行事ってこんなに楽しい!〜誕生会編〜 EPISODE 1

新宿せいが保育園は7月に〝夕涼み会〟という行事があり、それに向けて今係りを中心に動き出しています。

行事、ということでとても気持ちの入るところですが、よく考えると実は毎月行事を行っていました。

そう、誕生会です。

そう、誕生会です。

 今回は、新宿せいが保育園の誕生会について報告したいと思います。

写真は昨年度2月の誕生会です。この月の誕生会はとても熱心に写真を撮りました。西村先生が食について話されるということ、そして、調理から給食を紹介する際にあの〝ロボット〟が登場することなどを事前情報として知っていたからです。

撮っていく内に、とても感動的な場面に何度も遭遇しました。新宿せいが保育園の誕生会は、いつもドラマがあるように思います。

この月の誕生会。司会は我らが塾頭山下先生です。

この月の誕生会。司会は我らが塾頭山下先生です。

横では西村先生がプロジェクターと音響を準備。何やら面白いことをしてくれそうですね。

「それでは入場です!」

「それでは入場です!」

新宿せいが保育園伝統(?笑)の王冠を被って誕生児が入場してきました。

整列。

整列。

友達にピースをしたり、恥ずかしさからか逆に何もせずに佇んでみたり(?笑)前に出た子ども達の姿はいつも本当に可愛いです。

順番に名前と何歳になったか、そして〝質問〟などをしていきます。

順番に名前と何歳になったか、そして〝質問〟などをしていきます。

 

「誰に質問をしてほしいですか?」

「誰に質問をしてほしいですか?」

 

「ハイハイ!」「ハイ!」「ハイハイハイ!」「ヘイハイヘイ!」

「ハイハイ!」「ハイ!」「ハイハイハイ!」「ヘイハイヘイ!」

「◯◯ちゃんです。」

ということでマイクをその子のところへ。

ということでマイクをその子のところへ。

色々なやり方があるのですが、山下先生の司会は見ている子ども達を巻き込んでいくやり方です。

「好きなケーキは何ですか?」「好きな乗り物はなんですか?」

面白いですね。毎回色々な質問が出ます。

「ショートケーキです。」

「ショートケーキです。」

「なるほどね〜。」「美味しいよね〜。」「はい拍手—!」(笑)

こんな風にして次々に誕生児を紹介していきます。

それを全員にしていくのですが、子ども達も大好きなお友達が前に出ているからか、結構よく聞いています。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2012年6月3日『誕生会』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。ぜひ読んで下さい♪)

〝月1回行う誕生会はどう考えればいいでしょう。それは、私の園では、誕生児だけでなく、「園児全員が楽しみにする月集会」というイメージにしています。食事の時間にしても、お昼寝にしても個人差があるものは、始まりは一斉に始まり、終わりは個々の対応にしています。一斉に始まるというのは、みんなが一緒だと楽しいということから、「待つ」ということを大切にしているからです。保育では、どうしても子どもを待たせるのはいけないというイメージがありますが、「待つ」という体験は、社会の中で生きていくうえでとても大切なことだと思っています。〟

本当ですね。現在藤森先生のブログ『臥竜塾』では〝我慢〟や〝ホットな感情をいかにクールに切り替えるか〟ということにスポットが当たっています。子ども達の〝待つ〟という行為は、我慢そのものであると思います。〝この後に楽しいことが待っている〟という期待感が子ども達に〝待つ〟という力を育むことを改めて感じますね。

そんな誕生会への期待感は子ども達だけでなく職員も同じです♪この後にどんな楽しいこと(職員からの出し物)が待ち受けているのでしょうか。

質問タイムにて生まれたドラマと合わせて、続編にて報告します。

(報告者 加藤恭平)

色とりどりのガラスみたいな塗り絵の美しさ

 

「先生、できたよー。」

「先生、できたよー。」

 

きれいですよね〜♪

きれいですよね〜♪

 

らんらん組(4歳児クラス)の女の子が先日完成させた塗り絵です。

ここからが子ども達の楽しみなところで、その塗り絵を、

 

こんな風にして壁に飾ります。

こんな風にして壁に飾ります。

塗った本人は大満足♪そしてなんとその絵を見本にしながら他の子も塗っていたりと、一つの塗り絵から様々なドラマが生まれています。

この塗り絵はわいわい組(3歳児クラス)の女の子が完成させました。

この塗り絵はわいわい組(3歳児クラス)の女の子が完成させました。

 

それを厚紙などの台紙に貼って、枠を切ってまた飾っていきます。

それを厚紙などの台紙に貼って、枠を切ってまた飾っていきます。

「はみ出さないで塗れたね。」

「次は帽子の色をかえてみたら?」

〝上手〟や〝下手〟〝すごいね〟など抽象的な言葉で無闇矢鱈に褒めるではなく、その子の作った作品に対して、ありのままに、真摯に言葉や提案を投げかける新宿せいが保育園が誇るベテランの先生です。

すると、

紫色一色で塗っていたこの子でしたが、

紫色一色で塗っていたこの子でしたが、

 

みるみる工夫を加えていっていました。

みるみる工夫を加えていっていました。

 

