成長展~一年の育ち~

3月1日(水)の臥竜塾報告を行います。

今回の塾は、ZOOMでの完全オンライン式での塾でした。

今回もトークテーマが盛りだくさんでした。

その中でも、2月25日(土)に行われた、成長展~一年の育ち~について投稿させていただきます。

成長展当日と前日準備には、元せいがの職員の西村先生も長崎から来られていました。

伊藤

「今回1年目で初めての成長展だったんですけど、私自身学生の頃、臥竜塾のYouTubeチャンネルで成長展~一年の育ち~の動画を観させていただいていて、『こんな面白そうな行事があるのか!』と衝撃を受けたのを思い出しました。また、実際に自分のクラスの子の一年の成長を絵やシルエットなどで感じることができ、毎日保育をしている中では感じることのできなかったことに気づくことができ良かったです。」

西村先生

「成長展の前の日の準備から1泊で行ったんですけど、あの懐かしさも感じたくて行かせていただいたんですけど、長崎の自分の園では自分の素を出せてなく本来の自分を見つめなおしたくて前日準備から入らせていただいたんですけど、とても楽しかったなと思いました。また準備も早く、19時半には準備が終わっていてびっくりしました。システマチックで、その辺の進化もすごくて、ここから自由画を展示するとかの目印が天井すでに貼ってあってそういう工夫が準備を早くできているのかなと思い、かなり計画性のある準備だなと感じました。」

私も今回成長展で展示する画用紙のクリップ付けのお手伝いをさせていただいたのですが、1か月ほど前からクリップ付けを行っており、はじめは箱いっぱいのクリップがあり、「果てしないな」と感じていたのですが、係のリーダーの先生をはじめ、成長展を知っている先生が計画的に進められており、とても効率よく準備が行われており、あっという間にクリップ付けが終わったな思いました。

小林先生

「私は赤い部屋(0、1歳児のお部屋)だったので、初めて成長展を見られる保護者の方々のリアクションを見られたのがすごく良かったと思います。ほんとに自分の子どもの成長を喜んでいるし、このせいがの成長展をすごい!とリアクションしていて、「こんな準備すごく大変なんじゃないんですか?」と言って驚かれている方もいたりですとか、「こういう工夫面白いですね」などビビットな反応も見られて、私自身も嬉しくなりました。また、子どもの成長は、万人に通用するエンターテインメントのような感じで、自分自身の子どももそうなんですけど、他の子どもの成長もみんな嬉しくなるというのがすごくよく分かり、見ていて皆さんそういう風に感じているなと思いました。シルエットなども誰が見ても「なんだろ」とか「こういう風に成長しているんだな」とか感じることができ、ある意味コンテンツとして素晴らしいなと感じました。もちろん子ども自身が見ても、自分の成長をみて喜ぶだろうなと思った成長展でした。とてもよかったです。」

佐野先生

「前勤めていた園でも成長展はあったんですけど、せいがは準備や片付けが早いなと感じました。」

段ボールの家の制作について

「はじめは迷路だったんですけど、家のほうが子どもたちもイメージがしやすいので作りやすいのかなと思い家にしました。はじめはあんなにできるとは思わなかったんですけど、子どもたち同士が協力してやっていて良かったです。家具も細部までこだわっていて面白かったです。」

確かに、実際に段ボールの家の制作を見せていただいたのですが、細部まで一つひとつにこだわっていて子どもたちが経験してきたものや見てきたものがそのまま形になって作り上げられているなと感じました。また、佐野先生が普段やられている「サノモッコー」の影響もあり、子どもたちが作ることの楽しさや完成することの達成感も感じられたのではないかなと思いました。

準備や片付けなど、限られた時間の中でクオリティーを落とすことなく計画的に進められており、これはほかの行事や普段の保育でも同じようなことが大事になると感じました。

今回の塾も話が盛りだくさんで、とても有意義な時間となりました。

お付き合いいただきありがとうございました。

(報告者 伊藤 暁人)

あんなことやこんなこと

2月15日の報告をさせていただきます。
遅れてしまい申し訳ありません。

今回は完全オンラインでの塾になりました。
ですので外部臥竜塾生も多く参加してくださいました。

森口先生の髪型が非常に印象的でした。
パソコンの光を軽減するサングラスは必須です。

えー、はじめに見守る保育の全国大会の報告が外部臥竜塾の松元先生から報告がありました。詳しくは下のところをクリックして参照していただければと思います。
見守る保育全国大会 鹿児島大会の様子です!

鹿児島のお話をしていただき非常に盛り上がりました。
そのほかにもそれぞれの近況報告を行いながら話は進んで行きます。
時期的にはインフルエンザに罹患してしまった職員の話だったり、実際罹患してしまって経験した上で病院から許可をもらう大変さなども共有する事でどんな形で登園を許可しているかなど各園ではどんな対応をしているかなども興味深い話でした。コロナも相まって複雑になってしまうのは仕方なく、頭を抱える問題ではありますし、この時期ならではの話題でした。

そして色々学んだことや、悩みだったり、あんなことやこんなことを…
いつも森口氏がファシリテーターをしてくださりいつも円滑に塾が進んでいっています。いつもありがとうございます。
まず伊藤先生に最近どう?何かある?という質問から…

