悲しいことがあると 開く生臥竜塾の表紙 卒業旅行のあの人は優しい目をしています

先日、我らが塾生西田泰幸先生が、地元金沢へ帰られました。

塾を卒業されるにあたり、藤森先生と共に、いざ箱根へ。

今回の報告は、〝卒業旅行〟の模様をお伝えしたいと思います。

新宿からロマンスカーで出発!

新宿からロマンスカーで出発!

こういう集合写真を、折々で藤森先生が撮って下さいます。

いつもそうなのですが、藤森先生は写真を撮るスピードがあまりにも速いです(笑)その速さは並大抵の速さでなく、もちろんロマンスカーよりも速いです(笑)このスピードを体感されたい方は、来年度から装いを新たに始まります〝臥竜塾セミナー〟『ブラ…』はい!お楽しみです(笑)の回に、ぜひお越し頂ければと思います。(きっと藤森先生が写真を撮って下さる、と皆で期待しましょう笑)

いざ乗車!

いざ乗車!

席をくるっと回して、最高な感じに♪電車の席をこうすると、ぐっと旅行気分が高まりますね♪

藤森先生は僕らの後ろの席で一人、座っておられました。僕らのわいわいとした雰囲気を、後部座席から見守って下さっていました。

あっという間に箱根に到着。

先ず、箱根の〝関所〟に訪れました。

先ず、箱根の〝関所〟に訪れました。

 

門の前で一枚!

門の前で一枚!

江戸時代交通史の重要な遺跡であり、この関所を通って当時の人はこの先へと足を運ぶことができました。中には〝獄屋〟と呼ばれる牢屋など、その当時の風景がそのままに復元され、訪れる人を圧倒します。

(詳しくはこちらのサイトをご参照ください♪→http://www.hakonesekisyo.jp/index.html)

〝遠見番所〟と呼ばれる場所からの一枚です。とても美しい景色ですね。

〝遠見番所〟と呼ばれる場所からの一枚です。とても美しい景色ですね。

 

写真 中の御茶屋さんで一服。今年度、新宿せいが保育園の夕涼み会で展開された〝野点〟が設置されていました。

中の御茶屋さんで一服。今年度、新宿せいが保育園の夕涼み会で展開された〝野点〟が設置されていました。

 

皆でみたらし団子を食べました♪

みたらし団子を食べました♪

 

御茶屋さんの前で記念撮影♪

御茶屋さんの前で記念撮影♪

本当に記念になります。

探索中にこんなものを発見!

探索中にこんなものを発見!

そこに座ってみると…

なんともご利益のありそうな!(笑)

なんともご利益のありそうな!(笑)

学びながら、また、時にこんな風に楽しみながら(笑)関所を後にしました。

本多先生はここで〝竹傘〟を購入!

本多先生はここで〝竹傘〟を購入!

以降、最後までかぶり続けるという(笑)本多先生の信念の強さを感じさせますね。

さて、こんな感じで、旅行の様子をお伝えしていきます。

しかし、書いていて、改めて感じ入ることがあります。

それは、藤森先生、という人のお人柄です。

こんなにも楽しい時間、塾生という〝仲間〟との時間を、傍で見守り、そして、育んで下さいます。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2015年2月24日『師とは』の中にその答えの一端を見つけることができるように思います。

〝『孟子』巻第七 離婁章句上に、「人之患 在好爲人師」という言葉があります。この言葉は、「人の患は、好んで人の師に為るに在り」ということで、「人の悪いところは、大したこともないのに、とかく他人の先生になりたがることだ。」ということです。その言葉を評して、吉田松陰は、『講孟余話』のなかで、「而して己が為にするの学は、人の師となるを好むに非ずして自から人の師となるべし。人の為にする学は、人の師とならんと欲すれども遂に師となるに足らず。故に云はく、記聞の学は以て師となるに足らずと。」と書いています。

この言葉は、「自分を磨くための学問は、願わなくとも自然に望まれて師になるものである。ところが人のためにする学問は、人の師になりたいと思っても、結局、人の師となることは出来ない。だから孟子は、こう言っている。単に古い書物を読んで暗記する人の講義は、質問を待つだけで、聴く人の意欲や学力を考えることが出来ないので、師となる資格はない」と言っているのです。

(中略)

また、孟子の性善説に傾倒し、すべての人間の本性が善であると信じて疑わず、どのような人間にも可能性があることを信じ続ける人間観と教育観に貫かれています。彼は繰り返し、人間には賢愚の差はありますが、どのような人間にも潜在している才能があり、これをうまく引き出すことができれば、必ず立派な人間になることができると述べています。不要な人間は一人もいないというのです。

そして、「自分が塾を開くのは人に教えるためではない。世にすぐれた人を見つけ、親しく交際し、自分のとらわれているところを解き放ち、愚かなところを矯正したいためである」というのです。松陰にとっての塾生達は、共に学ぶ仲間であり、彼にとっての師匠でもあったのです。

私たち自身も、子どもたちと同じ学習者であるのです。教育というのは、共に学び、共に持っているものがお互いに刺激し合いながら引き出されていくということなのです。科学活動でいえば、興味のある疑問について調べたり、共通の関心ごとを一緒に探究したり、いっしょに博物館に行って感動したりする仲間なのです。もし、科学活動を子どもたちに提供するとしても、それを通して教師も日々成長していく仕事なのです。教えることをこのようにとらえることで、素晴らしい成果が得られるようになるのです。〟

藤森先生は師であると同時に、学習者である、ということをこの回のブログは伝えています。藤森先生が、師というもの、学習者というもの、そして、教育というものをこのように考えられておられるからこそ、僕ら塾生はこうしてその学びの輪の中に身を置くことができ、伸び伸びと楽しく学んでいくことができるのですね。改めて感謝の気持ちが湧いてきます。

