小さい子も大きい子もスクラム組んで オー!

10月1日(土)、新宿せいが保育園第10回の運動会が行われました。

係りの先生方を中心に準備、予行を重ね、当日を迎えました。開けて月曜日、保護者の方々からの感想を聞き、今年度も素晴らしい行事であったことを改めて実感しました。

そんな運動会。当日はもちろんでしたが、それまでの取り組みの中で個人的にとても感動した場面を紹介します。

お休みの子が3人いたので、27人のわいわい組(3歳児クラス)の子ども達です。

お休みの子が3人いたので、27人のわいわい組(3歳児クラス)の子ども達です。

〝かけっこの並び方〟が成功した瞬間でした。

二度の予行を経て、その並び方にとても時間がかかってしまっていたように感じていた運動会2日前。子ども達とゲームをしました。

〝順番に何秒で並べるかゲーム〟です。

すいすいさんなら15秒くらいかな(思いつき)、と前情報を伝えて取り組んだところ、なんと10秒もかからずに出来てしまいました。

思わず感動で目が潤むわいわい組(3歳児クラス)担任二人(涙笑)

まさかと思いもう一度トライしてもらいました。

バラバラになってくださーい。

バラバラになってくださーい。

 

よーいスタート!

 

並んでくれています!

並んでくれています!

 

そしてー、

そしてー、

 

完成!

見事!

 

12年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2013年2月2日『楽しい挑戦』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。)

〝ガードナーは、人には様々な知能があるにもかかわらず、現在、学校では、狭い知能観によって測定される能力を重視し、本来、人として生きていく上でもっと大切な能力に目を向けていないのではないかという指摘はよくされます。それは、同じことをやるにしても、そのやり方、そのものの価値、それらは、様々です。(中略)

よい指導者とは、「楽しい挑戦」をどのくらい提供できるかにかかっているのです。辻井さん(盲目のピアニストの辻井伸行さん)の恩師の川上さんは、生まれつき目が見えないために譜面が見えない辻井さんのために、特別に録音した「譜読みテープ」を作成したのです。辻井さんは、「12年間、先生との二人三脚の挑戦があったから、今の自分があるのです。」と語っています。

学校の先生も園の保育者も、子どもたちの楽しい挑戦を与えられるような能力を持ってほしいと思います。それには、広い視野が必要です。〟

〝列をつくる〟〝並ぶ〟という一聴すれば堅苦しく、時に厳しさでもって成立させてしまいがちな事柄も、ゲームにすることによって、こんなにも楽しく取り組めるのだということを実感しました。

本番も、このゲームの効果があったかどうかはわかりませんが、滞りなく並ぶことができ、スムーズに進行の波に乗ることが出来ました。

遊ぶこと。ゲームにすること。楽しむこと。保育者は大人としての立場を用いてその権力を行使する存在ではなく、子ども達にとって時に遊びのリーダーであるべき存在であるということを、改めて感じたこの度の出来事でした。

(報告者 加藤恭平)

 

人生は紙飛行機 願い乗せて飛んでゆきます 番外編

折り紙の件をきっかけに知り得たことは〝大事なことは3階で話すと伝わり易い〟ということでした。

12年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2016年7月31日『ドイツ報告5』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。)

〝ドイツに来て、保育室内での騒音を調査しているのですが、室内での防音による工夫は少ないように思いました。しかし、とても静かなのは、いちばんの理由は、室内にいる子どもの数か圧倒的に少ないことにあるようです。広い部屋でのお集まりを見たのですが、先生が二人に対して、子どもは6人でした。〟

新宿せいが保育園では、茶室のある3階フロアを〝静の空間〟に、2階フロアを〝動の空間〟に分けて、生活のメリハリを設定しています。

ドイツの保育室程子ども達の人数を少なく設定することはしていませんが、3階を子ども達の総人数に対して約30%程(20人強くらい)の人数に設定し、朝の会や帰りの会などのお集まりの時間を、また、給食の時間を過ごすことにしています。

「折りたいものを決めてから折って下さい。」

と、先日、折り紙についての抜群のアイディアを出してくれた先生も、そのルールを子ども達に伝えるのに3階を選んだとのこと。わいらんすい(3・4・5歳児クラス)全体で〝ぞうグループ〟〝はなグループ〟〝ことりグループ〟と3グループあり、それが毎日日替わりで3階でのお集まりにあたる為、3日に分けて話さなければならないという点がありますが、「同じ授業を3コマやるみたいで、高校の先生みたいです(笑)」と、笑っていました。

丁寧に事前ルールの伝達を終え、すると、こんな姿が見られるようになったとその先生が教えてくれました。

左にいる子がらんらん組(4歳児クラス)の子、右にいる子がわいわい組(3歳児クラス)の子です。

左にいる子がらんらん組(4歳児クラス)の子、右にいる子がわいわい組(3歳児クラス)の子です。

職員手作りの折り紙の本を見ながら、折り方を教えているようです。

このような穏やかな関わりは、3階ならではのように思います。

改めてこの3階という静かな空間を大切にしていきたいと思ったこの度の出来事でした。

(報告者 加藤恭平)

保育学んで3年目。お手柔らかにお願いします!

