実習生

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以前小松崎氏が実習日誌についてブログを投稿していました。私自身読んでいてとても参考になります。今回は実習日誌ではなく、実習生の実践から私が思うことを少し書いてみようと思います。
以前臥竜塾に熊本の保育園の方が来られ色々な話をさせてもらいました。その中の話で後輩ができ始め、新人の先生に対してどんな意識をしているかという質問が出ました。そのとき私は自分が思っていたことを話しました。しかし、その後塾長から、良い先輩の例で今の新宿せいが保育園の男性ベテラン保育士の話をしていました。その方に同じような質問を投げかけたときその先生は「新人の先生からは学んでばかりです」と答えたようです。私自身もそのような心持ちでいようと思っていたのですが、質問を受けた時には少し違う話をしていました。この時私は客観的に自分を見て、調子に乗っていたんだなと気づかされました。
そんなことがあってからは常に自分と向き合いながら保育をしています。
そして今回実習生と一緒に部分実習を行いました。けん玉を紙コップで作る製作をしたいということで行いました。不安げにしていた実習生でしたが、いざ始まってみると子どもたちは生き生きと製作を始め、みんな楽しそうにやっています。出来上がったけん玉で楽しそうに遊んでいる子どもたちがとても印象的でした。
そこで遊んでいる時にいつもと違う子どもの様子に気がつきました。
それは、普段けん玉にまったくと言っていいほど興味がなかった子たちが楽しそうにやっていたのです。以前私はこの子たちにどうしたらけん玉を経験させてあげられるだろうか考えた時期もありました。それが今、目の前でいとも簡単に興味を持ちやっているではありませんか…。驚きと嬉しさが混合していました。さらに子どもたちに合った難易度のため、けん玉初級編のような感じで始められるようでした。紙コップを2つ用意し、底と底をくっつけ、その間から糸をだし紙で作った玉をコップに入れるという製作です。子どもそれぞれの発達段階にも合わせられるようにもなっています。このようなアプローチでけん玉ができることを学べることができました。
実際の製作したけん玉

実際の製作したけん玉

身体全身を使って楽しんでいます。

身体全身を使って楽しんでいます。

さらにこの製作のけん玉は普通に入れるときと反対側に入れるときの腕の動きは本物のけん玉と同じ動きだということに気づきました。けん玉に関して少し敏感な私なのでとても反応してしまいました。こんな気づきがあり、嬉しさを感じられたのは誰からも学ぼうという姿勢を教えてくれた先輩のおかげだと思っています。実習生だから教えなきゃという心構えも必要ですが、学べるところも多くあるということも忘れてはいけないと強く思います。
余談ですが、実習生の反省会では実習生は各クラスの先生から良きアドバイスを受け、非常に頑張っていることを褒めてもらっていました。きっと実習生は実習が楽しかったであろうと思います。このように楽しい雰囲気で行える実習を引き続き目指していきたいものです。そして、ふとこんな保育園で学生時代実習を受けてみたいと思いました。笑
(報告者 本多悠里)

実習生」への2件のフィードバック

  1. 実習生と触れ合う機会は頻繁ではないのですが、実習生からはいろいろな刺激を受けますね。私はその人がどんなことに興味があるのか気になってしまうので、ついついいろいろなことを質問してしまいます。と、いっても意外と話せるまでには時間がかかってしまう方でもあるので、どう関わっていいのか迷うこともしばしばです。実習となると、部分実習などの設定があり、実習生が考えたり、設定したことを現場で実践するというような形ですが、私が幼稚園実習をしていた時にその部分実習であまりいい思い出にならないような経験をしました。何か正解を求められるような感じで、とにかく何度も修正を求められ、何が正解かもよく分からず、何を修正していいのかも分からないようなことを経験しました。今になって私が思うのは、そんな時に一緒になって今、現場で課題だと感じていることを実習生と共有し、どうしたらいいかなということを考え、そこから出たアイデアなんかを実習生の部分実習につなげていけたらきっとお互いにいい時間を過ごせるのかなと思いました。実習生としても具体的な子どもの姿をイメージしながら考えていけるのではないかと思いますし、現場の保育者としても様々な意見を得られそうです。また、私が実習生だった当時は、子どもの姿が全く想像できずに、何と向き合っているのか分からなくなり、悩んだのそんなことを思いました。ですので、当時は楽しくなかったのですが、今となってはいい経験になったのかなとも思えます。

  2.  挨拶もとても丁寧で一生懸命やっていることがひしひしと伝わってくる実習生さんでしたね。先日何気なくつけたテレビで、地方の小学校などを巡業をして回るあるプロレス団体のプロレスラーを特集していました。子どもに勇気を与える仕事であるという意識をもって仕事をしているということで、見ていて胸が熱くなりました。その日は3カウントで勝利を収め、ヒーローインタビューでは、子ども達に向けて「大好きなことを一生懸命にやって、幸せにならない、成功しないなんてのは絶対に嘘だ!」と熱いメッセージを送っていました。成功も幸せも今ここにあること、そのものです。一生懸命にやった実習、そしてその反省会がその実習生さんにとってかけがえのない思い出になってくれたら、僕らは本当に何より有難く、嬉しいことですね。

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