それでは次の場所へ移動です。長期連載の予感です(笑)お付き合い下さい。

(報告者 加藤恭平)

勇気の鈴がリンリンリーン♪ 遅番・戸締り・ルンルンルーン♪

先日、遅遅番(12:00から20:30までの出勤の番)で、我らが誇るベテランの先生と一緒になりました。

普段からその先生の面白さ、ユーモア溢れるその一端には、毎日触れていたつもりだったのですが(笑)この日の出来事は、是非とも報告せねばと思い、筆をとりました。

遅遅番では、〝戸締り〟というなんとも魅力的な夜だけの活動(?笑)があります。

ちょっと特別な感じで子ども達とエレベーターに乗ってみたり、敢えて電気を全部消して肝試し風にしてみたりと、各々先生方それぞれに楽しまれているかと思うのですが、僕の場合は電気を全部消して楽しんでいます(笑)

見て下さい。この複雑な表情(笑)

「だってちょっと怖いんだもん…」

今回の主役はにこにこ組(2歳児クラス)の青い服の男の子(以下 青くん)です。行きたいんだけどちょっぴり怖くて…でも行きたいんだよな…というような複雑な表情が滲み出ていますね。

よく見ると手に何か持っています。

よく見ると手に何か持っています。

これ、短い時間ながら声を録音する機能がついています。カラスの声(?笑)のような声に加工されてしまうのですが、録音の仕方次第ではっきりと聞き取ることができます。

先生がゆっくりと近付いてこられました(笑)

先生がゆっくりと近付いてこられました(笑)

 

そして吹き込んで下さいました。

そして吹き込んで下さいました。

「おばけこないでー。」(笑)

「怖くなったらボタンを押せば大丈夫だから。」(笑)

「怖くなったらボタンを押せば大丈夫だから。」(笑)

武器(?笑)を手に入れ、同時に勇気を手に入れた青くん。

単身エレベーターに乗り込んだものの、やっぱりちょっと複雑な表情に(笑)

単身エレベーターに乗り込んだものの、やっぱりちょっと複雑な表情に(笑)

エレベーターを降りると、そこは闇の世界…

一歩歩く毎にボタンを連射していました(笑)

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2013年3月8日『ユーモア』の中でこう書かれています。

〝私の園の職員が、「どんな時に幸せを感じるか?」という問いに対して、「朝起きて、今日も園に行ける!と思うときに幸せを感じる。」と言いました。逆に、最近多い「現代うつ」と言われる若者は、朝起きて、今日も職場に行くと思うと気持ちが悪くなるようです。また、家を出るまではいいのですが、次第に職場に近づくにつれて具合が悪くなると言います。職場が居心地がいいのか、居心地が悪いのかは、その職場の雰囲気が大きな要素になります。

そして、その職場が楽しいと、いい仕事ができます。脳科学では、気分がいいと、ヒトは最高の能力を発揮しますし、頭の回転が速くなり、情報の理解力が上がり、複雑な問題にも正しい判断を下すことができ、考え方も柔軟になることがわかっています。明るい雰囲気のもとでは、人は他人や物事をより前向きに見ることができます。そうなると、自分の目標達成能力についても楽観的に考えられるようになり、創造性や決断力が向上し、他人の役に立とうとする意欲も高まります。「仕事はつらいもの」とどこか思っている節があります。我慢して働くことが偉いと思う人がいます。しかし、悲観的な見方や、暗い職場は、効率が悪いのです。笑いは、不真面目ととらえ、ユーモアはふざけていると捉える人がいます。

職場におけるユーモアの研究によれば、タイミングの良いジョークや陽気な笑いは、創造性を刺激し、コミュニケーションの端緒を開き、一体感や信頼感を強め、仕事をより楽しくしてくれると言います。交渉の途中に楽しいジョークが出れば、金銭的譲歩を引き出せる可能性も大きくなると言います。この良い雰囲気は、チームにおいては特に重要だと言われています。リーダーがチームを熱意と協調の雰囲気に導けるかどうかで成功が左右されるのです。そうではなく、集団内に感情の葛藤があってメンバーの注意力やエネルギーが共通の目標からそれるようなことになれば、業績に悪影響が及ぶのです。研究によると、全体的な雰囲気が前向きな経営陣ほど、よく強調しあい、業績も良いことがわかっています。別の言い方をすると、仲の悪いトップによる経営が長くなればなるほど、全体の採算は悪くなるのです。〟

思わず人がクスッとしてしまうようなユーモアを多分に生み出す人がトップにいるからこそ、新宿せいが保育園はいつも笑いに溢れ、楽しい話題に事欠かない毎日を送れるのだと思います。

そんなユーモアたっぷりな先輩の姿勢を見て、改めて先輩方から学ぶことの多さに気付かされるような、そんな出来事でした。

(報告者 加藤恭平)

2月2日は〝ふうふの日〟。藤森先生、ありがとうございます!EPISODE 4 完結編

NHKスペシャル『ママたちが非常事態!?最新科学で迫るニッポンの子育て』

番組も後半の後半。完結編です。

キャー!(笑)

キャー!(笑)

夫の身としては、感じ入るものがあります(笑)