伊藤氏
持ち上がりでクラスを担当するのでそこはまた一緒に成長を感じられるのが楽しみではある。最近は移行や職員ヘルプで自分が担当するクラスが次に行くクラス入っていて来年度どんな動きをするのか、今受け持っている子たちがこうして動くんだという想像ができて、違うクラスに入って見れる仕組みはいいなと思い、楽しくできた。

藤森先生からはマスクについてお話がありました。
ある職員が頭が痛くて病院に行くと自閉症と同じ脳になっているという診断が降りたそうで、その職員は自閉症でもなんでもありませんがマスクをしていて脳に酸素が行かない事でそういった脳になってしまっているとのことでした。
また職員が妊娠していておさんばさんで産む予定ですがそのおさんばさんになるべくマスクは外して過ごしてくださいと言われ、赤ちゃんに酸素が行かないと障害の可能性が高くなってしまうからと言われたそうです。
マスクをして感染を防ぐのは大事ですが、マスクをすることのリスクというのはあまり世では言われてないかもしれないねというお話もありました。

やはり乳児期にはマスクでは接するのではなくしっかりと表情を見せて保育をしたいものですね。5類に下がり落ち着いてきたら元のように保育ができるようになるといいですね。

高橋氏
箸を始める、おむつをとる時などの考えとして見守る保育ではどんな基準がいいのか…
この時期だからとか来年の先生が大変だからというのではなく、その子その子のの発達の合った時がベストだというのを学んだ分どう伝えていくかの難しさを感じている。

それに対して小松崎氏から
人は正論だけでは伝えきれないことを自園に帰って学んだ。高橋氏の気持ちが痛いほどわかるということでした。
実際にやってて思うことは先生たちと信頼関係がなければ何言っても耳に入らないんだということを目の当たりにした。

実際に上の立場と言いますか、伝える立場になった時にどんな対応、伝え方がいいのかというのを悩まれるのが非常にわかる立場になってきたのでこういった場で様々な意見を交換することで自分なりの方法だったり、真似してみたりと試行錯誤していくことで成長していくんだと考えさせられました。そこにもちろん失敗はつきものなので挫けずやっていくことの大事なんだと。

つたない文章でしたが、こうして藤森先生のお話を聞いて学べたり、外部臥竜塾の方や塾生と学び合える時間というのを改めて大切にしたいと思えました。

お付き合いありがとうございました。 

報告者 本多悠里

アジアスチューデント〜1月25日の塾〜

1月25日の塾の様子を報告します。

今回はzoomでの開催になりました。そして、私自身、久々の参加になりました。というのも昨年8月に二人目の子どもが産まれたことにより、現在、しばらく塾をお休みしているのですが、今回の塾が、zoomでの開催になったことと、私自身のタイミングも合ったことにより久々に参加することができました。

そんな今回の塾はまず、「北京ダック」の話からはじまりました。園長先生が先日、ある方と北京ダックを食べた話から、中国、北京での二日連続北京ダックの話へと話題は移りました。北京への出張は私が同行させてもらったのですが、やはり北京に来ているのだから、夜の食事は北京ダックにしようということになり、なかなか有名なお店へ園長先生と入ることになりました。そこでなんとも芸術的で味も素晴らしいダックを食べることができました。そして、次の日には、中国でホテルを経営している方のご招待を受け、建物が国宝になっているお店で食事をしました。そこでも北京ダックが振る舞われ、「中国で北京ダックを食べるのは初めてですか?」という問いに「はい。そうです」と返答したことを思い返す話からはじまりました。

いいお店のいい北京ダック
食事会の様子
中国て見守る保育を展開している経営者の方
辛いけど美味しい北京の町外れグルメ

話はとある幼稚園の方が園舎を建て替えるにあたり、園長先生の意見を聞きたいということで、設計士さんを連れて来られた話にうつります。

そこで、イギリスの何かの大会で、ある付属幼稚園の発表が各国から評価されたという話がありました。それは、日本の乳幼児保育が「子ども同士から保育をしている」ということでした。園長先生からも、「子ども同士の関わりを深めることは今、世界の課題になっている」とあり、子ども同士の関わりの大切さ、それを生む環境の構成をずっと提案してきたのは、園長先生であり、この藤森メソッドであります。改めて、その考えを深めること、そして発信していくことの意義を感じました。

そして、話はこの藤森メソッドをいかにこれからの残していくのかという話になりました。園長先生が、ある遊具会社の社長さんと話をしたときに、この保育をいかに残していくかを考えた具体的な仕組みが必要になるとしきりに言われたそうです。

それは私たちも本当に思うところです。このメソッドをさらに確立し、そして、今後も実践され続け、ブレることなく残していくための仕組みを本気で考えていかなければいけないなと、そんな局面にきているなということを感じます。

そうなると、このメソッドの資格を作ることが重要になってきます。

資格認定制度にしていくには、どのような資格段階を用意し、そしてどのような認定内容にしていくのか、そのあたりも議論、実践していかなければなりません。

別の協会を作っていく必要性も、様々な方と議論しているところであります。

と今回も熱い話題でのzoom塾となりました。

園長先生の姿からは「先を見据えて今何をすべきか」ということを感じます。赤ちゃんもそうですが、将来のために、はいはいやずり這いをしっかり行うことが大切と言われますね。それは、早く歩かせようとすることではなく、その時期に必要なことを楽しむことが大切です。はいはいをしっかり楽しみながら、しっかり行うことが将来のためになる。

私たち塾生も、将来のために、今やらなければいけないことをしっかり明確にし、それを全力で焦らずに楽しみながら、行うことができると、その上に積み上がっていくものがしっかりとするのかもしれません。

