悲しいことがあると 開く生臥竜塾の表紙 卒業旅行のあの人は優しい目をしています EPISODE 4

夜は、2部屋を予約していただき、藤森先生の就寝される方の部屋で、皆で軽くお酒を飲みながら、談笑をしました。

そこで、西田先生に塾生からプレゼント。車の免許を取得中の西田先生にキーケースをあげました。

開けてみるとそこには予想以上にリーズナブルな風合いのキーケースが…

そういうサプライズが、特に塾長と塾頭は大好きです(笑)

驚いていただいたところに、誰もがご存知有名ブランドのキーケースを渡したのでした。

そんなサプライズもあり、夜は深まっていくのでした。

そして次の朝。

ホテルの前でパチリ!

ホテルの前でパチリ!

 

場所を変えてもう一枚!

場所を変えてもう一枚!

マイナスイオンを全身に浴びて出発!!!

お子さんが体調を崩され、ここで塾頭山下祐先生とお別れです。

お子さんが体調を崩され、ここで塾頭山下祐先生とお別れです。

電車の扉が閉まり、走り出す電車を追いかけようと電車に合わせて早歩きになる塾頭山下祐先生。

感動の別れ…と思いきや旧ブレーキ!(塾頭が!笑)

最後まで笑いを届けてくれる塾頭山下祐先生でした。

箱根登山鉄道(http://www.hakone-tozan.co.jp)からの景色です♪

箱根登山鉄道(http://www.hakone-tozan.co.jp)からの景色です♪

電車は、箱根美術館(http://www.moaart.or.jp/hakone/)のある、『強羅駅』を目指します。

先頭が入れ替わる為、色んな景色を見ることができます。

箱根登山鉄道の〝見た目が全然ゆるくない〟(?笑)と評判のゆるキャラ〝のびりやま てつみち君〟です。

箱根登山鉄道の〝見た目が全然ゆるくない〟(?笑)と評判のゆるキャラ〝のぼりやま てつみち君〟です。

 

〝見た目が全然ゆるくない〟など、そんな面白い紹介をふんだんに織り交ぜながら車内を明るく楽しくしてくれた車掌さんです。

〝見た目が全然ゆるくない〟など、そんな面白い紹介をふんだんに織り交ぜながら車内を明るく楽しくしてくれた車掌さんです。

 

そんな名物車掌さんに写真を撮って(笑)もらいました。

そんな名物車掌さんに写真を撮って(笑)もらいました。

藤森先生のお茶目な姿を披露してしまいました(笑)

 

そして強羅駅に到着♪

そして強羅駅に到着♪

そこから歩いて1分もかからない所に〝箱根美術館〟がありました。

そこで一枚パチリ!

そこで一枚パチリ!

 

竹の美しさ、

竹の美しさ、

 

苔の美しさを堪能しながら、館内を目指します。

苔の美しさを堪能しながら、館内を目指します。

館内は基本的に写真禁止だったのですが、縄文時代の火焔土器や土偶、桃山時代の陶器など、魅力溢れる館内をゆっくり歩いて行きました。

 

窓もきれいな場所に面して作られていて、設置されているソファーに座るとまるで一枚の絵を見ているような気分になります。

窓もきれいな場所に面して作られていて、設置されているソファーに座るとまるで一枚の絵を見ているような気分になります。

 

そしてまた散策へ。少しすると、見えてくる茶室〝真和亭〟(http://www.moaart.or.jp/hakone/space.html#teapint)にて、御茶を一杯いただきました。

なんとも清々しい空間ですね。

なんとも清々しい空間ですね。

 

このように施されています。

このように施されています。

 

開放的なつくりです。

開放的なつくりです。

 

まるで絵を見ているような感覚になります。

まるで絵を見ているような感覚になります。

 

そこで一杯。

そこで一杯。

 

あっ、

ん?

 

あぁ(笑)

あぁ(笑)

本多先生も脱帽の空間でした。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2014年7月18日『理念と美』(http://www.caguya.co.jp/blog_hoiku/archives/2014/07/理念と美.html)の中でこう書かれています。

〝保育園、幼稚園という建物は、子どもを収容する箱ではありません。そこで、子どもが生活し、子ども同士の触れ合いの中で学習していく場なのです。再三このブログでも強調していますが、ドイツでは、「建物は第二の教師である」という感覚を持ちます。だからといって、機能的であればいいということではありません。機能を追求していくと、そこには「美」が生まれると思っています。そしてその美は、周りに攻撃的に存在するのではなく、周りと調和をし、周りと一体となって新たな美を産みだします。その環境をの調和によって新たな美を作り出す技を、私は日本人が世界の中で優れている民俗な気がします。それは、四季があり、豊かな自然に囲まれているからでしょう。また、鋭く、細やかな感性も日本人は持ち合わせている気がします。

私は、それらを、茶室から強く感じます。〟

本当に美しい空間で、藤森先生の仰るように、このような空間、環境の中で育てば、心穏やかで、豊かな人柄になっていくのだろうなぁ、と漠然とながら思えてきます。「建物は第二の教師である」という言葉通り、保育園の園舎というものの重要性を、日本は改めて見直す必要があるようにとても感じます。

そんなことを思いながら、それぞれに御茶を楽しみ、ほっと心を和ませたのでした。

(報告者 加藤恭平)

悲しいことがあると 開く生臥竜塾の表紙 卒業旅行のあの人は優しい目をしています EPISODE 3

〝箱根海賊船〟を後にして、次に訪れたのは、〝箱根☆サン=テグジュペリ 星の王子さまミュージアム〟です。(詳しくはhttp://www.tbs.co.jp/l-prince/をどうぞ♪)

入場します♪

入場します♪

 

ほらまたあのポーズ!(笑)

ほらまたあのポーズ!(笑)

正直なところ、僕は〝星の王子さま〟を読んだことがなく、なので、館内の説明員の方の説明で初めて内容に触れる、といった感じでした(笑)

しかし、とてもいいお話ですね。お土産に本を買って帰りましたが、帰り道でも読み切れる程の短さで、人生の真理を描きつつ、当時の人の人生観を表しているような、壮大な作品であると思いました。

〝心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ〟

作品を象徴する言葉で、文中に出てくる数々の名言の中でも特に代表とされる王子さまのセリフです。

このミュージアムの中に、作者サン=テグジュペリの幼少期を過ごした部屋や、作品を描いていた当時の部屋が再現されていました。

ふと西村先生が、「藤森先生の子どもの頃の部屋を再現しましょう」と(笑)

それぞれに色んなインスピレーションの湧いた見学となりました。

さて、一泊二日の旅行の1日目。時間もいい時間になってきました。〝箱根☆サン=テグジュペリ 星の王子さまミュージアム〟を後にして、バスに乗って一路、本日のメイン(?笑)であります、宿泊先へ♪♪

雰囲気がありますね♪

雰囲気がありますね♪

 