番組は、科学的に解明してくれました。

その秘密は〝オキシトシン〟にありました。

その秘密は〝オキシトシン〟にありました。

〝愛情のホルモン〟〝絆を強めるホルモン〟、また〝幸せホルモン〟として知られてきたオキシトシンというホルモンが、人の体内にあります。

〝愛情や絆を邪魔する相手に対しては攻撃性を強める働きをする〟

〝愛情や絆を邪魔する相手に対しては攻撃性を強める働きをする〟

そのホルモンは、すなわち〝愛情と攻撃性〟を兼ね備えている、ということが、科学的に解明されたのです。

それは、出産期、また出産後に、赤ちゃんを〝敵から守る〟為に必要であった、と言います。

番組はそれを〝子どもを守る為の戦略〟と表現していました。

〝自分が信頼できそうにない人がいたら その人が自分の子どもに接近することから守る〟

〝自分が信頼できそうにない人がいたら その人が自分の子どもに接近することから守る〟

そのような作用が、夫へのイライラとして表出される、ということでした。

目から鱗とはこのことで、なるほど、そういう性質があるのですね。

番組は展開されていきます。

〝妻の気持ちを愛情に向かわせるには〟

〝妻の気持ちを愛情に向かわせるには〟

出産後、未熟な夫(?笑)を前にしても女性は、あるタイミングの時には、とてもリラックスできる時間があるそうです。

それは〝授乳の時間〟と〝話を聞いてくれている時〟でした。

それは〝授乳の時間〟と〝話を聞いてくれている時〟でした。

藤森先生が、昨年の園のテーマにされていた〝共感〟が一つのキーワードになっています。

〝夫が妻と向き合って会話〟その時、お母さんはとてもリラックスした波形をつくっていました。

〝夫が妻と向き合って会話〟その時、お母さんはとてもリラックスした波形をつくっていました。

具体的に言うと、〝気持ちに寄り添って聞いてあげる〟〝すごいよっておかあさんを認めてあげる〟ということであると思います。

藤森先生は「保育園に子どもを預けている時期のお母さんは、もしかしたら、人生で一番イライラしてしまう時期にあたるのかもしれない。保育園はそんな保護者の思いを、〝聞く〟ことだけでも、役割になっているね。」と仰っていました。

そして、「イチイチめげていたら、生きていけないね。」と添えて下さいました。

本当ですね。保護者からのクレームが多い園があるとして、そんな保育園さんの肩の荷が降りるのではないか、と感じるような言葉だと思います。

〝科学的な知見に基づく子育ての理解がまだ社会に十分浸透していない〟

〝科学的な知見に基づく子育ての理解がまだ社会に十分浸透していない〟

 

〝正しくみんなが理解するような社会を作っていく〟

〝正しくみんなが理解するような社会を作っていく〟

このような言葉で、番組は締めくくられていました。

世の中が、お母さんにも、お父さんにも優しい社会になっていくことを願いつつ、また、僕らの大きな仕事の一つとして、そのお手伝いをこれからもしていけることに誇りと喜びを感じつつ、この度の報告を終えたいと思います。

2月2日〝夫婦の日〟に見るべき、とても素敵な番組でした。ありがとうございました。

2月2日〝夫婦の日〟に見るべき、とても素敵な番組でした。ありがとうございました。

(報告者 加藤恭平)

2月2日は〝ふうふの日〟。藤森先生、ありがとうございます!EPISODE 3

NHKスペシャル『ママたちが非常事態!?最新科学で迫るニッポンの子育て』

番組も後半です。

後半にかけて、いよいよ世の中の男性、特に、出産された奥様をもつ旦那様にとって、目から鱗のとても有り難い内容となっていました。

番組は、〝母性〟について解説をしていきます。

これは、女性が赤ちゃんに触れる機会をつくろうという企画での写真です。

これは、女性が赤ちゃんに触れる機会をつくろうという企画での写真です。

大阪医学科大学看護学部教授、佐々木綾子氏は、〝母性は決して生まれつきのものではなく 色々な体験をするなかでスイッチが入る〟と仰っています。

〝恐らく経験の中でゆっくり育ってくる〟

コメンテーターの方も〝恐らく経験の中でゆっくり育ってくる〟と仰っています。

母性とはそういうものなのですね。初めから全ての女性に備わっているものではないということ、また、〝母親は子育てが完璧にできる、という考え方は大間違い〟ということを、番組を見て初めて知った方も多かったのではないでしょうか。

コメンテーターの方も、「赤ちゃんと二人きりになるのが〝怖い〟と思っていた時期があった」という旨のことを話されていましたが、母性がささやかにしか育まれていない状態、無防備に近い状態で赤ちゃんを受け入れることになるとすれば、そのような気持ちになることも無理のないことなのかもしれない、と、とても感じ入るものがありました。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2012年8月26日『子どもからの見守り』の中でこう書かれています。

〝よく、「母性本能」とかつて言われていたけれど、最近は「母性」は本能ではないと言われます。〟

4年前のブログです。驚きとともに、この回のブログの内容にとても感動してしまったので、ほとんど中略無しで紹介させていただきたいと思います。

〝よく、「母性本能」とかつて言われていたけれど、最近は「母性」は本能ではないと言われます。私は、人間においては、そう思います。母性は、赤ちゃんから育てられていくことのような気がします。もちろん、出産のときの感動はあります。それは、わが子の誕生というよりも、生命の誕生という営みに対しての感動です。まず、その子をじっと見つめていると、なんだかいとおしく感じてきます。初めて自分の手の中に抱かれて、自分にその存在をすべてゆだねている姿を見ると、かわいく思えます。〟

〝今年の初め、私の息子に子どもが生まれ、病院に駆けつけました。まだ、新生児室でガラス越しの対面でしたが、隣で一緒に見ていた息子が、泣き出したわが子を見て、「あっ!かわいそう、かわいそう!」というので、私は「赤ちゃんって、泣くに決まっているじゃない。泣いて深呼吸したりしているだよ。」と慰めると、「そんなこと知っているよ!だけどかわいそうなんだよ。」と答えました。理屈では分かっていても、そこにいる赤ちゃんが泣くと、なんだかかわいそうに思え、思わず抱きたくなるようです。放っておけないのです。最初は、それはわが子だからではないでしょうが、わが子とは、こんなことを毎日繰り返していきます。それは、母親ではもっとでしょう。そうした日々の中で、次第にわが子への母性、父性が育っていくようです。〟