新宿せいが保育園に入り、早いことで3年目になりました。就職した頃は、「保育」の「ほ」の字も分からなかったのが、最近は「保」の字の1画目のにんべんのはらいが書けるくらいにはなったかなと思います。と言うのも、その大きな1歩として、保育指針を買ってみたことがあります。2年間、保育というものも分からず、指針など気にしたこともなかった私ですが、塾長と出張に行き、講演を聞くことで、指針を読んでみたいと思ったのです。それと同時に保育とは何だろう…と少し考えるようにもなりました。そして、このように就職して2年半での様々な経験から、漠然とですが、私なりに保育とはこのようなものかなというのを、少し考えました。ですので、その考えやそれを踏まえての今後のブログの書き方を今回は書きたいと思います。

保育とは…と言っても、前提とアプローチの2つがあると思います。前提とは、すべての幼児教育の前提となることですね。ここで私が書きたいのは、私なりのアプローチの仕方、言い換えると保育観という言葉になるのでしょうか。そして、これは今の時点での、私の保育観ですので、今後変わる可能性もあります。それは保育ではないよと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私の考えていることを、色んな人に読んでもらうことで、吸収できることがたくさんあると思うので、読んで考えたことを私にもください!(笑)

保育観を話す前に、私が保育指針を読みきっかけとなった話を簡単にしたいと思います。それは、先ほども書いてますが、塾長の講演です。その講演では、小学校以降の教育と幼児教育の違いをお話されてました。すごく簡単にまとめる小学校以降は教科カリキュラム、幼児教育は経験カリキュラムと言われ、幼児期のいろんな経験が、小学校以降の学びの基礎となるという話でした。その話を聞いて、どんなカリキュラムなのか、興味が湧いてきたので、実際に小学校の学習指導要領と、保育所保育指針、ついでに幼稚園教育要領まで買ってみました。

幼児教育はいろんな経験ができる環境を用意することが重要というのを3年目で知った私は、これまでの2年間、環境マイスター(見習い)として、そのような環境を用意することができていたのだろうか?趣味のような楽しいことばかりやってきたけど、ちゃんとそのような環境になっているのか?と考えました。しかし、いろんな経験のできる環境ということで、子供が少しでも興味を持ったり、指針に当てはまれば、保育として成立するのかなと思います。なので、「お茶」を例に挙げて、保育指針に照らし合わせて、この経験から、子どもたちにどんなことを学んで欲しいか考えてみました。そして、今年度の塾セミナーの初回では、セミナーをワークショップ形式でやるようにした背景として、このようなことを話させていただきました。そこでも少し話したのですが、色んな経験のできる環境ということで、まずは、保育者がいろんな経験をしておくということも重要だと思います。これまでの人生においての経験も大切ですし、現在もこれからも、いろんな保育のヒント集めはやっていかないといけないと思います。なので、趣味や特技というのは、とてもいい武器になると私は考えています。

このような考えになる前は、自分の趣味はただ楽しんでいるだけのようだから、やめた方がいいのかなということを思っていました。しかし、そこで感動があったり、何か保育のヒントになるようなものを発見すれば、趣味が楽しいだけじゃなく、学びにもなって一石二鳥だという考えに変わったのです。これが1つ目の保育観です。もちろん、気分転換のために、何も考えない、ただただ自分の楽しめる趣味というのも必要なときがあるのかなーとも思います。

そして、新宿せいがでの2年半の経験から出来上がった保育観がもう1つあります。それは、「保育とは保育であって保育でない」ということです。(正直、未だにピッタリな言い回しが見つかりません笑)上手く伝わらないかもしれませんが、保育には色んなことが関わっていると言いましょうか…。なんか、無駄な事はないなぁと言いましょうか…。身近なところから言えば、地域。だんだんと範囲を広げると、日本という国や世界といった感じです。最近、ある大学の先生の話を聞く機会がありました。その先生はスウェーデンに保育園の視察に行かれて、その報告を聞いたのですが、先生曰く「この国民性、この国家体制、この国の文化、この雰囲気あっての、この保育だよね」ということでした。つまり、その国の文化や国民性などに合った保育というのが、必ずあると思うのです。それが、塾長の「見守る保育」だと思います。ですので、保育を語るには、その背景を知ることも必要な気がします。これが、保育には色んなことが関わっていると思う所以です。私は2年半で、一見関係なさそうなことでも、どこかで保育に繋がっているという経験したからこそ、そう考えます。