バスの急勾配・連続カーブでよもやダウンかと思われた小松崎先生を癒すかのように、いい風が吹いていました。

バスの急勾配・連続カーブでよもやダウンかと思われた小松崎先生を癒すかのように、いい風が吹いていました。

 

面白い川ですね。

面白い川ですね。

 

本日の宿泊先〝天成園〟(http://www.tenseien.co.jp)に到着♪

本日の宿泊先〝天成園〟(http://www.tenseien.co.jp)に到着♪

 

心躍ります♪

心躍ります♪

チェックインを済ませ、早速お風呂へ♪

体を洗って清めた(?笑)後、藤森先生を囲んで塾生全員で数ある浴槽の一つに浸かりました。

温泉内は広く、外の露天風呂の一角に皆で入ったのですが、若林先生は中で迷ってしまい(笑)食事の時間も近付いていた為、若林先生が入った瞬間に皆あがるという(笑)何とも面白い出来事もありました。

とても開放的で気持ちのいい温泉でした♪(本多先生の顔…笑)

とても開放的で気持ちのいい温泉でした♪(本多先生、顔…)

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2013年10月1日『湯治』(http://www.caguya.co.jp/blog_hoiku/archives/2013/10/湯治.html)の中にこう書かれています。

〝私は、よく温泉好きといわれます。以前ブログで書いたと思いますが、私は高校生までは入浴は銭湯でした。育った地域の下町では、ほとんどの家庭は銭湯に通っていました。ですから、私は自分で好きな時に、一人でのんびりとは入れる家庭風呂にあこがれていましたから、ホテルで、小さくてもいいのでのんびりひとりで入れるバスはあこがれました。しかし、我が家で小さい風呂に入るようになってから、大きな風呂に手足を思い切り伸ばせることが楽しみになってきました。しかし、そうはいっても、温泉はそれほど好きではありませんでした。それは、「湯あたり」なのでしょうか、温泉に入った後、だるくなるからです。また、せっかく温まりたいのに、寒い中で入る露天風呂もあまり好きではありませんでした。

それが、年を取るにしたがって、疲れをいやすのに、温泉にゆっくり浸かることが効果的になってきました。ということで、最近は、講演などに地方に行くときには、終わったその晩は、ゆっくりと温泉に浸かって、のんびりすることにしています。そうすることによって、次への活力を取り戻そうとしているのかもしれません。そんな温泉の効果を感じます。〟

藤森先生は温泉がお好きなのですね。この回のブログには、温泉についての解説も書かれていますので、紹介させていただきます。

〝日経新聞に「ヘルスツーリズム 湯治現代風に復活 温泉+散歩で病気予防/観光との連携課題」という記事が掲載されていました。そこには、「日本に古くから伝わる“湯治”が、現代の生活様式にマッチした“ヘルスツーリズム”としてよみがえろうとしている。ドイツを手本に、温泉やウオーキングで疾病の緩和や予防につなげる健康保養地作りに取り組んだり、温泉に滞在して療養する人の費用を補助する自治体もある。宿泊や飲食など地域の活性化への効果を期待する声がある一方で、定着には医療と観光の連携など課題もある。」

確かに、日本には「湯治」という「温泉に入浴して病気を治療すること」という治療方法がありました。そして、その目的として、疲労を回復させる「休養」、健康を保持し病気を予防する「保養」、病気の治療をする「療養」の3つがあります。どこか体の具合がよくないときに、知識や医療の技術が十分に発達していなかった時代、その伝聞されていた効能に期待して、温泉に入浴したり飲泉するなど、多くの人が温泉療法によって病気からの回復を試みていました。

そして、明治時代以降、医学の近代化が図られて西洋医学が中心になっていくのですが、湯治の近代化として滞在型温泉療養施設の建設がドイツのエルヴィン・フォン・ベルツ博士から提案されています。これは実現しませんでしたが、いくら医学が発達しても、江戸時代に定着していた湯治文化はすぐに廃れることはなく、細々でも続いていました。

一方、ドイツでは「クアオルト」という「健康保養地」というものがあります。これは、温泉や気候、海といった自然の力を活用し、予防や治療をする地域を指します。(1)病院などの治療施設(2)専門医(3)交流施設(4)滞在プログラムがあるという条件で、州がクアオルトを認定しています。そして、医師が処方すればクアオルトでの治療が保険の対象になるそうです。ドイツには、2007年統計によると、計374カ所(2007年)あるそうです。〟

温泉の良さを改めて感じます♪

そしてお待ち兼ね…

食事は超豪華なバイキング♪

食事は豪華なバイキング♪

 

期待に胸が高まります♪

〝食事〟という名の幸せな戦い、聖地に乗り込む勇者達の後ろ姿です

なんとも美味しいお食事でした♪中でも、本多先生はデザートのチョコクッキーを、塾頭並びに塾生は、もずくを好んでそれはそれは大量に食べました(笑)西村先生はデザートを挟んでから、カレーを食べるという奇行を(笑)西田先生はそんな西村先生を「アンダー25はすごいね」と言いつつ、デザート後に焼きたてステーキの列に並ぶという、なんともアグレッシブな食事の時間となりました。

「黒烏龍茶があるから大丈夫です♪」「黒烏龍茶でプラスマイナス0です♪」と笑顔で語る西村先生と若林先生を見て、とても応援したい気持ちになり、このブログと出会うことができましたので、最後に添えさせていただきます。

『臥竜塾』ブログ2014年8月5日『無力状態』(http://www.caguya.co.jp/blog_hoiku/archives/2014/08/無力状態.html)の中にこう書かれています。

〝病気になるのは、生まれつき自分は弱い体質であり、遺伝的なものであると多くの人が思っていますが、実は、自分たちが考えているよりもずっと、自らの肉体的健康をコントロールする力を持っているものだとセリグマンは言います。健康について、「私たちの考え方によって健康状態が変わる」「オプティミストの方がペシミストよりも感染症にかかりにくい」「オプティミストの方がペシミストよりも健康的な習慣を持っている」「オプティミストの方が免疫力がある」「オプティミストの方がペシミストよりも長生きであることが証明されている」

日本では、「病は気から」という言葉があり、その註釈には、「心配事や不愉快なことがあったりすると、病気になりやすかったり、病が重くなったりするものである。気持ちを明るく持ち、無益な心配はしないほうが、病気にかかりにくかったり、病気が治りやすかったりするということから。」とあります。まさに、昔から同じことが言われているようです。〟

二人の考え方はまさにオプティミストそのものではないでしょうか。

健康で長生きをして、いくつになっても皆で集まって旅行に行ったり、楽しい話をしたりしたいなぁと改めて感じた夜でした。

(報告者 加藤恭平)

悲しいことがあると 開く生臥竜塾の表紙 卒業旅行のあの人は優しい目をしています EPISODE 2

箱根の関所を後にして、次は、そこから歩いて数分のあの有名な地へ訪れました。

ここが、かの〝箱根駅伝〟のスタート地点であり、ゴール地点です。

ここが、かの〝箱根駅伝〟のスタート地点であり、ゴール地点です。

何だか感動してしまいます。

ここでも1枚パチリ!本多先生はこの瞬間に生まれたこのポーズを最後まで粘り強く貫き通しましたとさ…(笑)

ここでも1枚パチリ!本多先生はこの瞬間に生まれたこのポーズを最後まで粘り強く貫き通しましたとさ…(笑)

ここで昼食をとりました。皆で食べたカレーはとても美味しかったです♪

さて腹ごしらえも済み、いよいよお楽しみへ♪

大きな船がやってきました!