〝ところが、最近、わが子が泣いていてもかわいそうと思えない母親、父親が増えているような気がします。うるさいとしかりつける親、知らん顔をしている親、自分ことを優先してしまう親、そんなには多くありませんが、少しずつそんな親の姿を目にします。それは、子どもへの愛情がないのでしょうか?子どもへの接し方がわからないのでしょうか?私は、どうも、それは、その親に、他人に対する共感する能力、脳の神経細胞であるミラーニューロンが委縮しているか、育っていない気がするのです。それでも、子どもを抱いたり、ミルクをあげたりしているうちに、共感する能力は育てられていく気がするのです。〟

〝親が赤ちゃんを抱っこすることで、赤ちゃんにとっての愛着の絆が結ばれていくと言われていますが、私は、それ以上に、親のほうに、愛着が育っていくような気がします。愛着とは、生きていくうえで、痛かったり、不安になったり、恐れたりという負の状況に陥った時に、それを支え、そこから立ち直らせてくる存在としたら、赤ちゃんにとっての親というよりは、親にとっての赤ちゃん、わが子の存在が、育てていくうちに次第に愛着関係であるようになってくるような気がします。どんなにつらくても、恐れが襲ってきても、わが子の存在が支えてくれるような気がします。わが子さえいれば、この子のためならばと強くなれるのも、わが子の存在です。〟

〝こうして考えると、子どもから親としての在り方を育てられ、わが子の存在は、親にとっての安心基地かもしれないのです。かつて、戦場に送られ、過酷な日々を送っていても家で待っているわが子のために頑張ることができましたし、現在も、子どもから離れて仕事をしていても、わが子のことを頭に浮かべると頑張れるのは、もしかしたら、親は子どもから見守られているのかもしれません。〟

母性、父性に対する回答が、この回のブログに全て詰まっているように感じます。親は子どもから見守られ、親へと成長していくのですね。〝未熟でいいじゃない、少しずつ一緒に成長していこうね〟と励まされているような気持ちになり、子育てで気張っていた心が癒されていくような、許されていくようなそんな気持ちが湧いてきます。

この回のブログが、子育てに悩まれる保護者の方や、一般の方の目に多くとまることを、願ってやみません。

さて、番組は後半戦の後半戦。いよいよクライマックスです。

〝育児に不慣れな夫にイライラッ!〟

ごめんなさい!

男性の皆様!必見です!(笑)

(報告者 加藤恭平)

2月2日は〝ふうふの日〟。藤森先生、ありがとうございます!EPISODE 2

先日の報告で、NHKスペシャル『ママたちが非常事態!?最新科学で迫るニッポンの子育て』を見たことをお伝えしました。

その報告の続編です。

子育てをするお母さんには、苦労が絶えません。その中でも、〝夜泣き〟と、〝イヤイヤ期〟について、番組は展開されていきました。

先ずは〝夜泣き〟について。

最新の科学で解明されたのは、赤ちゃんはお腹の中にいる時は、夜間に目を覚ましているそうです。

最新の科学で解明されたのは、赤ちゃんはお腹の中にいる時は、夜間に目を覚ましているそうです。

お母さんが昼間活動しやすいように、赤ちゃんは昼間寝ていてくれている、ということなのだそうです。

その睡眠リズムが、生まれてからそのまま〝夜泣き〟となって現れる、ということでした。

赤ちゃんが、お母さんを思ってのことなのですね。目から鱗が落ちる思いがしました。

また、〝恐怖のイヤイヤ期〟と呼ばれる時期の子どもに、ある実験をしています。

〝5分間食べずに我慢できたらクッキーを2枚もらえる〟

〝5分間食べずに我慢できたらクッキーを2枚もらえる〟

有名なマシュマロ実験ですね。5分間誰もいない部屋の中で行われます。藤森先生のブログ『臥竜塾』の中でも度々紹介されています。

先ずはイヤイヤ期を過ぎた6歳の子から実験開始。

先ずはイヤイヤ期を過ぎた6歳の子から実験開始。

見事クリアー!嬉しそうにクッキーを頬張っていました。

さぁ次は、〝イヤイヤ期の3歳児〟です。

さぁ次は、〝イヤイヤ期の3歳児〟です。

 

見つめています(笑)

見つめています(笑)

 

〝ニヤってした〟(笑)これは、食べちゃいますね(笑)

〝ニヤってした〟(笑)

 

〝4分経過〟 あぁー(笑)

〝4分経過〟あぁー(笑)

 

(笑)よくがんばりました!

(笑)よくがんばりました!

 

〝イヤイヤ期の子ども 目先の欲求を我慢できない〟

〝イヤイヤ期の子ども 目先の欲求を我慢できない〟

このなんとも言えない気まずそうな表情が物語っているようですね(笑)

このことを科学的に分析されていました。

目先の欲求を我慢する力は、脳の〝前頭前野〟という部分の発達に影響があると言います。

目先の欲求を我慢する力は、脳の〝前頭前野〟という部分の発達に影響があると言います。

 

湧いた欲求を、

湧いた欲求を、

 

前頭前野が抑制しています。

前頭前野が抑制しています。

この前頭前野の発達には時間がかかり、きちんと発達を遂げるには、なんと思春期の時期までかかるのだそうです。

それは〝どんな環境でも生きていけるために〟、先祖が残してくれた人間の生きる力なのだということを、番組は伝えていました。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2013年2月12日『待つ』の中でこう書かれています。

