zoom塾1 2021/4/28

初夏の足音聴こえるかのような臥竜塾。

途中参加の今日は鹿児島GTでの話から共有させていただきました。

久しぶりの面々

元気そうな表情が伺えますね。

今回の鹿児島GTでは、総勢157人もの方々が集まり、塾長の講演をはじめ、意見の交換が行われました。

「GTの集まりは人が集まる」

とは松元先生の言葉で、そこにある熱量に改めて気付かされる思いがします。

参加された職員の方の感想の中に、

「チーム保育、隙間に入る感覚、今までは番号、役割に囚われていた」

空いたところを皆で埋めていく感覚、というのでしょうか、流動的な、対応的な動き、について考えさせられたという意見があったとのこと。

また、「012歳児の保育の重要性」

動画で見ることでより具体的に理解ができ、

「子どもをもっと見よう」

という意識に繋がったとのことです。

学ぶ意欲に直接繋がる、生LIVEでの時間となったようです。

塾長は講演先で内容を合わせ、変えることができますが、

「それがLIveの良さ」

と、塾長。

このような機会が増えていけるように、情勢がもっともっと落ち着いていけることを望みます。

チーム保育の話題から、「チームで育児を」という、見出しの気になる保育雑誌の話題に。そこには、

「スキンシップとアタッチメントの違い」

「保護者のアタッチメントと集団のアタッチメントの違い」

「保育者のアタッチメントは見守る」

について内容があり、そういう理解が浸透されていくことはとても大切なことであることを改めて思います。

(報告 加藤)

生誕祭

「自然界には曲線がない、小学校で言ったら高学年なっていくにつれて曲線になっていくのだけれど、佐藤可士和は自然界には直線がないってことは直線は人間の物だというわけ、だから人間が作るわけだから直線で描くべきだと。自然界だったらそれを曲線にするのではなくて人が手を加えてしまったら自然界ではないから重力を使って描くべきだといって最後のところが重力で描いてる。」
藤森先生の言葉をお借りして説明しています。
これはかの有名な『佐藤可士和』さんの作品になります。

さて、なぜいきなりこの写真が出てきたかと言いますと…

4月15日は我らが塾長の誕生日あります。今回の塾報告は4月14日のものとなり1日早いですがお祝いを行わせていただきました。
いつもこの時期になると塾生はそわそわし、塾長へのプレゼントに胸を躍らせています。まずはどんなものが喜ばれるのか…そして、以前のプレゼントにはかぶらないように…などなど話し合いながら…。人が喜ぶ顔を想像しながら選ぶというのは人間特有であるのなと毎年思います。

そこで以前塾長と国立新美術館に行かれた山下氏と森口氏の提案から国立新美術館に行かれた際に「これほしいとおっしゃっていた!」という情報から決まったのプレゼントがこちら。

こちらの本をほしいとおっしゃっていたそうで。ならばこれしかないねと塾生満場一致しました!
やはり喜んでいただけることは嬉しい限りです!

前振りが長くなりましたが、この本をみんなで見ている時に冒頭のような話になった次第であります。

この佐藤可士和展に行かれた時の山下氏、森口氏も非常によかったという感想をの述べていました。その感動から、実際に直線でおりなす作品をサクッと作って保護者の前でさりげなく披露していたのをこの塾の時に知ったであります。

さりげなく直線の作品を山下氏が入園セレモニーの看板に採用しているところがにくいですね。

帰りになるほどこれかと感動した次第であります。こういった美術館などに出向くことでアイディアというのが自分の中で確立され、何かの物づくりのヒントになっていくことがわかります。塾長は私がまだ就職して間もない頃、様々ま場所に連れていってくださったり、何かを一緒に作ってくれたりと私に「経験」を与えてくださいました。そういった経験を保育に落としこむというのは楽しく、ワクワクすることでもあり、むずかしいことでもあるなと感じた次第です。
ふと思い出したことです、すいません。

そしてもう一つ。

ほしいと思うものが違うなと軽くショックを受けたましたが…

これがあるだけで様々な書体を見ることができ、尚且つ転写することで実際にその字体で書けるというのは嬉しいポイントですね。さすが塾長、欲しい物のレベルが違います。

塾長おめでとうございます!!!

