3月13日 塾報告

おはようございます、こんにちは、こんばんは。3月13日の塾報告をさせていただきます。今回は現地での開催でした。いつもの美味しいお弁当をいただきながら、話も進み、最初の話題は“刷り込み”についての話でした。

子どもというのは“刷り込み”の影響を大きく受けると藤森先生は話します。例として、車や性別などがあげられました。“車といえば普通車や軽自動車”などと、子どもが刷り込みを持つことは、新しい発明、アイデアが出てきづらくなってしまうことが懸念されるとのことでした。将来、空飛ぶ車を発明するような人は、刷り込みをもたない、自由な発想を持っている人なのかもしれませんね。

性別では、男だから力がなければいけない、女だから料理ができなければいけない、工事現場で働く人は男性、保育を女性の仕事、などと刷り込みを持つことが、大人になってから影響を大きく受けるという話がありました。

話を聞いていて、自分もいつのまにか刷り込みを持ってしまっていることがあるなと振り返りました。それこそ、工事現場で働いている人は男性で、なかでも屈強な体を持っていて、ダンディーな方というようなイメージがありました。しかし、女性でも力がある方、土木関係の仕事が好きな方なら、工事現場で働くこともあるでしょう。

チームで保育をしていて、チームの中に男性でピアノが上手な先生、女性で足が速い先生がいます。男性だから、女性だからなどと考えず、得意な人がそれをやればいい、まさにこれだと考えさせられる議題でした。

この後に、アメリカやドイツの園に、藤森先生が出張に行った際の写真を見て、環境を学びました。環境を見ていて印象的だったのが、緑の多さでした。どの園も、観葉植物やフェイクグリーンが多く置かれ、保育室が緑に包まれていました。

園の外には、池?と思うほどの大きなビオトープがあり、自然に関わる機会がとても多いようでした。

話題は変わり、森口先生の出張報告になりました。外部塾生の高橋先生が務める、茨城県の「ユーアイほいくえん」に、藤森先生の講演で行かれた時の内容でした。「ユーアイほいくえん」は、社会福祉法人ユーアイ村の園で、こちらの法人では保育事業だけでなく、高齢者支援、介護、障害福祉なども手掛けています。

「ユーアイほいくえん」の環境の一部です

ユーアイほいくえんでは、以前まではクラス別での保育を行っていましたが、高橋先生を筆頭に藤森メソッドを導入し、異年齢保育やゾーンを設けていったとのことでした。主に、0、1歳児クラス、幼児クラスの変革を行い、それらの環境を今回の塾で見させていただきました。

高橋先生を含め、職員皆さんの熱心な環境変革で、一年で大きく環境が変わりました。0、1歳児の環境では、発達に適した環境で過ごせるような環境づくりと、座ってじっくり遊び込めるような静のスペース、そして体を動かして遊ぶことのできる、動のスペースを設けたとのことでした。

幼児クラスでは、これまで各部屋に各クラス別で保育を行っていたところを、各部屋にゾーンを設け、自由に行き来できるようにしたそうです。子どもたちも、自由に遊びを選べる環境で過ごすことにより、集中して遊べるようになり、遊びにも意欲的になってきたそうです

環境を変えてきて、現在の課題としては、子ども同士の繋がりの薄さがあがりました。子ども同士の関わりを促す環境、声掛けを意識していきたいということでした。

今回の研修報告を聞いて、環境を大きく変えることの難しさを痛感しました。クラス別から異年齢クラスに変えたり、部屋の配置を変えたりするということは、子どもたちの生活を一変させるということになると思います。そうなると、職員全体での協力が不可欠ですよね。今までやってきたことを変えるということは、とても勇気がいることだと思いますし、職員同士での意思疎通も不可欠になると思います。子どもたちの育ちのために、試行錯誤してきた先生方に尊敬の念を抱きました。

報告は続き、次はコンサルティングで訪問している、名古屋にある園の話になりました。この日のコンサル報告では、午前中は環境を見て家具やゾーンの配置を考え、午後は森口先生、祐先生が実際に保育を行うという内容でした。

まずは午前の環境コンサルティングです。形として有るものは、園舎と部屋のみで、どのような家具や遊具を置くか、子どもたちが遊びやすい環境、生活しやすい導線はどのようなものか、細部まで試行錯誤して環境構成を行ったそうです。

コンサルティングの様子です

遊具一つ取っても、子ども同士の関わりを生み出しづらいもの、一人遊びが捗るものがあります。藤森メソッドを導入していくにあたって、子ども同士の関わりは大切にしていきたいところなので、その辺りも考えながらどのような遊具をどこに置くか、熟考しておりました。

実際に設けた、ごっこゾーンです

もちろん、安全面にも考慮する必要があるので、不必要な隙間であったり、子どもの目に入りづらいような段差などを作らないように配慮したと話します。

段差などをどう活用するか、実際に環境を見ながら考えていきます

子どもたちの様子を実際に見て環境を作っているわけではないので、これから環境の調整はもちろん必要になっていくが、危険ではないことはどんどん試してみて、合わなければまた環境を変えていく、この繰り返しが必要なので、子どもの姿に合わせて、環境構成を行ってきたいとのことでした。

続いて午後の部では、子どもたちに実際に関わり、遊び方やゾーンの説明、子どもの興味関心・遊びの意欲を引き出すような声かけをしながら、保育をしていきます。初めての環境に子どもたちも初めは戸惑っているようでしたが、森口先生が手や口を出すところを見極め、子どもに合わせて関わっていくことで、次第に子どもだけで自由に遊びを見つけたり、集中して遊び込んだりする姿に繋がっていきました。

午後の部の様子です

子どもたちが遊んでいる様子を塾生も見させていただきましたが、活き活きと興味や想像の赴くままに遊んでいる様子が見られ、ゾーンのような環境の大切さを改めて感じました。