大きな船がやってきました!

〝箱根海賊船〟と呼ばれる船で、芦ノ湖の美しさを一望することができます。(詳しくはhttp://www.hakone-kankosen.co.jpこちらのサイトからどうぞ♪)

そこでも1枚パチリ!

そこでも1枚パチリ!

 

2枚パチリ!

2枚パチリ!

 

3枚パチリ!(笑)

3枚パチリ!(笑)

 

4枚パチリ!(笑)

4枚パチリ!(笑)

本当に記念になります。

そして出ました!本多先生のこのポーズ!(笑)

そして出ました!本多先生のこのポーズ!(笑)

藤森先生が写っておられないということは、このお写真、全て藤森先生撮影のものです。本当に有難いです。

肝心の景色はというと…

肝心の景色はというと…

きれいですよね。この神社、その昔塾頭山下祐先生と本多先生2人で訪れたことがあるそうです。2人の歴史の長さ、絆の強さというものを、何だか改めて感じた思いがしました。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2009年10月20日『広告』の中で、2009年度「新聞広告クリエーティブコンテスト」で〝きずな〟をテーマに、優秀賞を受賞した作品のことが書かれていました。

〝私は優秀賞を受賞した作品も好きです。ここには、「人生、何年生になっても“絆”を大切に。だいじょうぶ。友達100人なんていらないんだよ。たった一人の親友がいるだけで、“ひとりぼっち”から卒業できるはず。友情って。広さじゃなくて、きっと深さなんですね。」というものです。絆、友達というとみんなと仲良くなるとか、多くの人とつながらないといけないと思いがちですが、人の多さではないことは、子どもたちの保護者の人たちにも知ってもらいたいことです。〟

そして、『臥竜塾』ブログ2009年6月28日『友』の中には、こう書かれています。

〝私は、今ある雑誌で映画批評を書いています。その欄で、来月は児童文学の中でも全世界で親から子どもへと70年も読み継がれてきたドイツのケストナーの作品の映画を紹介しました。その作品の中で私が紹介したかった作品は「点子ちゃんとアントン」ですが、残念ながらDVDは廃盤になっていて普通では手に入らないので断念しました。ちなみに私は中古で手に入れたのですが。そこで、「エーミールと探偵たち」と「飛ぶ教室」を紹介しました。「エーミールと探偵たち」の私が子どもころに映画化された作品については、このブログでも書いた気がしますので、本では「飛ぶ教室」を中心に紹介しました。

この作品の中でケストナーの多くの作品のテーマである「友情」について描いています。映画の中で、子どもたちが歌うラップの歌詞にその考えが表れています。それは、真実を見つめることを恐れずによく見つめること。正しいことは勇気を出してぶつかることで世界は広がり、きっと、進むべき道が見つかるはずなので、自分をもっと信じてくよくよするなと歌います。そして、時間がかかるかもしれないけれど、敵対しているグループも、いつも権威をかざしている先輩も、男女の間でも心が一つになることを子どもたちは実感します。そして、その友情の「飛ぶ教室」は、信頼できる先生がいることで飛ぶことができるのだと歌うのです。

友情について歌ったもう一つの歌詞があります。「僕たち二人は、もう友達を捜さなくてもいいね。僕たちはもう見つけたから。お互いに友達と呼べる人がいるから、もうけっして独りじゃないね」この喜びをこう表わしています。「I used to say I and me Now it’s us, now it’s we」(いつも「I(僕は)」や「me(僕の)」という言葉を使っていたのが、これからは「us(僕たちの)」「we(僕たちは)」と言えるようになった)

この友達関係は、心臓手術を受けたばかりで、幼な心に死の危機を予知し、孤独だったダニー少年と多くの仲間と人間を襲い、多くの人を殺し、警察から追われている「ベン」という一匹の黒いネズミです。1切れのパンで知り合った少年とねずみの交遊は、少年はねずみに全てを話せる友を求め、ねずみは純粋な少年に裏切ることのない信頼を見いだしたのです。ですから、少年はねずみの名前があの悪名高いベンと知ってもなお暖かい愛情を贈り、友情の証にこの歌詞のような「ベンの歌」を作って捧げたのです。

「ベン、みんなは君を邪険に扱うけれど、僕はみんなの言うことなんか聞かないよ みんなは君の良さがまったく分からないから。君をきちんと見てみたら、考えが変わるだろうって思うよ ベンみたいな友達がいれば、人の価値がちゃんと分かると思うけど。」という歌詞は、その映画主題歌を子どもの頃に歌っていた、一昨日亡くなった歌手マイケル・ジャクソンの心境のような気がします。

この映画「ベン」の主題歌「ベンのテーマ」をマイケル・ジャクソンが歌ったドーナツ盤のレコードを私は持っています。映画を見て、その歌に感動したからです。そのジャケットの子どものころのジャクソンの写真は、とても愛くるしく映っています。〟

友情というものの大切さ、そして、その有難さというものは、いつも感じていながらも中々口にできないものであったりしますね。二人の言葉のやりとりの中に「あの時はゆうりがいてくれて本当助かった」「たすくんがいてくれたから」という言葉がたくさん出てくることに、驚きます。〝妻が入院をして、お見舞いに行くその日まで、花を買うことをもったいぶる必要は無い〟という格言通り、僕らは、友人に、仲間に、「いつもありがとう」「君がいてくれて、本当によかったよ」と、感謝の気持ちという花束を捧げる必要があるのかもしれません。

船で過ぎてゆく神社を懐かしそうに見つめながら、当時のことを語る塾頭と本多先生の横顔を見て、そんなことを感じたのでした。

(報告者 加藤恭平)

悲しいことがあると 開く生臥竜塾の表紙 卒業旅行のあの人は優しい目をしています

先日、我らが塾生西田泰幸先生が、地元金沢へ帰られました。

塾を卒業されるにあたり、藤森先生と共に、いざ箱根へ。

今回の報告は、〝卒業旅行〟の模様をお伝えしたいと思います。

新宿からロマンスカーで出発!

新宿からロマンスカーで出発!

こういう集合写真を、折々で藤森先生が撮って下さいます。

いつもそうなのですが、藤森先生は写真を撮るスピードがあまりにも速いです(笑)その速さは並大抵の速さでなく、もちろんロマンスカーよりも速いです(笑)このスピードを体感されたい方は、来年度から装いを新たに始まります〝臥竜塾セミナー〟『ブラ…』はい!お楽しみです(笑)の回に、ぜひお越し頂ければと思います。(きっと藤森先生が写真を撮って下さる、と皆で期待しましょう笑)

いざ乗車!