カメラを向けるこちら一切気にしない集中ぶり。

カメラを向けるこちら一切気にしない集中ぶり。

まさに〝ゾーン体験〟を彼女はしていたのでしょう。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2012年1月12日『ほめる育児』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。ぜひ読んで下さいね♪)

〝子どもが活動したときに、その活動の達成感を感じ、その活動をより深め、その活動を次の活動につなげていくためにはどのようなことばがけや対応がいいのでしょうか。その有効な手段として「ほめる」ということが言われてきました。しかし、「親たちが、子どもが容易にできることを完成した時に大げさにほめる行為は、子どもたちの自発的に努力するという意欲を失わせてしまう」と指摘されています。一部の専門家はその理由として、こどもは簡単にできることを完成しただけで褒められるのを嫌がるからだと分析しています。それは、自己主張が始まったころに、一生懸命に自己主張している子どもに対して「では、やってみたら?」ということばがけは、子どもにとっては、「聞き流された」と思ったり、「簡単にあしらわれた」と思ってしまいます。子どもたちが望んでいるのは、主張を聞き入れてもらうことではなく、真剣にことばのキャッチボールをしたいからだといわれています。簡単に「ほめる」ことは、同じように思ってしまうのでしょう。また、親のこのような間違った行為により、子どもが本来努力すべきことが長続きせず、真の成功を手に入れるにはどれほどの努力を費やせば初めて獲得できるかが分からなくなると指摘しています。

アメリカに「ハイスコープカリキュラム」という、子どもの自然な発達をもとにした教育的なアイディアと実践の開かれた枠組みが提案されています。このカリキュラムでは、子どもの活動において、計画、実行、再考を大切にしており、最後の再考は「振り返り」であり、次の活動への動機にもなる部分です。ですから、そのときの大人の働きかけ、ことばがけは重要になるのです。(中略)

子どもの話に耳を傾け、子どもの言いたい事を真剣に理解しようとし、そのことばのキャッチボールによって、子どもは新しい発見に気づき、新しい考えに取り組んでいこうとするのです。〟

無限に広がる子ども達の可能性を、保育者であれば誰もが伸ばしてあげたいと思いながら、後悔にも似た日々を過ごす人も少なくないことと思います。その中で、淡々と、子ども達に最良で、最善のアプローチをし続けるこの先生のような保育を見ると、何か心が洗われるような、新鮮な気持ちが芽生えるような、そんな気持ちになるのでした。

今日もまた一つ、こうして新たな作品が追加されていきます。

今日もこうして、

 

また一つ新たな作品が追加されていきます。

また一つ新たな作品が追加されていくのでした。

そして、

そんな日の帰りの会。

そんな日の帰りの会。

 

「先生はこの絵のこの部分が好き。」

「先生はこの絵のこの部分が好き。」

 「ここのところ、とっても細かく塗り分けてるね。とても時間がかかったと思うんだけど、がんばったね。」

そんな言葉をかけながら、一つずつ作品に触れていく先生。これは、まさに〝振り返り〟の部分であると思います。

塗り絵と子ども達を結び付け、明日の活動、明日の期待感へと結び付ける。見守る保育の提唱する〝5M〟の一つ、〝結び〟を体感させていただいたようなこの度の出来事でした。

(報告者 加藤恭平)

情熱の真っ赤な薔薇を胸に咲かせましょう EPISODE FINAL!

 

僕は初めてこの光景をを見た時とても衝撃を受けたのですが、この写真何をしているところかわかりますか?

僕は初めてこの光景を見た時とても衝撃を受けたのですが、この写真何をしているところかわかりますか?

 

西村先生「横?」

西村先生「横?」

「縦?4段?いけるん?」

「縦?4段?いけるん?」

「よっしゃ!いってみよか!」

「おーけー!おーけー!」

「おーけー!おーけー!」

 

「僕はー!縦で6!」

「俺はー!縦で6!」

 

「流石やな。」

「流石やな。」

 

「ちょっと待っとけよー。」

「ちょっと待っとけよー。」

 

そして、

そして、

 

見事成功!

見事成功!

「おぉー!」「やったなー!」

本人もガッツポーズを何度もして喜びを表現していました。

この男の子はこの日初めて跳び箱を縦向きにして6段を跳べたのでした。

跳び箱の段数、そして向きを、子ども達に尋ね、それに合わせて毎回段数を設定しています。西村先生だけでなく、補助に入る先生皆がそうするので最初これを見た時はその丁寧さ、援助の細やかさにとても驚きました。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2012年11月27日『運動会の考察9』の中でこう書かれています。(太字をクリックすると藤森先生のブログ『臥竜塾』にとび、この回のブログの全文を読むことができます。ぜひ読んで下さい♪)

〝個人差を保障するために、例えば、平均台を渡るときに、幅の狭い板と広い板を用意し、その前に来た子に職員が、「どちらにする?」とか、ジャンプする台の前に来たら「高い方にする?低い方にする?」と聞いて自分で挑戦する方を選択させます。また、年長さんになると跳び箱を飛ぶのですが、その前で子どもが自ら、何段にするか、縦に置くか横に置くかを指示し、職員が急いでそのように並べ替えます。また、普段、その子がどのくらいできるかを把握して、その子に合わせます。年長児になると、その挑戦は、出来たとか、できないかだけでなく、自分が納得いくまでそこで何度も挑戦させます。そこで、職員は、その援助をします。それは、普段どのように運動遊びをしているかという過程を見せることであり、この後きっと飛べるようになるだろうということも思えるようにしています。運動会当日は、保育の結果ではなく、その時点での発達過程の紹介なのです。〟