これらの様子を、本園の保育者も見学し、子どもへの関わり方を学んだそうです。保育者からも「実際に藤森メッソドを実践している様子を見ることができて、イメージも湧き、実践する意欲が一層上がった」という声が上がったそうです。

この報告の中で印象的だったところが、ある質疑応答の内容でした。

保育者から、「これだけたくさんのおもちゃがあり、片付けはどのように行ったらよいか」という質問があがり、それに対して森口先生は「子どもたちが、その遊びに熱中できる環境が大切です。遊び込むことで、集中力や遊びへの意欲、興味を育んでいくので、初めのうちは片付けは二の次でいいかもしれませんね」と伝えたそうです。これは私の心にも響きました。ごちゃごちゃの部屋で、遊びに集中するというのは難しいかと思いますし、次使う人のためにも片付けは大事だと思います。しかし、なによりも大切なことは、遊びに没頭すること。遊びから子どもたちは様々なことを学んでいるからですよね。まさに、ゾーン体験の大切さを改めて考える機会になりました。

研修の報告を終え、塾の締めに塾生の昔の姿を見せ合うことになりました。笑

それぞれの学生時代の写真、社会人初期の時の写真などを見て、昔と今とのギャップがある先生、全然変わらない先生、本当に様々で、大盛り上がりでした!笑

藤森先生の幼少期のお姿は、とても凛々しく、鋭い眼差し、満ち溢れる男気を感じさせるお写真でした。

貴重な藤森先生の幼少期のお写真です!

今回の塾でも、他園の実践内容や一から環境を作っていくコンサル事業報告など、多くの刺激があり、日々の保育で試行錯誤を繰り返し、今よりより良い環境作りをしていきたいと思うものでした。明日からの保育にも熱が入ります!それでは、塾報告を終わりにします。次回の塾報告もお楽しみに。ご精読ありがとうございました!

報告者:廣田

新メンバー加入!

3月27日の報告です。

徐々に暖かくなりお花見日和!と思いきや、先日の土日は暖かいどころか暑かったですね。

そんな春を通り越し夏になりそうな新年度に、臥竜塾にも新たな熱いメンバーが1名入りました!

うどん県(香川)より平井大翔(ひらいひろと)君が今回から新加入したので、歓迎の意味を込めて今回の塾は開かれました。

ちなみに名前の由来は、「大きく羽ばたいてほしい」という思いを込めてとのことでした!

塾長より平井君はピアノが上手ということを聞いていたので、食事の前に披露してもらうことになりました。

弾いてくれたのはドラマ「コウノドリ」の曲でした。私はそのドラマを見ていなかったのですが、初めて聴いてもピアノは話の通りとても上手でドラマを観ていた本多先生は「そうそう!まさにこの曲!」と言ったあと、曲に合わせて舞を舞っていました(笑)

共演(笑)

食事をした後は塾メンバーの雰囲気を感じてもらったり、一人一人から平井君に質問をすることになりました。以下みんなからの質問と回答になります。

廣田Q、高校時代の部活は何部?

A、学校までの距離が遠かったため入っていませんでした。その代わり小1から続けているピアノに専念していました。それもあって学校の合唱コンクールなどでもピアノを弾いたりしていました

伊藤Q、好きなスイーツは?

A、一口サイズのチーズケーキがあるんですが、それが好きです。

佐野Q、兄弟はいる?

A8歳下の弟がいます。

本多Q、みんなのパッと見の印象は?

A、本多→ムードメーカー、廣田→マジメ、伊藤→えーっと、ん〜〜〜(時間切れ笑)、佐野→ゆるやか〜な感じ、森口→時と場合を考えられる人、柿崎→酒好き、中村→ギター得意そう、太田→優しい、塾頭→体がかっこいい

森口Q、好きな偉人は?

A、菅原道真。好きな芸人は陣内智則で自分はボケよりはツッコミ派。

柿崎Q、好きな食べ物は?やっぱりうどんですね!

A、香川でも自分の好きな決まったうどん屋さんしか行かなくて、そこの出汁は他とは違っていりこ出汁なんですよ!ちなみに東京でうどんを食べるならはなまるうどん・・・ですね。

中村Q、東京で行きたいところは?

A、グルメが好きなので、美味しい店があったら教えてください!(笑)

太田Q、趣味は?

A、祭りが好きです。地元でも大きな祭りがあるので、大好きで参加していました。

塾頭Q、なぜ保育士に?

A、子どもと関わるのが好きだったのと、園長をやっている祖母の姿がカッコ良かったから自分も目指しました。

といった感じで、みんなからの質問に答えてくれた今回の塾でした。

また、平井君は今後塾長との出張に同行するという話もあるので、その時はどうぞよろしくお願いします。

新たなメンバーも加わり塾生は塾長含め12名となりました。2024年度もよろしくお願いします。(報告者 柿崎)

3月6日(水)塾報告

3月6日の塾報告を行います。

今回はオンラインでの塾で、外部臥竜塾生の先生方もたくさん参加されました。

先週の土曜日に新宿せいがこども園では、成長展~一年の育ち~が行われました。

外部臥竜塾生の先生方の園でも、成長展を行われている園もあるようで、それぞれに悩みやアイディアなど様々なお話を聞くことができました。

むらはし先生「成長展って園内研修にもなるなと思っている。今年の成長展で見つかった課題を来年度の成長展のテーマにしてあえてテーマを意識させようと思っている。あまりいろいろなものに捕らわれないで、成長展のテーマにすることでそこに目が行くのでやってみようと思う。」

たしかに、その時々のものをテーマにすることで、無意識のうちにテーマに沿った保育や活動、行事になるので、一つ一つ説明するよりも保育者が1つに向かい行うことができ、課題解決にもなり保育者も成長できる成長展になるのかなと思いました。

