ハラリ氏の提言から考える

先日の塾の様子をご紹介します。

この日の塾もzoomにて開催されました。

内容としましては、ETV特集「緊急対談 パンデミックが変える世界~海外の知性が語る展望~」をみんなで視聴するという会になりました。

新型コロナウィルスの感染が拡大した世界、これから世界はどのような方向に向かっていくのか、今何を考えるべきなのかということをハラリ氏へのインタビューから考えていくという内容の番組です。

「ホモデウス」という著書でも有名なハラリ氏ですが、たびたび塾長の話の中でも登場する方ですね。

番組はとても刺激的な内容でしたので、少し紹介をしていきたいと思います。

まずハラリ氏が「危険なことが2つある」というところから番組がはじまります。

その2つとは「発展途上国の感染拡大、医療崩壊」と「ウイスルの突然変異」ということでした。

スペイン風邪は突然変異し、強力さを増したウイルスが第二波を巻き起こし、多くの人の命を奪ったそうです。

そして、ここからハラリ氏はウィルスの流行だけに関心を持つべきではないという展開で話をはじめます。

「パンデミックは世界の変化を加速させる」と。

そこでハラリ氏が警告しているのが、「民主主義に訪れる危機」です。

各国が、都市封鎖や外出制限という国民に対する自由の制限を行なっています。そんな中、ハンガリーでは、

首相の権限が拡大され、議会の承認なしに非常事態宣言が無期限で延長できるようになったそうです。更に感染防止を妨げる虚偽の情報を流した者には、最高5年の禁固刑が科されるそうです。

このように、感染症対策だから仕方ないと思ってしまいますが、よく考えてみると、どこか独裁的で民主主義とは言えないような方向に向かっているということに気付かされます。

そんな中でも、私は特にドイツのメルケル首相の言葉が印象的でした。

「そのような行動制限は、絶対的な必要性がある場合にのみ正当化されるべきもので、民主主義において決して軽率に、また一時的であっても決定されるべきではありません。ですがこれは今、命を救うために不可欠なのです」

民主主義を大切にしている人の言葉ですし、自由というのがどれだけの末に得たものなのかということを感じます。

そして、ハラリ氏は続けます。

「通常、民主国家は平時には崩壊しません。崩壊するのは決まって緊急事態の時なのです。しかし非常事態の時こそ民主主義が必要です。いま各国の政府は巨額のドル、円を使って対策を打っています。私たちに必要なのは民主的な監視です。それがないと権力者が友人や支持者の会社を救済して他の会社を倒産させることになります。緊急対策は間違いなく必要なのですが、チェックアンドバランスが欠かせません。政府に権力につながる人だけでなく、国民すべてを支援させる監視が必要なのです」

このようなことってすでに起きてしまっているのではないかと…思ってしまいますね。

正直、今回の新型コロナウィルスの問題をこのように捉えたことがなかったので、こういう視点があるのかと驚かされましたし、とても納得させられました。

また、ハラリ氏はこのように続け、

「発達した監視技術が、感染の抑制を口実に乱用される危険です。中国は感染拡大を封じ込めるため、感染者が発生した詳細な場所や日時を地図上に示すシステムを開発、感染リスクがある場所を市民が避けられるようにしました。さらに、人々の移動履歴などの個人情報を記録したビッグデータを使ったアプリを開発、ID番号を入力すると過去に感染者と接触した可能性があるかどうかが分かるのです。判定のもととなるデータは、当局が収集した国民一人一人の鉄道や飛行機の利用記録です。過去に感染者と同じ車両に乗ったり、飛行機で近くの席に座ったりしたことが判明すると濃厚接触者と判断され、自宅待機と保健当局への連絡を求められるのです。また、一部の地域では地下鉄やタクシーに乗った際にも、QRコードで個人情報の登録を求められるようになりました。こうした監視技術はいま中国だけでなく、世界各国に広がろうとしています」