そんな大切さを感じました。

報告者 森口

松ゲン君、久しぶりの参加&技術の進化

1月18日の報告です。

今回の塾は、奥さんが出産のため東京に来ている鹿児島の松元君も、塾に参加しました。コロナ前は度々ゲストの方がきてくれていましたが、久しぶりのゲストであり元塾生ということで嬉しかったです

最初の話題は、保育業務に対するAIや技術進化についてでした。

近年はAIやデジタルが進化することで保育者の業務量を軽減できるようなシステムができてきています。それは簡単に書類などが作成できたり、ロボットを玄関先に設置して挨拶をすると同時に体温が計れたりというシステムができて、広めていこうという提案があったそうです。しかし塾長が提案するのは、「保育者の書類をデジタル化によって軽減させるのであれば無くせばいいと思う。それが一番の軽減になる。例えば、ドイツでは書類が無い。小学校に提出する要録の作成はドイツでは禁止されている。それは一人の職員の判断で見たことのないその子の印象などが刷り込まれてしまうから。なので、ドイツでは一年に何日かは直接園に来て自分の目で確認している。また、保育日誌など、保護者向けに何をやったかを貼り出す時など、例えば「今日は〇〇公園へ行きました。天気が良くとても楽しそうでした」と貼り出した場合はドイツではNGになってしまう。それは「〇〇公園に行ったという事実はOK」だが、そのあとの「天気が良くとても楽しそうでした」は先生個人の感想になってしまい、本当に全員がそうだったとは限らないということでした。なので、ドイツでは遊んでいる様子をタブレットなどで撮影をし、それを保護者が見れるように置いてあるということでした。

そういった観点から塾長は「保育者がデジタルを使って仕事を軽減させるということではなく、デジタルを使って子どもがどんな風な保育をするか。これからの時代は必ず使っていくので何に使うか、どう使うかを我々は研究して行く必要がある」ということでした。

技術進化によって仕事量の軽減、そして今後を生きる子どもたちが、社会に出て活躍できるような環境づくりが大切であり、塾長がいうような考え方がやはり必要だなと感じました。

次の話題は最近「雑談」の評価が高いという報告があるそうです。塾長から、デジタル化が進むフィンランドでは学校内でも全てWIFIが飛んでいるが、一部屋だけWIFIが使えない部屋がある。それは職員室で、職員同士が直接顔を合わせてお茶を飲みながら会話をして欲しいからという理由からだそうです。そうじゃないとみんなスマホをいじったり、タブレットをいじったりしてしまう。そことは別に職員の仕事部屋はありそこではWIFIが使用できるが、職員室では雑談をしたり、お茶を飲んだりして欲しいということで最近雑談の大切さが見直されているそうです。なので新宿せいがの345歳児がみんな揃うまで「いただきます」をしないのは待たせているのではなく「雑談をする時間」として位置付けている。

また、毎週行う塾も半分以上は雑談でもいいと思うのはそこからヒントが見つかればいいと思っているから。同じ時間を過ごすことでいずれ実家の園に帰ってしまう人たちも仲間として保育して行きたいと思っている。ということでした。

そんな話の流れから松元君から実家に戻ってどうか報告がありました。

戻った時はZOOMで塾というのがなかった中、自分の周りから身も守る保育の考えを持っているのが自分だけだったので不安な部分もあった。コロナのおかげではないがZOOMでの塾が行われるようになり、離れていてもそこに参加できるのはとてもありがたかったです。また自分と同じように先に実家に戻った先生たちと話すことができて参考になることがたくさんあり、ありがたかった。今回は久しぶりに生で参加できることができて嬉しかったです。ということでした。

締めの挨拶はやはり小林先生から(笑)生き物が好きで最近読んだ本から収斂(しゅうれん)進化という話をしてくれました。

イルカとサメは見た目は似ているのに哺乳類と魚類に分けられている。また絶滅してしまったがオーストラリアに有袋類でフクロ狼というのがいて見た目はほぼ狼。ユーラシア大陸にいる狼や犬などかけ離れた場所にいるのに同じ見た目というのが、収斂進化といって全くかけ離れた場所にいても、同じような生活環境で過ごすことでそれに適した形になってくるのが収斂進化という現象ということでした。つまり、イルカとサメも海という環境で大型の生物が早く泳ぐために適した形が今の形に進化したもの。この話はいろんなことに言えると思ったのが、藤森先生とドイツの保育が偶然似たというのは、乳幼児教育にとって最適解というか生物の生存を考えると同じになっていくのかなと思いました。という話を披露してもらい、今回の塾の締めになりました。   (報告者 柿崎)

2023年 初塾

2023年1月11日 初めての臥竜塾を行いました。

今年もよろしくお願いします。

さて・・・

年末年始の過ごし方はそれぞれですね。

私は実家の富山に帰省し年末年始は過ごすのですが、毎年、雪が膝くらいまで積もり、

毎朝の日課は雪かきからスタートです。

そして、母校の小学校が実家の目の前ですので、校庭の築山でソリ滑りや雪だるまを作ったり、雪遊びが定番でしたが、今年は全く積もらず、子ども達は残念そうでした・・・。

ただ当の私は安心して過ごせた年末年始でした。

では、早速報告に移りたいと思います。

まずは新年ということもあり、塾生と外部塾生の新年の抱負から述べていただきました・・・

★山下

忘年会でもお話をさせていただいたのですが・・・今年は「見守る保育 藤森メソッド」をしっかりと全面的に押し出し、「攻め」の姿勢ていきたいと思います!そして1つでもいいのでギビングツリーとして新しい取り組みをしていきたいです!!