〝偉大な人とは単なる実践者〟という言葉を知って以来、実践することだけをとにかくひたすら大切にして生きていきたいと考えるようになりました。そういう気持ちでいた最中、ここに、ひたすら地道に、しかも楽しんで、藤森先生の伝えてきたことを実践する姿があり、改めてとても感動しました。

そんな感動の時間もそろそろ終わりに近づいてきた頃、最後にこのような感動が待っていました。

楽しくて何度も挑戦し続けた結果、腕に自分の体を支える力が残っていないのです。

楽しくて何度も挑戦し続けた結果、腕に自分の体を支える力が残っていないのです。

 

それでもよじ登って最後までやり通すこの子です。

それでもよじ登って最後までやり通すこの子です。

「自分の力量がわかることが大事だし、本番に自分で決めた段数で跳べればいいだけのこと。」腕の力はつくし、挑戦する気持ちを大切にしたい、ということを西村先生は言っていましたが、まさしくその通りだと思います。

教えを実践すること。楽しさは行動する気持ちを後押しすること。そんなことを改めて学んだ水曜日でした。

(報告者 加藤恭平)

 

情熱の真っ赤な薔薇を胸に咲かせましょう EPISODE 1

新宿せいが保育園は、毎週水曜日に近くの小学校の校庭開放へ行っています。

その日は皆は体操着♪わいわい組(3歳児クラス)になったばかりの子ども達は憧れの体操着を着られるというだけでもう嬉しそうで、何だか水曜日は特別な日のようなのです。

そういう意味では、子ども達にとっては水曜日は〝ハレの日〟なのかもしれませんね♪

さて、今月。小学校は運動会シーズンということで、校庭開放はちょっとお休み。そんな日、または雨が降って外に出られない日などは、子ども達は3Fのホールで巧技台を楽しみます。

 このように巧技台を並べたり、

このように巧技台を並べたり、

 

平均台を並べたり、

平均台を並べたり、

 

跳び箱を並べたりして楽しんでいます。

跳び箱を並べたりして楽しんでいます。

何だか流石だなぁと思うのですが、

平均台に一工夫。

平均台に一工夫。

このようにすることで、慣れた子達にとっては簡単に渡りきれてしまうような平均台にもまた違った楽しみが生まれますね。

 簡単にテッシュの箱でもOK♪

簡単にテッシュの箱でもOK♪

考えてみれば何でもいいものですね。柔軟な発想がこの時間をより楽しいものへと変えていきます。

そして、よく考えられているなぁと思うのですが、

そして、よく考えられているなぁと思うのですが

 

子ども達が壁に手のつく位置に平均台がセットされています。

子ども達が壁に手のつく位置に平均台がセットされています。

 

難易度が上がっても安心して楽しめる工夫ですね。

難易度が上がっても安心して楽しめる工夫ですね。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2012年10月14日『運動会の考察1』の中でこう書かれています。

〝日本の幼児教育が、随分と小学校教育から影響を受けていることが、問題をもたらしていることを随所に感じることがあります。それは、ハード面である園舎にしても、園庭にしても、保育室にしても、校舎、校庭、教室を小さくしたようなものになっています。また、保育者も教師のようであり、ソフト面である保育の内容も、影響を受けています。ですから、五領域は、何となく五教科のようにとらえて指導計画を立てることがよく見受けられます。そして、同じ「指導」という言葉を使っていても、その内容はずいぶんと違っているのです。(中略)

 両方(『幼稚園教育要領』と『小学校学習指導要領』)を比べて、その違いを簡単に言うと、小学校での体育という教科は、内容に書かれてるように、「次の運動を楽しく行い、その動きができるようにする。」すなわち「何々ができるようにする」という、できるようになることを目標に掲げ、その教科の中で行っていきます。それに比べて、幼児教育は、「自ら体を動かそうとする意欲が育つ」とか、「楽しさを味わい、…気持ちが育つようにすること」が目標となり、その手段として、教えるのではなく、「体験し」「様々な遊びの中で」「自然の中で伸び伸びと体を動かして遊ぶことにより」など、ある目的が決められて時間内でなく、子どもの遊び、生活の中で体験して得ていくものであることが書かれてあります。〟

経験や体験を主軸に置いた楽しい雰囲気の中で子ども達は伸び伸びと運動遊びを楽しんでいます。本来、運動遊びというものでも何でも、大人が声を荒げて教え込むようなものではなく、子ども達が保育園ですることのその全ての基本は〝遊び〟であり、その中で子ども達は自ら、自発的に学びを得ているのだ、ということに改めて気付かされるような思いがします。

なんでもないことのようですが、こういう遊び心が大切なような気がするのです。

なんでもないことのようですが、こういう遊び心が大切なような気がするのです。

そんな運動遊びの時間ですが、跳び箱だけはどうしても熱が入ってしまいます(笑)子ども達の意欲に、保育者が応じています

かっこいい!