監視社会が到来するであろうという話を展開されました。

なんだかこの話はとてもリアルですね。もうすでに始まっていることなのかもしれません。

私たちが知らない間に何かが進んでいるということはよくある話です。

やはり、そういう意味でも今何が起こっているのか、政府は何をしようとしているのか、

それは本当に正しいことなのかということを考えながら、私たちが国を、政府をチェックしていくような

目を持つことが大切なのかもしれません。

そして、ハラリ氏は人々にはできて、ウィルスにはできないこととして、

「協力」というのがキーワードになると。

「ですからパンデミックへの現実的な対応策は、隔絶ではなく、協力と情報共有です。コロナウイルスに対する人間の最大の強みは、ウイルスと違い協力できることです。中国にいるウイルスはアメリカのウイルスに対してどうやって感染するのか、どうやって人間の免疫系を避ければよいのか伝えることはできません。しかし人間は中国の医師がアメリカの医師にアドバイスできますし、中国政府がアメリカ政府を助けることも可能です。ウイルスを検出する方法についても、協力して共通の計画を策定できます。私たち人間の強みです。これを活用しなければ現在の危機はさらに悪化するでしょう。この感染症が世界のどの国で広まっても、人類全体に対する脅威だと理解すべきです。確かに今は国境を封鎖し、移動を制限する必要があります。そのためにも協力と情報が不可欠です。中国や韓国は感染症の拡大と封鎖解除の重要な情報を持っています。中国は封鎖を緩和しようとしています。その過程で得た情報や教訓は、今後最も効果的な方法を判断するうえで、ヨーロッパや世界中の国々の参考になるでしょう。それぞれの国が自分のことだけを考えると、貴重な情報は失われてしまいます。もし中国がロックダウンの緩和で何か失敗したのに、その情報を開示しなかったら、イタリアやスペイン、カナダなどが今後同じミスを犯すでしょう。ですからロックダウンもグローバル化を反映して、情報を共有ながら進めていくべきです」

最後に未来への提言として、

ハラリ氏はこう結びました。

「この感染拡大が究極的に何をもたらすのか、あらかじめ決まっていません。結末を選ぶのは私たちです。もし自国優先の孤立主義や独裁を選び、科学を信じず陰謀論を信じるようになったら、その結果は歴史的な大惨事でしょう。多数の人が亡くなり、経済は危機に瀕し、政治は大混乱に陥ります。一方でグローバルな連帯や民主的で責任ある態度、科学を信じる道を選べば、後になってそれは人類にとって悪くない時期だったと思えるはずです。私たち人類はウイルスだけでなく、自分たちの内側に潜む悪魔を打ち破ったのだ、憎悪や幻想、妄想を克服し、真実を信頼し強く団結した種になれた時代と位置づけられるはずです」

この言葉からは希望を感じますね。

というような番組をみんなで見た後にそれぞれ感想を言い合いました。

特に監視社会が加速するのではという展開には塾生もみんな驚いていました。

ハラリ氏も「科学を信じること」と言われていましたが、塾長はそこから

「科学を信じるということは新しいことではなく、ここまで生き延びてきた人類の生き方を見直すこと」と言われました。この言葉がとても印象的でした。

ついつい科学、研究結果というと何か新しいものと思ってしまいますが、

明らかにされたということで、本来あったもの、大切にされていたものであるということですね。

教育もまた、科学によって証明されるのは伝統的育児がいかに人類の繁栄を支えてきたかということだと思います。だからこそ、塾長が講演の中で話す、ホモサピエンスが協力して生き残ってきたという事実が科学によって解明される訳ですし、それこそが人類が生き残ってきた最善の方法であるからこそ、今回のこの危機も人類が情報共有という協力で切り抜けなければいけないのだとハラリ氏は言います。

これは何も新しいことではありませんね。人類がここまでやってきたということです。

何だか、うまく説明できないのがもどかしいのですが、この番組をみることで、いかに冷静に物事を正しく見ていくのか、またあらゆるものはつながっているということを改めて感じました。

また、塾長というのは常に物事の本質とは何かを考えています。

今回のコロナ問題についても、その情報は本当に正しい情報なのか、その考え方は正しいのか

ということを考え、疑問を持ち、それを紐解いていこうという姿勢を近くにいて感じます。

私たち塾生もこの番組をみることで、そして、塾長の考えを知ることで、そのような本質を掴むことの

大切さを感じる時間になったのではないでしょうか。

報告者 森口達也

スプートニクショック

人類初の人工衛星が旧ソビエトより

1957年10月4日打ち上げられた。

第二次世界大戦後から続いていた米ソの冷戦。

自分達こそ世界一の技術を持っていると信じて疑わなかったアメリカ。

それを嘲笑うかのように打ち上げられたソビエトの人工衛星。

西側諸国に与えた衝撃は計り知れなかったであろう。

さてそれでは5/27の塾報告です。

今回はリモートでしたが、緊急事態宣言も解除され、そろそろ塾長の家に集まる日々が戻ってくるのかな、なんて考えながらもそうすると地方の外部塾生が参加しづらくなってしまう、というジレンマに頭を悩ませながらのスタートです。

今回の話題はSTEM教育についてです。

皆さん「STEM教育」という言葉はご存じですか?