★本多先生

健康第一!!

初心忘れるべからず!!

省我の字のごとく、我を省みることを忘れずに見守る三省を忘れることがなければ良い保育、そして楽しい保育ができること信じてやっていきたいです!

★柿崎先生

「今年は昨年あまりできなかった食育活動などたくさんしていきたいと思っています」

よろしくお願いします!

★森口先生

①S T E Mの活動の充実!

②藤森メソッドをより深く理解していくこと!

③奥さんをイライラさせないw

★加藤先生

コロナによって、それぞれの生活観や、価値観までもがはっきりと分断され、それぞれに再解釈が成されたように感じられた昨年までを経て、それでも変わらないことは、信じていることを子どもたちの為に行う、ということだと思いました。

歳を重ねる毎に大切なことやものが増え、それを守る責任が増えていくことを実感する中で、出来事に対してどのような態度をとるかを自分で選択し、決定していくという作業について、今年は一層高い意識をもって、臨んでいきたいと思います。

★佐野先生(サノモッコー)

今年も保育の環境作りをし、子どもたちの遊びが豊かになるように頑張りたいと思います。そして、佐野木工が少しでも広まりますように…

★小林先生

今年の抱負は「チームに貢献する」です。昨年は先輩方から、いろいろ教えて頂いたり行動を指示して頂いたりと、何かと受け取るばかりの立場だったかと省みます。今後も助けて頂くことは多くあると思います。が、今年はそれだけでなく、私の方が誰かのお役に立てるよう尽力したり、時には主導的に動いたりと、チームの為に貢献する側としてより活動できればと考えております。

今年も自分のことで精一杯の部分もあるかと思いますが、チームの力になれるよう粉骨砕身する所存です!

★伊藤先生

「積極的に取り組む」です!!

1年目は教えてもらうことばかりで、言われたままに動いたり教えていただくことばかりで受け身になることが多かったので、2年目になる今年は、1年目で教えていただいたことを活かして自分から積極的に動いたり保育などをしていきたいと思ったからです!

★太田先生

「2年目は自分らしい保育を探して試行錯誤していく」にしようと思います

ここからは外部塾生です・・・

★西田先生(石川)

今年鹿児島で開催されるG T全国大会の次は石川で開催予定なので、まずは成功できるように準備をしっかりとしていきたいです。そして年齢も40になり新しいことを始められたらなぁ・・・

★松元先生(鹿児島)

鹿児島全国大会の成功!!

新年早々に失敗をしてしまったので、これを機に「調子」に乗らないように・・・

★邨橋先生(大阪)

力を抜く!!頑張ろうとしない!!

もっと現場の先生の声を聞けるように「力」を抜く、そしてもう少し自分がやりたいことをやてみる!!

★高橋先生(茨城)

新宿せいがにいた時よりも、今の方が藤森先生の言葉がすんなりと頭の中に入ってくるようになりました。それをしっかりと現場に還元していきたいです!

プライベートでは・・・ボルダリングをもっと頑張って、大会に出場して優勝!!!

★川辺先生

「忍耐」強く保育を実践していきたいです!!

★西村先生(長崎)

「楽しむ!!」新宿せいがにいた時のことを思い出して、楽しむこと!!

以上

なかなか塾生と外部塾生とでは立場が大きく違うため、それぞれの課題、目標が分かりやすく、明確ですね。

現在の塾生もいずれは実家に戻って管理職として働く人もいるでしょう。

外部塾生の存在というのは、とても大きく、そして見本となります。

藤森先生がよく私に

「管理職というのは一人で決断し判断しなければならない、そして常に孤独である」と話してくれました。まだ就職したての私は「え?周りに職員がいるじゃん?」と思って、正直意味が分かりませんでした。

しかし、10年以上働き、そして塾生が実家に戻って管理職として働いている姿や、話を聞いて、ようやく「孤独」の意味が理解できました・・・。

だからこそ、藤森先生がギビングツリーという団体を作ったのも1つの理由でしょう。

似たような悩みを持つ園長先生達が互いに意見交換し、互いに支え合う関係は大切だと思います。

「仲間」の存在は本当に大きいですからね。

私自身もその癖があるのですが、リーダーになるとどうしても一人で背負ってしまう癖があり、人に頼るのを時々、避けてしまう時があります。

一人で全てやることが美徳だ!のように・・・。

もちろん、一人でやってのける人も中にはいるでしょうが、人は完璧ではありません。

やはりどこかでミスをしたり、判断を間違ってしまう時があります。

それをできる限り、防ぐ方法の一つとして「仲間」の存在ではないでしょうか?