いざ乗車!

席をくるっと回して、最高な感じに♪電車の席をこうすると、ぐっと旅行気分が高まりますね♪

藤森先生は僕らの後ろの席で一人、座っておられました。僕らのわいわいとした雰囲気を、後部座席から見守って下さっていました。

あっという間に箱根に到着。

先ず、箱根の〝関所〟に訪れました。

先ず、箱根の〝関所〟に訪れました。

 

門の前で一枚!

門の前で一枚!

江戸時代交通史の重要な遺跡であり、この関所を通って当時の人はこの先へと足を運ぶことができました。中には〝獄屋〟と呼ばれる牢屋など、その当時の風景がそのままに復元され、訪れる人を圧倒します。

(詳しくはこちらのサイトをご参照ください♪→http://www.hakonesekisyo.jp/index.html)

〝遠見番所〟と呼ばれる場所からの一枚です。とても美しい景色ですね。

〝遠見番所〟と呼ばれる場所からの一枚です。とても美しい景色ですね。

 

写真 中の御茶屋さんで一服。今年度、新宿せいが保育園の夕涼み会で展開された〝野点〟が設置されていました。

中の御茶屋さんで一服。今年度、新宿せいが保育園の夕涼み会で展開された〝野点〟が設置されていました。

 

皆でみたらし団子を食べました♪

みたらし団子を食べました♪

 

御茶屋さんの前で記念撮影♪

御茶屋さんの前で記念撮影♪

本当に記念になります。

探索中にこんなものを発見!

探索中にこんなものを発見!

そこに座ってみると…

なんともご利益のありそうな!(笑)

なんともご利益のありそうな!(笑)

学びながら、また、時にこんな風に楽しみながら(笑)関所を後にしました。

本多先生はここで〝竹傘〟を購入!

本多先生はここで〝竹傘〟を購入!

以降、最後までかぶり続けるという(笑)本多先生の信念の強さを感じさせますね。

さて、こんな感じで、旅行の様子をお伝えしていきます。

しかし、書いていて、改めて感じ入ることがあります。

それは、藤森先生、という人のお人柄です。

こんなにも楽しい時間、塾生という〝仲間〟との時間を、傍で見守り、そして、育んで下さいます。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2015年2月24日『師とは』の中にその答えの一端を見つけることができるように思います。

〝『孟子』巻第七 離婁章句上に、「人之患 在好爲人師」という言葉があります。この言葉は、「人の患は、好んで人の師に為るに在り」ということで、「人の悪いところは、大したこともないのに、とかく他人の先生になりたがることだ。」ということです。その言葉を評して、吉田松陰は、『講孟余話』のなかで、「而して己が為にするの学は、人の師となるを好むに非ずして自から人の師となるべし。人の為にする学は、人の師とならんと欲すれども遂に師となるに足らず。故に云はく、記聞の学は以て師となるに足らずと。」と書いています。

この言葉は、「自分を磨くための学問は、願わなくとも自然に望まれて師になるものである。ところが人のためにする学問は、人の師になりたいと思っても、結局、人の師となることは出来ない。だから孟子は、こう言っている。単に古い書物を読んで暗記する人の講義は、質問を待つだけで、聴く人の意欲や学力を考えることが出来ないので、師となる資格はない」と言っているのです。

(中略)

また、孟子の性善説に傾倒し、すべての人間の本性が善であると信じて疑わず、どのような人間にも可能性があることを信じ続ける人間観と教育観に貫かれています。彼は繰り返し、人間には賢愚の差はありますが、どのような人間にも潜在している才能があり、これをうまく引き出すことができれば、必ず立派な人間になることができると述べています。不要な人間は一人もいないというのです。

そして、「自分が塾を開くのは人に教えるためではない。世にすぐれた人を見つけ、親しく交際し、自分のとらわれているところを解き放ち、愚かなところを矯正したいためである」というのです。松陰にとっての塾生達は、共に学ぶ仲間であり、彼にとっての師匠でもあったのです。

私たち自身も、子どもたちと同じ学習者であるのです。教育というのは、共に学び、共に持っているものがお互いに刺激し合いながら引き出されていくということなのです。科学活動でいえば、興味のある疑問について調べたり、共通の関心ごとを一緒に探究したり、いっしょに博物館に行って感動したりする仲間なのです。もし、科学活動を子どもたちに提供するとしても、それを通して教師も日々成長していく仕事なのです。教えることをこのようにとらえることで、素晴らしい成果が得られるようになるのです。〟

藤森先生は師であると同時に、学習者である、ということをこの回のブログは伝えています。藤森先生が、師というもの、学習者というもの、そして、教育というものをこのように考えられておられるからこそ、僕ら塾生はこうしてその学びの輪の中に身を置くことができ、伸び伸びと楽しく学んでいくことができるのですね。改めて感謝の気持ちが湧いてきます。

それでは次の場所へ移動です。長期連載の予感です(笑)お付き合い下さい。

(報告者 加藤恭平)

勇気の鈴がリンリンリーン♪ 遅番・戸締り・ルンルンルーン♪

先日、遅遅番(12:00から20:30までの出勤の番)で、我らが誇るベテランの先生と一緒になりました。

普段からその先生の面白さ、ユーモア溢れるその一端には、毎日触れていたつもりだったのですが(笑)この日の出来事は、是非とも報告せねばと思い、筆をとりました。

遅遅番では、〝戸締り〟というなんとも魅力的な夜だけの活動(?笑)があります。

ちょっと特別な感じで子ども達とエレベーターに乗ってみたり、敢えて電気を全部消して肝試し風にしてみたりと、各々先生方それぞれに楽しまれているかと思うのですが、僕の場合は電気を全部消して楽しんでいます(笑)

見て下さい。この複雑な表情(笑)

「だってちょっと怖いんだもん…」

今回の主役はにこにこ組(2歳児クラス)の青い服の男の子(以下 青くん)です。行きたいんだけどちょっぴり怖くて…でも行きたいんだよな…というような複雑な表情が滲み出ていますね。

よく見ると手に何か持っています。

よく見ると手に何か持っています。

これ、短い時間ながら声を録音する機能がついています。カラスの声(?笑)のような声に加工されてしまうのですが、録音の仕方次第ではっきりと聞き取ることができます。

先生がゆっくりと近付いてこられました(笑)

先生がゆっくりと近付いてこられました(笑)

 

そして吹き込んで下さいました。

そして吹き込んで下さいました。

「おばけこないでー。」(笑)

「怖くなったらボタンを押せば大丈夫だから。」(笑)

「怖くなったらボタンを押せば大丈夫だから。」(笑)

武器(?笑)を手に入れ、同時に勇気を手に入れた青くん。

単身エレベーターに乗り込んだものの、やっぱりちょっと複雑な表情に(笑)

単身エレベーターに乗り込んだものの、やっぱりちょっと複雑な表情に(笑)