恥ずかしながら今回話を聞くまでこの単語を耳にしたことの無かった私ですが、今回宮城さんにご高説いただき様々なことを学ぶことができました。

まずSTEMとは

science 科学
technology 技術
engineering 工学
mathematics 数学

の頭文字を繋げたもので最近では間にもう一文字付け足してストリームになったりならなかったりだとか。

そもそもSTEM教育とは冒頭にもありますスプートニクショックが要因で起こったもので、第四次産業革命が起こると言われているIT社会で電子機器の扱いなどに長けた人材を育てることが目的で、海外では以前から取り入れられていたそうです。

そういった点では日本の変化の遅さというものを感じますがとりあえず今はそれは置いておきましょう。

オバマ前大統領も

「科学を本来あるべき地位に戻す」

と言っていたり、研究者が国からのお金が少なく満足に自分のしたい研究ができないと嘆いていることからも科学にたいする世間の関心の無さが伺えますね。

最近では、教育現場でもプログラミング教育が必修科目となったことなどSTEM教育が少しずつ広がってはいるそうですが、まだまだ十分とは言えないそうです。

ではSTEM教育により科学に触れることにどのようなメリットがあるのでしょうか。

科学の世界ではトライ&エラーの繰り返しで、何度も失敗しながらやり方を模索して成功を目指していきますがそういった試行錯誤の過程で自主性や創造性が養われるそうです。

先日うちの園で色水遊びをしたのですが、こどもが目を輝かせながらこの色とこの色を混ぜるとこの色になるだとか、あーでもないこーでもないと遊んでいた姿を見て、教え合う力だとか伝え合う力といった、今必要とされている力が育まれていることをひしひしと感じられました。

そもそも乳幼児期では科学にとらわれすぎる必要はないといいます。もちろん科学を取り入れられる部分は積極的に取り入れるべきなのでしょうが、それよりもこどもの、やりたい、知りたいを大切にしてあげることがその後のSTEM教育に繋がっていくのだとか。ただやりたい、知りたいを大切にしていくと自然と科学に繋がっていくように感じるし繋げやすいのも事実で、結果としてSTEM教育を取り入れると良い、という見守る保育の異年齢になった経緯に少しにているような気もしました。

実はSTEM教育は小学校以上では取り入れられ始めているそうですが乳幼児の現場で取り入れられていることはほとんど無くこれから新しいことが始まるわくわくに胸が踊ります。

そんなこんなで語らいながら夜も更けていきました。。。

(報告者 髙橋)

zoom臥竜塾 5/13

1月後半から広まり出したコロナウイルスも徐々の収束の方向に向かっていますね。慣れない自粛生活も終わりが見えて嬉しく思います。が、くるかもしれない第二波にそなえ、気を抜かず、予防には努めていきたいですね。皆さんも最後まで元気で過ごせることを心から祈っています。

さて、5月13日の塾報告をさせていただきます。今回の塾もzoomを使ったオンライン塾でした。新宿せいがの塾生にくわえ、宮城さん、西田先生、村橋先生、松元先生、佐野先生も参加してくださいました。ありがとうございます。全国の遠いところからでも、参加できることはオンライン塾の大きなメリットですね。

こんな感じでやってます!

21時から開始された今回の塾では、始めに加藤先生によるパワポから始まりました。発表の内容は5月27日に予定している、塾セミナーで発表するもので、「チーム保育 新宿せいがでの実践」でした。塾セミナー当日のネタバレになってしまうので、詳しくはのせませんが、21世紀型保育の教科書をとても丁寧に説明してくださっていました。当日の発表を楽しみしています。

塾長は保育の最前線!!