かっこいい!

次回、この跳び箱にスポットを当てて報告をします。

(報告者 加藤恭平)

あれもしたい!これもしたい!もっとしたいもっともっとしたいです♪

先日、ある晴れた日にわいらんすい(3・4・5歳児クラス)でお散歩に出かけました。

リンボーダンスをしています。

リンボーダンスをしています。

 

がんばれー!

がんばれー!

 

「これなんかちょっと難しい〜(笑)」

「これなんかちょっと難しい〜(笑)」

長縄の休憩中に思いつき子ども達と楽しんでいました。「先生もやってよ!」とのことで、流石にその低さはレベルが高すぎて、僕はその高さの縄を跳ぶとことにしました。

「すげー!」子ども達の反応って、時に恥ずかしいくらい純粋で(笑)本当に嬉しくなりますね。

そこで思いつきました!題して『先生はすごいんだぞ大会!』(笑)

ということで帰り際に子ども達に集まってもらい、それぞれの先生によるすごいことを披露していただきました。

小松崎先生は、3人の子ども達に協力してもらい、

小松崎先生は、3人の子ども達に協力してもらい、

 

「逆立ちで歩きます。どこまで歩けるでしょうか。」

「逆立ちで歩きます。どこまで歩けるでしょうか。」

と、子ども達に予想を立てさせての先立ち歩き!

子ども達がそれぞれに予想したのを見計らって

「それでは行きます!」

「それでは行きます!」

 

「おー!」「すげー!」と子ども達。

「おー!」「すげー!」と子ども達。

 

一人目を通過し、

一人目を通過し、

 

二人目を通過しようとしたところで、

二人目を通過しようとしたところで、

ポケットから携帯電話が!(笑)

「ここまででしたー!」

「ここまででしたー!」

子ども達も自然と拍手をしていました。

樺山先生は、

縄跳びを準備して、

縄跳びを準備して、

 

「すごい速さで飛びます。」

「すごい速さで飛びます。」

「えー!」「どんくらい!?」興味津々の子ども達です。

よーい!スタート!

速い速い!

速い速い!

応援したり(?笑)驚いてみてくれたり、皆それぞれに声を出しながら先生達のやることを見守ってくれていました。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2014年12月16日『好奇心の意味』の中でこう書かれています。

〝好奇心は思考を促し、行動を引き出します。また、好奇心は自分でやろうと決めた目標にたどり着こうとするエネルギー源でもあると言われています。また、適切な機会さえあれば、このエネルギーは生涯を通じて働き続けると言われています。そして、好奇心は最終的に画期的な発見に結びつくかもしれませんし、学びと個人的な成長を促して、私たちの生活を豊かにするかもしれないのです。〟

園に帰る際、手をつないで並ぶ最前列でエアー縄跳びをしている子ども達を見て、また、逆立ちの仕方を一生懸命お友達に話している子(体操教室に通っているので皆に話したくて仕方なかった様子です)の姿を見て、この大会をしてみてよかったなという気持ちになりました。子ども達の好奇心、そして、憧れ。このような部分に少し触れることができたような気がしました。

そして、いつも面白がって付き合ってくれるクラスの職員の温かくてフレンドリーな雰囲気、優しさに改めて感謝の気持ちが湧いてきます。

大人が楽しんでいる姿というのは子ども達へ柔らかな刺激となって伝わり、きっと良い方向へと導いていくものと思います。

今日もそんなクラスの職員と仕事を共にできることをとても嬉しく思います。

(報告者 加藤恭平)

 

減り張り

新宿せいが保育園の職員室の紹介をさせていただきます。
職員室では、職員室チームと言われる先生方が基本的に仕事をしています。もちろん、その先生方だけではなく、各クラスの先生方も職員室で仕事をされるのですが、この職員室での雰囲気がとても楽しいのです。
何かおもしろそうな種を見つけると、みんなでそのことで盛り上がり、あっという間に楽しい雰囲気になってしまいます。それは楽しさをみんなで分かち合っているそんな雰囲気にも感じます。
このおもしろ種を蒔くことが抜群なのが塾頭であります。ふっと何気なく発した言葉がどんどん広がっていき、みんながその話題で盛り上がります。まだ新宿せいがに入って間もない私ですが、塾頭は全体の雰囲気を感じて、あえて全体を和ますような発言をされているのではないかと感じます。
そのタイミングはまさに絶妙です。
そして、ひとしきり盛り上がった後に、まるで今までの盛り上がりが嘘だったかのようにみんなそれぞれの仕事に取り掛かります。この切り替えの早さは本当にすごいです。それもその場にいる全員が雰囲気を共有し、「さて、切り替えよう」というまさに非言語コミュニケーションが成り立っているように感じます。
もちろん!毎日真面目に職員室では仕事が進んでいっています。しかし、その間にある絶妙な楽しい時間が新宿せいが保育園の雰囲気を象徴しているように思います。

