その日の345歳クラスのリーダーはベテランの男性保育士でした。
たまたま、朝の会の横を通りかかると、ホワイトボードを使って子ども達と遊んでいました。
瞬間的に何か面白そうだ!と思い僕も子ども達と同じように朝の会に参加することに(笑) どうやら言葉遊びのようです。
写真のようにホワイトボードにマスを書いて、そのマスの中にマグネットがついたカラフルな積み木を貼って…
「では○○君、右から3番目、上から2番目の積み木はどれですか?」
と聞いて、あてられた○○君は、じっと考え…
「これ!」
「違います!正解はこれです!」
といった具合で朝の会をしていました。
よく塾長の講演で 小学校に行ったら嫌でも長い時間座って授業を受けないといけません。ですので待つ行為はやはり必要です。しかし、だからと言ってつまらない授業をしたら子どもは飽きて、立ち歩くのはしょうがありません。もっと子ども達が楽しめる授業を先生は行う必要があります。
また、この出来事を塾長にすぐに報告し、これは言葉遊びなのか、どういう分野になるか聞いたところ、「座標」と教えていただきました。小学校くらいで座標を学んだ記憶があるので、もしかしたら年長さんでも知るのは少し早いのですか?と聞いたところ、そうではなく、例えばお便り帳を入れるウォールポケットの上下左右の端に「うえ」「した」「みぎ」「ひだり」という文字を記すことで、日常的に体験することができると教わりました。
「だからかっ!!」
確かにウォールポケットに上下左右を記してあるのはその為だったのか・・・と気付きました。
その日の朝の会は子ども達60人全員が先生の話を聞き、誰一人私語をしないで、集中して座って聞いていました。私もその一人で食い入るように朝の会で先生の話を聞いていました。 (報告者 山下祐)
「右から3番目、上から2番目の積み木はどれですか?」とホワイトボードを示されながら言われると確かに「どれかな?」と考え、ぐっと引き込まれますね。きっとその日の子ども達も自分なりにその質問の意味を考えてじっとホワイトボードを見つめていたのではないかと想像しました。このような現場での実践の方法は私にとっても「やってみよう」と思える刺激になります!そして、これは座標につながっていくのですね。まさに体験からですね。ウォールポケットもそうですが、日常の生活から子どもたちが体験できる工夫の実践を大切にしたいなと思いました。
この度の報告を読み早速リーダーの時に実践させていただきました。子ども達の視線の熱量を大いに感じる、リーダーとしてとても有り難い時間を過ごさせていただきました。先生の抜群なアイディアもとても素晴らしいと思うと同時に、本当に現場に生きる報告が〝研究発表〟含め、当ブログには満載であることを改めて実感しました。