報告者 本多悠里

久しぶりの対面塾

4月8日の報告です。

今回の塾は緊急事態宣言解除後、1回目の塾ということでZOOMではなく久しぶりに集まって行いました。

最初の話題は、「塾生が職員に実行機能の話をする」ということでした。

これまで塾長がブログで書いてきた内容をテーマで区切り、塾生それぞれが分担分けをして、園内研修ということで職員みんなの前で話すことになしました。そこに塾長が、新たな考え方を補足していくということでした。

それぞれの話すテーマとしては「実行機能とは」「実行機能の重要性」「実行機能の育ち方」「実行機能の仕組み」「実行機能の青年期」「実行機能の育て方」「実行機能の鍛え方」「まとめ」を塾生それぞれが話します。

3月に行われる成長展のテーマが「実行機能」ということで、年間を通して写真や動画などを撮っていけるようにと、共通理解をするために近々園内研修でやることになりました。

私自身あまり人前に立って話すのは得意ではないのですが、学習定着率90%を目指して自分のためと思ってしっかり話せればと思いました。

次の話題は、「コロナによって子どもの精神疾患が急増している」という話を塾長が教えてくれました。

ニュースで流れている情報は大人向けであるのに、それに子どもを当てはめて考えるのは逆にコロナにかかってしまう以前に、精神疾患にかかるリスクが高まるので危険、と小児学会は警鐘を鳴らしているとのことでした。現在もコロナによる子どもの死亡例は未だにないが、インフルエンザによっての死亡例は年間に800人にもなるそうです。

富山県のある中学校の校長先生が卒業式をちゃんとやってあげたいという気持ちから、ガイドラインを丹念に読み込むことで、対策をきちんとして行ったそうです。その対策というのが、マスクの着用は飛沫を防ぐためにするということから、飛沫の危険がない入場するときにはマスクを外すことで、親にも子どもの素顔を見た方がいいだろうと、マスクをせずに入場をして、着席をしたらマスクを着用するということにしたそうです。次に合唱をする際に子どもたちから、親の方を向いて歌いたいと希望があり、歌を歌うことに対しての飛沫対策はガイドラインでは7メートルの距離が必要とありました。それを先生たちが試行錯誤しながらなんとか距離を保つことができ、親の方を向いて歌うことができたそうです。

そして今、危険とされてるのが食事をするときに、食べるときはいいが、喋るときにはマスクをしないと危険というように、いけない事と、良い事と、しないと精神的にかえって死ぬ率が高くなってしまうということがあるそうです。ガイドラインに沿って行動をすれば、怖がる心配がないところで恐れることはないし、必要な対策をしっかりすることで無駄に窮屈な思いをしなくていいのかなと思えた今回の塾でした。   (報告者 柿崎)

お別れ遠足とSTEM

年度末、どの園も移行を行っており、新年度の準備に勤しんでいるのではないでしょうか?

もちろん新宿せいが子ども園もその一つの園です。

また退職する職員、新しく就職する職員・・・別れと出会いがあり、それぞれの新たなスタートを切るための準備期間でもありますね。

さて塾報告です。

高橋君が今年度最後のブログを更新しましたが、私のブログはもう少し前のブログなり、前後してしまいました!!すみません・・・毎日ブログを更新されている塾長 藤森先生のすごさを感じます。

今回もオンラインで行いました。

なぜかスマホゲームで人気の「ポケモンGO」の話題になりました。

ポケモン(ポケットモンスター)は私が小学5年生の頃にゲームボーイ専用ソフトとして発売されたゲームで、誰もが一度は聞いたことがある単語ではないでしょうか?

それが今の時代でも続いているというのは本当に驚きですね。

さらに言うと我が子がポケモンをして、共通な話題を持てると言うのは・・・。

当時は思いもしませんでしたw

ポケモンGOの説明は省きますが、

先生はよく休日に歩くので、たくさんモンスターをゲットできますね!