判断に迷ったら仲間に相談することで、もしかしたら同じ経験をしているかもしれません。

そうした素晴らしい仲間を増やしていきたいですね!!(報告者 山下)

12月21日 塾報告

12月21日(水)の塾報告をします。

この日は、今年最後の塾ということで、日本橋にある「焼肉チャンピオン」で行いました。みんなで美味しい焼肉を頂きながら、今年を振り返り来年の保育につなげていこうと、一人ずつ1年の反省を述べました。

⚫︎加藤先生

久しぶりの会食で、園長先生の家でみんなとご飯を食べていた頃(コロナ前)を思い出しました。子どもたちのことを色々と考えました。伊藤先生がいたからこそ今年は頑張ることができました。素直な気持ちで接している伊藤先生には感謝しかないです。最近、保育士が叩かれているが、子どもと大人は対等なのか?と考えることが多く、ドイツは外的な要因が大きいから対等でいられると感じました。保育士の立場が弱くなりつつあるため、できることを考えていきたいです。

⚫︎森口先生

「今年、2人目が生まれ、喜びと大変さを感じています。そして、いつまでも若くはいられないんだなと・・・。塾生として、見本となり言葉や行動に示していきたいですし、みんなで見守る保育を伝えていきたい。そういう集団でありたいし、みんなで藤森先生の考えを学び、それぞれが伝えていけるようになりたいです。大きいものを背負ってると思ってるので、プライドとプレッシャーを楽しんでいきましょう。

⚫︎本多先生

「息子が小学校になり、子どもってすぐに馴染むことに実感しました。わらす(3・4・5歳)と、ちっち(0歳児)に行って色々と学ぶことができました。せいがの由来、我を省みることをして、やるべきことをやっていきたいし、このメンバー、疑問に思ったことを聞ける仲間が大事で、迷ったときに話せるのは大事だと感じました。これからも仲間を大事にして、絆を深めていきたいです。

⚫︎山下先生

STEM研究やGTの活動が楽しい1年でした。これからも園とバランスを取ってやっていきたいですし、今後はGTがメインになれるように頑張りたいです。これからのことを考えると楽しいです。園に戻る人、残ったメンバーでGTとして、活躍できる場を作ることが役割と感じていて、土台を作っていきたいです。先生達が地元に帰ってGTを自慢できるように、見守る保育を安心してできるようにしていきたい。だからこそ、間違ったことをしていけないと感じています。

⚫︎小林先生

色々と教えて頂きありがとうございます。塾生としても違う切り口で支えていただきました。会社時代とは違って、明日何があるかなと楽しく思えます。子どもの力を信じることが大切で、有能な存在だと感じながら保育をしています。来年は日々勉強をし、もっと貢献したいです。

⚫︎太田先生

社会人としての心構えや、保育の仕事を学ばせてもらえました。これまでを振り返ると、周りの先生方にフォローしてもらったり、励ましてもらえて、学びと刺激に満ち溢れた一年でした。社会人として、保育士として、リアクションが返ってくることで、自分はこういう人間なんだなと知ることができました。

⚫︎柿崎先生

ご飯を作ることが好きだと実感しました。美味しかったと言われるのは嬉しいし、反応が来るのが面白いなと。個人的にはおにぎりはふわっとしたものが美味しいと思っていて、そう作るようにしているのですが、ある先生がおにぎりの固さに気づいてくれたことが嬉しかったです。来年は食育をやっていきたいし、自分なりに発信していきたいと思うので、やりたいことがあれば一緒にやりましょう。

⚫︎伊藤先生

東京に来るのが不安だったのですが、先生方に温かく接していただき、楽しく保育ができました。1年目で、様々な子の発達を見ることができたし、他の先生のリーダーの様子を見て、自分の引き出しが増えていて、勉強になりました。濃い一年で楽しく、先生や子どもに会えるのが楽しみ。初心を忘れずに来年も頑張りたいです。

⚫︎佐野

自分がどんな人なのかを、佐野木工として子ども達や先生方に理解してもらえたように思えます。広がったのも本多先生のおかげです。今後も佐野木工として環境を作ることで、見守る保育を広げていきたいです。

⚫︎中村先生

一年があっという間で楽しかったです。先を見る保育、これからの保育を能動的に話しているのが印象的でした。生まれも育ちも墨田区で、地域に恩返しができるようになりたい。そして、安心して預けてもらえるようになりたい。そのためには自分を振り返り、自分から発信して、子ども達のためにできることをしていきたいです。

⚫︎最後に藤森先生からお言葉を頂きました。

「待つことの大切さ、雑談をすることが大切で、どういう意味があるのかを考えてもらいたい。雑談の中に伝えたいことがあり、それを知ることが面白い。保育の面白さは、子どもを理解したり、子どものことを考えることにある。

最近報道される虐待を含め、保育園がバラバラになっているように感じる。どこかの園長が趣味でやってると思われたり、託児だと思われてることが多いので、保育の社会的地位を上げたい。エビデンスをもとに勉強をして、見守る保育を作り上げてきたことを積極的に出して、質を上げていきたい。」

こうして、今年最後の塾は終了しました。

やはり、虐待のニュースはそれぞれに影響があるようで、私自身も考えさせられることがありました。

藤森先生の講演の中で、忘れられない一言があります。

「主体性とは、子ども中心で考えること。子どものためになっているか考えること。」

保育者として、子どものためにできているのだろうかと悩むことがありますが、この言葉があるからこそ、塾生という仲間がいるからこそ、悩みながらも前に進むことができています。本当に感謝です。

報告者:佐野


12月14日 オープン臥竜塾

ご機嫌いかがでしょうか! 臥竜塾生の小林でございます。

12月14日(水)に行われた塾の様子を報告させて頂きます。

感染症対策を十分に行って飲食をしています!