エレベーターを降りると、そこは闇の世界…

一歩歩く毎にボタンを連射していました(笑)

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2013年3月8日『ユーモア』の中でこう書かれています。

〝私の園の職員が、「どんな時に幸せを感じるか?」という問いに対して、「朝起きて、今日も園に行ける!と思うときに幸せを感じる。」と言いました。逆に、最近多い「現代うつ」と言われる若者は、朝起きて、今日も職場に行くと思うと気持ちが悪くなるようです。また、家を出るまではいいのですが、次第に職場に近づくにつれて具合が悪くなると言います。職場が居心地がいいのか、居心地が悪いのかは、その職場の雰囲気が大きな要素になります。

そして、その職場が楽しいと、いい仕事ができます。脳科学では、気分がいいと、ヒトは最高の能力を発揮しますし、頭の回転が速くなり、情報の理解力が上がり、複雑な問題にも正しい判断を下すことができ、考え方も柔軟になることがわかっています。明るい雰囲気のもとでは、人は他人や物事をより前向きに見ることができます。そうなると、自分の目標達成能力についても楽観的に考えられるようになり、創造性や決断力が向上し、他人の役に立とうとする意欲も高まります。「仕事はつらいもの」とどこか思っている節があります。我慢して働くことが偉いと思う人がいます。しかし、悲観的な見方や、暗い職場は、効率が悪いのです。笑いは、不真面目ととらえ、ユーモアはふざけていると捉える人がいます。

職場におけるユーモアの研究によれば、タイミングの良いジョークや陽気な笑いは、創造性を刺激し、コミュニケーションの端緒を開き、一体感や信頼感を強め、仕事をより楽しくしてくれると言います。交渉の途中に楽しいジョークが出れば、金銭的譲歩を引き出せる可能性も大きくなると言います。この良い雰囲気は、チームにおいては特に重要だと言われています。リーダーがチームを熱意と協調の雰囲気に導けるかどうかで成功が左右されるのです。そうではなく、集団内に感情の葛藤があってメンバーの注意力やエネルギーが共通の目標からそれるようなことになれば、業績に悪影響が及ぶのです。研究によると、全体的な雰囲気が前向きな経営陣ほど、よく強調しあい、業績も良いことがわかっています。別の言い方をすると、仲の悪いトップによる経営が長くなればなるほど、全体の採算は悪くなるのです。〟

思わず人がクスッとしてしまうようなユーモアを多分に生み出す人がトップにいるからこそ、新宿せいが保育園はいつも笑いに溢れ、楽しい話題に事欠かない毎日を送れるのだと思います。

そんなユーモアたっぷりな先輩の姿勢を見て、改めて先輩方から学ぶことの多さに気付かされるような、そんな出来事でした。

(報告者 加藤恭平)

2月2日は〝ふうふの日〟。藤森先生、ありがとうございます!EPISODE 4 完結編

NHKスペシャル『ママたちが非常事態!?最新科学で迫るニッポンの子育て』

番組も後半の後半。完結編です。

キャー!(笑)

キャー!(笑)

夫の身としては、感じ入るものがあります(笑)

番組は、科学的に解明してくれました。

その秘密は〝オキシトシン〟にありました。

その秘密は〝オキシトシン〟にありました。

〝愛情のホルモン〟〝絆を強めるホルモン〟、また〝幸せホルモン〟として知られてきたオキシトシンというホルモンが、人の体内にあります。

〝愛情や絆を邪魔する相手に対しては攻撃性を強める働きをする〟

〝愛情や絆を邪魔する相手に対しては攻撃性を強める働きをする〟

そのホルモンは、すなわち〝愛情と攻撃性〟を兼ね備えている、ということが、科学的に解明されたのです。

それは、出産期、また出産後に、赤ちゃんを〝敵から守る〟為に必要であった、と言います。

番組はそれを〝子どもを守る為の戦略〟と表現していました。

〝自分が信頼できそうにない人がいたら その人が自分の子どもに接近することから守る〟

〝自分が信頼できそうにない人がいたら その人が自分の子どもに接近することから守る〟

そのような作用が、夫へのイライラとして表出される、ということでした。

目から鱗とはこのことで、なるほど、そういう性質があるのですね。

番組は展開されていきます。

〝妻の気持ちを愛情に向かわせるには〟

〝妻の気持ちを愛情に向かわせるには〟

出産後、未熟な夫(?笑)を前にしても女性は、あるタイミングの時には、とてもリラックスできる時間があるそうです。

それは〝授乳の時間〟と〝話を聞いてくれている時〟でした。

それは〝授乳の時間〟と〝話を聞いてくれている時〟でした。

藤森先生が、昨年の園のテーマにされていた〝共感〟が一つのキーワードになっています。

〝夫が妻と向き合って会話〟その時、お母さんはとてもリラックスした波形をつくっていました。

〝夫が妻と向き合って会話〟その時、お母さんはとてもリラックスした波形をつくっていました。

具体的に言うと、〝気持ちに寄り添って聞いてあげる〟〝すごいよっておかあさんを認めてあげる〟ということであると思います。

藤森先生は「保育園に子どもを預けている時期のお母さんは、もしかしたら、人生で一番イライラしてしまう時期にあたるのかもしれない。保育園はそんな保護者の思いを、〝聞く〟ことだけでも、役割になっているね。」と仰っていました。

そして、「イチイチめげていたら、生きていけないね。」と添えて下さいました。

本当ですね。保護者からのクレームが多い園があるとして、そんな保育園さんの肩の荷が降りるのではないか、と感じるような言葉だと思います。

〝科学的な知見に基づく子育ての理解がまだ社会に十分浸透していない〟

〝科学的な知見に基づく子育ての理解がまだ社会に十分浸透していない〟

 

〝正しくみんなが理解するような社会を作っていく〟

〝正しくみんなが理解するような社会を作っていく〟

このような言葉で、番組は締めくくられていました。

世の中が、お母さんにも、お父さんにも優しい社会になっていくことを願いつつ、また、僕らの大きな仕事の一つとして、そのお手伝いをこれからもしていけることに誇りと喜びを感じつつ、この度の報告を終えたいと思います。

2月2日〝夫婦の日〟に見るべき、とても素敵な番組でした。ありがとうございました。

2月2日〝夫婦の日〟に見るべき、とても素敵な番組でした。ありがとうございました。

(報告者 加藤恭平)

2月2日は〝ふうふの日〟。藤森先生、ありがとうございます!EPISODE 3

NHKスペシャル『ママたちが非常事態!?最新科学で迫るニッポンの子育て』

番組も後半です。

後半にかけて、いよいよ世の中の男性、特に、出産された奥様をもつ旦那様にとって、目から鱗のとても有り難い内容となっていました。

番組は、〝母性〟について解説をしていきます。

これは、女性が赤ちゃんに触れる機会をつくろうという企画での写真です。

これは、女性が赤ちゃんに触れる機会をつくろうという企画での写真です。

大阪医学科大学看護学部教授、佐々木綾子氏は、〝母性は決して生まれつきのものではなく 色々な体験をするなかでスイッチが入る〟と仰っています。

〝恐らく経験の中でゆっくり育ってくる〟

コメンテーターの方も〝恐らく経験の中でゆっくり育ってくる〟と仰っています。

母性とはそういうものなのですね。初めから全ての女性に備わっているものではないということ、また、〝母親は子育てが完璧にできる、という考え方は大間違い〟ということを、番組を見て初めて知った方も多かったのではないでしょうか。

