4月。環境に慣れることは子どもたちにとっての大きな仕事の一つのようですね。。登園後、涙涙の時間を過ごしていたちっち組(0歳児クラス)の女の子です。
それとは対照的に、フロアー中を歩き回り、既にぐんぐん組(1歳児クラス)と一緒に園庭で遊んでいる同クラスの男の子(5月生まれ)がいます。
女の子の気が紛れればと、男の子のいるぐんぐん組の部屋へ行ってみることに。
すると、
ドラマは突如として始まりました。両手に持っていた玩具の内の1つを、誰も何も言っていないのに、女の子に渡したのです。
その女の子の視線につられて、男の子もこちらを見ます。こちらの反応を待っているといった印象です。
「よかったね〜!」「嬉しいね!」など、思わず出てしまった声に安堵するかのように、女の子から笑い声が起きました。そして、
いい笑顔ですね。
男の子は、
自分の次の興味へと、向かっていきました。
12年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2017年1月4日『道徳のかけがえのない部分』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。)
涙で過ごしてきた時間を、彼はわかっていたのでしょうね。
そして、とても興味深いのですが、その後この女の子は、
「ンパッ。」とその方向へ声を出すのです。
そして、数分後。
再び戻ってきた彼に、
玩具を返すのです。
そうして先程とは打って変わって落ち着いた女の子を抱えながら、0歳児クラスにおける子ども集団の織り成すドラマに、少し呆然とする思いがしました。
(報告者 加藤恭平)