〝私の園では、何かを始める前に子どもを待たせることをします。食事も、ほぼ全員がそろうまで待つことをします。それは、かつての一家団欒での食事の効果に、みんなが揃うまで待つということがあるからです。最近、子どもを待たせることを避ける傾向があります。子どもを待たせてはいけないということで、自分で準備ができた順に食事をしたり、ある人数がそろい次第食事を始めることが多いようです。しかし、情動をコントロールし、衝動を我慢する能力が人間にとっていかに基本的であるかが研究でわかり始めています。

 1960年代に、スタンフォード大学の心理学者ウォルター・ミシェルの研究によると、4歳の園児の時に待つことができた子は、青年となった時点でより高い社会性を身につけていたことがわかったのです。その研究は、4歳の園児の前に大好きなマシュマロを置いておき、それを食べないで一定時間我慢させるというものでした。その結果、我慢して待っていた子は、対人能力に優れ、きちんと自己主張ができ、人生の難局に適切に対処できる力がついていたのです。少々のストレスで破綻したり行き詰ったりすることが少なく、困難な課題にも進んで立ち向かい、難しそうだからといって投げ出したりしません。自分に自信を持ち、信頼に足る誠実さを持ち合わせており、いろいろなプロジェクトに率先して参加します。〟

また、その次の日ブログ、2013年2月13日『衝動』は、こう締めくくられています。

〝私の園で食事を、みんな揃うまで待ってから食べるというのは、待った結果、みんなで楽しく食べるという、いいことが待っているという希望があることです。ですから、食べ終わってから待つということはしません。「希望」というものは、人にとって、とても重要なことです。〟

我慢が嫌な子がいるとすれば、それは、我慢した後に、我慢をした分だけの楽しいこと、嬉しいこと、という〝希望〟が用意されていないからなのですね。それは裏を返せば、子ども達に〝希望〟を用意してあげることができれば、子ども達は自ずと我慢を好んで行うことであると思います。

また、以前、藤森先生が、「子どもって、我慢することを、そんなに嫌なことだと思っているのかな?」と仰っていたことを思い出します。子どもに我慢をさせないで矢継ぎ早に活動を進めていくような保育の中では、我慢する、という力は育くまれにくいのではないかと思います。加えて、藤森先生が仰るように、子どもは、我慢はそんなに嫌なことではないのです。

大人の用意する環境の中で、子どもの力は一層育まれていきます。そのことを改めて感じる、番組内容ですね。

番組はいよいよ後半戦です。次回、報告させていただきます。

(報告者 加藤恭平)

 

☆Happy Happy Valentine☆

先日はバレンタインでしたね。何だか男の人は、心がウキウキしたり、そわそわするような(?笑)、あの学生の時のような気持ちになったりしますね。(僕だけでしょうか笑)

新宿せいが保育園には、この時期(2月の最初の週あたりから)、すいすい(年長)番というものが始まります。14時頃から1時間ほど、各クラスの先生が1名、その時間にそれぞれ子ども達にしてあげたいこと、子ども達としたいことを持ち寄って、設定保育を行う時間です。

先日ある先生はマーブリングを、またある先生は、英語を用いての色当てクイズなど、楽しい時間を過ごされていました。にこにこ組(2歳児クラス)にいると声が聞こえて来るのですが、その楽しそうなこと楽しそうなこと♪

そんな先日の金曜日、クラスの子ども達のノートも書き終わって一息ついていると、

ひそひそした声です。

ひそひそした声です。

「せーの…。ハッピーバレンタイン!」

なんとも嬉しいプレゼント!

なんとも嬉しいプレゼント!

調理の先生のアイディアで、毎年バレンタインのお菓子をつくってプレゼントしてくれるのです。

もちろん女性の職員にも♪

もちろん女性の職員にも♪

 

こうして各クラスに、

こうして各クラスに、

 

幸せを届けにきてくれます♪

幸せを届けにきてくれます♪

 

男性職員には嬉しいメッセージつきで、これがまたなんとも嬉しいのです。

〝いつも とてもおもしろくしたりした せいかつをしてくれて ありがとう〟

〝いつも とてもおもしろくしたりした せいかつをしてくれて ありがとう〟

幼い文脈から、なんとも言えない気持ちが溢れ出てくるようで、とても感動してしまいます。

その日の夕方、今年度入社した調理の職員も、嬉しそうに見せにきてくれました。

〝だいすき いつもありがとうございます だいすきです〟

〝だいすき いつもありがとうございます だいすきです〟

 

「やっぱり、嬉しいものですね。」

「やっぱり、嬉しいものですね。」

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2014年10月5日『人生の幸せ』の最後の段落にこう書かれています。

〝彼(アメリカ人心理学者マーティン・セリグマン氏)は、科学的に扱いにくい「幸せ」という観念を追求しています。まえがきの中で、三つの異なった観点を示しています。第1に、“心地良い人生”のために「大切なのは幸せになりたいという意欲」と信じ、ポジティブな感情を拡大するためのスキルを学ぶこと。第2に“物事に没頭する人生”のために「あなたにとっての強みと美徳」を発見し、職業、恋愛、友情、子育て、娯楽に最大限に使えるよう人生を練り直すこと。第3に、“意義のある人生”のために、「幸せというゴールを目指して」、何か自分よりも大きな存在に帰属し、奉仕するため、自分の才能と力を再考の形で使うことだとしています。

私は、そんな幸せな人生をそれぞれが送れるような手伝いができる職場でありたいと思っています。〟

 

〝私は、そんな幸せな人生をそれぞれが送れるような手伝いができる職場でありたいと思っています。〟

つくる喜び。貰う喜び。そして、食べる喜び。挙げればキリがない程、携わった子ども達、大人達の嬉しい思いがこの企画に溢れんばかりに感じられます。

毎年幸せを運んでくれる調理の先生に感謝の気持ちでいっぱいになります。そして、このような素晴らしい職場で働けていることに、またまた感謝の気持ちでいっぱいになります。今年も素敵なバレンタインを、本当にありがとうございます。

 

最後は最高の写真が撮れたので、この写真でおしまいにします。ミスターダンディ!