コメンテーターの方も、「赤ちゃんと二人きりになるのが〝怖い〟と思っていた時期があった」という旨のことを話されていましたが、母性がささやかにしか育まれていない状態、無防備に近い状態で赤ちゃんを受け入れることになるとすれば、そのような気持ちになることも無理のないことなのかもしれない、と、とても感じ入るものがありました。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2012年8月26日『子どもからの見守り』の中でこう書かれています。

〝よく、「母性本能」とかつて言われていたけれど、最近は「母性」は本能ではないと言われます。〟

4年前のブログです。驚きとともに、この回のブログの内容にとても感動してしまったので、ほとんど中略無しで紹介させていただきたいと思います。

〝よく、「母性本能」とかつて言われていたけれど、最近は「母性」は本能ではないと言われます。私は、人間においては、そう思います。母性は、赤ちゃんから育てられていくことのような気がします。もちろん、出産のときの感動はあります。それは、わが子の誕生というよりも、生命の誕生という営みに対しての感動です。まず、その子をじっと見つめていると、なんだかいとおしく感じてきます。初めて自分の手の中に抱かれて、自分にその存在をすべてゆだねている姿を見ると、かわいく思えます。〟

〝今年の初め、私の息子に子どもが生まれ、病院に駆けつけました。まだ、新生児室でガラス越しの対面でしたが、隣で一緒に見ていた息子が、泣き出したわが子を見て、「あっ!かわいそう、かわいそう!」というので、私は「赤ちゃんって、泣くに決まっているじゃない。泣いて深呼吸したりしているだよ。」と慰めると、「そんなこと知っているよ!だけどかわいそうなんだよ。」と答えました。理屈では分かっていても、そこにいる赤ちゃんが泣くと、なんだかかわいそうに思え、思わず抱きたくなるようです。放っておけないのです。最初は、それはわが子だからではないでしょうが、わが子とは、こんなことを毎日繰り返していきます。それは、母親ではもっとでしょう。そうした日々の中で、次第にわが子への母性、父性が育っていくようです。〟

〝ところが、最近、わが子が泣いていてもかわいそうと思えない母親、父親が増えているような気がします。うるさいとしかりつける親、知らん顔をしている親、自分ことを優先してしまう親、そんなには多くありませんが、少しずつそんな親の姿を目にします。それは、子どもへの愛情がないのでしょうか?子どもへの接し方がわからないのでしょうか?私は、どうも、それは、その親に、他人に対する共感する能力、脳の神経細胞であるミラーニューロンが委縮しているか、育っていない気がするのです。それでも、子どもを抱いたり、ミルクをあげたりしているうちに、共感する能力は育てられていく気がするのです。〟

〝親が赤ちゃんを抱っこすることで、赤ちゃんにとっての愛着の絆が結ばれていくと言われていますが、私は、それ以上に、親のほうに、愛着が育っていくような気がします。愛着とは、生きていくうえで、痛かったり、不安になったり、恐れたりという負の状況に陥った時に、それを支え、そこから立ち直らせてくる存在としたら、赤ちゃんにとっての親というよりは、親にとっての赤ちゃん、わが子の存在が、育てていくうちに次第に愛着関係であるようになってくるような気がします。どんなにつらくても、恐れが襲ってきても、わが子の存在が支えてくれるような気がします。わが子さえいれば、この子のためならばと強くなれるのも、わが子の存在です。〟

〝こうして考えると、子どもから親としての在り方を育てられ、わが子の存在は、親にとっての安心基地かもしれないのです。かつて、戦場に送られ、過酷な日々を送っていても家で待っているわが子のために頑張ることができましたし、現在も、子どもから離れて仕事をしていても、わが子のことを頭に浮かべると頑張れるのは、もしかしたら、親は子どもから見守られているのかもしれません。〟

母性、父性に対する回答が、この回のブログに全て詰まっているように感じます。親は子どもから見守られ、親へと成長していくのですね。〝未熟でいいじゃない、少しずつ一緒に成長していこうね〟と励まされているような気持ちになり、子育てで気張っていた心が癒されていくような、許されていくようなそんな気持ちが湧いてきます。

この回のブログが、子育てに悩まれる保護者の方や、一般の方の目に多くとまることを、願ってやみません。

さて、番組は後半戦の後半戦。いよいよクライマックスです。

〝育児に不慣れな夫にイライラッ!〟

ごめんなさい!

男性の皆様!必見です!(笑)

(報告者 加藤恭平)

2月2日は〝ふうふの日〟。藤森先生、ありがとうございます!EPISODE 2

先日の報告で、NHKスペシャル『ママたちが非常事態!?最新科学で迫るニッポンの子育て』を見たことをお伝えしました。

その報告の続編です。

子育てをするお母さんには、苦労が絶えません。その中でも、〝夜泣き〟と、〝イヤイヤ期〟について、番組は展開されていきました。

先ずは〝夜泣き〟について。

最新の科学で解明されたのは、赤ちゃんはお腹の中にいる時は、夜間に目を覚ましているそうです。

最新の科学で解明されたのは、赤ちゃんはお腹の中にいる時は、夜間に目を覚ましているそうです。

お母さんが昼間活動しやすいように、赤ちゃんは昼間寝ていてくれている、ということなのだそうです。

その睡眠リズムが、生まれてからそのまま〝夜泣き〟となって現れる、ということでした。

赤ちゃんが、お母さんを思ってのことなのですね。目から鱗が落ちる思いがしました。

また、〝恐怖のイヤイヤ期〟と呼ばれる時期の子どもに、ある実験をしています。

〝5分間食べずに我慢できたらクッキーを2枚もらえる〟

〝5分間食べずに我慢できたらクッキーを2枚もらえる〟

有名なマシュマロ実験ですね。5分間誰もいない部屋の中で行われます。藤森先生のブログ『臥竜塾』の中でも度々紹介されています。

先ずはイヤイヤ期を過ぎた6歳の子から実験開始。

先ずはイヤイヤ期を過ぎた6歳の子から実験開始。

見事クリアー!嬉しそうにクッキーを頬張っていました。

さぁ次は、〝イヤイヤ期の3歳児〟です。

さぁ次は、〝イヤイヤ期の3歳児〟です。

 

見つめています(笑)

見つめています(笑)

 

〝ニヤってした〟(笑)これは、食べちゃいますね(笑)

〝ニヤってした〟(笑)

 

〝4分経過〟 あぁー(笑)

〝4分経過〟あぁー(笑)

 

(笑)よくがんばりました!

