです。

心情:まずは感動することが大切。「あー、綺麗な花火だな」とか「綺麗な花だな」と思うことが始まり。それから

意欲:何かをしたいと思う。「花火を絵に描いてみたい」、「花のことを知りたい」など。それをできる環境を用意することが大事。

態度:子供が、やりたいと思ったことができる環境を用意すること。これが、まさしくゾーンである。子供が感動することを提供できれば、次はこうやってみたいと思う意欲につながる(環境があれば、次につながる気持ちになる)。

また保育士は、情緒的な理由で子供を遊ばせてはいけないと話していました。

なんとなく楽しそうだからと、遊ばせるのではなく、科学的な根拠があって遊ばせなければならない。自由遊びの重要性。

しかし、子供、保護者はそれを知る必要はない。多少は必要かもしれないが。とのことでした。

そして、研修中にこんな質問があったそうです。

「この園(新宿せいが子ども園)はなんでこんなに見学者がいるんですか?」

森口t「いろんな保育の世界で主体性とか社会性とかが大事といわれるが、実際どうやっていいかわからない。園長先生は実際、それをやっているからでは。」と答えたそうです。

以上、森口先生からの出張研修の報告でした。

今回、研修を通して、多くの質問が多く出たそうで、塾長曰く、質問の内容を聞くと、どのくらい理解しているのかわかる。逆に講演の中で、このあたりがわからなかったのかと思うこともあるそうです。

という話から、塾生も、塾長に日頃思っていることを質問してみようとなりました。

さっそく、塾生からの質問タイムスタートです。

つづく

報告者 横田龍樹

暖かさ

吐く息にまだ色はつかず、本格的な冬の訪れはもう少し先なのかな?なんて考えながらも風の冷たさにはかなわず、クローゼットから冬物のコートを引っ張り出しました。ふとポケットに手をいれると、小銭がチャラチャラと。ラッキーなハプニングに報告を書く手も進むというものです。

塾長は先日福岡に出張に行く際、空港でハプニングに見舞われたそうですが、たった一度の人生ですから、嬉しいハプニングもちょっと困るようなハプニングも全部楽しめたら良いなと思います。

11月18日の塾は臥龍塾セミナーのあとということもあり急げ急げと準備をしても落ち着いたのは夜も更けた頃でした。

最近は、冷凍食品の技術がかなり進化を遂げているようで、急速冷凍という技術を用いて、より安全により美味しく食べられるようになっているそうです。

手間ひまをかけて美味しいご飯と、手間ひまをかけずとも美味しいご飯、ブログ読者の皆様だったらどちらを食べたいと思いますか?

確かに、年越しそばをうって食べただとか、畑で自分で育てた野菜を使ったカレーを作っただとか、手間ひまが思い出となるような食べ物であれば、それはとても価値のあるものだと思います。

わたしも、未だに幼い頃指を切りながらも父に教わってはじめて作ったご飯の味は忘れられません。

しかし、日々のなかで、もし食材を買い、切り、焼き、蒸し、煮るという時間を大幅にカットできるとするならばどうでしょうか。その時間を自己研鑽に使えたら、我が子と触れ合う時間に使えたら、ゆっくり晩酌をする時間に使えたら、なんだか色々と出来そうな気がしてこないでしょうか。

もちろん料理をすることが好きという人がいたり、先のわたしの思い出のように家族でわいわいご飯を作るというのもとても楽しいですから、料理そのものを否定するつもりはないのですが、少し前の時代よりも、冷凍食品を食卓に出すということのハードルが、下がってくれば良いなと思うのです。

最近塾長は講演のなかで、見守る保育をしていると言いながら、見てばっかりで守っていない、ということをよく話されます。

わたしも少し前までは、例えばこどもが喧嘩をしていても、それも経験だし、そのなかで小競り合いをし、少し怪我をするくらいは問題ないのではないか、と思っていました。

しかし、小競り合いをしなくても、ただ話し合っているだけで子どもが十分な発達を遂げるのであれば、そこで起きた怪我と言うのは、我々の職務の怠慢ということに他ならないのです。

子どもが嫌な気持ちになったり、保護者が嫌な気持ちになったりすれば、信頼関係も部屋の中の空気もどんどん濁っていってしまいますから、何が本当に必要で、何がこどもの育ちをより促すのか、ということは常に考えなければいけないことだと思います。

代わりがきかないものは大切にして、そうでないものはどんどん改善していかなければいけませんね。

わたしも今夜は少しサボって美味しい冷凍食品をポケットから出てきた小銭で買ってこようと思います。

(報告 髙橋)