なんて笑い話しから、歩くと言うワードで「お別れ遠足」の話題に・・・。

毎年、国立科学博物館に行っていましたが、今年はやはりコロナの影響で行くことができず、近くの公園に散歩に行き、お弁当を食べると言うことになりました。

それを年長の担任が藤森先生に相談したところ、園を出発してたくさん歩こう!

そして公園を巡って、その度におやつを食べて、最終目的地は中野駅!

という企画になりました!

東京の土地に詳しい方ならば、この企画に驚くかもしれませんが、なかなかの距離ですw

そしてもう一つの狙いが「STEM」です。

藤森先生の話の中でプログラミングについて、子ども達が散歩先を決めて地図を見ながら自分でルートを決めて行くのがプログラミングと言われていました。

森口先生と「学びの時間」の時に年長さん数人と一緒に園周辺の地図を印刷して、

子ども達に目的地を決めてもらい、地図を見ながら進んでもらう体験をしました。

この様子は別の機会で報告できればと思いますが、

なかなか子ども達にとって地図を見ながら歩くというのは難しいことと、普段登園の時に通っている

道でも、地図を見ながらだと意外と間違えてしまったりと、子ども達にとっては新鮮な体験だったのではないでしょうか?

そうしたプロセスを含めた「お別れ遠足」になります。

「ここで右に曲がって」

「ここで左に曲がって」・・・

と写真のように次の目的地までの道のりを園長先生と確認して出発します。

ただ歩いて、公園でお弁当食べておしまいの遠足ではなく、

目的を持って歩く、そしてSTEMを学びながらのお別れ遠足になりました。

また最近、プログラミング学習の一環で、ロボット使ったおもちゃが多く出ています。

今年の卒園記念で保護者の皆様からいただきました。

せっかくなので卒園する前に一度、年長児と遊びましたが、やはり難しい!!という印象です。

理解すればスムーズにできる子もいますが、何よりもロボットの目線と自分の目線が一致しないというか・・・その辺は長くなりそうなので、別の機会で報告できればと思います!(報告者 山下祐)

interpreter

桜が綺麗に咲き誇り、そよぐ風に乗ってヒラヒラと落ちてくる花びらを、雪のようだと楽しそうに追いかける子ども達を眺めていると、忙しい日常もなんだか少しだけ和やかに感じますね。さてさてついに2020年度が終わりました。3月31日、今年度最後の塾の報告をさせていただきます。

先日、中国の園に向けて外部塾生や塾生の方々が講演をしました。見守る保育が日本を飛び出し、世界にその輪を広げていっているのかと思うと仲間が増える喜びに胸が踊ります。ただ、塾生には中国語を話せる人はいませんから、講演の際には通訳を介して行った、というこてとで、通訳というものについて盛り上がりました。

我々の言葉が中国語に訳されたとき、どんな言い回しになっているのか、どれだけ丁寧に説明されてるか、またどれだけ省略されているかを知る術はありません。通訳というものを介したときに、こちらが込めている意図をどれだけ先方が細かく理解してくれるのかというのは気になるもので、その意図を汲んでか、とても丁寧に通訳してくれたように感じたと、講演をした先生方は仰っていました。やはり日本語と中国語では言語の性質が違うため、それだけ丁寧に訳してもまだ足りないくらいなのでしょうね。中国語の方が伝わりやすいニュアンスがあり日本語の方が伝わりやすいニュアンスがある、多くの言語がある難しさであり面白さとも言えるのでしょう。

そういった意味では通訳者というのは本当に頭がいい人でないと務まらないし、発信する側と受診する側の両方の立場にたてる人でないと出来ないのだと再認識しました。そしてそれは園運営でも言えるようで、トップや、ベテランと経験の浅い先生の中間にいる、中堅という名の通訳者の存在が、いるのかいないのかで大きく変わるんだろうなと感じました。抽象的な理念や感覚的な話をしたときに、理解しやすく話変えるというのはそんなに簡単なことではないはずですし、上の立場の人の顔を立てなければいけないときもあるでしょう。