最後は最高の写真が撮れたので、この写真でおしまいにします。ミスターダンディ!

(報告者 加藤恭平)

GTO〜Great Teacher ONI〜 当日のお楽しみ編 pt.2

豆まきの日の楽しみは、豆をまいておしまいではないのです。

①まずは、その日の給食です♪

毎年恒例〝オニライス〟♪

毎年恒例〝オニライス〟♪

 

配膳時に一人一人その場で盛り付けていくので時間がかかりますが、

配膳時に一人一人その場で盛り付けていくので時間がかかりますが、

 

色んな顔があって、そしてどこかその子に似ていたりして(笑)皆嬉しそうに配膳していきます。

色んな顔ができて、そしてどこかその子に似ていたりして(笑)皆嬉しそうに配膳していきます。

 

卵アレルギーの子も♪

卵アレルギーの子も♪

 

もちろん職員も♪

もちろん職員も♪

 

とても楽しくて美味しかったです♪

②そして、その日のおやつはなんと♪

午睡から起きてくることの早いこと早いこと♪

お昼寝から起きてくることの早いこと早いこと♪

 

のりを出して〜♪

のりを出して〜♪

 

ごはんでーす♪

ごはんでーす♪

 

桜でんぶに〜♪きゅうりに〜♪たくあんに〜♪

桜でんぶに〜♪きゅうりに〜♪たくあんに〜♪

 

巻き巻き巻いて〜♪

巻き巻き巻いて〜♪

 

完成☆

完成☆

 

切りまーす♪

切りまーす♪

 

「おぉー!」湧き上がる歓声!

「おぉー!」湧き上がる歓声!

 

みんな美味しそうに南南東を向いて(笑)食べていました♪

③そして、毎年とても素敵だなぁと思うのですが、

〝升(ます)〟はその日の内に持ち帰り升♪(ウマイッ!)

〝升(ます)〟はその日の内に持ち帰り升♪(ウマイッ!)

 

豆を添えて持ち帰るようにするのです♪

豆を添えて持ち帰るようにするのです♪

お家でもできるように、との配慮です。素晴らしいです本当に。

次の日のノートには、お家で豆まきをした、という話題でいっぱいになります。

伝統の伝承が、このように成されています。少しの工夫、ちょっとのアイディアが光る新宿せいが保育園の節分です♪

(報告者 加藤恭平)

 

GTO〜Great Teacher ONI〜 当日のお楽しみ編 pt.1

さて、節分当日がやってきました。

 

にこにこ組(2歳児クラス)わいらんすい(3・4・5歳児クラス)は、3Fホールに集まって、節分についての紙芝居などを楽しみます。

にこにこ組(2歳児クラス)わいらんすい(3・4・5歳児クラス)は、3Fホールに集まって、節分についての紙芝居などを楽しみます。

 

ちょっと、そわそわしている子ども達(と職員)です(笑)

ちょっと、そわそわしている子ども達(と職員の皆様)です(笑)

 

その頃、下の階(ちっち組0歳児クラス ぐんぐん組1歳児クラス)では、

 

何も知らず(?笑)に楽しそうです。

何も知らず(?笑)に楽しそうです。

 

さぁ、いよいよ登場します!

さぁ、いよいよ登場します!

 

一目散に逃げる子ども達です。

一目散に逃げる子ども達!

 

自然、職員のうしろに隠れる子ども達です。

自然、職員のうしろに隠れる子ども達!

 

その鬼が、

その鬼が、

 

入ってきました!

入ってきました!

 

「鬼はーそと!福はーうち!」

「鬼はーそと!福はーうち!」

 

鬼は去っていきました…(笑)

 

その頃、3Fホールでは…

 

節分には欠かせない〝やいかがし〟の説明中です。

節分には欠かせない〝やいかがし〟の説明中です。

 

節分のお話を聞き終えた子ども達は、下の階へ移動。子ども達は何となくソワソワ。

 

やっぱり、何て言うのでしょうか、わくわくしてしまいますね(笑)

 

皆で歳の数だけ豆を食べます。

皆で歳の数だけ豆を食べます。

 

にこにこ組(2歳児クラス)の〝升(ます)〟はこんな感じです。

今年のにこにこ組(2歳児クラス)の〝升(ます)〟はこんな感じです。

 

わいらんすい(3・4・5歳児クラス)の〝升(ます)〟はこんな感じです。

今年のわいらんすい(3・4・5歳児クラス)の〝升(ます)〟はこんな感じです。

 

嬉しそうな本多先生です(笑)

嬉しそうな本多先生です(笑)

 

さぁ、いよいよ登場です!

さぁ、いよいよ登場です!

 

「わぉー!」

「わぉー!」

 

「うわー!」

「うわー!」

 

にこにこ組は、もうなるだけ遠くに自分の身を置きたくて(笑)後ろへ後ろへ下がっていました!

にこにこ組は、もうなるだけ遠くに自分の身を置きたくて(笑)後ろへ後ろへ下がっていました!