園長先生「日本の教育改革で【個別最適な学び】がテーマになっている。それを個別最適な発達、個別最適ということで一人ひとりの個性や発達を理解して寄り添った最適な支援をすることが見守る保育藤森メソッドの趣旨になっている。

人と比較するのではなく、その子がどのように発達してきているのかの経緯をみることでその子にとっての最適な支援をすることが目的となり、保護者の方にも共通の理解をしてほしいからこのような成長展にしている。

なので、普段どんな目的で保育をしているのかを押さえた上での成長展になっている。」

私自身もこの新宿せいがこども園に就職した際、子どもたち全員が同じテーマの絵を描いて展示する作品展のようなものではなく、成長展では、その子が1年でどのような発達をしてきたのかを見比べることができるのでみている保護者の方も見ていて面白いだろうし、発見がありいいなと思ったのを思い出します。

ここで、3月2日(土)に新宿せいが子ども園で行われた成長展~1年の育ち~の様子の写真を何枚か共有します。

まずは、0、1歳児のお部屋の様子です。

一年間でその子が何センチ身長が伸びたのかを1円玉の枚数で表したり、体重が何グラム増えたかをジャガイモの個数で示しています。

こちらは先生から子どもたちへのメッセージで、保護者の方がどれが自分の子へ向けたメッセージかを当てられるようになっています。

こちらは保健のブースで園の看護師の先生が様々な体験型のブースを毎年作っています。

こちらは調理さんのブースで、1年間の食育に様子や、食に関した体験型のブースとなっていました。

こちらは2歳児のお部屋です。

こちらは3・4・5歳児のお部屋です。

こちら写真は段ボール迷路で、夕涼みで先生たちが作った段ボール迷路を参考に、年長さんを中心に作りました。


こちらは子どもたちの手足型のブースと製作のブースの様子です。

今年の成長展も各ブースとても面白く、子ども一人ひとりの発達を見ることのできる成長展となりました。

最後に新年度に向けた移行が始まり、そのことについての感想を小林先生から話されました。

小林先生「初めてわらす(3,4,5歳児クラス)に入って、色々今まで見てきたこと、例えば赤ことり…など今まで違う部屋にいるとよく分かっていないこともあったけれど、今回クラスに入って分かったことも多くあって勉強になります。」

私も、去年は2歳児クラス、今年は3歳児クラスで0,1歳児の部屋へはあまり行く機会もなく、どのように日中過ごしているのかなど分からないこともありましたが、今回の移行でまだまだ知らないことも多くあり、日々学んでいきたいなと思う移行期間となっています。

今回の塾もたくさんのお話があり、とても楽しい時間となりました。

報告者 伊藤

2月7日塾報告・埼玉県吉川出張報告

みなさまこんにちは!

2月7日の塾報告を中村よりいたします。

また、2月10日に埼玉県吉川市での藤森先生の出張に同行させていただきましたので併せてその報告もいたします。

今回は先週に続きZOOMでの開催となりました。というのも、今回は先日の長崎で開催された藤森メソッド 第3回全国実践研究大会in長崎の報告がされましたのでその報告が主となっています。

まずは廣田先生より長崎G T園である「 社会福祉法人福翠会いちご保育園さん」に訪問した報告です。建て替えをされてまだ間もない園舎で、また細部までこだわりがあったそうですよ。写真をパワポにまとめて報告してくれました。その一部をどうぞ!

新築!写真からも木の温かみを感じられます。
コロナ禍に設計されたこともあってか24時間換気が常設されているそうです。天井も高くていいですね!
こちらはSTEMゾーン。右の写真には新宿せいが子ども園で撮影された写真が使用された資料ですね。

廣田先生のヘアピンにも目がいってしまいますが(笑)わかりやすい写真での報告がありがたかったです!

また、藤森メソッド 第3回全国実践研究大会の様子も報告してくれています。大会の詳細については以下の添付URLをぜひご確認ください!

こちらは藤森メソッド第3回全国実践研究大会in長崎の様子です。

 https://note.com/gt_stem20/n/n7392e7be3102

また同じくせいがからは伊藤先生も行かれていました!伊藤先生は長崎県のご出身です。その長崎に藤森先生・たすく先生や森口先生がいらっしゃることがどこか不思議な感覚があったそうです。

また伊藤先生のご親族が長崎で保育園の経営をされているのですがそこで働いている先生や、臥竜塾の外部塾生とも交流ができたことを話されていました。

こうして全国規模で藤森先生の「見守る保育〜藤森メソッド〜」を学ぶ同志の方々とお会いできること。そしてその経験をした先生のお話や経験談を聞けること。本当に恵まれていると感じます。

さて、続いては2月10日に埼玉県吉川市にて開催された法人研修についてです!

今回私が同席させていただたのは埼玉県吉川市および近隣のGT園から複数園が参加された研修でした。ホールに集まった人数はざっと50人以上。2時間30分ほどの藤森先生による講演でしたが、あっという間に過ぎてしまいました…!