発表が終わると、

塾長「じゃ、それぞれ感想を。加藤くんが指名して。」

加藤先生「えっ、自分ですか!?では〜、西田先生お願いします。」

ということでトップバッターは西田先生。

西田先生

4年前か、5年前に一緒にチーム保育の講座をやったね。思い出したわ〜

文字がすこし多かったかな。加藤先生は話が上手だから、減らした方がいいのかも

手段が目的にならないことがうまく説明できていた。子供の姿を見ていたら自然とそうなっていくことがスッと落ちた。

加藤先生「ありがとうございます。これ自分が全部指名するのもあれなので、感想の順番はリレー形式でやってもいいですか?西田先生、次の人をあててもらえますか?」

ということで、発表の順番をリレーのようにやって行きました。

西田先生→佐野先生

異年齢保育という呼び方を辞めたい。区によっては異年齢保育がひっかかってしまう。年齢別が当たり前のよう。見守るが、すべては子供のためにということが伝わってきた。

佐野先生→本多先生

特にありませんwww

自分がせいがにいるから、とても想像しやすかった。呼吸?流れを止めない、とは実際にどんなことなのか説明や写真があってもよかったかと。具体的な動きがあると、分かりやすいかもしれない。でもまあ、邨橋先生がやってくれるからいっかwww

本多先生→松元先生

子供の話したことをペコパ(お笑い芸人)みたいに返せたら面白いねと親とはなしたことがある。流れというワードが残りました。今の園では担任性のなごりか、どうしても、先生が流れを止めたりしていたことに気づいた。子供が主体的に動く環境。子供がしたいこと、子供の行った先に大人がいる、だから、どこにいってもいいからねというスタンスが大切ですね。

松元先生→ザッキー先生

動画を撮ってくれた先生たちが、何かしら使えると思って動画を撮っている。結果的に職員同士が話している環境がとってもいい。

ベテランの先生たちが番号を考えた。その土台を作るのに、物凄い時間がかかっている。自分たちは土台の上で踊らされていただけ。

ザッキー先生→森口先生

加藤先生らしい感じで進んでいる。

ちょっと早口でしたね。言いたいところとそうでないところでもっと選別するともっと伝わりやすいかも。

森口先生→邨橋先生

ない笑。加藤先生の次は自分なので、自分がどうやろうかと思って聞いていた

もう少し、シャープにできるところがある。伝えたい部分が置いていかれそうな気がする。

自分が今、悩んでいることもあって、とても勉強になりました。

邨橋先生→横田

ありがとうございました。チーム保育って、どうしても保育者がどうやって連携して、ということを考えてしまっていたが、子供も、地域もチームなんだなと思いまいた。とても勉強になりました。

塾長

内容はとても重要なことでも、細かい字がいっぱいあって、わかりにくい部分があった。

話す内容をもう少し絞ってみるといい。

ハンガリーの保育が最近注目されている。それは「流れる日課」という保育方法。GT メンバーも流れる日課を取り入れている園もある。子供がちゃんと次にやることがわかっているからスムーズに流れ、それは、異年齢で子供同士が伝承しているからできる。

チーム保育は、本来、番号で動いているのではなく、阿吽の呼吸で動くもの。それを他者に伝えるために番号を作った。番号ありきではない。番号でチーム保育をするのが目的ではない。

内容がたくさんあったが、YouTubeで何回も見れるからいいのかもね。

ということで、感想をいって回りました。そして、加藤先生の発表が終わり、話題は出前保育の話へ。

自粛期間中、新宿せいがでは、毎週、各家庭にお手紙を配布しています。そして、今回は食育をテーマに発送する予定です。そもそも、外出がなかなかできない現状で、YouTubeばっかりになっているので、少しでも離したい、保育とのつながりをもてるようなものを送ろうと始まりました。

今回送るものは、水耕栽培の種です。3種類の種を用意し、そのうちの一つをランダムに封筒にいれ、どの種が送られてきたのかを楽しむものです。そして、どの種かわかった時点で園に教えてもらうというふうにしています。

またピーマンマンの話をカッキー先生がエプロンシアターで演じている動画も配信する予定です。

塾の最後は、このカッキー先生の動画をみんなで見ました。これが言葉ではうまく表現できないのですが、最高のものでした笑。

動画を見て、宮城さんは「さいこうでした。体があったかくなりました笑」

高橋先生は「これぞ、柿崎先生!話のリズムと間、最高でした。」

と言っていました。

二人の感想を聞き、動画を思い返しながら一同ゲラゲラと笑い、笑顔のまま今回の塾は終わりました。

報告者 横田龍樹

zoom臥竜塾8

僕の今の悩みは切れ痔です

毎回踏ん張る度に、と冗談混じりに始めた小松崎先生。しかし、小松崎先生の園も保育士さんの人数が足りない時期があった等、大変な時期があったようです。

その時に、塾長からいただいた言葉を思い出す、と続けます。

小松崎先生がせいがの森で働いていた時、三園合同の研修会が行われました。そこで『乾杯の挨拶』を任されることに。人生初の乾杯の挨拶、前日に塾長にアドバイスを貰いに行きます。