しかし、私がいうのもなんですが、新宿せいがにはそれが上手な先生が多いように感じます。私は現在保育士三年目で、まだまだ新人とはいえ右も左もわからない、という状況からは抜け出しつつあるのかなと思っています。園にも後輩という存在が増え始めた今、先輩として、ということも少しは考えなければなりませんね。

緊急事態宣言が解かれ、また塾生で食卓を囲える日がはやくくることを祈って今回の報告とさせていただきます。

(報告者 髙橋)

ZOOM塾

花粉が飛び交う今日この頃です。私事で初めて花粉症になってしまい辛い毎日です。緊急事態宣言、残念ながら東京は延びてしまいましたが……

つい先日には成長展が終わり、あいかわらずの素晴らしい工夫をしながらこの状況下にも関わらず開催してくれたことの親御さんから感謝の言葉を頂きました。

新宿せいがの行事はコロナのなかで大きく変わったかと思えばそうでもなく、その時代の社会における背景を考慮しながら、園長先生の考えのもと、こどもの最善の利益を追求するために具現化していく様を見せていただいた一年になりました。

怪我の功名ではないですが、コロナが出てきたからこそ新たな考えが出て難しい中でも一生懸命クラスの先生たちが一丸となって、やる姿をまざまざと見させていただきました。これぞチーム保育があるからこそ成せる事なんだと思わせていた頂きました。感謝です。

さて今回の塾の入りは年賀状動画の観賞からはじまりました。出演は、わいらんすいの先生方と森口先生です。おもしろ動画に仕上っており、さすがの森口先生の軽妙なトークが絶妙で見ているほうも楽しい動画になっていました。

わらすの先生方と森口先生

動画の観賞が終わり小松崎先生の発表から始まりました。中国公演に向けての乳幼児期の発達の特徴について語っていただきました。

発達の6原則、発達の特性、順序性、連続性、速度の多様性、敏感期、相互作用の流れがあるのだと、かみ砕いてわかりやすく説明していただきました。

発達の6原則を把握し、発達の過程を見て守り、次の発達に適した環境を設定することが重要であると。だからこそ、その時、その時期における行為を保証していくことが大切になるのだと最後に園長先生の言葉を引用して非常にわかりやすく説明していただきました。

ここで感想タイムに、森口先生は、やはり見やすい事が一番。深いとこまでいってしまうとなかなか中国の方もわかりずらい所もある。中国で話したことがある先生ならではのアドバイスですね!

次に振られたのが、西田先生、クオリティーが高い。次に発表する僕の心臓のドキドキがとまらないと(笑)山下先生からもパワポは個性が出るよねと。私にもわかるようなさすがの小松崎先生の発表でした。

この流れから西田先生の発表に乳児期の実行機能と愛着関係の重要さを 養育者から少しずつ離れて、自分自身で感情や行動をコントロールし、実行機能を育んでいくんだと動画を入れて分かりやすく、小松崎先生同様発表されました。

今回の塾は盛りだくさんの内容で非常に有意義な時間を過ごさて頂きました。

報告者 川辺

保育の世界からAを抜く!?

女の子の日に男だけがあつまり、今回も塾開始です。3月3日の塾報告をさせていただきます。今回も、zoomを使ったオンライン塾でした。

突然ですが、皆様はどんなイヤフォンをお使いでしょうか?今はBluetoothで繋がるワイヤレスのイヤフォンも多く出てきています。その中でも、AirPodsのような線が全くないものもあります。