以上を踏まえて、私は今後のブログでは、保育園に限らす、普段の生活においても感動したことや面白かったことなどを報告していきたいと考えています。そう言えば、塾長のブログも前は花のことや、出張先で感動したことなど書かれていたような…(笑)私のとは違うと言われそうですが、それはアプローチの違いということで、お許しください(笑)自分で保育に繋げられそうだったら、繋げていきますが、難しそうだったら、塾長はじめ、皆さんのお力をお借りできたら有難いです。よろしくお願いします。

西村 宗玲

人生は紙飛行機 願い乗せて飛んでゆきます

製作ゾーンにて、クラスの先生の考えたアイディアが冴え渡っています。

というのは、〝折り紙〟についてです。

12年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2009年6月22日『折り紙』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。)

〝もう30年くらい前のことですが、プライベートで妻とカナダに行ったときのことです。カナダでは妻の友人であるカナダ人の家庭に泊めてもらいました。ある日、少し時間があったので散歩に一人で出かけました。すると、小学校がありました。そこでその学校を突然訪れてみました。(中略)中に入っていき、自分の身分を明かし、見学をお願いしました。(中略)

教室を回っていたところ、あるクラスの担任から、子どもたちに折り紙を教えてあげてほしいと頼まれました。そこで、鶴の折り方を教えることにしました。まず、みんなに折り紙を三角になるように二つに折るように見本を見せました。すると、子どもたちは三角に二つに折って、その折り目を持って「鶴だ!鶴だ!」とひらひらさせながらとても喜んでいました。それを見て、このあと折るのをあきらめました。それがやっとの子どもたちに、そのあとの難しい工程はとても無理だと思ったからです。そのときに、折り紙は日本の文化であり、日本人は器用なのだということを再認識しました。

 たしかに、日本伝統の折り紙遊びは海外でも「Origami」の名称で知られ、多くの人たちに愛好されています。ですから、ドイツ研修にみんなでお土産を持っていくと、何人かは折り紙を持っていきます。しかしドイツでは、幼児教育の創始者フリードリヒ・フレーベルが考えた幼稚園教育には、「恩物」と呼ばれる遊具と、「手技」と呼ばれる遊戯が含まれていて、手技の一つが紛れもない折り紙でした。この恩物と手技は、三つの範疇を含んでいます。明治時代の翻訳では「物品科」「美麗科」「知識科」といいました。その中の物品科で普通の折り紙が取り入れられ、美麗科では、座布団折りや対称的な模様を折ったりしました。また、知識科では、折り紙から簡単な幾何学を教えていました。

 折り紙は、空間把握力や手先の器用さ、集中力を養う教育的・治療的効果などがあり、さらに折り紙は、数理・幾何の世界への優れた具体的なアプローチ手段であり、論理的思考をするための数学的訓練手段であるとしています。〟

そんな素晴らしい力をもった折り紙ですが、少し困っていました。

というのも、折り紙を自由に使っていいようにしていたところ、取ってはクシャクシャにしてそれでおしまいにしてしまったり、白い部分にちょっと色鉛筆で色を描いておしまいにしてしまったり、と、折り紙本来の遊びへ発展させられない場面を多く見ていたからです。

すると、クラスの先生がこんなアイディアを出してくれました。

「折りたいものを決めてから折って下さい。」

シンプルな提案なのですが、とても効果があり、折り紙の本を持って保育者の元へ子ども達がくるようになりました。折りたいものと折れるだろう力が掛け離れている場合には、こちらから提案もできますし、折ってほしいだけの場合には、折ることが得意な子に折ってもらうよう促すこともできます。

前もって言うことを〝事前ルール〟と言ったりもするそうですが、言葉がけ一つでこれだけの効果があることを実感しています。

この折り紙の件をきっかけに、いくつか別の発見もありました。

次回の報告でお伝えします。

こちらの先生の提案です。朝の会などで、このような使い方も子ども達に提案したようで、すると、

こちらの先生の提案です。朝の会などで、このような使い方も子ども達に提案したようで、すると、

 

このようにして応えてくれる子ども達です。素晴らしいと思います。

このようにして応えてくれる子ども達です。素晴らしいと思います。

(報告者 加藤恭平)