「先生、(失敗してしまったら)すいません」
「どうってことないんで

今考えると確かにどうってことないんですよ笑、と小松崎先生。変に重く捉えて過ぎちゃってた自分がいて、それ以降、色々なことが起きた時に「どうってことない」と思えたら、何か少し勇気が出て、今できることってなんだろう、と思考が変わるようになった。
今いる人を大切にしよう、環境が乏しくてもそうしたならどうしたらいいのか、その瞬間瞬間をよくしていこう、と思えるようになったそうです。

切れ痔によくないのは、『踏ん張ること』だよ

踏ん張ると傷口が大きくなる

一同爆笑

塾長、答え持ってた

数々の名言が生まれたzoom臥竜塾。

そうして夜は更けていきました。

(報告 加藤)

zoom臥竜塾7

毎日凄い面白いもんね今ね、色々なアイディアが出てね

今度運動系を『送る』んだよね

ヨーヨーの動画

今まで座って遊ぶものだったけど、今週は運動系を送って、来週は菖蒲湯の菖蒲を送る、菖蒲湯に入ってくださいって言って、調理はこいのぼりのレシピを送るんだよね。
オムライスの卵がこいのぼりの形をしてるの、ケチャップで鱗を作って、ポールをアスパラにして、それから今提案してるのが、春巻きの皮をカブトに折って、油で揚げたらどうなるか。
それを再来週、本当はけん玉、と思ったんだけど高かったから。

すると、

小池都知事 児童養護施設などにけん玉を配布

塾長との感性の近付きに驚きます。

01歳児クラスには紙風船を2345歳児クラスにはヨーヨーを配布しました。

基本的に親がテレワークをするじゃない、そうすると子どもがテレビとYouTubeばかりになりかねない。だから、子どもが自分だけで遊べるものを送ってるの、親も仕事に専念できるように。

それと例えば、読み聞かせとかを動画にしているものもあるけど、そうすると結局動画を見ることになってしまうものね。

うちがYouTubeから出してるのは朝のお集まりだよね。

普通の雰囲気のお集まりをやってみせて、保護者にちゃんと朝起きて、一日の流れを作ってもらえたら。

みんなと考えるとみんなからアイデアが出て、みんなが一緒に作ってくれるしね
僕の質問はそこだったんですよ

職員みんなの保育熱を上げていくような、楽しくなっていくコツみたいなものってありますか?

もし皆が(アイデアに)乗らないなら、私一人でも送ろうかと思っていた。

いいと思うから提案するんだから、その辺は私はこだわらない。やらないなら一人でもやる。

多分そう言うと思ってたんですけど笑

厳しくして色々やらせることはもしかしたら簡単で、それを色々な先生がやりたいと思ってくれるような雰囲気になるっていうのは、本当に難しいことなのかもわからないと改めて思います。

自園のことで言えば、経験年数の高い先生方が面白がってくれることが強みの一つなのではないか、という話も出ました。

ヤン(邨橋先生)は悩みのキャラだから、悩まなくなっちゃったら面白くない

一同笑い。邨橋先生も少し肩の荷の降りるような思いがしましたでしょうか。

邨橋先生、僕の今の悩みは切れ痔です

一同爆笑。小松崎先生の節が炸裂といった感じでしたが、話は思わぬ方向へ展開されていきます。

(報告 加藤)

zoom臥竜塾6

会議や授業、大学がネット授業になってきているじゃない

小学校もやり始めていて、それで何が起きているかって言ったら、だったら一番上手な先生が一人で全国喋ればよくて、各大学に教授はいらなくなってしまうのではないか

一方的な教育だとそうなりますよね
うん、ただ、

答えるのだって、その方がちゃんと答えられる。
質問に対しての答え方も説明も上手な人の方がいいものね。
そうしたら、また講演だって、例えば保育の授業だって全国に一人いれば十分で、各大学にいらなくなってしまうのでは。