藤森先生が講演の中で話をされる「5M」の一つに「MERIHARI」というものがあります。漢字で書くと「減り張り」です。
藤森先生は臥龍塾ブログの中でこのように言われています。
「しかし、こんな「ケ」の毎日では、生活にメリハリがなくなり、生活リズムがとりにくくなります。保育指針にも書いてありますが、生活リズムは、情緒の安定につながるのです。しかし、江戸時代では、なかなか波乱万丈ということは起きません。そこで、人為的に「ハレ」を作り出す必要があったのです。それが祭り、能狂言、正月などの行事です。それが年中行事であり、こういった「ハレ」の日には農民も毎日の農耕を忘れ、思いっきり楽しみました。日常、変わらずにおこなっている農作業の合間にも、「あと何日で祭りがある」とか言って、退屈な労働にも耐えることができたのです。「ケ」の中に「ハレ」の要素を取り入れて、人間は生きてきたのです」

「ケ」という日常ばかりではなく、「ハレ」という日があることで、リズムが生み出され、人々の生活や気持ちは安定していったのかもしれません。本来の「ケ」と「ハレ」とは少し違うかもしれませんが、職場も同じように「ケ」なかりではなく、「ハレ」といった時にはみんなで楽しむ、盛り上がるということが一日の中では大切なのではないかと思います。その「ケ」と「ハレ」の絶妙なバランスが新宿せいが保育園の職員室には存在しているのではないかと感じました。
私も減り張りを持って仕事をしていきたいですし、そうすることで、全体の雰囲気を読む力を身につることにもなり、そして、それはお互いを自然にカバーするチームのあり方にもつながっていくのかなと思うと、そういった存在になれるように頑張っていきたいと思います。

(報告書 森口達也)

写真 2016-05-17 13 53 52

せんせいとおともだち♪ あいさつしよう♪ お♪ は♪ よー♪♪♪

新年度が始まって一ヶ月ちょっと。朝の受け入れの大切さを改めて感じ、感動した出来事がありましたので報告します。

園の内線でにこにこ組(2歳児クラス)の女の子が電話をしています。

園の内線でにこにこ組(2歳児クラス)の女の子が電話をしています。

電話の先は、

モニターにいる、

モニターにいる、

 

小松崎先生!

小松崎先生!

わいらんすい(3・4・5歳異年齢児クラス)では普通番(8:30)の出勤の先生が来るあたりを目安に、2Fと3Fに分かれて保育を設定しています。

昨年度ぐんぐん組(1歳児クラス)の担任だった小松崎先生を慕っていつも登園をしてくるこの女の子。この日は小松崎先生が3Fに行っていた為、会いに行こうかどうしようかとしていたところに、ちょっと試してみたのでした。

女の子も手を振り返しています。

女の子も手を振り返しています。

電話の声は二人だけにしか聞こえない為、このやりとりの後に小松崎先生にどんな声をかけてくれたのかを聞きました。それと合わせてお楽しみ下さい(笑)

「おーい。先生だよー。」

「おーい。先生だよー。」

 

「…。」

「…。」

 

「見えてるー?」

「見えてるー?」

 

「…。」

「…。」

 

「元気—?」「あ、もう大丈夫そうでーす。」

「元気—?」「あ、もう大丈夫そうでーす。」

(笑)

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2013年12月17日『対話』の中でこう書かれています。

〝今月初めに、園で「おたのしみ会」がありました。その行事は、保護者に子どもたちの言語と表現の発達を中心に見てもらうものです。そこで、保護者に渡すプログラムには、言語と表現の発達過程が示されています。おたのしみ会が始まって、司会によるその意図の紹介の後で、私のあいさつでこんなことを話しました。「言葉の発達の中に“親しみを持って日常のあいさつをする”という発達があります。みなさんは、あいさつというのは“おはようございます!”と元気よく言うことだと思っているかもしれませんが、あいさつの始まりは、朝、私のあった時に、“にこっ”としたり、親の後ろに隠れたり、黙った下を向いたりするのも私はその子の精いっぱいの挨拶だと思っています。また、“元気よく返事をする”という発達も、“はい!”と元気よく声を出すだけでなく、今日の出し物の中で、乳児が自分の名前を呼ばれた時に、手がピクッと動くのも返事です。子どもたちが伝えようとする気持ちを聞いてみてください。」という“はじめの言葉”を言いました。〟

モニターにカメラがついてるわけではないので、小松崎先生は女の子の表情も動きも見えていません。表情も動きもわからず、終始無言の電話に、〝あの子ならきっとこう反応してくれているだろう〟と、優しくも懸命に言葉と身振り手振りを投げかけてあげていました。女の子は手を振ったり、その声にじっと耳を傾けたりしながら、ちゃんと応えていました。

また、『臥竜塾』ブログ2012年12月21日『おたのしみ会の考察12』の中にはこう書かれています。

〝ヒトは、人生の中で、様々な人間関係を築いていきます。その基本となるものが、「母子の愛着である」と言われてきました。しかし、この愛着は、目的ではなく、愛着だけがあれば豊かな人間関係が築けるわけではなく、多様な人との関係の中で、他人と同調する能力、傾聴する能力、共感的関心などの力を育てることが必要です。2歳までに、見つめあい、相手を見つめ、共感し、模倣してきたことをもとに、2歳児クラスになると、積極的に子ども自らかかわりはじめます。その時に、言葉が出てき、ルールが生まれ、自己主張が始まるのです。「みんなで一緒」が楽しくなるのです。そして、お互いが触れ合うことで、他人への思いやり、他人に対して、皆で協力して援助するようになります。〟