何気ない今日と云う日が いつでも記念日

 

先日の土曜日の午睡明けです。

先日の土曜日の午睡明けです。

土曜日なので平日と比べて子ども達の人数も少ないですね。いつも以上にどこかのんびりとした雰囲気が感じられます。

この日ものんび〜り、ゆった〜り、過ごすだろうと思っていたPM15:21、

「おとめ山公園でおやつ食べてきたら?」

我らが誇るベテランの先生の言葉で、何かスイッチが入ったような気がしました(笑)

「人数も1,2,3,…じゃジュースとか準備しちゃいますね。」

「人数も1,2,3,…じゃジュースとか準備しちゃいますね。」

 とは、ベテランの先生と誕生日が一緒のこの先生。この手際の良さ(笑)成り行きのスムーズさに関心してしまいました。

園庭でおやつを食べることはよくあるのですが、散歩先でとの提案に大喜びの子ども達で、早速準備をしていました。

「早くー!」

「早くー!」

 

「おとめ山公園のあの虫がいっぱいいるところがいいよね!」

「おとめ山公園のあの虫がいっぱいいるところがいいね!」

「あの丘のところ?」

「そうそう!」

「あそこはテーブルもあるから丁度いいよね!」

自分達で散歩の場所を決め、

出発!

出発!

 

到着!

到着!

きなこ棒とジュースを美味しそうに頬張る子ども達でした。

12年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2016年8月29日(この日のブログは〝11Anniversary〟の日!)『ポジティブな養育4』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。)

〝日本における教育基本法にある教育の目的に、平和で民主的な社会の形成者としての資質を備えることとあります。この目的に向かって、保育者は子どもを教育する必要があります。それには、平和とは何かを体験させること、民主主義とはどのようなことかを、さまざまな場面で体験させることも必要になってきます。アメリカの国立小児保健・人間発達研究所では、質の高い保育の要素の一つとして、「社会的な行動の奨励」を挙げています。その例として(中略)

「保育者自身、よい行動をお手本として示しているか?」とあります。保育者が、社会的行動の奨励として手本を示すということは、どういうことなのでしょう。保育者同士、仲が良いとか、助け合っているとか、チームワークがよいということなのでしょうか?そういう意味で言えば、職員同士派閥があるとか、職員同士確執があるとか、職員がバラバラであるということは、質が低いということになりますね。〟

アイディアを生む力。そしてそのアイディアに〝乗る力〟。 散歩先でいただきますをするまでのたった20分の間に、発案、準備、実行という全てが滞りなく行われるこの力を〝チームワーク〟と呼んでいいのなら、抜群の力が発揮された一場面のように感じられました。

また、発案者、そして準備をしてくれた先生は散歩先に行っていないというところも見逃せない点だと思います。子ども達に楽しい体験をさせたいという思いは、言うまでもなく園の先生方全ての共通のものであることを改めて感じます。

〝社会的行動の奨励〟。固定観念や刷り込みに囚われることなく、現状をより良いものにしていこうとする保育者の試みは、これから社会に羽ばたかんとする子ども達に財産のように蓄積されていくことでしょう。

その一端を感じたこの度の出来事でした。

おやつ後、遊んでいると園の保護者の方とお会いしました。一緒になって遊んでいただき、帰り際に頂いた「こちらこそ遊んでいただいてありがとうございました。」との言葉に、保護者の方々にも保育を理解し、温かく見守ってもらえている日常があるのだということに改めて気付かされるような思いになりました。

おやつ後、遊んでいると園の保護者の方とお会いしました。一緒になって遊んでいただき、帰り際に頂いた「こちらこそ遊んでいただいてありがとうございました。」との言葉に、保護者の方々にも保育を理解し、温かく見守ってもらえている日常があるのだということに改めて気付かされるような思いになりました。

(報告者 加藤恭平)

ALL STANDARD IS YOU 〜あなたの幸せ願わない日はありません〜

先日の給食の時のことです。

「ごちそうさまでしたー。」

食べ終わって、食器を片付ける輪の中に混ざってこっそりと苦手なものを残しておしまいにしようとする子が、、そんなシーンが目に入ってしまいました(笑)