そんななか、世界でイヤフォンを飲み込むという事件があったそうです。「えっ?どういうこと?」となりました。普通に考えれば、逆にどうやって飲み込むのだと思ってしまいます。Apple製品には「〇〇を探す」という機能がついています。もちろんAirPodsというApple製のワイヤレスイヤフォンにもついています。その機能を使うと、なんとお腹の中から反応が、、、。塾生からは耳からぽろっと落ちて、パンに挟んでたべたんじゃない?という声もありました。正解はイヤフォンをつけたまま寝てしまい、そのまま飲み込んでしまったそうです。その後、イヤフォンは無事、体内から排出されたそうですが、皆様はどうか、寝ながらのイヤフォンはしないようにお気をつけください。

また近年、どんどん小型化する機械製品は子供の誤飲にもつながりかねますね。気をつけて行きたいです。

さて話題は移り成長展の話になりました。

先日新宿せいが子ども園では成長展がありました。コロナ禍の今、密にならないように保護者の入り方を工夫しました。どの部屋にどれだけの人数がいるのかを把握し、ロケット鉛筆のように一方通行で行いました。5〜6家庭のグループを作り、受付の時間、部屋で作品を見る時間を等をあらかじめ決め行うと、ちょうどいい感じにスムーズに行うことができました。保育士が保護者に説明や案内などの対応をしっかりできました。

タイムスケジュール表

保護者からも、成長展を実施したことに対する感謝が多くありました。

塾長が今年度、1年を通しておっしゃいっていますが、できないとやめてしまうのは簡単。今できることを考えてやっていくことが大切。まさにですね。これから先、コロナがどんな風になるのか、先の読めない状況が続きますが、このような考えはこれからもずっと大切にしていきたいです。

そして話題はわらす(345歳児クラス)の話になりました。

先日わらすのごっこゾーンではジュエリーショップが開かれたそうです。しかし今回のお店を仕切るのは子どもたちではなく、石井先生でした。普段は子供達が主体なのですが、今回は先生が店長。なぜ??

以前、成長展の動画で色々なお店をやったそうですが、その時に、あまりにもお金のやりとりができていませんでした。ですから、今回は先生がお見本ということで、石井先生がレジをちゃんと置き、本当のお金のやりとりをしたそうです。(700円の商品を買う時に1000円預かったので、300円のお釣りです。)また、売り物であるジュエリーも今回は先生がつくりました。

後日、石井先生が作成したお金の表

今回のごっこ遊びをきっかけに、今後、どんな遊びが広がるか楽しみです。

次はSTEM話になりました。

STEMにA(アート)をいれたSTEAMというのもあるそうです。しかし塾長はあえてAを抜いたSTEMが大切だと話をされました。なぜAを入れないのでしょう?塾長は保育の世界からある意味ではAを抜こうとしているそうです。というのも、保育の世界ではなんでもアートでやろうとする節があるから。例えば、お絵描きでも、子供はただやっているだけで、それをアートにしていくのは大人。言葉でも子供の発言にたいし、大人は知的な表現だというが、それは言葉を知らないだけ。

子供は抽象的な絵を描くが、大人目線ではそれはすごい、綺麗などとアートとして思ってしまうがそれは違う。デッサンなどの基礎ができて初めて抽象的な絵がアートとして生まれる。

体を動かすことも、子供は体を動かしたくて動かしているのに、大人はそれをスポーツにしてしまう。STEMは今の時代に足りないものを補うためにやっていくことで、やるべきこと。大人は子供のやりたいことを引き出すことが大切で、そうすれば、自然と深まっていくそうです。

またSTEMをとうして育みたい力に論理的思考力があります。それは因果を考えることと塾長は話されます。今があるのは必ず原因がある。指が痛い、それは、トゲトゲだからだと説明できないと、ただ、痛かったで終わってしまいます。考えることの重要性を感じますね。新宿せいが子ども園では毎週火曜日に森口先生や山下先生が「学びの時間」をとって、さまざまな実験を行っているのですが、そこでは、子供たちが自ら色々な方法を考え、実験を行っているそうです。子供たちの自由な発想と考えが自然に実験を深めていますね。