その中でも印象にあるのが、名古屋市での小学校を中心に導入されている「イエナプラン教育」についてでした。

「イエナプラン教育」とはドイツで始まりオランダで広がった教育モデルだそうです。その特徴として、

「子どもたちによる異年齢グループを形成する」 「わからないことがあるときは大人ではなく子ども同士で解決に向けて話し合う」          「自分で課題を見つけて自分で解決する」など。

これを聞いて思うところはあると思います。そうです。藤森先生の提唱するこの見守る保育に通づる点がありますよね。今世間で注目された教育内容の一部分はすでに藤森先生が「見守る保育〜藤森メソッド〜」として存在し、全国規模で実践している園がたくさんあるのです。

また先生はこう続けます。

イエナプランは小中学校への導入で注目されはじめたことではありますが、幼児教育までに全く経験のない子がいきなり小学校に進学してから、主体的に活動を進めるたり問題提起をして解決に必要な手段を選択することができるのでしょうか。

逐一先生に言われたことを幼稚園などでおこなってきた子には、もしかしたらハードルの高いことかもしれません。

いま世の中では保育園の待機児童は減ってきているそうです。これはすなわち、子どもの社会集団が減ってきていると言うこと。これを聞くと保育所の数を減らしていいのでは?と思ってしまう人もいると思いますがそれは逆で、子どもの社会集団に関わるために保育所が必要とされているのです。

幼児教育は影響が大きく、いい影響も与えられる一方で悪影響も強く出てしまう恐れがあると言うこと。

それは保育施設がただ母親の代わりでは子どもにとってのいい影響にはならないのです。

日々の小さな関わりは大人に考えるよりもずっと子どもにとって大きなものなんだと考えさせられました。

「子どもに真心をもって、接しただろうか。」

見守る保育の三省の一つです。常に初心を忘れずに保育や子どもたちと向き合いたいですね。

報告者:中村英知

生まれながら有能

2月21日(水)の塾報告

2月21日(水)の塾報告になります。

はじめに、保育方法の話になりました。

皆さんは保育をする上で、

「子どもは何もできないから教えてあげないといけないと考えるか」、

それとも「子どもは生まれながらにして育つ力を持っているからそれを引き出すのか」

どちらの考えをお持ちでしょうか?

藤森先生は子どもは赤ちゃんから有能な存在であると考え、だからこそ、その力を引き出せるような環境が大切だと仰っています。

私自身も保育者として子どもたちと接していると、子どもの持つ力に驚かされます。

それは他人を気遣う様子があったり、0歳から危険なことを察知したり、試行錯誤しながらおもちゃを遊んだり・・・

子どもの有能さには驚かされます。

特に遊びに対しては意欲の塊だと感じるほどです。

遊んでいる友だちの様子を見て、「やってみたい!」とすぐに他の子どもも真似をして遊んでいます。

保育者が手取り足取り教えなくても、子どもは学ぶ力を持っています。

だからこそ、その力を十分に引き出し意欲的に学べる環境作りが求めらるのでしょうね。

 続いて、北欧が日本の保育や道徳に着目しているという話になりました。。

藤森先生は、「日本は昔から国土が狭いため、生活していくためにはより工夫が求められる。みんなが生活しやすいようにするのが躾。

玩具もみんなが物を使いやすいようにするのが躾。ルールを教えるのではなく、お互いを思いやるからこそ躾が必要。」と仰いました。

また、片付けに関しても、「ルールとして片付けるのではなく、次の人が使いやすいように片付ける、こには相手を思いやる気持ちが必要」と仰いました。

みんなが自由に遊べるためにルールがあります。そそこに秩序がなく、みんなが好き勝手やっていたら社会は崩壊してしまいますね。それは主体性ではありません。以前、朝の会や帰りの会について藤森先生は「周りがうるさかったら、静かにする時間だよと言える子どもに育てていかないといけない」と仰っていました。

ルールを教えることも大切ですが、子どもの心を育み、見守っても大丈夫な子どもに育てられる保育者でありたいです。

最後に2月17日に新宿せいが子ども園の保護者と、卒園家庭からなる「落四小学校区域の学童クラブを考える会」が開いた「子どもが幸せに生きていくヒントを見つけよう」という会の話になりました。

その会に参加した小松崎先生は、子育てをしている保護者の方が今後の教育についてのあり方を話しているのが印象的だったそうです。

世界では乳幼児期は8歳までと言われているそうで経験カリキュラムを重視しているそうです。

日本は小学校との連携接続に課題があるといわれていますが、乳幼児期は8歳までと考えると、小学校から急に座学になることは発達的に難しいことしていることになります。脳の臨界期も8歳と言われていたり、また、小学校の生活科も3年生から理科と社会に分かれていくことも8歳という境目が関係しているのではないかと塾で盛り上がりました。

小学校との接続にはまだまだ課題がありますが、小学校の先生が子ども園に子どもの様子を実際に見に来てくださったりと、小学校側の歩み寄りを感じたりと変化を感じます。子どもを中心に、子どもにとって何が一番良いことなのか、みんなで考えていきたいですね。

(報告者 佐野)


2月14日の塾報告

你好! 小林です。ついこの前までお正月だったような気がしますが
もう2月も半ばを過ぎているとは驚きです。
今日は2月14日にありました塾の様子について報告させていただきます。

この日はご飯を炊いて焼き鳥をおかずにして食事をしました。
健啖家揃いの塾生はそれに加え、コンビニで買ったゆで卵やenのお弁当などをそれぞれ用意して食べていました。
また廣田先生が富山へご旅行にいっていたとのことで「黒作り」というイカ墨を混ぜた塩辛も一緒にいただきました(好吃!)