〝自分で決めた量だから責任を持って食べる〟

正しい答えとしてはこうだと思います。

配膳の際に子ども達は自分で量を決めます。(僭越ですが配膳についてはこちらをどうぞ)。

決めた以上は食べる。自分で決めたことを最後までやり通す力、そこで育まれる責任感を思うと、やはり最後まで食べ切ってほしい、そう思う気持ちが半分。

あとの半分は、、

先日の園内研修をきっかけに、こういった事柄があった時に、〝あの先生ならどうするだろうか〟と、聞くことに躊躇いがよりなくなったように感じています。

にこにこ組(2歳児クラス)で掃除をしておられた、我らが誇るベテラン先生の言葉は、とても胸に響きました。

「それはその人の道徳観であったり、自分の中の価値観であったりすると思う。〝食べ物は粗末にするんじゃない〟という答えも正解。〝ここまでよくがんばって食べたね〟という答えも正解。色々な正解があって、それがチームで保育をすることのすごく良い所で、多様性の良い所で、〝私はこう思う。それじゃ君はどうする?〟という問いかけがその子にとって大切で、そこでどの価値観を選ぶかはその子次第じゃないかな。」

この時点で胸も目頭も熱くなる想いだったのですが、先生はこう続けて下さいました。

「その子に委ねてみる。〝価値観ですら選択できることが選択制保育〟では。」

「僕らは、子ども達にとって環境の一つだからね。」

とても感動しました。それと同時に、語彙が少なくて申し訳ないのですが、先生の言葉を聞く数分前と違って心が軽くなるような、そんな気持ちになりました。

12年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2013年3月24日『クール』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。)

〝リーダーにとって必要なのは、他者の心を打つメッセージを表明する能力だと言います。確信を持って自分の気持ちを表明できるリーダーから、共鳴は周囲に広がっていくのです。なぜなら、その気持ちとは、本心から発したものであり、価値観に深く根ざしているからなのです。

EQの高いリーダーは、楽観や同情や連帯を感じさせる夢を言葉にし、明るい未来を語ることで人々の心を動かすのです。そこで、私は、リーダーは「語る力」が必要だと思っています。「語る力」とは、「他者を感動させる力」だけでなく、「他者を前向きの気持ちにさせる」ことも必要です。〟

自分の価値観というものが、素晴らしい人の傍にいることや素晴らしい人の教えに触れることで、変化をし、その変化は自分の人生をより豊かにし、そうして自分が見守ろうとする子ども達にとって豊かな人的環境として存在し得るのだということを、実感として感じた思いがしました。

そして、ベテランの先生の言葉に触れることができ、藤森先生の教えに辿り着くことができたのも、給食を残してくれたその子のお陰であることを思うと、やはりどんな状況でも感情的になったりして心をなくすことなく、感謝をするべきなのだ、と思ったりします。

目の前で起きるいつものこと、よくあること、そういったことの中にも自分の力の及ばないドラマが待ち受けているようです。いつでも準備をして、毎日を発見と感動でいっぱいにしたいと思ったこの度の出来事でした。

(報告者 加藤恭平)

 

ちょっと変わった職員が報告する勉強会〜園内研修編〜 EPISODE FINAL

それでは各チームで話し合われた内容をお伝えします。

チームO(オー)

◇血液型でチーム名を決めた。A型の人もいたが、Oっぽいね(?笑)とのことでこのチーム名になったそうです(ちなみにチーム名は決めなくてもいいものです(笑)

Q.早番、遅番の時など、担任でないクラスに入る時、(この場合はわいらんすい(3・4・5歳児クラス)のことが話されていました)どう動くといいのか?その中で、朝の受け入れ時など、例えば泣く子に対してどこまで関わっていいものか。

A.子どもと関わってくれたり、朝はお掃除とかをしてくれると助かります。

A.わいらんすい(3・4・5歳児クラス)の職員が普段の姿を知っているので、受け入れは担任の職員に任せるのが吉。受け入れる子どもの人数が多い時やその時間帯によっては、手を貸していただけるとありがたいです。

Q.登園降園で泣いている子の対応

A.どちらも泣いていると保育園でずっと泣いているような印象を保護者はもつものかもしれません。登園降園の時には保育園の楽しんでいる様子を保護者へ伝えられるといいですね。

素朴な質問のように感じられますが、後日参加されたある先生に「遅番、早番で入った時に気持ちが違いました。」との声をいただき、何だかとても嬉しい気持ちになりました。

チーム松(笑)

◇チームの中に韓国語に非常に長けている先生がいた為、〝韓国語講座〟からこちらのチームはスタート!(素晴らしい出だしですね!)