この日行われた塾はオープン臥竜塾ということで塾生だけでなく、
塾生ではない職員の先生方も参加頂く日でございました。

食事も普段よりも少し豪華なものを用意して、いつもとは少し違う雰囲気の塾となりました。

換気を時間を決めて行う等、感染症には十分注意をして飲食をしました。おいしいイタリア料理やフライドチキンに舌鼓を打ち、楽しい時間となりました。

普段あまり接点のなかった塾生ではない先生方とお話をしたり、塾生同士でもいつもは話さないようなことについて語り合ったりと、相互理解が深まったように感じました。

自らの保育観や問題意識を語り合う、日頃の保育における悩みを先輩に聞いてもらいご助言を頂くといった場面もあり、大変勉強にもなりました。

そして歓談するだけでなく、今年入職した職員4人による自己紹介タイムもありました!

もう就職してから一年近くが経った今だからこそ、深い部分について話すこととなり、今まで知らなかった皆さんの一面を知る良い機会となりました。

またこの日のメインイベントとして、参加者全員でプレゼント交換を行いました! それぞれが決められた金額のプレゼントを買ってこの日を迎えました。一人ひとりがくじを引いてお贈りする相手を決め、その方へのメッセージとともにプレゼントをするという趣向です!

やってみるとなんとも不思議なのですが、くじで決めたはずの贈り先にもかかわらず、それぞれのプレゼントが相手にぴったりのものに思えることばかりでした。まるでその相手のことを考えてプレゼントを用意したかのようなのです!また贈り物を渡す際のメッセージも、日頃伝えられていない感謝や期待、敬いなどの気持ちが心から込められたものばかりで非常に感動的な時間となりました。

私にとっては初めてのオープン臥竜塾となりましたが、塾外の先生方といろいろお話できたり、また塾生同士でも今まで話したことのない話題について語り合ったりするなど、相互理解をする上で大変良い機会になったと思いました。来年も是非参加して、いろいろな先生方と意見交換やおしゃべりを楽しみたいと感じました。

自己紹介タイム中!

ということで塾の報告は以上となりますが、少し短い内容となったので、誠に勝手ながら以降は私が最近読んでおもしろかった本を紹介させて頂きます!

その本とは『きずなと思いやりが日本をダメにする 最新進化学が解き明かす「心と社会」』です。

社会心理学者の山岸俊男氏と進化学者の長谷川眞理子氏の対談集で、日本社会にある精神論主義を否定し、科学的な知見をもって社会を変えていくことの重要性を説いた本です。話題は多岐にわたるのですが、少子化問題や教育についての言及も多く、保育関係者なら必ず興味をひかれる内容になっています。

以下は目次にある見出しを私が適当に抜き出したものですが、見守る保育に関わる方ならこれを見ただけで絶対に読みたくなると思います。

・なぜ哺乳類は「子育て」をするのか

・ヒトは共同繁殖の動物

・母性神話のウソ

・ヒトの育児は社会ぐるみで行うもの

・なぜヒトはヒトになったのか

・生き延びるための「社会」

・仲間意識でサバイバル

・「つい」助けたくなる心

・なぜ幼児はおしゃべりが好きなのか

・人間社会を支える「心の読み合い」

・共感する力とは

・情けは人のためならず

・「協力する知性」の誕生

・ヒトはなぜ親切に振る舞うのか

・なぜルールを守らなくてはならないのか

上記で列挙したタイトルはほとんどが前半部分なのですが、進化学や社会心理学の知見から「人類は集団で子育てすることによって生き残ってきたこと」や「人間は生まれながらに他者と協力する力を持っている」ことなどが明らかにされています。これらのことは見守る保育を実践する上で重要な事実であると思います。

あとがきの一節に「進化で作られた人間の性質を出発点にする」というものがありました。今後も、進化学や行動生態学、社会心理学といった分野の本も読んで人間の本質を理解し、見守る保育を理解する上での出発点としていきたい と思っております。

報告者 小林

成長展~言葉・表現の育ち~

12月7日(水)の臥竜塾報告を行います。

今回の塾は、ZOOMでの完全オンライン式での塾でした。

まず初めに、臥竜塾忘年会についてのお話でした。

臥竜塾忘年会とは、その年の最後に塾生で集まり、おいしいものを食べながら、その年にあったことや保育について、プライベートなことなど様々なことを語り合ったりするようです。

2019年ぶりに今年に行われるみたいなので、私自身は初めての参加となり、地方出身の私としてはどのような所へ行き、どのようなことをするのかとても楽しみです!

2019年臥竜塾忘年会。(過去画像です。)

話は、行事などのプログラムについて

小松崎先生「プログラムは年に数回の子どもや保護者に提供する手作り玩具のうちの1つだと思っていた。また製作する先生たちの発想を知るきっかけになるんじゃないかと思っていた。プログラム(製作物)の内容について「クオリティが高くて非常にいいなと思ったけれど、簡単なものでいいのでは?」との声があったが、どのように伝えたらいいのかなと考えています。」

園長先生「いくつかある中で、子ども会をやっていた時、キャンプファイヤーを行った際、小学5年生に「キャンプファイヤーの仕方を提案してください」と言ったときに、提案ができる子は、これまでに経験のある子だった。今までに色々な経験をしてきた子が色々な提案をしていた。それと同じで、それぞれの得意分野生かされ、いろいろな人のアイディアを足していき、その集結がプログラムになる。一人の人がいいものを思いつく訳はなく、いろいろな人が「こうしたらどうか?これもやったらどうか?」と足していくことでいいものができる。作っていく過程が大事。」と話されていました。