夕飯の後はコーヒーを飲みながら様々なことをテーマにお話をしました。
その中で私が最も印象的だったのでは「子ども同士のいさかい時における保育者の対応」についてのお話です。

このテーマは「かしてって言おうね問題」がきっかけとなりました。
未満児クラスにおいては、他児の持っている玩具を無言で取ろうとする子どもの姿が多く見られます。ほとんどの場合、取られそうになった子どもは、そうはさせじと抵抗して玩具の取り合いとなります。このような時、保育者はどのような働き掛けを子どもにすべきなのでしょうか。
当然、その子どもの発達や日頃の様子などから対応は変わるものと思います。が、「かしてって言おうね」という言葉掛けをすることは少なくないのではないかと推察します。実際私もそういう言葉を掛けてしまうことが多いです。

藤森先生はそのことに疑問を呈せれています。お話を要約させていただきますと下記になります。

「玩具を取ろうとする子どもに『かして』と言うように保育者が言葉掛けするということは、取られそうになっている子どもに玩具を貸すよう促すことになるのではないか。「かして」と言われた子は貸さなければならないのか。楽しんで遊んでいたのに貸さなければならなくなるその子は可哀想である。玩具を取ろうとしている子に対しては『今使えなくて残念だね。じゃあ他の玩具で遊ぼうか』などの言葉を掛けて他の玩具や遊びに誘った方がいい」

他児の持っている玩具を使いたい場合、その玩具に執着して無理やり取ろうとしたり泣いたりする子どもの姿はよく見られます。その後も中々気持ちを切り替えられずに泣き続けることもあります。もし保育者の言葉によって気が逸らさせ別の玩具で遊び込むことができれば、より安定した心持ちで豊かに活動ができるのではないかと考えます。またそういったことは、気持ちを切り替えたり立て直したりする経験につながるのではないかと思いました。
もちろん先程述べた通り子どもたちの発達やその日々の様子によって、その対応はケースバイケースであるかと思います。0歳児・1歳児クラスの子どもたちではなく、2歳児クラスの高月齢児であれば、「一緒に遊んだらどう?」といった保育者の言葉掛けによって協同して遊べる可能性はあるのではないかと考えます。

さらに3歳以上児であればまた違ったアプローチがあるものと思います。以上児のぶつかり合いに対する保育者の対応についても藤森先生は以下のようなことを仰いました(以下は筆者の要約)
「以上児同士でぶつかり合いがあった際、保育者は『どうして喧嘩になったの?』といった声掛けをすることが多い。なぜそういったことを聞くのかといえば、どちらが悪いかを決めようとしているからではないか。保育者はどちらかに謝らせて終わりにさせたいという気持ちがあって、そういう問い掛けをするのではないか。だがそんなに単純なものではない」

そういった話の流れで話題に上がったものが「ピーステーブル」です。
ピーステーブルの説明につきましては藤森先生のご著書「MIMAMORU 見守る保育」(株式会社Gakken 2010 )から下記に引用させていただきます。

今、3・4・5歳児の保育室には、子どもたちがよく使うコーナーがあります。それは、「ピーステーブル」と呼ばれる机といすが置いてある場所です。 集団生活には、みんなで力を合わせるというよさがある半面、必ず意見のぶつかり合いがあります。そんなとき、この場所を使うのです。そこには、子どもの字でこう書かれています。「じぶんの かんがえを きちんと いおう」「ひとの はなしを きちんと きこう」
人と意見がぶつかったとき、瞬間的にはカーッとしても、時間を置けばずいぶんと収まってくる ものです。その時間をつくるのがこの場所です。
ここへは、当事者同士が自ら行って、話し合うこともありますし、仲裁しようとする子どもがそ の場へ連れていくこともあります。また、3歳児のケンカなど、まだ自分で解決できない子どもたちを、5歳児が連れていき、書かれてある事柄を読んで聞かせて、解決する手順を教えていることもあります。
同じいすがテーブルをはさんで向かい合わせに なっていますから、同じ姿勢、同じ立場で意見を いい合えます。片方が立っているとか、片方が物を持っているというような状況では対等になりませんし、年齢差を感じてしまうこともあります。
(52P)

またこの日ピーステーブルについて藤森先生からは下記の趣旨の解説をいただきました(以下、小林による要約)

「喧嘩して仲直りする場所であると同時に、自分とは異なる考え方を知りそれを認める場であり、それが民主主義の基本である」

「基本的には子どもだけで解決してく場である。だが当事者同士で解決できず、仲裁する子が介入してもダメな場合は、保育者が声を掛けることもある。その時は『先生が手伝うことある?』と聞く。すると多くの場合、子どもたちは『大丈夫だから向こうへ行ってて!』と反応することが多い。それは自分たちで解決するという宣言となり、解決するきっかけとなる」

「ピーステーブルは仲直りの意味だけでなく、心の平和という意味もある。ゾーンで特に何もしたくない子がぼーっとして座って過ごす場でもある」

子ども同士のぶつかり合いが起こった際、保育者はどのように対応すればいいか。子どもの様子やいさかいの状況は様々であり、答えは一つではない分難しい問題かと思います。未満児の保育においては「かしてって言おうね」という言葉を、あまり考えなく口にしている面があったと省みます。一人ひとりの子どもの気持ちに寄り添い、真心を持って丁寧に接していかなければならないと改めて思いました。以上児クラスにおいてはピーステーブルという環境を利用しながら、子どもたちの持っている力を信じて見守っていくことが肝要なのだと感じました。

報告は以上となります!
再見!
報告者 小林

1月24日の塾報告となります。

現地開催となった1月24日の臥竜塾となります。

今回私はキャリアアップ研修で藤森先生の「乳児」のお話を聞きに行く機会がありましたのでその報告をさせてもらいました。
場所は高田馬場だったので、いつも通りの出勤をして…という流れになりそうでしたが無事到着。大勢知らない方を見ると何故かとても緊張してしまう性格なのですが、前を見て藤森先生の顔を見るととても安心しました。
私は緊張するとお腹が痛くなることが多くあり、すぐにトイレに行く癖?病気?があります。緊張しいなのです。何年か前に藤森先生とドイツの研修に行ったことがあるのですが、海外なんて行ってしまったら緊張の連続でずっとお腹を下すのではないかと思っていました。ところが藤森先生と一緒だとなんだか身を委ねるではないですが、ずっと落ち着いて過ごすことができ、むしろ快調に過ごせることができました。安心して過ごすことができるというのは心身ともに健康になれることを実感した次第です。正に見守られている感覚でした。あー、子どもの気持ちってこんな感じなのかなと素直に思います。見守る保育で育ちたかったなーと思う今日この頃です。