「今度、韓国語講座研修を開いてほしい」との声にまで発展していました。ぜひとも実現させたいですね。

◇ある先生のある悩みに対して、〝昨年より成長している証拠〟との旨のアドバイスをチームで共有したようです。

Q.ちっち組(0歳児クラス)の子達の中に脱走チーム(笑)が増えてきて、さらにタオルの入った籠をぐちゃぐちゃにするので困っています。

A.探索活動が盛んな今のちっち組(0歳児クラス)。今やらないとぐんぐん組(1歳児クラス)でやったらもっと大変。やらせてみて、そして子どもは自分で経験をして、時には少しイタイ思いをしたりして初めて分かることもあるので、目を向けてあげるくらいでいいのでは。寛容に見ていきたい。

チームもも

このチームには調理の先生が二人いた為、自然と調理関係の話に発展していきました。

◇調理の先生達は、アレルギーの子達に対しての配慮をとても丁寧にやっている。毎日本当にお疲れ様です。

◇配膳のお当番の子ども達が自分たちでアレルギーの子を確認しようとする姿があり、それが子ども達から子ども達へと伝承していっていることを感じて、素晴らしいと思う。

◇ある先生の小学校時代、小麦アレルギーながら、どうしてもパンを食べたくなってしまう子がいて、二度も救急車で運ばれた、という話がありました。

→周りの子もドキドキしますが、やはりその子の自制心や我慢する力を育んであげたい。

新宿せいが保育園のアレルギーへの取り組みは目を見張るものがあり、0か100かで食事の配慮を決めるようなものではなく、アレルギーの子ども達一人一人に合わせた配慮をするなど、とてもキメ細やかな取り組みをしています。調理の先生、保健の先生、そして職員が全総力をあげて取り組んでいることなので、自然、話に熱がこもりました。


かなり大まかで、言葉足らずになってしまいましたが、3チームが話し合われた内容をまとめさせていただきました。この盛り上がりを写真でお伝えしたいのですが、話し合いに夢中になり過ぎて撮るのを忘れてしまい(笑)むしろそれによってこの日の熱を感じてもらえたらと思う次第です。

さて、4回に分けて報告をしてきましたこの度の園内研修。お集まりいただいた先生方のご尽力でとても学びある時間を過ごすことができ、本当に感謝の気持ちでいっぱいになります。

これからもこのような形で園内研修をどんどん行い、見守る保育の実践者の集まりとして、より深く見守る保育を追求していくきっかけとなる時間を過ごせるような研修へと発展することを期待してしまいます。

読まれる方に何か得るものがあれば幸いです。

長い報告となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。

次回開催は10月を予定しています。また、報告させて下さい。

(報告者 加藤恭平)

 

ちょっと変わった職員が報告する勉強会〜園内研修編〜 EPISODE 3

4.おしゃべりタイム(ディスカッション)は、5つのお約束を基本姿勢として、小グループに分かれてトークを展開していただきました。

 

1.笑顔

2.うなずき、合いの手

3.意見を言う時は相手を肯定してから言う

例「あなたの意見はとてもいいですね。そしてこうするともっといいですよ。」

4.盛り上げて下さい

5.「今更聞けないこと」「そんなことも知らなかったの?」というような話題をじゃんじゃん出していただけたらと思います。

 

省楽塾でも〝3つのお約束〟として参加していただく方に1〜3をお伝えしています。会話は聞き手にこそ力が必要と考えます。話し手が話しやすい雰囲気を作り出す力は人間的魅力に通ずるものと思います。

そして、4、5。場を盛り上げようとする人たちのお力添えなくして会の楽しい雰囲気というものは生まれにくいでしょう。そして、もし会話において何か躊躇いのようなものが生まれるとしたら、フランクな時間になりづらい何かがあるとすればそれを極力減らしたい、本当に聞きたいことを聞けるような時間にしたい、という思いから5をお約束の一つにさせていただきました。

そして、保育年数の高い先生を筆頭に今回は3グループに分かれて行いました。

〝おはなしタマゴ〟ボックスの横にあるのは、〝はなしのタネ(仮)〟の箱です。

〝おはなしタマゴ〟ボックスの横にあるのは、〝はなしのタネ(仮)〟の箱です。

〝塗り絵のゴールはどこですか?〟〝やってもらってありがとうを言わない子、おかわりに来て「おかわり下さい」を言わない子に、に言うように促すべきでしょうか?〟など、かなりざっくりとした(笑)はなしのタネになるような紙が入った箱を用意しました。20分程の時間でしたが、その間にもし話に詰まってしまった時、気軽に引いてもらえればと思い用意をしました。

ですが、その必要はありませんでした(笑)

笑い声溢れる時間を過ごすことができたのは、ベテランの先生方のユーモア、話を発展させていく力、そして会に参加して下さった方々の傾聴力、盛り上げようとする力、会話力、それらが合わさり、一つの時間を作り上げて下さったように感じました。陰ながらとても感動してしまいました。