 

「僕が鬼をやっつけるよ!」「鬼なんか怖くないし!」と言っていたあの子もこの子も、豆を投げるどころの話じゃありませんでした!(笑)

「僕が鬼をやっつけるよ!」「鬼なんか怖くないし!」と言っていたあの子もこの子も、豆を投げるどころの話じゃありませんでした!(笑)

 

そして、鬼はわいらんすい(3・4・5歳児クラス)の鬼が怖くない子達の投げる豆によって去っていきました…

 

終わった後の床(リノリウム)をご覧下さい。

 

まさにダイナミック!部屋中豆だらけ!(笑)

まさにダイナミック!部屋中豆だらけ!(笑)

 

それをホウキや掃除機で集めて、掃除をします。

それをホウキや掃除機で集めて、掃除をします。

 

このダイナミックさが新宿せいが保育園の豆まきの最大の魅力の一つと思っています(笑)

 

掃除はわいらんすい(3・4・5歳児クラス)と職員の方々にお任せし、にこにこ組(2歳児クラス)は、近くの神社にお散歩に出ました。

 

どこか開放感というか、達成感のようなものを、子ども達の背中から感じたりします(笑)

どこか開放感というか、達成感のようなものを、子ども達の背中から感じたりします(笑)

 

「あ、花が咲いてるー。」

 

女の子がふと気付いて教えてくれました。

 

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2006年2月2日『文化の伝承』の中に、こう書かれています。

〝文化を伝承していくことは、多様性の世界観の中で、さまざまな社会集団を結びつけ、よりよい新しい時代を作っていくために、過去の知恵から学んでいくというものである気がします。〟

 

昔の人も、子育てには手を焼いたのかもしれないなぁと、ふと思いました(笑)

 

春の訪れを願い、子ども達の健やかな成長を願い、また、自身の中に潜む何かしらの〝改善したいこと〟、そんな願いを鬼に託して、節分という行事が生まれたのかもわかりませんね。

 

節分が春の訪れを教えてくれます。このような素晴らしい行事を伝承していく責任が、僕たち保育に携わる人間にあるように、改めて感じるこの度の豆まきでした。

 

春の足音がもうそこまで近付いてきていますね。

春の足音が聞こえてくるようですね。

 

(報告者 加藤恭平)

GTO〜Great Teacher ONI〜

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2006年2月2日『文化の伝承』の中に、こう書かれています。

〝明日は、節分です。園でも、節分の行事を行います。行事の一つの目的に、「地域の文化を伝承する」というものがあります。では、地域の文化というものは、何でしょうか。また、何で、伝承しなければならないのでしょうか。〟

本当ですね。ブログは、こう続きます。

〝1989 年に行われた第25 回ユネスコ総会で「伝統的文化及び民間伝承の保護に関する勧告」というものが採択されました。そこでは、民間伝承は「人類の普遍的遺産の一部を形成するものであり、また、それは異なる民族及び社会集団を結び付け、かつ、その文化的独自性を主張するための有力な手段である」といっています。〟

日本という国が独自の文化を持っているということを、日本の国民が行事や伝統に関するものを通して理解することで、諸外国との文化の違いを理解することができます。また、自国の文化、伝統に触れることは、諸外国、諸民族の文化、伝統を理解することに繋がり、それは相手を理解することに繋がり、文化と国同士を結びつけ得る有力な手段である、ということですね。

そして、〝文化を伝承していくことは、〟と、続きます。

〝文化を伝承していくことは、多様性の世界観の中で、さまざまな社会集団を結びつけ、よりよい新しい時代を作っていくために、過去の知恵から学んでいくというものである気がします。〟

新しい時代のために、僕らは、過去の知恵を学ぶ必要があるのですね。

藤森先生は、この回のブログで、節分についても詳しく説明して下さっています。この報告がアップされる頃には、豆まきは終わっていると思うのですが(笑)来年の参考にしていただけたらと思います。

〝子どもたちに日本の文化を伝承していくことが必要です。そこで、まず、鰯の頭を焼いて、ヒイラギの枝に刺し、家の入り口に差します。これは鰯の頭の悪臭で、邪気が家に入るのを防ぐという意味があります。季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられており、それを追い払うためです。「邪気」も悪臭は苦手と見えます。そして、炒った大豆を撒くのですが、それは、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがあるからです。その際の掛け声は、通常「鬼は外、福は内」ですが、地域や神社によっては、鬼を祭神または神の使いとしている神社、また方避けの寺社では「鬼は外」ではなく「内」としているそうです。また、家庭での豆まきでは、「鬼」の付く姓(鬼塚、鬼頭など)の家では「鬼は内」の掛け声が多いといいますが、私の知り合いにもこの苗字の人がいるので、本当か、聞いてみたいものです。そのあと、自分の歳の数だけ豆を食べます。〟

Wikipediaでも、〝「鬼」の付く姓(鬼塚、鬼頭など)の家では「鬼は内」の掛け声が多い〟という内容のことが書かれています。面白いですね。

そんなわけで、園では、今年も豆まきを行います。「あまり子ども達を怖がらせないように」という藤森先生のお言葉通り(?笑)昨年も、もちろん鬼が登場し、それはもう、最高の豆まきでした。僕らや子ども達がいくら豆を投げても退散してくれなかったのですが、最後、藤森先生が豆を投げると、「うわー!」と言って、逃げて行きました。藤森先生は子ども達のヒーローです。

今年は、写真をたくさん撮って、その模様を報告したいと思います。お楽しみに!

塗り絵も盛り上がっていますね。

塗り絵も盛り上がっていますね。

 

たっくさん♪

たっくさん♪

 

節分の気分を盛り上げる(?笑)為に、絵本係りでこんなものを作りました。いよいよその日がやってきます!

節分の気分を盛り上げる(?笑)為に、絵本係りもこんなものを作りました。いよいよその日がやってきます!

