新宿せいが子ども園では毎週火曜日が「お手伝い保育」の日になっています。
ちっち組(0歳児)、ぐんぐん組(1歳児)、にこにこ組(2歳児)、すくすく(一時保育)、職員室にそれぞれ年長さんたちが分かれて各クラスで日中を過ごすという日になります。
そんなお手伝い保育の日の配属クラス(クラスというのも変ですが)に、今年度から「学びグループ」というのが追加され、私がその担当をさせてもらっています。
この学びグループは何をするかというと、まずは科学実験を行います。そして、その後に、全国の年長さんとオンラインで交流をします。
科学についても園での取り組みをさらに充実させたいと思っているので、とてもいいきっかけになっていますし、子どもの発想から思っても見なかった方向に実験が進むこともあってとてもおもしろいです。
オンラインでの交流はzoomを使って行われます。近くにいる人と交流するには会いにいくということが一番だと思いますし、私たちもzoomが使いたいからこのような交流をしているわけではありません。「zoomを使うことで、普段会えない人と繋がることができるよね」という園長先生のアイデアもあり、この取り組みが生まれました。
そして、この交流で大切にしているのが、子ども同士の交流です。大人と子どもではなく、子どもと子ども。これは藤森メソッドでも大切にしている考え方の一つですね。
これまで長崎、熊本、大阪のみなさんと複数回に渡って交流してきました。来週は宮崎の園さんとの交流が予定されています。そして、再来週はシンガポール笑。
少しお手伝いという目的からは離れるのですが、いい意味でも設定保育にもなっているのかなと思います。実験での子どもの様子、オンラインでの子どもたちの交流の様子で興味深い姿がいくつかあったので、少しずつこれから紹介していきたいと思います。
まずは、プロローグでした!笑
森口達也
2019/6/8 父親保育にて
拾った草花を貼り付けていきます
いいアイデアですね
絵を加える子も
2012年5月29日『父親保育2』の中でこう書かれています。
父親保育での計画は、父親たちの発想と、広い視野からと、遊び心など男性ならではのもので感心することも多いのです
新しいアイデアは、自分の枠組みの外にあるといつも感じます。
(報告 加藤)
以前、他クラスの職員からこんな画像が送られてきました。
3・4・5歳児の子どもたちが好きそうなものから、今行っている遊びを発展させるための手作り玩具のアイディア写真です。塾長がよく言っている「外には保育のヒントが溢れている」ということが改めて感じられるように、その職員も、きっとネットで見つけた面白そうなものをピックアップしていたのでしょうね。
先日、お当番活動をするために、エプロンを着用する子どもから「先生、やって」と言われました。いつものように「いいよー」と言って後ろの紐を結んでいる時、ふと送られてきた画像を思い出しました。
乳幼児期において、「遊びを通して」がキーワードになるように、蝶々結びを遊びにおろし、それを「貢献」につなげられるイメージが湧きました。そこで早速真似して作ってみます。
エプロンと同じ丸紐を採用
現場におろすと、「私できるよー」「あ、やってみたい」などと言って遊んでいました。
次の「先生、やってー」には、その遊びを楽しんでいた「○○ちゃんにやってもらってー」と答えてみたいと思います。
多くの情報があるこの世の中でも、その情報を上手く整理して利用する能力が必要であることを感じます。持っている情報を、いつ、どこで、どのように使うかは、その人に委ねられています。それが、「個性」として現れていくのかもしれません。
子どもたちが今行っている遊び、そして日常の行動がどのような「貢献」に生かせるのか。それはきっと、それをつなげる社会に委ねられています。
(報告者 小松崎高司)
前回の報告からだいぶ間隔が空いてしまいましたが、投扇興をして楽しむことで色々と子どもたちが発展させていました。
遊びをするに当たってそれぞれの役割が自然とできていました。
投扇興を楽しむ子、扇子を投げたものを取って戻してくれる子、得点を見てそれぞれの子に得点をチェックしていく子と楽しんでいました。
「おっ!これは何点だ!?」と得点を見ていきます。
そこで得点表を作っているところの様子を見に行くと上手に表を作っていました。
これは驚きです。どこで覚えたのかわかりませんが、真剣に取り組んでいます。
〇〇ちゃん、〇〇くんとそれぞれ縦に名前を書き、横に得点を書いています。
その子の番が来るたびに得点を消して足しているのを見て少し表の書き方を伝えてみると「おー、そうか!」と嬉しそうな反応。
自分でもいい方法はないかと模索していたのでじょうね。
さらに表の線がフリーハンドなため上手く横に線が書かれていませんでした。
そこに長めの定規を差し出してみるとその表を作っている子が「ん?」といった表情で使い始めました。
するとその子が、「じょうぎって便利!」と嬉しそうに言ってしました。
この一連の流れは当たり前のことかもしれませんが、遊びの中で様々なことを見つけ、考え、学んでいることがよくわかります。
塾長は「あー、雑巾の絞り方を誰だか忘れてしまったけど、教わったなー。のその誰かになりたい」ということをおっしゃっていたことを思い出します。
その誰かとは程遠いかもしれませんが、一緒に年長で過ごした子たちが少しでも環境の中から学んでくれていたら嬉しいと思います。
(報告者 本多悠里)
新年度が始まり一週間が過ぎました。
今年の個人的な目標はブログでも西村君が報告したように、
見学者がより見学しやすいように環境を設定することです。
まず塾長が行事の話しをされる時に、よく言われることがあります。
「装飾などで手が込んだ物を作る場合は、行事の為だけに作るのでなく、そのあとの保育にも活かせるような物を作るようにしなさい。」
おそらく多くの人が聞いたことがある言葉ではないでしょうか。
実際に塾長が私や西村君に行事の装飾を提案するときは、必ず行事が終わった後に、どこに飾るかなども提案してくれます。
去年度の成長展の看板を作る時もそうでした・・・。
これが去年度の成長展の看板です。
そして、この時に使ったアトム君は・・・
ここにいます。
早速、子どもたちはアトムと背を比べていました。
中にはお父さんと・・・
おそらく、こういう環境は当たり前かもしれませんし、
既に同じようなことを実践している保育園もあると思います。
その当たり前の実践を今年は大切にしていこうと思います。(報告者 山下祐)