クラスの担任の先生だけとではなく、クラスを超えて、フロアーを超えて。愛着を築いた大好きな先生と〝朝のおはよう〟をすることがこの子にとって大切な朝の始まりであり、〝多様な人との関係の中で、他人と同調する能力、傾聴する能力、共感的関心などの力〟が育っていく一日の始まりなのですね。

笑顔でクラスへ戻っていく職員と女の子の後ろ姿を見て、今日も素敵な一日になりそうな、そんな予感がするのでした。

小松崎先生、ありがとうね♪

小松崎先生、ありがとうね♪

(報告者 加藤恭平)

フワフワ浮いてる あの雲に乗れるくらい 頭やわらかくなります♪ EPISODE FINAL!

「さぁ、ここからちょっとペースを上げようか。」

藤森先生が仰いました。山下先生家のご子息がベビーカーの上で寝てしまうだろうことを予想して、少しゆっくり目に歩いていたとのことでした。

そういう藤森先生の優しさにとても感動します。

隅田川の脇を歩いて行きます。

隅田川の脇を歩いて行きます。

 

 屋形船です。

屋形船です。

以前、ブラヘイジで屋形船に乗ったこともあるんですよ♪

そして到着!

そして到着!

江東区芭蕉記念館に着きました。

館内は撮影禁止な為、HPをご覧ください。(太文字の江東区芭蕉記念館をクリックしてみて下さいね。)

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2013年5月9日『芭蕉に学ぶ』の中でこう書かれています。

〝松尾芭蕉の人生に「禅」と「荘子」が大きく影響しますが、この二つから彼はどのようなことを学んだのでしょうか。その両方とも非常に難しく、研究者でさえ、それを読み解くことは容易ではなかったはずです。それを芭蕉は、読み解くだけでなく、自分の排風に取り入れているのです。ここに、私は研究者と現場の人との違いを感じます。

 芭蕉は、禅の典籍に通暁し、中国古典に造詣が深かったかというとそうではなかったようです。田中氏(白百合女子大名誉教授である田中善信氏)によると、貧しい家庭に育ち、十分な教育を受けなかった芭蕉には「碧巌録」や「無門関」などの禅の教本を読み解くほどの力はなかったと言います。中国思想書についても「荘子」以外の引用はまず見当たらないそうです。にもかかわらず芭蕉は『俳聖』と称されるほどになります。それを田中氏は、芭蕉は天地自然の変化や何気ない人々の会話から宇宙の真理を読み取る、常人を遥かに超えたきわめて鋭い感性の持ち主だったと考えています。と同時にすべてを捨てきって俳諧一筋に人生をかける姿勢がそのまま禅の実践だったからだと考えています。

 私も、保育は、俳句と同様に人に対する深い造詣と、人生に対する真摯な探究、そして広い視野が必要だと思っています。それは、単に書物からだけ学ぶことではなく、身の回りすべてから学ぶ感性と、好奇心と興味から学習するものだと思っています。それは、それまでの芭蕉のように野心があり、才気におぼれていては、決して不易は見つからないのです。自己を深め、自らの変革を遂げるEQ力がなければならないのです。〟

館内には旅の際に着ていた服などが展示されていましたが、今の時代では考えられないような、簡素で、質素なものです。その姿で旅を続け、一つの道を極めていった人間であることを知ると、とても圧倒されるような思いになります。

大変勉強になりました。

大変勉強になりました。

 さて、目指すは次なる目的地、富岡八幡宮へ。

横断歩道があるとついやりたくなってしまいます。

(笑)

(笑)

 

西村先生ありがとう!

西村先生ありがとう!

 

富岡八幡宮に到着です。

富岡八幡宮に到着です。

 

記念に一枚!

記念に一枚!

富岡八幡宮のHPに、〝翁(伊能忠敬)は深川黒江町(現・門前仲町1丁目)に住み、測量旅行出発にあたっては必ず当宮を参拝していたことから縁りの地であるこの八幡宮に銅像が建てられました。〟とあり、納得。勉強になります。

歴代の相撲取りの手形の像もありました。

歴代のお相撲さんの手形の像もありました。

 

この手は…

この手は…

 

そう藤森先生です。

そう藤森先生です。

 お相撲さんの手と藤森先生の手の大きさ、あんまり変わりませんね(笑)

お参りをして、おみくじを引いて帰りました。

お参りをして、おみくじを引いて帰りました。

そして、しばし休憩ということで駅近くのカフェへ。偶然見つけたにも関わらず、席は貸切状態で、しかもとてもおしゃれで綺麗なカフェでした。藤森先生と歩くとこういう奇跡がしょっちゅう起きます。

加藤はここで失礼させていただきました。

この後は月島でもんじゃを食べられたそうです♪

この後は月島でもんじゃを食べられたそうです♪

 

あれ?柿崎先生!(笑)

あれ?柿崎先生!(笑)