思いっきり脱線しました、すいません(笑)

乳児の研修ですが、私個人として印象に残っているのが、
「心情」面白いことを見る
「意欲」やってみたいと思う
「態度」実際にやってみる
こういったことを具体的にお話を受け、0歳児は特に動くことがまだ難しい発達の子にはスッとおもちゃを目の前に置いてみたり、あまりにも部屋が綺麗だと心情も出てこない状況になってしまうため、一見ゴチャゴチャな部屋でも意味があるというのが理解できます。また先生たちが楽しそうに保育をして先生の興味のあることを単純にしてみることで子どもの刺激に繋がっていくこともわかります。

他にも様々なことを改めて学び直せるいい機会になりました。(おい、一つだけしか研修の話ししてないじゃないかと思わないでくださいね笑)
定期的にお話を聞く機会がないと原点に戻れないと言いますか、目に前にいる子どもたちに流れで保育をしてしまっていたのではないかとハッとさせられるお話ばかりで帰ってきた気持ちになります。ダメですね。日々精進です。

そんなこんなで現地開催の塾に私個人としては久しぶりに参加することができてとても嬉しく思いました。ただその時に研修報告がグダグダで塾生には申し訳なかったなとこの場を借りてお詫びいたします…。
enさんのお弁当もとても美味しくみんなで食べるご飯ってやっぱり美味しいなと思います。最近息子が「小学校の給食はとても美味しいんだよ」と言ってきました。続けて「みんなで食べるから美味しいんだよ」とも言われました。幸いGT園で育った息子なのでそういったところも育っていてくれてとても嬉しく思います。息子を通して見守る保育の素晴らしさをさらに感じております。

しっかり塾の風景を写真に収めることを忘れておりました。久しぶりの報告でうっかりです…。次に生かしていこうと思います。

報告者 本多悠里

1月31日の塾

1月31日の塾について報告いたします。

この日はzoomで塾が開催されました。

zoomの日は9時から塾が開始になるのですが、私自身、家庭の諸々が終わってからの合流になるので、だいたいいつも9時半ごろの入室になります。

いつも、遅れてしまってとても申し訳ないという思いも持ちつつ、途中から参加する場合、みんなの会話にどのように入っていこうかとタイミングを見計らっています。

子どもが、他の子が遊んでいる中に入る時ってこんな感覚なのかななんて想像を巡らせることがありますが、それにしても子どもたちの遊びへの入り方は見事だなと思います。

受け入れる方も常に受け入れオッケーという感じだからかもしれませんね。

そんな子どもの遊びへの入り方に注目して、子どもを見るのもおもしろいかもしれませんね。

余談でした!

私が入室してからではありますが、

2月3、4日に行われるGT全国大会in長崎がいよいよということもあり、事務局の西村先生より、準備の様子などの話を聞きました。

私も長崎大会事務局から配信されているYouTubeを洗い物をしながらイヤホンで聞いていたという話をしました。

2日目の会場は「出島メッセ」と言う場所になるのですが、そこは私が敬愛する長崎のスター雅治福山も登壇した場所なので、身震いを隠せません。

ここまでの準備、参加者の皆さんの対応など、大変なことも多かったことと思います。本当にありがとうございました!

さて、話はにこにこ組(2歳児)にあるドラの話へ。

先日、にこにこ組にある、ドラはどこで買われたのでしょうかと言うお問い合わせがありました。このドラは、お片づけの合図などに使用しています。

そんなドラは園長先生がシンガポールで買ってきたものになります。そして、わらす(345歳児)にある、食事の開始の合図に使用している木魚のようなものが広島県の宮島で購入したと園長先生から話がありました。

その際に、園長先生からは「あれを買おうと思って探してもなかなか見つからない。いつもアンテナを張りながらいろいろなことを見ることが大切」という話がありました。

これはとても大切にしたいことですね。

外に出て、いろいろなものを見ることで、思考のスイッチが入っていくように自分の心を作っておく。こうすると、クリエイティブになりますし、何よりワクワクして行動することができるのではないでしょうか。

意欲や、やる気もジッとしてても湧き上がることはなく、行動することで、自然で湧き上がってくると言われます。つまりは無理にでも動いてみるということが大切になります。思考も同じように、ジッと座っていてはクリエイティブなことは生まれにくく、実際に行動することで、点と点が結びついていくのかもしれませんね。

次に私から先日の島根出張の話をさせてもらいました。

島根出張では、我が地元の隣町である浜田市に伺いました。

浜田市の市議会議員の方や、幼児教育センターの方が浜田の乳幼児教育をなんとか変えていきたいという思いがあり、今回、藤森先生をお呼びすることになりました。

緑に癒されます

3日間ありましたが(私は事情により土曜日で帰京いたしました💦)

浜田市の乳幼児施設を訪問し、環境の助言や質疑応答をしたり、二日に分けて講演会を行いました。

私としては、園長先生と二人で質疑応答をさせていただいたり、また、ほぼ地元である浜田市の乳幼児施設の職員さんたちが園長先生の話を聞く機会を目の当たりにして、地元が変わっていくかもしれないというワクワク感を抱き、感慨深い時間とありました。

また、今回、里山子ども園わたぼうしの盆子原園長先生が送迎などをしてくださいました。かつて一緒に働いていた盆子原先生が園長として頑張っていること、そして、盆子原先生だからこそ、人との関係性をどんどん広げて、つながりを自然と作り、さまざまな取り組みが動いていることを感じ、刺激を受けました!

そんな話が展開され、最後は小林先生のお子さんの授業参観の話で本日の塾はおしまいになりました!

報告者 森口達也

新年一発目!

みなさん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします!