だから、今後そうなって
いっちゃうかどうかなんだよね

だからネットがいいいいなんて言ってるとそういう時代になるとそういう可能性は出てくるよね。

塾長は風潮に対して、危惧するものを感じているようです。

確かに、ネットがあればこの感じが学校なんです
ものね

あるアプリでは、参加人数が100名まで無料、しかも録画すれば何回でも見られるということで、例えば単位を教える授業や、いわゆるカリキュラムがあって、この内容、この教科書を教えるというような授業なら、一番上手な先生一人にオンラインで、ということで成立してしまいます。

だから本当にそういう時代に
なるかどうか
単純に勉強するだけだったら(教える側が)淘汰されていくってのはあると思うんですけど、ただ、関わりとかコミニュケーション
とかは薄くはなると思うのですが
それはそういう授業をやってる
先生ならいいよ

だけど淡々と毎年同じ授業をして、同じシャレを言って、だったら、という話ですね。

頷けてしまいます。邨橋先生が続けます。

今回の影響で小学校の子どもたちは学校へ行けない、という状況になっている

オランダのイエナプランのように、自分で勉強へ向かう姿勢、そういう姿勢にもっていくような教育に日本の教育も変わったりする可能性はあるのか

うーん、触れ合うことを日本の小学校は大切にしているじゃない?

だったらいわゆる子育て支援センターみたいなそういうところで触れ合えばいいということになって、授業は単純に授業をすればいい、という風になっていってしまうのではないか。

するとやはり教える側は 淘汰されていく、ということになってしまうのでしょうか。

結果として子どもにとってはいいことなのですかね?
うーん、だけど世の中には教えるのが下手な人もいるって知ることもいいことだと思うよ

年間講座を受け持つ塾生としては苦笑の内容で、講座に参加しにきていただけるよう、また、講演者として必要としてもらえるように研鑚していかなくてはと改めて感じるものがあります。

よくこのままこういう時代になるから(この方向で進んでいくことを)考えた方がいいっていうことには違和感があって、

子どもが触れ合うことが大事ってことを発信していかないと

本当ですね。

zoomでやりとりをしてみて思うんですけど、

やっぱり会ってその場を共有して話を聞かないとやっぱりダメだと感じます、と森口先生。

内容によるけどね

先端をいってるような感じがするけどリスクがあるよね

一同納得です。

そんなような状況ですが、塾長は今、保育を考えることをとても楽しんでいると言います。

(報告 加藤)

zoom臥竜塾5

コンピュータでどれだけ書類を簡素化するかって取り組んでるけど、ドイツとか見ると、ITで簡素化するより、書類をなくす方向へ行ってるんだよね。〝書類がなくなる方向〟。だから私は最終的に書類をIT化するんじゃなくて、なくなる方向にいくんじゃないかなと思う。

理由の一つが、

345歳児クラス、その日にあったことの掲示

これを読んだ時に、例えば「今日は誕生会でマジシャンが来ました。子どもたちはとても喜んで楽しんでました」と書いてあったとしたら、マジシャンが来ました、まではいいんだけど、子どもたちが楽しんでましたっていうのは書いた人の感想かもわからない。楽しんでない子もいたかもしれないし、だからそれをパソコンでIT化するというのは違和感があると思うんだよね。
昨年訪れたドイツはそれを全部やめて、部屋の前にタブレットが置いてあって、誕生会の動画を見せていて、楽しんでるかどうかは保護者が判断する。やったことを動画で見せたるだけで、先生たちは書類を一切書かないで、だからそっちに行くような気がするんだよね。

内容は345歳児クラスの先生の言葉を受けて、展開されていきます。

見学者が、子どもの塗り絵がファイルしてあるのを見たいって言った時に、対応した先生が「描いた子どものものなのでその子に聞いてみないとわかりません」と。それで聞いてみたら、「見てもいいけど、それなら僕が説明する」って言ったの。だからやっぱり自分で説明する、子どものものなんだよねそれは。

それを先生が勝手に説明するべきでない、っていうので、いわゆる作品とか子どもの姿とかはその子どものプライベートのものだっていう考え方なの。

日本もそっちにいくかもしれない。
その時に、書類は簡素化じゃなくて、なくす方向に行くのではないかなと思った。

今回の影響を受けて、これから保育がどう変化していくか、塾長の考察は続きます。

(報告 加藤)