 

(報告者 加藤恭平)

愛を込めて草花を 大袈裟ではないんです

先日、にこにこ組(2歳児クラス)のテーブルにお花が置かれました。

ちょこん、と2つ。

ちょこん、と2つ。

 

可愛らしいですね。

可愛らしいですね。

我らが誇るベテランの先生のアイディアです。

新宿せいが保育園は、よく見ると、至るところに草花があります。

 

ざっと見渡してみると、にこにこ組(2歳児クラス)の周りだけでもこんなにあります。

ざっと見渡してみると、にこにこ組(2歳児クラス)の周りだけでもこんなにあります。

 

接写!

接写!

 

ここにも。

ここにも。

 

ここにも。

ここにも。

 

ここにも。

ここにも。

 

ここにも。

ここにも。

なんだか、胸がすくような気持ちになります。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2015年11月2日『室内の花』の中でこう書かれています。

〝ドイツの園に行って、室内に入ってまず驚くのが、緑の多さです。日本の保育室で緑はほとんど見かけません。以前、このブログで緑視率のことを書いたことがありました。視野にあるパーセントの緑が入ると仕事能率が上がるという研究です。それは、緑色という色の効果です。その研究は日本で行なわれているもので、ドイツでそれを知っているわけではないと思うのですが、どちらの方向を見ても、必ず視野に緑が入ります。それは、四方向だけでなく、上を見ても緑があります。

 また、その緑はドイツでは基本的に緑の自然の植物の葉です。造花は使いません。したがって、その緑は酸素を供給し、空気を清浄化し、加湿をしてくれます。緑色が視野に入ることで仕事能率が上がるという研究では、なお、その効果を増すものとして、自ら育てる緑であるというものがあります。自ら育て、成長していく植物が机の上にあることが、より効果があるということが研究されているのです。また、カポックという植物の葉は、よくある加湿器並みの湿気を室内に出すことが知られています。〟

 

草花を置く、ということに、このような意味があり、理由があるということがわかります。

そして、この日のブログは、こう展開されていきます。

〝日本の教室、保育室にはあまり植物を見ることがないのはなぜでしょうか?まず、小さい子が土をいじる、葉をちぎってしまう、植木鉢を倒してしまうということがよく言われます。ほかの大きな理由に、育てるのが大変で、すぐ枯らしてしまうということも言われます。ドイツでは、なぜ子どもたちが倒したり、土をいじったり、葉をちぎったりしないのでしょうか?それは、保育のあり方だと思います。その理由がこれということは、よく分かりませんが、まず、ドイツの保育室には教具、遊具があふれんばかりに置かれていることも理由の一つかもしれません。非常に豊富です。乳児から、たくさんの遊具が棚に並べられ、いつでも自分で取り出せるようになっています。土や葉を遊具にする必要もないのです。

 もう一つ、子どもたちがとても落ち着いています。テンションが上がっている子や走り回っている子、大声を出している子はほとんど見ることがありません。好きなことに黙々と取組んでいます。植木にぶつかって、倒してしまったりするなどということはないように思います。しかし、なぜ枯れてしまわないかは不思議です。気候のせいか、木の種類なのか判りませんが、植木に水をやっている姿を見ることはありません。いつ、誰が水やりをしているのか、また、葉もほこりがなく、いつも拭いているようで、それは不思議です。ただ、私の園では、植木の植物の枯れ具合で、保育の落ち着きを見ることがあります。心に余裕がないと、植木は枯れてしまいます。植木が水を欲していることに気がつかないと、子どもの心が渇いているのに気がつかない気がするのです。〟

〝心に余裕がないと、植木は枯れてしまいます。植木が水を欲していることに気がつかないと、子どもの心が渇いているのに気がつかない気がするのです。〟

この一文に、とても心を打たれます。

というのも、にこにこ組(2歳児クラス)周辺の草花に、いつも丁寧にお水をあげ、枯れないようにケアをして下さっているのは、何を隠そう我らが誇るベテランの先生、その人だからです。

朝の受け入れの時に、泣いていた子を抱きかかえる我らが誇る先生。何かの保育書で読みましたが、大きくなったら抱っこしない、なんてことはありません。

朝の受け入れの時に、泣いていた子を抱きかかえる我らが誇る先生。思わず撮ってしまいました。何かの保育書で読みましたが、大きくなったら抱っこしない、なんてことはありません。

 

毎日、その先生の保育を見て、姿勢を見て、背中を見て、過ごせたこの2年間を、本当に幸せに思います。

さぁ、子ども達が散歩から帰ってきました。花を添えた初めてのその日の給食の風景です。

皆、うまいことよけています。

皆、うまいことよけています。

 

まるで今までずっとあったかのような自然さです。

まるで今までずっとあったかのような自然さです。

 

配膳完了。

配膳完了。

 

誰一人触ってこぼすこともなく、文字通り、給食に花を添えていました。

触ってこぼすこともなく、文字通り、給食に花を添えていました。

「なんかきれーだよね。」「においするね。」と、嬉しそうな子ども達を見て、花を愛でられる状況を子ども達が自分たちで作り上げていることのすごさに気付いていないそのあどけなさに、そして、子ども達をこうして見守ることで、このように育っていくんだよ、と強い信念で僕らを導いてくれた我らが誇る先生に、感動してしまいます。

愛を込めて草花を。大袈裟でなく、草花が枯れることのない瑞々しい毎日は、きっと、毎日を幸せに生きようとする、その人の心が生み出す産物なのだと思います。

午睡中、いつもよりちょっと早く起きた子とお絵かきを楽しむ先生です。輝いて見えるのは、差し込む日差しの強さだけではないと思います。

午睡中、いつもよりちょっと早く起きた子とお絵かきを楽しむ先生です。輝いて見えるのは、差し込む日差しの強さだけではないと思います。

(報告者 加藤恭平)