1月17日に今年最初の塾を行いました。塾長が鹿児島へ出張中だったこともあり今回はZOOMでの開催でした。

最初の話題は廣田君が群馬県みなかみ町のスキー場にある託児所で保育をしてきた話からでした。今年から見守る保育の導入を考えつつということで、現在新宿せいがにいる方の紹介ということで行ってきたそうです。

1日目は、利用者が2人と少ない状況ということもあり、子どもたちとの距離が遠くても近くても不安に感じている様子だったということでした。というのもスキー場利用の方の託児所で、子どもたちにとっては知らない場所で知らない人と過ごすというのは不安しかない中での保育だったので、接する距離感が難しかった1日目だったそうです。

2日目は午前が1名、午後が6名の利用ということでした。午前中の子はなかなか部屋にも入れず、玄関で大泣きし、外に散歩しに行くなど色々としてみたのですが、利用していた2時間半をほとんど泣いて過ごしていた感じだったそうです。午後は人数が増え、年長さんのような子もいたので、一人でも遊び込めるし何より他の子との関わりがあり一緒に遊んでいたので俯瞰して見れたそうです。

3日目の午前は2人の利用でそのうちの一人が前日に大泣きしていた子だったのでどうなることかと思っていたそうですが、徐々に慣れて行く様子があり帰る頃には笑顔で過ごしていたそうです。午後は10人ととても多かったのですが、年長さんもいたことで年下の子の面倒は見てくれるし、遊び込めるし廣田君がほとんど関わらなくても平気で、関わったのは寝かしつけの時だけということでした。

年長さんやある程度人数がいることで関わりが生まれたり、子どもの適応能力すごさを感じたとの感想でした。

また塾長からは、こういったところでも見守る保育というものを全面的に押し出していけたらいいよねというコメントでした。

ある程度ZOOMに参加してきたこともあり、気になっていたゲストの紹介がありました。鹿児島県から塾長はZOOM参加していたので、同じ画面に松元君ともう一方が映っていました。鹿児島県の研修で一緒に参加していたということで今回は、じげんじ保育園の宮原先生がゲスト参加してくれました。

次の話題ではおめでたい話でした。長崎の西村君に第一子が誕生したということで、塾長から心境の変化を聞かれた西村君は「まだ帰ってきていないので、心境の変化はまだないけど、今は安心した気持ちが強いですね」とのことでした。塾長から「男は子どもが生まれた当初は我が子の実感がないから、最初は父親に顔が似ると言われているそう」とのコメントがありました。

確かに私にも子どもが生まれた時、コロナ禍だったこともあり、立ち合いもできなければ、退院するまで会えなかったので、本当に実感がなかったです。いろんな人に見てもらった時には私に似ているという声が多く、今ではどっちにも似てきたと言われてきたので、納得してしまいました。

なにはともあれ西村君からは奥さんが妊娠したという話は塾長含めみんな知らなかったので本当に驚きで嬉しいサプライズでした。

次の話題は、小松崎君の園で設置している「ご意見・ご相談BOX」についてでした。そのBOXの中に「お迎え時に子どもが駐車場で走り回っているので危ないと思います」との意見があったそうです。それに対して小松崎君は見守る保育というものも理解して欲しかったので「当園で目指している保育は地域で子どもを見守っていく保育です。保育園で保育者が見るだけではなく、目の前の子は保育園の大切な子どもではなく、地域の大切な一人です。共同保育という考えから、みんなで一緒に見ていきましょう」というコメント書いたとのことでした。他の塾生からも自分の子どもだけではなく、そういう考えって大切だよねと話しました。

他にも地域で迷惑だったことを園の保護者だからといって役所に伝えそれを園から伝えてくれと言われても誰が当事者なのかわからないので注意の仕方が難しいよね。なんていう話もありました。

考えてみれば、昔に比べて子どもにも大人にも地域で注意し合うっていうのは希薄になっていっているように感じますね。お祭りや、地域行事が減っていっているので地域のコミュニティーが薄れているのも原因なのかなと感じました。そんな中でも新宿せいがの遠足は毎年地域を巡るというのは、そのコミュニケーションを維持し広げるというのは素晴らしいことだと改めて感じました。

最後は、元日に石川県を震源とした地震の中、金沢の実家に帰っていた川辺君の話題でした。やはり地震は凄かったようで、園の方も物が倒れたりと大変だったそうです。何より元日だったのでスーパーなど開いていなかったのでみんなコンビニで水を買いあさるという状況ということでした。川辺君がコンビニへ行った時にコンビニをハシゴし2Lの水を何本も抱えている兄弟におじさんが「お前らー!」と声を上げているのを見て何とも言えない切なさを感じたとのことでした。いつまたどこで起こるかわからないので水の備えは大切です。とのことでした。

そういったことも考えれば地域とのつながりや関係というのは、ますます大切なものになってくるなと感じた今回の塾でした。   (報告者 柿崎)

一年の振り返り・・・

1年間の振り返り・・・

今年最後の塾では、みんなから一年の振り返りを話してもらいましたので、そちらを紹介させていただきます。

廣田先生

7月に臥竜塾に入りましたが、入る前はみなさんと距離があり、思うように話せませんでしたが、塾のおかげで距離が縮まったことが嬉しかったです。昨年までは塾セミナーなど申し込む側でしたので、憧れの場に一緒に入れることが嬉しいです!!

そしてzoomでの外部塾生の先生方の話がとても勉強になりました。

また保育では、もっとチーム内で共有して、楽しく保育をしていきたいです。

太田先生

去年から今年はクラス担任を持ち上げることで、子どもの育ちをしっかり見ることができました。低月齢の子が話せるようになったり、自分のことを名前で呼べるようになったり、喜びを感じることができました。その中で、自分がどれだけ子ども同士の関わりを見守れるのか?手を出すタイミングが難しかったです・・・。

来年は厄年なので、体調に気をつけていきたいです。

伊藤先生

昨年も楽しかった!!