確かに、一人では思いつかないようなことも、他の人の話聞いたりや経験を元にすることで様々なアイディアが生まれますね。そして、このことは普段の保育でも同じですね。
 

また、親子遠足で係のリーダーをされた中村先生からも行事を作っていく過程のお話がありました。

中村先生「今年が2年目で5月という早い段階で親子遠足のリーダーをやらさせていただいたんですけど、ベテランの先生方がこれまで積み上げてきたもので作るものと、僕が色々意見を言わせてもらう中で見えた景色は違うと思ってて、ただ1つ言えるのは、作っていく過程に携われたのはすごくいい経験だったと思います。もちろん出来上がったものは自分がというよりは、皆さんが全員で作ったもので、自分自身そのクオリティには驚いたんですけど、色々な人たちのアイディアがあってできたものだったので、そこにはよく園長先生が言う、若い経験のない人たちのアイディア+ベテランの先生方の経験が交わってできたものだったので、それはすごくよかったなと思いました。今回経験させてもらったことで、これから先何年もたっていったときに、またそこで自分が関わるとき違う見え方になったりするのかなと思いました。」

私も今年1年目ですが、いくつか行事の係をやらせていただき、また来年以降次は自分が係のリーダーになった際、見える景色も違うのかなと思いました。またその時は、様々な先生の意見やお話を経験を聞いていき完成させていきたいなと感じました。

そして話は、週末行われた「成長展~言葉・表現の育ち~」へ

佐野先生「今回3歳のクラスは、がらがらどんをやったんですけど、今年の3歳の子たちは、普段やっていることが筋トレぽいことをやっている子や虫取りが好きな子など個性豊かで、練習してもこれは難しいだろうなと思っていて、練習のときは1度も橋を渡れなかったんですけど、やっと当日渡れて、劇が終わり幕の裏側で子どもたちが「渡れた!」と喜んで楽しんでいてよかったです。また、クラスの先生と相談しながらやったんですけど、なにやろうかな?となった時、給食の時に、カレーのお皿を食べ終わった後ティッシュで綺麗に拭いてる姿を見て、「きれいに磨いて新幹線みたいにピカピカだね」と声をかけると、子どもたちがすごく盛り上がって、「それしかない!」と思って、成長展に繋げました。子どもたちは拭くだけでも盛り上がるんだと思いましたし、何より子どもたちが楽しくやっていたのでよかったのかなと思いました。どこかで先生たちも自分で楽しもうとしないと、難しいのかなと感じました。」

私自身も初めての成長展で、今まで経験してきたようなお遊戯会などとは違い、この新宿せいがの成長展は、子どもたちの普段の生活の様子やハマっている物や事を見てもらえるようになっていて、見ている保護者の方も日常の保育が見えるからこそ面白いだろうなと思いました。

また、どのクラスも練習の時から、子どもたちも先生も楽しんでやっている姿がとても印象的で、練習から楽しむことで、本番でありのままの子どもたちの楽しんでいる姿を見てもらえるのかなと感じました。

成長展の幕間で使用したSTEMの動画の一部です。

今回の塾も盛りだくさんで楽しい塾となりました。

また、外部臥竜塾生の先生方は今年最後の塾となりました。

今年一年ありがとうございました!よいお年をお迎えください!

今回もありがとうございました。

(報告者 伊藤 暁人)

11月25日塾報告〜長野県松本市出張〜

気が付けば今年も残り1ヶ月。12月を迎えてすっかり冬の寒さが訪れましたね。ちなみにこの秋(9月〜11月)はここ30年間で最も暖かかったようですよ。

そんな秋の最後、11月25日にあった臥龍塾の報告を中村からさせていただきます。今週は水曜日が祝日だったため、珍しく金曜日の開催となりました。

まず、藤森先生があるT V番組の録画を流してくれたので食事をしながら拝見しました。その番組とは【N H Kスペシャル ヒューマン なぜ人間になれたのか】です。

・なぜ人間が他の動物と異なるのか。
・人間を人間たらしめるものとは一体何か。

買ってきた松本土産です!鑑賞のお供に・・・私は苦手でした(笑)

人類の原点と保育はとても共通する部分が多く、大変興味深く試聴させていただきました。

そしてそのあとは、私から長野出張について報告です。11月18日から20日までの三日間、藤森先生の助手として同行させていただきました。

行き先は長野県松本市。新宿駅から特急あずさに乗り、2時間40分ほどで終点松本駅です。 そこから車で20分。今回の出張先である「社会福祉法人アルプス 認定子ども園ふたご」さんに到着です。

昭和43年開園の歴史あるこども園さんで、異年齢保育や見守る保育を導入されています。今回はG T長野の3園合同での研修で2日目に藤森先生の講演がありました。初日は美味しい給食をいただいた後、園舎や園庭の見学をし、職員の方との懇談会がありました。

2日目、午前中に藤森先生の講演があり、午後は事前にいただいた質問への回答会。もちろん藤森先生からの回答ですが、私もせいがでの現場からの回答をということで少しだけ前で、、、とてつもなく緊張しました。(汗)

園庭にあるシンボルツリーの欅の木 背景の山々が絶景でした。

園の研修は終わり、その日は温泉宿に泊まりました。冷えた足先までしみる温泉に浸かって休み、3日目は松本市内観光です。松本城、旧開智学校、松本市美術館と存分に松本市内を堪能して帰路につきました。

猛々しいこの姿!城内見学はとても貴重な体験となりました
4月にリニューアルオープンしたばかりだそうで、、
草間彌生の展示ブースです!