(笑)よくがんばりました!

 

〝イヤイヤ期の子ども 目先の欲求を我慢できない〟

〝イヤイヤ期の子ども 目先の欲求を我慢できない〟

このなんとも言えない気まずそうな表情が物語っているようですね(笑)

このことを科学的に分析されていました。

目先の欲求を我慢する力は、脳の〝前頭前野〟という部分の発達に影響があると言います。

目先の欲求を我慢する力は、脳の〝前頭前野〟という部分の発達に影響があると言います。

 

湧いた欲求を、

湧いた欲求を、

 

前頭前野が抑制しています。

前頭前野が抑制しています。

この前頭前野の発達には時間がかかり、きちんと発達を遂げるには、なんと思春期の時期までかかるのだそうです。

それは〝どんな環境でも生きていけるために〟、先祖が残してくれた人間の生きる力なのだということを、番組は伝えていました。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2013年2月12日『待つ』の中でこう書かれています。

〝私の園では、何かを始める前に子どもを待たせることをします。食事も、ほぼ全員がそろうまで待つことをします。それは、かつての一家団欒での食事の効果に、みんなが揃うまで待つということがあるからです。最近、子どもを待たせることを避ける傾向があります。子どもを待たせてはいけないということで、自分で準備ができた順に食事をしたり、ある人数がそろい次第食事を始めることが多いようです。しかし、情動をコントロールし、衝動を我慢する能力が人間にとっていかに基本的であるかが研究でわかり始めています。

 1960年代に、スタンフォード大学の心理学者ウォルター・ミシェルの研究によると、4歳の園児の時に待つことができた子は、青年となった時点でより高い社会性を身につけていたことがわかったのです。その研究は、4歳の園児の前に大好きなマシュマロを置いておき、それを食べないで一定時間我慢させるというものでした。その結果、我慢して待っていた子は、対人能力に優れ、きちんと自己主張ができ、人生の難局に適切に対処できる力がついていたのです。少々のストレスで破綻したり行き詰ったりすることが少なく、困難な課題にも進んで立ち向かい、難しそうだからといって投げ出したりしません。自分に自信を持ち、信頼に足る誠実さを持ち合わせており、いろいろなプロジェクトに率先して参加します。〟

また、その次の日ブログ、2013年2月13日『衝動』は、こう締めくくられています。

〝私の園で食事を、みんな揃うまで待ってから食べるというのは、待った結果、みんなで楽しく食べるという、いいことが待っているという希望があることです。ですから、食べ終わってから待つということはしません。「希望」というものは、人にとって、とても重要なことです。〟

我慢が嫌な子がいるとすれば、それは、我慢した後に、我慢をした分だけの楽しいこと、嬉しいこと、という〝希望〟が用意されていないからなのですね。それは裏を返せば、子ども達に〝希望〟を用意してあげることができれば、子ども達は自ずと我慢を好んで行うことであると思います。

また、以前、藤森先生が、「子どもって、我慢することを、そんなに嫌なことだと思っているのかな?」と仰っていたことを思い出します。子どもに我慢をさせないで矢継ぎ早に活動を進めていくような保育の中では、我慢する、という力は育くまれにくいのではないかと思います。加えて、藤森先生が仰るように、子どもは、我慢はそんなに嫌なことではないのです。

大人の用意する環境の中で、子どもの力は一層育まれていきます。そのことを改めて感じる、番組内容ですね。

番組はいよいよ後半戦です。次回、報告させていただきます。

(報告者 加藤恭平)

 

2月2日は〝ふうふの日〟。藤森先生、ありがとうございます!EPISODE 1

先日の生臥竜塾報告『今日の活動』で、NHKスペシャル『ママたちが非常事態!?最新科学で迫るニッポンの子育て』を見たことをお伝えしました。

 

何とも素晴らしい番組で、写真を交えて、その内容を報告していきたいと思います。

何とも素晴らしい番組で、写真を交えて、その内容を報告していきたいと思います。

 

この日は2月2日、そう〝夫婦の日〟。僕はこの日この番組を見て以来、ますます夫婦仲が良くなりました(僕がそう思っているだけかもしれませんが笑)

ブログを読んで下さっている方々に幸せのお裾分けをしたく、この度の連載を開始します。

 

番組の冒頭は、参加されたお母さん方10人が自分の赤ちゃんの泣き声を当てる、という実験から始まりました。

なんと10人全員が正解!お母さんって本当に凄いですね。

 

そんなお母さん方が、子育てに苦しまれています。

 

現在子育て中のお母さんを対象にアンケートをとったところ、〝子育てで孤独を感じている〟と回答された方が全体の7割を占めた、ということが紹介されていました。

なぜか湧き上がる不安、孤独感。子育てはこれでいいのだろうか、という不安や心配が結果自分を責めてしまうことに繋がってしまいます。

保育園に子どもを預けていないご家庭の場合、そのストレスを一日中感じながら子育てをしているお母さんもいます。

世の中のお母さん方の心の声のように思えます。他人事とは思えません。

世の中のお母さん方の心の声のように思えます。他人事とは思えません。

 番組は、「子育てが辛いのはあなただけじゃありません」と伝え、まず、〝なぜか湧き上がる不安、孤独感〟について、科学的に解明された、お母さんのメカニズムについての解説をしていました。

その答えは〝エストロゲン〟という物質にあります。

その答えは〝エストロゲン〟という物質にあります。

一般に卵胞ホルモン、または女性ホルモンとも呼ばれ、その主な働きの一つに〝自律神経、感情の動きや脳の働きを整える〟というものがあります。

それが出産後に急激に下がってしまうのです。

〝こんな迷惑な仕組み〟とコメンテーターの方は表現されていましたが、本当に、この仕組みは何のためにあるのでしょうか。

それは、〝共同養育を促すため〟と言われています。つまり、〝仲間と一緒に子どもを育てるように仕向けられている〟ということです。

ここで、京都大学霊長類研究所、松沢哲郎(まつざわてつろう)氏がアフリカの奥地に住む人々を取材し、人類の子育ての原点について解説をしていました。

松沢氏です。藤森先生に感じる、優しい眼差しをしておられます。

松沢氏です。僕が藤森先生に感じる、優しい眼差しをしておられます。

 

日本人は思わずドキッとする名前ですね。

日本人は思わずドキッとする名前ですね。

 

子どもを近所の人に預けて、狩猟に向かうシーンです。藤森先生は「保育園に預けて仕事に行くみたいだね」と仰っていました。全くその通りだと思います。

子どもを近所の人に預けて、狩猟に向かうシーンです。藤森先生は「保育園に預けて仕事に行くみたいだね」と仰っていました。全くその通りだと思います。

その数分後、赤ちゃんが泣き出すと、おもむろに胸元を広げ、授乳をされていました。インタビューをすると、

「自分の子も他人の子も同じ家族だからね」

と笑顔で答えられていました。

 