今年も楽しかった!!!です。

今年が3歳児クラスの担任として、一緒に組んだベテランの先生が自分に全てを任せてくれたので、とても楽しめました。

その分、責任感を感じましたが、それも楽しみ、充実した1年でした。

中村先生

自分の中で「経験」と「責任」を体験した1年でした。

園長先生に「年中組を担任してみない?」と言われてから1年が経過し、

子どもたちを、より深く見ていかないといけないので、そういう部分で「経験」「責任」を今まで以上に感じました。

来年は年長組の担任になるので、今年の経験を活かしていきたいです!

本多先生

とにかく「楽しかった!!」

今年は1月1日に銀歯が抜けてスタートしましたw

1歳児クラスの担任として、子どもたちのことを考えて「環境」の部分に特化して保育してきました。

チームのみんなが、ついてきてくれたことに感謝です!そのお陰で、1年通して環境を作ることを継続できたと思います。

また年数を重ねるごとに、見える景色が変わっていくので、自分ができることを少しずつ増やしていきたいです!

小林先生

1歳児クラスの担任として、てんてこ舞いでした・・・

昨年は0歳児クラスの担任だったので、子どもたちの発達を連続して見ることができ、

少し、見える景色が変わった気がしますので、来年はもっと視野を広げて、もっと貢献できる立場でありたいです。

藤森先生と出張に行かせていただたり、塾セミナーでアウトプットする経験をさせていただき、もっと勉強して、深めていきたいです!

柿崎先生

月1での食育活動を通して、子どもたちが食材を混ぜることが楽しいということに気づきました。来年は他にも子どもが楽しむ経験をもっとさせてあげたいです。

私も厄年なので、体調に気をつけていきたいです・・・

森口先生

藤森メソッド、そして先生の考えを残していくこと、継承していくこと、伝えていくことを改めてしっかりやっていきたいと思うし、それにやりがいを感じる一年でした。

そのためには先生の教え、考えを丁寧に実践していくことを忘れてはいけないと思いを強くしました。

特に今年は保育技術ではなく、人としてどう子どもと関わるのか、職員と関わるのかということを考えることが多く、そこに藤森メソッドの奥深さがあるということを感じた年だったと思います。

日々の仕事の中で、我や欲をなるべく出さずに、他者といかに丁寧に関わるかということを今後も大切にしたいと思う一年でした。

あ、あと、最近、質疑応答を先生と一緒にやらせてもらうことが多く、終わった後に「私と森口くん、2人で質問にこたえるとちょうどよくなるね」言われたのを嬉しかったことですねww

佐野先生

今年は2年目ということで、少しは余裕が出て、全体を見ることができました。

ただ、もう少し工夫をしながら保育をできたら良かったと思います。

佐野木工として色々な取り組みをさせて頂きましたが、来年もチャレンジして、面白い環境作りをし、佐野木工を深めていきたいです。

山下

もっと「頑張る!!」です。

なんだかんだ、立場的にベテランになり、そうは言っても後輩は自分に気を遣ってくれるようになります。

そこに甘えるのではなく、積極的に自分から動き、お見本になる!

というのを心がけた1年でしたが・・・まだまだ足りないなぁと実感しています。

西村先生

スマホの写真を見て振り返っていました・・・

ちょうど1月にお寺の儀式があり、お坊さんとしての位が上がったことで、できることが増えました。

園長が少しづつ、身を引いているのを感じ、いずれ自分が園長になったときに、職員をどうマネジメントするか?というのを考えるようになりました。

そして藤森メソッドを「広め」「引き継ぎ」「守り」長崎から新たな風を吹き起こしていきたいです!

邨橋先生

外部塾生のみんなが、地元に戻り、頑張っている姿を見て、焦った1年でした・・・。

時々、藤森先生とお会いし、話すことで、栄養補給になりましたw

「園長は新しいことを職員に伝える役割」と藤森先生から教わりましたが、全てを伝えることで、現場の先生たちを信用できていなかったと思います・・・もっと現場の先生たちと一緒に楽しめるようにしていきたいです!!

川邊先生

今は千代田せいがで働いていますが、新宿せいがで保育士としてスタートして、そこで皆さんと出会えたことが本当に嬉しかったです!!

今年は見守る保育をしっかり落とし込むため、相手に伝えるため、

もっと指針、教育要領など勉強しないといけないな・・・と感じた一年でした。

高橋先生

私ともう一人の先生、二人で3歳児クラスの担任をしていますが、組んだお陰で自分の保育を振り返る機会になりました。それは、新宿せいがで保育士として働いていた時に、3、4、5歳児クラスの先生方の言動がようやく理解することができたからだと思います。

そのせいか、今年はとても保育が楽しかった1年でした!!

限られた時間の中で、現場のみなさんに見守る保育をどう伝えたら良いか?難しい中でも、自分自身で成長を感じられた1年でした。

藤森先生

「自分よりみんなが評価される」

自分が評価されるのは簡単なことだけど、

自分に関係する人が評価され、褒められるようになっていかないと、

歳をとる意味がないです。

見学にきた人が「目から鱗」と言われる人がいるけど、実践し気づいたら、

自分の園も同じ評価をされるようになることが「メソッドとなる」と気づきました。

日本の保育を変えるために、メソッドを作り上げる・・・。

と皆様から言葉をいただきました。

ありがとうございました。

「我を省みる」

新宿せいが子ども園の「せいが」の意味です。

ご存知の方も多いと思いますが、ぜひこの年末、ゆっくり過ごしながら、振り返って見るのも良いかもしれません。

良いお年をお過ごしください。

(報告者 山下祐)