ここからの参加の柿崎先生。好物の酎ハイを片手に最高の笑顔ですね。

こんな感じでこの日のブラヘイジはお開きとなったのでした。

楽しさの中に学びがあります。

そして、ただ歩く中にも得る様々なインスピレーションとの出会い。

そして、何より運動になるんです。

身も心も喜ぶブラヘイジ。

多くの方々と一緒に行ける日を楽しみにしています。

(報告者 加藤恭平)

フワフワ浮いてる あの雲に乗れるくらい 頭やわらかくなります♪ EPISODE 2

深川江戸資料館に到着しました。

〝江戸時代へタイムスリップ〟

〝江戸時代へタイムスリップ〟

 

期待が高まりますね。

 

この方も、

この方も、

 

この方も、

この方も、

 

ここ深川市に縁のある方ということで、とても感心してしまいました。

この方々も、あさりを食べたのでしょうか。何だか感慨深い気持ちになります。

さて中へ。

当時の八百屋さんが再現されていました。

当時の八百屋さんが再現されていました。

すごいクオリティです。

店先に座る塾頭(この表情、笑)

店先に座る塾頭(この表情、笑)

 

隣のお米屋さんでは、こんな体験コーナーも。

隣のお米屋さんでは、こんな体験コーナーも。

励まされていますね(笑)

そのお店の名前や、例えば誰のお家なのかといったことがわかるように、このように障子に直接書くのですね。

そのお店の名前や、例えば誰のお家なのかといったことがわかるように、このように障子に直接書くのですね。

 

中に設置されてあるものも、本物そのもののようです。興味津々ですね。

中に設置されてあるものも、本物そのもののようです。興味津々ですね。

 

 よ!大将(?笑)!

よ!大将(?笑)!

 

と思ったらお客さん!

と思ったらお客さん!

どっちも似合いますね(笑)

とてもリアルなサンプルです。

とてもリアルなサンプルです。

 

夕涼み会などで使えそうな雰囲気です。

夕涼み会などで参考にできそうな雰囲気です。

 

このように売られていたのですね。

このように売られていたのですね。

 

こちらはお蕎麦屋さんです。

こちらはお蕎麦屋さんです。

 

中はこんな風になっています。

中はこんな風になっています。

 

 あ(笑)

あ(笑)

なのでさっきの写真は、よく見ると肩が触れていません(笑)

時折、館内全体が暗くなり、雨の音がしたり、雷が鳴ったりと、雰囲気がガラリと変わる工夫がなされています。

また、資料展示室や、映像による解説のブースもあり、十分に来た人を満足させる工夫が施されていました。

春の江戸はこのような雰囲気だったのでしょうね。

春の江戸はこのような雰囲気だったのでしょうね。

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2014年11月9日『屋台』の中でこう書かれています。

〝現在も外食をすることが多いですが、江戸時代の屋台での食事は、一種の外食でした。しかし、私の子どもの頃の屋台といえば、銭湯の出入り口のわきで商売をしていたおでんの屋台でした。銭湯帰りに鍋を持っていっておでんを買って、家で食べました。おでんは、今ではコンビニで売っていますが、当時は、なぜか屋台でしか売っていませんでした。同じように、江戸時代は、てんぷらは屋台でしか売っていませんでした。それは、幕府は、てんぷらを家で揚げることを固く禁じていたからです。それは、江戸の町はたびたび大火に見舞われたため、火災の発生を恐れたからです。ですから、自宅でてんぷらの商いをする場合でも、てんぷらを揚げるのは屋外でなければならなかったのです。

屋台でしか売っていないてんぷらは、庶民のものでした。町民や丁稚などが食べていたようで、武士が食べる時には、手ぬぐいなどで顔を隠して食べる姿が描かれています。屋台での食事は、日本料理の一端を担っていたことは確かです。しかし、当時の屋台といっても、商品を並べる台の上に簡単な屋根を付けたもので、現在のように車は付いていたわけではなく、移動はしませんでした。移動するときは、たたんだのです。どうも、お祭りの時に並ぶ夜店のような雰囲気でしょうか。それか、博多の中州ラーメン屋台のような感じかもしれません。

以前にも紹介した「守貞漫稿」にはこう書かれてあります。「屋台は据えたままで不要のときには他へ移動する。鮓とてんぷらを売る屋台が多い。その他の屋台もあるが、みな食べ物の屋台だけである。酒肴を売る屋台、菓子や餡餅を売る屋台などもあるが、鮓とてんぷらを売る屋台は夜間人の往来の多いところでは、1町に3~4か所ある。」

ここに書かれてあるように、屋台で売られていたのは、すしと天ぷらが中心でしたが、他には、煮しめ、ウナギのかば焼き、麦飯、おでん、餡かけ、焼き団子、焼き芋、ぼた餅、はじけ豆、ゆで卵、大福、水菓子、麦湯、そば、するめなどがあったようです。この中に、ずいぶんと今でも屋台で売られているものがありますね。また、地域おこしの中に屋台村というのがありますが、屋台というと、庶民のたまり場というイメージが今でもあるのでしょぅ。〟