人間の女性は、たくさんの子どもを産めるようにできている、と言います。

バカ族の方々の中には9人の子どもを持つお母さんもいました。これ程多くの子どもを、母親一人で子育てをするというのは、物理的に無理だと思います。

だから、人の手が必要です。それをバカ族の方々は、家族、親戚はもちろん、ご近所の方々に求め、また、それをごく自然に応じ、そこに住む人全員で子どもを育てているのです。

まさに、共同養育と言えます。

日本では、〝ママ友現象〟と呼ばれるものに、この例を見ることができる、と番組では紹介されていました。ママ友を多くつくろうと、各地でイベントが開催されたりすることは、日本特有の傾向なのだそうです。

 

ここまでを、まとめます。

 

子育てはそもそもお母さん一人でできるものではありません。それは、体の性質上極めて困難なのです。体の中に流れる〝エストロゲン〟をいう物質は出産を機に急速に激減し、孤独感や不安感を増長させます。それは、人と繋がりたい、皆で子育てをしたい、という欲求を生み出す為に必要な傾向なのだ、と言えるように感じられます。

それは、共同養育を促す為なのだ、と言えると思います。

藤森先生は一歩踏み込んだ見解を示されています。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2015年5月25日『共同ではなく協働』の中でこう書かれています。

〝「協働」とは、「複数の主体が、何らかの目標を共有し、ともに力を合わせて活動することをいう」とあるように、「ともに活動する」ということが込められています。そして、このときの「ともに」には、深い意味があります。単純に「共同して」というように力を合わせるということだけでなく、目的意識を共有し共通の目標に向かって達成に力を尽くすことや、お互いが対等の立場でそれぞれの特性を活かすことが重要なようです。(中略)

そこで、協働とは、「様々な主体が、主体的、自発的に、共通の活動領域において、相互の立場や特性を認識・尊重しながら共通の目的を達成するために協力することを言う」と定義されてもいいかもしれません。〟

そして、『臥竜塾』ブログ2010年3月11日『協働』の中にも、こう書かれています。

〝最近、私は人の遺伝子は社会を形成するために様々なものが組み込まれている気がしています。それは、現在、人間が持っている特性を見ても、集団を形成することに適しています。そして、その集団は、競うためにあるのではなく、共生し、協力するために必要だったはずです。しかし、いつもの間にか、競争社会と言われ、人に勝つこと、人より抜きんでることが目標になり、そうなることによって一つの価値観での競争になっていっています。人それぞれがいて社会なはずが、同じようなことを全員一斉にやり、その中で競争させられています。もう一度、それぞれの役割の中で、協力したり、協働していく社会をつくらないといけない気がします。〟

協働することで、子育ては何倍も楽になります。それだけでなく、子ども達にとってもそれは必要なことなのです。大人同士が繋がり合い、子ども同士が繋がり合い、一つの社会を形成していく。日本が生まれ変わる必要があるとすれば、その原点は、この『協働』という言葉にあるような気がしてきます。

番組は展開されていきます。次回に続きます。

狩猟を終え、お迎えにきた先ほどのお母さんです。自分の子どもを迎えに行く時の喜びは、万国共通ですね。

狩猟を終え、お迎えにきた先ほどのお母さんです。自分の子どもを迎えに行く時の喜びは、万国共通ですね。

 (報告者 加藤恭平)

☆Happy Happy Valentine☆

先日はバレンタインでしたね。何だか男の人は、心がウキウキしたり、そわそわするような(?笑)、あの学生の時のような気持ちになったりしますね。(僕だけでしょうか笑)

新宿せいが保育園には、この時期(2月の最初の週あたりから)、すいすい(年長)番というものが始まります。14時頃から1時間ほど、各クラスの先生が1名、その時間にそれぞれ子ども達にしてあげたいこと、子ども達としたいことを持ち寄って、設定保育を行う時間です。

先日ある先生はマーブリングを、またある先生は、英語を用いての色当てクイズなど、楽しい時間を過ごされていました。にこにこ組(2歳児クラス)にいると声が聞こえて来るのですが、その楽しそうなこと楽しそうなこと♪

そんな先日の金曜日、クラスの子ども達のノートも書き終わって一息ついていると、

ひそひそした声です。

ひそひそした声です。

「せーの…。ハッピーバレンタイン!」

なんとも嬉しいプレゼント!

なんとも嬉しいプレゼント!

調理の先生のアイディアで、毎年バレンタインのお菓子をつくってプレゼントしてくれるのです。

もちろん女性の職員にも♪

もちろん女性の職員にも♪

 

こうして各クラスに、

こうして各クラスに、

 

幸せを届けにきてくれます♪

幸せを届けにきてくれます♪

 

男性職員には嬉しいメッセージつきで、これがまたなんとも嬉しいのです。

〝いつも とてもおもしろくしたりした せいかつをしてくれて ありがとう〟

〝いつも とてもおもしろくしたりした せいかつをしてくれて ありがとう〟

幼い文脈から、なんとも言えない気持ちが溢れ出てくるようで、とても感動してしまいます。

その日の夕方、今年度入社した調理の職員も、嬉しそうに見せにきてくれました。

〝だいすき いつもありがとうございます だいすきです〟

〝だいすき いつもありがとうございます だいすきです〟

 

「やっぱり、嬉しいものですね。」

「やっぱり、嬉しいものですね。」

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2014年10月5日『人生の幸せ』の最後の段落にこう書かれています。

〝彼(アメリカ人心理学者マーティン・セリグマン氏)は、科学的に扱いにくい「幸せ」という観念を追求しています。まえがきの中で、三つの異なった観点を示しています。第1に、“心地良い人生”のために「大切なのは幸せになりたいという意欲」と信じ、ポジティブな感情を拡大するためのスキルを学ぶこと。第2に“物事に没頭する人生”のために「あなたにとっての強みと美徳」を発見し、職業、恋愛、友情、子育て、娯楽に最大限に使えるよう人生を練り直すこと。第3に、“意義のある人生”のために、「幸せというゴールを目指して」、何か自分よりも大きな存在に帰属し、奉仕するため、自分の才能と力を再考の形で使うことだとしています。

私は、そんな幸せな人生をそれぞれが送れるような手伝いができる職場でありたいと思っています。〟

 

〝私は、そんな幸せな人生をそれぞれが送れるような手伝いができる職場でありたいと思っています。〟

つくる喜び。貰う喜び。そして、食べる喜び。挙げればキリがない程、携わった子ども達、大人達の嬉しい思いがこの企画に溢れんばかりに感じられます。

毎年幸せを運んでくれる調理の先生に感謝の気持ちでいっぱいになります。そして、このような素晴らしい職場で働けていることに、またまた感謝の気持ちでいっぱいになります。今年も素敵なバレンタインを、本当にありがとうございます。

 

最後は最高の写真が撮れたので、この写真でおしまいにします。ミスターダンディ!

最後は最高の写真が撮れたので、この写真でおしまいにします。ミスターダンディ!

(報告者 加藤恭平)