初めての助手で緊張半分、楽しみ半分のスタートでしたが、お迎えしてくださった園の方々はとても温かく、充実した3日間を過ごさせていただきました。

長野出張の報告をした後は、藤森先生と塾生で話をしながら今回の塾はいつもより少し早めに終わりです。オープン臥竜塾や忘年会の話なんかも出て、ワクワクする一方でもう一年が終わるのだなとしみじみと感じたところで今回の塾報告とさせていただきます。

(報告者 中村英知)

「感動の幅」

11月2日の塾報告です。

今日も食事後はzoomを繋げて、地方の塾生と意見交換を行いました。

今回、メインとなったテーマは「STEM」です。

と言うのも、11月7日に「乳幼児STEM保育研修会」を開催し、実践報告をするプログラムが含まれていました。

その報告で茨城の青山保育園の小松崎先生に実践報告をしていただきましたので、今回いくつか小松崎先生から藤森先生に報告をする上で質問があるということでした。

小松崎先生の報告のテーマとしては…

「乳児のSTEMとは?」

「私たちは不思議がり」

で、乳児におけるS T E Mをメインに実践報告を考えているそうです。

小松崎先生が赤ちゃんたちのお部屋での姿を見ている中で

ものを何回も落として繰り返して遊ぶ姿から「物理学者では?」

部屋に入ってくる太陽の光や、また反射した光を追いかける姿、

そして動くものを目で追うという発達、

それら全ての行動から乳児からSTEMをしているという方向に結びつけるというものです。

そういう問いかけから藤森先生の話しとして・・・

「違いに気づく」ことがS T E Mの最初のステップではないかということです。

「演繹法(えんえきほう)」と「帰納法(きのうほう)」

について話をしてくれました。

まず演繹法というのは、すでに知られている法則(一般論・ルール)や前提から、順に論理を積み重ねて結論を出す考え方です。

どちらかというと、日本は演繹法で学校の授業を進めていることが多いとのことです。極端なことを言うと、算数の授業では最初から計算式があり、その答えを求めることしょうか。

そして帰納法というのは、複数のある事象(前提)から結論を導く思考法のことを指します。統計分析にも使用される方法で、大量のデータから傾向やパターンをしっかり理解し、推論を導いていきます。結論は絶対的な真実とは限らず、あくまで前提を踏まえて論理的に正しい推論というのが、帰納法の特徴となっているとのことです。

海外ではこちらを採用している国が多いかもしれません。

先ほどの算数の授業の例で言うと、先に答えがあって、計算式を答えるとうことでしょうか。

STEM保育は「帰納法」がしっくりくると私は感じました。

科学的な視点から見ると答えは決まっているのかもしれませんが、

子どもたちと森口先生が科学実験で遊んでいる姿を見ると必ずしも、

正しい実験結果にたどり着くことが正解では無いと思いました。

1つの方法から子ども達が自分達なりの方法を導き出し、それによって結果が違ったり、また何度も挑戦したり、こうした姿がSTEM保育の楽しさであり、大切な部分のような気がします・・・。

藤森先生のアドバイスを受けた小松崎先生の実践発表は、

とても素晴らしい内容でした!

また何かの機会でご紹介できればと思っております・・・。

そして・・・

話は「教養」についてです。

私も藤森先生と出張に行かせていただいた時に、歴史的に有名な場所を訪れることがありました。

当時、大学を出たばかりの私はそこまで教養がなく、歴史に関しても浅い知識しか持っていなかったので、よく藤森先生に「ここがあの有名な・・・」と言われても正直、ピンと来なかったのですw

「知った瞬間よりも実際に体験することにより、深まることが教養の良さ」by藤森平司

確かにその通りなのです。

それから私は大河ドラマに興味を持ち、歴史の深い部分まで知ることができました。

例えば・・・2018年に放送された「西郷どん」では、西郷隆盛をはじめ明治維新の内容でした。私はその辺りの知識がほとんど無かったので、とても面白く、多くのことを知りました。

その後に、藤森先生と鹿児島に出張に行く機会があり、西郷隆盛が最後を迎えた場所にいき、お墓を訪ねました。

実は訪れたのは2度目ですが、感動が違いました・・・。

当時の歴史的な背景はもちろん、西郷隆盛だけでなく、そのほかの登場人物など、多くのことを知ったことで、細かい部分に本当に感動したのを覚えています。

「人は人といることで感動する幅が広がる」by藤森平司

深い言葉をいただきました。

人によって感動する部分は違うため、自分が今まで感動しなかった部分を、身近な人が感動することで共感し、そこから新しい価値観、感動を感じることができる、ということでしょう。

藤森先生が続けて・・・

大人はそれまでの自分の経験から感動するものを押し付けようとしてしまいがちですが、子どもは大人と違う部分に興味を持つため、押し付けてはいけない。と言われました。

その言葉を聞いて反省したことがあります・・・

それは長男のサッカーに対して、私が口を出しすぎていたことです。

自分のサッカー経験から物事を判断し、プレーに良し悪しを伝えていたのです。

成功はするけど、自分で考えて判断するという能力が身につきません。

サッカーだけでなく、いろいろな場面で、瞬間的に自分で考えて、判断するというのは、社会に出て大切なことですね。(報告者 山下祐)