机に橋をかけるには?自然と蛇腹おりにしています

STEMの話で盛り上がるなか、楽しい時間はあっという間に過ぎるものですね。今回の塾も終わりの時間になり、森口先生のしめの言葉と同時に終了しました。

報告者 横田 龍樹

失敗を恐れない

本日の塾はまず、調理と保育の話からスタートしました。

塾長から「最近はいろいろとメニューも攻めたものがあって、おいしいよね」という言葉があり、それに対して、カッキー先生の口から「でも、攻めすぎて失敗することもありますが笑」とありました。

「攻めすぎて失敗」いい言葉ですね。

この失敗が許されるような雰囲気がとてもいいなと思います。

何か新しいものを生み出すためには失敗はつきものですね。しかし、それを恐れていてはなかなか前には進めません。常に成功を描きつつしてしまう失敗というのはとても前向きなもので、決して悪いことではなく、むしろ成功へのプロセスとも言えそうですね。

私は塾長はこの「失敗を肯定する」雰囲気をいつも作り出しておられるような気がしています。子どもの関わり方も最初から分かる訳ではありません。こうしたらいいのな、ああしたらうまくいくかなと試していく中で、うまくいかないこともありながらも、また試していくことでどんどん分かってくるのではないでしょうか。

まさにこのプロセスは科学的思考でもあり、STEMにもつながっていきますね。

最初から失敗できない雰囲気があると、挑戦することそのものが怖くなってしまい、じゃあ何もしない方がいいというような循環になっていってしまいますね。

そして、話題はこの日の園でのおやつ、「ちくわの磯場揚げ」の話題に。

横田くんはこの磯辺揚げ、自分の中では10点満点中9点に位置する好きな、メニューのようです。では、10点は?と聞かれると「三つ葉のすまし汁」という返答が。

まさか、すまし汁がくるとは笑。

なかなか乙ですね。

ちなみに高橋くんの10点メニューは「もやしのナムル」だそうです。

いや〜いずれも濃い味好きの野菜苦手な僕からすると考えられない答えですが、

「そういう人に自分もなりたい」と思ったりもします。

次に、先週、塾長と私が石川県の金沢市にある園の園内研修にお邪魔した話題に。

いつ見てもインパクトがあります!

なんと、こちらの園さんは川辺先生のご実家の園になります。

そんなことから石川では、川辺先生がいろいろとご案内をしてくださいました。

また、研修にも参加されたことからまずは川辺さんから報告がありました。

報告を聞き終えて塾長から「私はその話はあんまり深くしたつもりはないけど、人それぞれにもつ印象は違うんだね」とあり、いろいろな見方があるということで、

芥川龍之介の「藪の中」を連想させるねという言葉が。

この藪の中という話は、ある事件の関係者7人がそれぞれに証言をするのですが、それぞれ矛盾していて、真相をとらえることができないというような内容で話が進んでいくそうです。まさに、真相は藪の中。この小説からそういった言葉も生まれたのですね。

藪の中の話は知りませんでした!また、一つ勉強になりました。

講演に入る前、川辺先生のお父様(園長先生)と少し話をする機会がありました。

その中で、現状の課題を読み取った塾長は、講演の中で、その課題のヒントになる話をどんどん展開されていました。「経験がある人は、子どもの変化、時代の変化に気がつけるはずだ。だからこそ、ベテランが保育を率先して変えるべき」という話もされましたが、まさに、その園さんが抱えている課題をちゃんと根拠を示しながら話されていました。

塾長の言葉というのはなんとなく、ぼんやりしたものではなく、ちゃんと根拠を示しつつ、改善策やヒントを話されるので、とても説得力があります。

この根拠を示すということ、とても大切であるように思います。それで、どうするべきかという話をされるので、聞いている人も何をしていけばいいのか明確に理解できるように思います。まさに科学的なアプローチを示してくれます。