大いに盛り上がったおしゃべりタイム。各チーム一人の方に書記の役割を担っていただき、最後にそれをまとめた報告、共有の時間を設けて第一回園内研修は終了となりました。

次回の報告で最後になります。各チームで話し合われた内容をお伝えします。

(報告者 加藤恭平)

ちょっと変わった職員が報告する勉強会〜園内研修編〜 EPISODE 2

  1. それではにこにこ組(2歳児クラス)の報告です。

にこにこ組(2歳児クラス)

お集まりの際に絵本を中々手放さない子への秀逸なアプローチ(笑)

お集まりの際に絵本を中々手放さない子への秀逸なアプローチ(笑)

お集まりが始まっても絵本を手放さない子に、

ギターを裏側にして差し出します。

ギターを裏側にして差し出す我らが誇るベテラン先生です(笑)

 

思わず乗せてしまう子ども達です(笑)

思わず乗せてしまう子ども達です(笑)

お集まりがスムーズに行えているようです。

こちらは、

丸テーブルにあるにこにこ組の顔と名前の書かれたカルタを通したあそびの様子です。

丸テーブルにあるにこにこ組の顔と名前の書かれたカルタを通したあそびの様子です。

 

こういう感じで、

こういう感じで、

 

自分の名前やお友達の名前、可愛い絵が描いてあるカルタが透明のカバーで固定されています。

自分の名前やお友達の名前、可愛い絵が描いてあるカルタが透明のカバーで固定されています。

2歳児クラスの文字の導入としてもとても素晴らしいですよね。かつこの度の新宿せいが保育園の〝伝統を引き継ごう〟という年間テーマにも沿った、素晴らしい取り組みだと思います。

そして、

お風呂にして遊んでいます。

お風呂にして遊んでいます。

プール時に普段出さない丸いタライを新人の先生が思いついて出したところ、このようにお風呂にして遊んだとのこと。それ以来恒例になったそうです。ささいなことですが、新人の先生の意見がこうして軽やかに反映される日常があることに、改めて嬉しい気持ちになります。

最後に、

右は新入園児の男の子です。

右は新入園児の男の子です。

ケンカをした二人が同じ絵本を読んで仲直りのような時間を共有している風景を紹介されていました。可愛いですね。

他にも、園の職員ならではの楽しさ溢れる写真が満載の報告でした。

わいらんすい(3・4・5歳児クラス)

我らが誇るベテラン先生考案の〝駅名ブロック〟。

我らが誇るベテラン先生考案の〝駅名ブロック〟。

 

ブロックゾーンに駅を作って楽しんでいます。

ブロックゾーンに駅を作って楽しんでいます。

都心はやはり電車のイメージがあります。そのイメージを見事に汲んだ子ども達に馴染みのある山手線の駅名が描かれたブロックです。

次は、

帰りの会の一コマ。運動会で行う体操の振り付けを西村先生が考案してくれました。出張で不在の西村先生でしたが、プロジェクターで登場。帰りの会で皆で見た後、

帰りの会の一コマです。

運動会で行う体操の振り付けを西村先生が考案してくれました。出張で不在の西村先生でしたが、プロジェクターで登場。帰りの会で皆で見た後、

次の日から、

実際に踊っています。

実際に踊っています。

 

あのボルト選手の決めポーズあり、五郎丸選手のポーズありの、最高の仕上がりに大喜びの子ども達です。

あのボルト選手の決めポーズあり、五郎丸選手のポーズありの、最高の仕上がりに大喜びの子ども達です。

西村先生が送ってくれた動画の音響が小さ目で、静かに踊ろうとする子ども達が印象的でした。

そして、

森口先生の〝カブトムシ実験〟でカブトムシの子ども達の接し方が変わってきたこと、

森口先生の〝カブトムシ実験〟でカブトムシの子ども達の接し方が変わってきたこと、

こちらは2016年8月16日生臥竜塾ブログ研究発表『甲虫①』の中で森口先生が報告されていますので、ぜひお読みください♩

(太字をクリックするとこの回のブログにとびます。)

更に、

小松崎先生考案の、

小松崎先生考案の、

 

〝絵本貯金〟絵本の金額をあげているのは、その金額分の知識が身についたという証。絵本マイスターを目指して毎日絵本貯金に取り組んでいる子ども達です。

〝絵本貯金〟絵本の金額をあげているのは、その金額分の知識が身についたという証。絵本マイスターを目指して毎日絵本貯金に取り組んでいる子ども達です。

この取り組みで、例えば初めての歌を歌う時、歌詞を大きく書いて見せると、初めての歌にも関わらず歌詞を目で追いながら歌おうとし、すぐに覚えてしまうといった姿が見られるようになりました。子どもって本当にすごいと思います。

そして、最近おやつの際にお茶やジュースだけを飲んですぐに遊びに行ってしまう子が多かったことを受けて、西村先生が「皆が食べないならニッシーが全部食べちゃいます。それくらい美味い!」と大きな一口で食べて(笑)〝食レポ〟をしてくれたこと。

それに伴ったクラスの先生のナイスアイディア!