このようなブログを読んで自然、予習をさせていただいているからでしょうか、何となくスッと頭の中に入ってくるような、初めましてではなく、「なるほどなぁ」と頷きながら見て歩けるのは、やはり藤森先生のお陰です。

深川江戸博物館。大変見応えがありました。

さぁ次の目的地へ。すると、山下先生ご夫妻のご子息がベビーカーの上でスヤスヤと眠ってしまいました。なんとも可愛いですね。ここで先生方は家路へ。

最後に、江戸区芭蕉記念館を訪れました。次回の報告で最後になりそうです。

(報告者 加藤恭平)

 

フワフワ浮いてる あの雲に乗れるくらい 頭やわらかくなります♪ EPISODE 1

4月2日(土)、今年度初の藤森先生主催〝ブラヘイジ〟が開催されました。

とても楽しかったので、写真と合わせて、この日のことを簡単に報告してみたいと思います。

この日の参加者です。夜の部(?笑)に柿崎先生が加わります。

この日の参加者です。夜の部(?笑)に柿崎先生が加わります。

先ずは清澄庭園へ。都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線〝清澄白河駅〟から歩いて3分程のところにありました。

道中も藤森先生から〝半蔵門線〟の名前の由来を聞いたり、ちょっとした会話の中にとても知恵が含まれていて、聞いていてとても楽しいです♪

その中でも床屋の話題になった時が印象的でした。

藤森先生は八王子に住まれていた際によく行く床屋があったそうです。そこの床屋の人は、藤森先生に配慮してのことなのか全く話しかけてこない(笑)会話のない中、淡々と髪を切られていく藤森先生。雑誌を読んだり、逆にこちらから話しかけてみたりとなりそうなものですが、藤森先生は淡々と髪を切っていくその人を見ていることが大好きだったようです。

 

「人が何か夢中になったり、一生懸命やっていることを見守ることがもともと大好きなんだよね。」

と仰っていました。何だか、とても胸に響くものがありました。

庭園の中で一枚!

庭園の中で一枚!

きれいな園内です。〝伝統〟をテーマに取り組んできたこともあり、このような景色、景観にとても心が癒されるようになりました。

とても広々としています。

とても広々としています。

 

まるで絵か何かのようですが、生きています。

まるで絵か何かのようですが、生きています。

 

スカイツツリーと園内の塔をセットで見られるスポットも!

スカイツツリーと園内の塔をセットで見られるスポットも!

まさに〝歴史が交差する場所〟ですね。

歩きながらちょっとしたところで座って休憩をしたりします。そのちょっとした時に藤森先生がよくお菓子を下さったり飴を下さったりするのですが、それがまた何とも美味しい!いつも本当にご馳走さまです。

若林先生はスタンプを押していました。

若林先生はスタンプを押していました。

旅の記念ですね♪

外国のお客様も多く見られていて、とても日本の景観を知る上で貴重な場所であることを感じました。

庭園を出て、ブラリお土産屋さんへ。

庭園を出まして、ブラリお土産屋さんへ。

雰囲気のあるお土産屋さんですね。ここで美味しそうなふりかけや炊き込みご飯の具などをそれぞれに購入♪お家に帰ってからの楽しみが増えました。

時間は12時をそろそろ回る頃。お腹も空いてきました。

本日の昼食はあさりたっぷり〝深川飯〟♪

本日の昼食はあさりたっぷり〝深川飯〟♪

この辺りは海が近いので昔からあさりが盛んに食べられていて地元の名物になっています。食べても食べてもあさりが出てくる、こんなに満足する程にあさりを食べたのは初めてでした♪あさりから出た出汁がご飯に染み込み、たまらない味に♪

いつか皆さんで食べに行きたいですね。

こんな所で午前の部は終了。次に目指すは〝深川江戸資料館〟です♪

11年目に入られました藤森先生が毎日欠かさず更新されています『臥竜塾』ブログ2012年6月12日『テーマのヒント』の中でこう書かれています。

〝私の子どもが小さかったころは、よく家族で地域のウォークラリーに参加していました。保育という仕事は、そんなことが、仕事のうちだということができる職業であることに感謝しています。

しかし、いろいろな体験をすることが大切であるといっても、そこから感じ取る感性がなければなりません。何気なく見過ごしていることでも、そこにはヒントがたくさんあるのです。私は、職員と時間があるときには「ブラヘイジ」という、地域を歩く会を持ちますが、ただ見学して歩くのではなく、そこに保育のヒントがたくさんあり、それをレクチャーするという意図もあるのです。店のディスプレーを見て、「これは園の装飾に使えるね!」、しゃれたグッズの店に行くと、「これをあそこに置くといいかもね!」、ドイツに行ったときにも、園の見学だけでなく、店を見て歩くときにも、道を歩くときにも何かヒントがないかを探します。たとえば、ビアホールに入ったら、ビールの原料のホップが梁からぶら下がり、壁にはビールをかたどったリースがかけられています。

こんな装飾を見ると、園での装飾の参考になります。それは、職業的「性」ではなく、職業的「楽しみ」なのです。〟

保育という仕事が何とも楽しい仕事であることを改めて感じます♪

それでは次回、続編にて午後の部の様子をお伝えします。

(報告者 加藤恭平)