このことが人に伝わっていくためにはとても大切になると改めて聞いていて感じました。

そして、次に私からも写真を交えながら報告をさせていただきました。

歩いて園に向かう途中に見つけた金沢では有名な飴屋さん

少しだけ、西田先生にお会いすることもでき、改めて人との繋がりを感じるととても嬉しくなりますし、温かい気持ちになるなということを感じる思いがしました。

西田先生に金沢のおいしい食べ物をたくさん教えていただきました笑。

報告 森口達也

新たな役割

春の足音聞こえる臥竜塾。

本日もzoomで開催されました。

先ずは、塾頭より、24(水)に行われますセミナーのプレ発表。

前回、森口先生が21世紀型保育の後半部分『行事』の概要を話して下さいました。それを受けて今回は、より実践的な内容に入っていきます。

中でも『お楽しみ会』の実践については、塾頭のファシリテーションのもと、各クラスを担当したことのある先生同士で情報交換のような時間が生まれ、小松崎先生のわいわい組(3歳児クラス)時代、舞台の上で子どもが喧嘩を始めてしまった話などはとても興味深いものでした。

「舞台の上には神様がいる」

あるベテランの先生の名言で、それを信じて本番を迎えますが、小松崎先生の期待にある意味では応えるように、子どもたちは舞台上で喧嘩を始めてしまいます。そんな予感がそもそも働いていたのでしょうか、「何かあった時の為に」と用意していたカモメの被り物を被って舞台に上がり、「カモメ役」となって喧嘩の仲裁に入った、とのことでした。
念には念を、思考は現実化する、小松崎先生のファインプレーは語り継がれるべき内容ですね。

更には、平田先生や渡邊先生から、舞台に上がることやセリフをもつことに拒否感のある子の為の大道具係、舞台装飾などの仕事を行う裏方という役割の設定のお話などもまた、大変興味深いものでした。

また、自園の例で言うと、例えば2歳児クラスの『おおきなかぶ』、かぶが抜けるかどうかは本番までわからない、という設定にすることが近年ありました。予行で行ったこととは違うかもしれない、というワクワク感が本番の舞台の上にはあることでしょう。その為にも練習という練習は極力少なくして、子どもたちが劇に飽きてしまわないような配慮をします。

それについては、邨橋先生から、
「その柔軟性や保育の本当の楽しさのようなもの、内容に子どもを合わせるのではなく、子どもに内容を合わせていくような環境設定について、改めてとても考えさせられる」という旨のお話をいただきました。組体操や鼓笛隊のような、完成形へ向かっていく子どもたちに出来るだろうという期待を寄せるのとは異なる「期待」、きっと子どもたちはこうしたら楽しいだろう、喜ぶだろう、驚くだろう、というようなワクワクするような期待感が、そのアプローチにはあるような気がする、と 話して下さいました。

パワーポイント製作者の山下先生は、今回の内容が他園の先生方にどう響くか心配があったようですが、このようなコメントをいただくと、きっとそれぞれに受け止められ、昇華されていくだろうことが想像され、聞いていて嬉しくなります。

それぞれのコメント後、塾長からお話をいただきました。

「味わう、楽しむが目的」
「本当に子どもは楽しんでいるのだろうか、味わっているのだろうか、そう立ち返られればいいのでは」
「それが小学校へ行った時の基礎になる」
指針にも書かれていることでもあり、また保育の基礎でもある観点からの言葉と想像します。
そして、
「ちょっと気をつけること」と前置きがあり、
「かんもく」
というワードを言われました。
「緘黙」
例えば日常では平気なのに、校門に入った瞬間声が出なくなる、など、何かトラウマのようなものがあり、舞台や人前がダメ、という場合がある。
その場合は、恥ずかしくて出来ない、ということとは違う為に、注意が必要、とのことでした。
そういう子が最近増えてきているとのことで、コロナ禍における家庭状況の変化が関係している場合もあるとの話もありました。