それに伴ったクラスの先生のナイスアイディア!

 

ハートおにぎり効果で、見事全てのおにぎりが完売(?笑)したこと。

ハートおにぎり効果で、見事全てのおにぎりが完売(?笑)しました!

調理の先生にも喜んでいただけました♩

最後に、最近改めて流行りを見せていた玩具について紹介させていただきました。

この玩具です。

この玩具です。

 

一つで見るとこのように見えます。

一つで見るとこのように見えます。

 

とんぼの目のようなキラキラとした不思議な世界です。

とんぼの目のようなキラキラとした不思議な世界です。

 

こんな風にして(笑)楽しんでいました。どんな世界が広がっているのでしょうね。

こんな風にして(笑)楽しんでいました。どんな世界が広がっているのでしょうね。

 

次回から、職員室、調理室、そして各クラスと写真を通して最近の様子を伝え合いたいと思っていますので、お楽しみに!

そして、4.〝おしゃべりタイム(ディスカッション)〟は、5つのお約束を基本姿勢として、小グループに分かれてトークを展開していただきました。

次回、その様子と内容を報告させていただきます。

(報告者 加藤恭平)

 

ちょっと変わった職員が報告する勉強会〜園内研修編〜 EPISODE 1

先日(2016年8月31日)の園内研修の模様をお伝えします。

当日の流れです。

1.乾杯

2.おはなしタマゴ(自己紹介)

3.クラス報告

4.おしゃべりタイム(小グループに分かれてのディスカッション)

5.まとめ

先ずは、集まっていただけたことがお祝いです、ということで(笑)皆で1.〝乾杯〟からスタート!

2.〝おはなしタマゴ〟を引いていきます。

2.〝おはなしタマゴ〟を引いていきます。

前回報告させていただきましたが、今回も〝昨日寝た時間は?〟〝コーヒー派ですか?紅茶派ですか?〟〝朝、どうやってテンションをあげていますか?〟などなど、ざっくばらんな内容が入っていました。「学生時代コーヒー屋さんでアルバイトをしていたので、コーヒーが好きです」「お茶の時間になると毎回分量も氷の量もきっちり計算をして最高の状態のコーヒーを飲んでいます」「自転車に乗りながら口角を上げてテンションをあげています」などなど、面白い回答をたくさんいただきました。

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そして、忘れていけないのは、その回答について、ツッコミ(?笑)のように盛り上げてくれる先生がたくさんいることです。特に新宿せいが保育園はベテランの先生がその役割を担って下さいます。終始楽しく、和やかで笑いの絶えない園内研修ができるのも、ベテランの先生を始め、参加して下さった先生方の〝盛り上げよう〟とする心遣いの賜物である、という思いがします。

3.クラス報告では、各クラスの職員が最近の保育の様子をプロジェクターの写真を通して伝え合います。各クラスが今どんなことに取り組んでいるのか、子ども達はどんな遊びが流行っているのかなどを共有することで、早番や遅番でクラスに入る時、また見学者の方に質問をされた時など、参考になるものがあるのではないか、という意味合いを含んでいます。

今回はちっち組(0歳児クラス)、にこにこ組(2歳児クラス)、わいらんすい(3・4・5歳児クラス)の職員が行いました。

ちっち組(0歳児クラス)

クラスの先生考案の〝ちっちおもちゃアイディアLINE〟。

ちっち組の先生考案の〝ちっちおもちゃアイディアLINE〟。

ちっち組の玩具をLINE上で発案し合い、製作していきます。

その中からこちらの玩具が紹介されました。

その中からこちらの玩具が紹介されていました。

 

子ども達に大人気ということです。

子ども達に大人気ということです。

玩具の製作をLINEで共有することで、アイディアはそこにまとまりますし、平素思いついたものをすぐに提案できる機会というものを意図的に作り出しているクラスの先生方の工夫に関心してしまいます。

↑このような形で、各クラスの報告を紹介していきたいと思います。

この度の報告、毎回何編かに分けて丁寧に書き上げていこうと思います。

次回報告にて、にこにこ組(2歳児クラス)、わいらんすい(3・4・5歳児クラス)の報告ををお伝えします。

(報告者 加藤恭平)