zoom臥竜塾4

塾長が今一番ホットな
話題を教えて下さい

保育園は給食を一歩先に行けないだろうか。自然食とか無農薬とか、安全な食を提供する給食にGTを変えようかと思ってる。食材の安心したやつに
今回、コロナを考えて、最終的に感染らないようにするんじゃなくて、免疫力を高める為にはやっぱり〝食〟だと思う。安全な食を食べていることがそういう時に勝てる力をつける。
その時に、どういう風にするか。
先日、調理師希望の面接で、「保育園の調理って大変なんですか?」と聞かれた。なぜそう思うのか聞いたら、求人が出てる調理の場所は全部保育園だったと。そういうことでもっても保育園への希望が少ないということがある。
コロナの影響を受けて現在、カーポラ
(カーポラヴォーロ)が店を閉じてるから冷凍を宅配するようになっている。カーポラの料理って全部自然栽培の無添加の安心な食材を全部使ってる。ちょっと高いのかなと思ったけど、ミートソースが二人分で880円、でもよく考えると一人が400円で、子どもだったら200円程度。それで、しかも人件費がいらない。保育園の給食って人件費を入れると一食1000円くらいするらしい。そうすると、あんなに安全であんなにちゃんとしたレストランで作ったものが200円で食べられるなら、しかも自然で無農薬で無添加で、肉も安心な肉が使えるなら。それを冷凍かレトルトにして園が温めるだけの調理にしたらいいんじゃないか。

素材をオーガニックで作っていても、輸送する時に薬品をかけるという話を聞く。だからオーガニックで作った場所で料理をしてそのまま冷凍するか、レトルトにして運べば、薬品を使わないで済む。そういうのをGT園でまとめてどこか工場でつくって、月に何回かそういう所から運んで温めるだけにすれば意外といいんじゃないか。
その為に今年は食育として 『安全な食』をテーマにしていきたい。

この時には例として、カーポラ主催の勉強会にて、コンビニに売ってる飲み物を、水以外の飲み物を全て添加物で作ってみせたことや、ストレスで内臓の色が変わってしまう養豚場の豚の話などを挙げられました。

食から免疫力を高めることをやってみたい。

給食が大きく変化するかもわかりませんね。

そして、今回の影響から、保育園の書類についても塾長は考察されています。

(報告 加藤)

zoom臥竜塾3

本多先生
このカードはどう遊ぶものだったでしょうか
文字のトランプ

図形は横でも逆さでも三角は三角。だけど、文字は例えば「く」が横になると「へ」になっちゃうじゃない。棒が一個あるかないかで字が違ってしまう。「ほ」と「は」、(棒が)一個あるかないかだけじゃない。その違いを見つけないと字が読めないから、『平仮名トランプ』。同じ文字が四つくらいあって、神経衰弱をやって同じ文字をとるとか、ババ抜きをするとか。

なるほど。文字ゾーンにおける意図ある玩具であることを改めて知ります。

これはどう遊ぶものでしたっけ
これには小松崎先生が回答

数遊びで、1のところに洗濯バサミを1こつけて、2のところに2こつける。以前西村先生がピンクの四角いクリップを作ってくれて、相手とペアになって、例えば7にピンクをセッティングしたら7このクリップをつける、という遊び。

ただいま345歳児クラスは各ゾーンの整理中で、その作業の進捗を伺える本多先生の質問でした。

次の質問はこの方です。

(報告 加藤)

zoom臥竜塾2

「いい質問でしたね。横田くん、他にはありますか」
「えーっと、今年度、すくすく組(一時保育)を担当することになりまして、」

「自分で判断をする、という機会が増えた。自分は実家に帰ると園を継ぐ身。判断をしなくてはならない機会が多分にあると思う。物事を判断する時のコツ、塾長が気に掛けていること、意識していることなどありましたら教えてください。」

子どもが何を考えているか、そっち側から見る癖をつける。
子どもの立場になって物事を考える。
よく上から目線で(子どもに)何をしてあげよう、とか考えちゃうんだけど、子どもの目線になる、ということ。

ここで 道徳の授業の例が挙げられました。

仲の良い友達がハワイから絵葉書をくれた。でもそれが料金不足だった。そのことをその友達に言った方がいいか、言わない方がいいか。

僕だったら言いません
それはどうして?
世の中正しいことが正義ばかりではないからです

あなたがその友達だった時に言ってほしいか、言ってほしくないか。何が正しいかでなく、相手の立場だったらどうされる方が嬉しいか。

相手の立場に立ってどうするか、ということが大切なんじゃないかと思う。

一同納得の頷きはzoom越しでもわかるものですね。

深いねぇ、深い

次の質問は本多先生からです。

(報告 加藤)