また、「劇団に入ると凄く話せる子」「劇に入り込んだり、役になりきる、演技に入り込むことで台詞がスラスラと言える子もいる」という塾長の話から、

大道具係、という役割が、子どもの機会をもしかしたら奪ってはしまわないか、

という渡邊先生の気付きへと繋がり、なるほど子どもによって配慮することや、環境を整えることの違いがあることを改めて理解する機会となりました。

また、「 子どもは台詞を早口で言いたがる」という話から、

「国際化が進む中で、きちんとした発音や発声が大切になってくるのではないか」

という、『お楽しみ会』や劇の新たな役割の可能性について、塾長の言葉がありました。

塾頭のパワーポイントを元に、知見に富んだ内容へと昇華されていったこの日。いつもの森口先生の締めの言葉でお開きとなりました。

本番はもうすぐ。この日がセミナーを行う側としてのデビューとなる塾生高橋健一郎先生にエールを送りつつ、その時間を共有できることがより楽しみになる夜となりました。

(報告 加藤)

ゲストが参加しました

緊急自他宣言も延長になってしまい、残念ながらまだまだ遠出は難しそうですね(涙)

報告が前後してしまい申し訳ないのですが、2月3日の塾の報告です。今回もZOOMで行いました。

今回の塾は、ゲストの参加がありました。

誰も知らなかったので、みんなでびっくりしたのですが、新宿せいがの安藤先生が塾長に誘われたということで、参加してくれました。

話題は「最近あった面白い事又は人」というテーマで話をしました。

最初は、熊本県の城山こども園の平田先生から「ためになったなという話」をしてもらいました。息子さんがやっているサッカークラブの監督さんは練習中や試合中など、怒鳴るまではいかないが、大きな声を出しながら指導をされる方だそうです。なので、平田先生が「そういう指導だと子どもたちから怖がられないですか?」と聞いたそうです。そしたら、監督さんから「今の世の中、親と先生以外から怒られない。昔は、地域の人から怒られたりもして子どもは育っていっていたが、今は怒られなくなった。なので、地域の怖いおじさんにあえてなっているんです」と言っていたそうです。それに対して平田先生は、そういう意味でも地域のクラブチームに入れる意味ってあるんだなと感じたというエピソードでした。

それに対して塾頭からは、自分の息子も東京でサッカークラブをやっていて、海外の有名なサッカークラブもある中で、そういう良いチームの指導は褒めて育てていく指導をしているということでした。また塾長からは元バレー選手の益子さんが今、怒らない指導を勧めているそうで、中学生になる前までに怒って指導をしてしまうと将来的にその種目が嫌いになったり、精神的にもゆがんでしまう可能性があるということでした。

次は、同じく城山の渡辺先生からで、テレビで見たオードリー・タンさんの話でした。小学生頃のタンさんの親の指導が、問に対して答えを教える方式でなく、「なぜこうなったの?」「では、次はどうしたらいいと思う?」「それをするにはどんな準備をしといたらいいと思う?」など答えをタンさん自身に答えさせるような問いかけをしていたということでした。様々なことを子どもに考えさせられるように、色々聞いたりするような声かけは、保育で行なっている声かけに似ているなと感じたということでした。

これに対して森口君から、「質の高い声かけは子どもの考えていることを引き出させてあげる問いかけだが、逆に言うと子どもに大人が思っている感情を押し付けてしまうので気をつけないといけないよね。」という一言に、声の掛け方によっての専門性が問われるなと感じました。

次は、鹿児島の松元先生からでした。最近自園で落語をやってみたら子どもたちの反応がよかったそうです。「じゅげむ」なら、名前がどんどん出て来るところ。「まんじゅうこわい」なら、まんじゅうを怖がる仕草などが、子どもたちからウケているとのことでした。

その次に、石川県の西田先生からでした。金沢市の部会の中で、各園のホームページに求人用の動画を作ろうという試みがあったそうです。現在のコロナ禍でなかなか園に見学に来れないので動画でアピールするということでした。その際にYouTuberを雇って、企画や、動画作成をお願いしたそうです。他園の出来上がった動画を見てみると、やはりYouTuberの方なので、とにかく再生回数を増やすような面白い作りになっていたそうなのですが、保育の知識には欠けてしまうので、今はそこを修正中ということでした。

今回はこんな感じで塾を行いました。

またぜひ、安藤先生には参加してもらいたいです。 (報告者 柿崎)