日本科学未来館

この前の休みに、日本科学未来館に行ってきました。

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来年度の塾セミナーの内容が「もじ・かず・かがく」になり、私はその中の「かがく」を担当することになりました。また、たまに子どもたちと簡単な科学実験をしていることもあり、何かのヒントがあればいいなと思いや、久々に行って見たくなったということもあり、科学未来館を訪れました。

まず、「地球とつながる」というテーマの展示スペースに入っていきます。
「地球とつながる」ことの説明として日本科学未来館のホームページにはこのように書かれてあります。

「私たち地球について、どれほどのことを知っているでしょう?最先端の技術とデータを使って、地球上のあらゆる生命と環境と自分とのつながりを感じ、理解するのがこのゾーンです。地球の生態系のなかの様々な生命のつながりや、地球46億年の歴史とともに育まれてきた私たち人間と地球とのつながりなど、地球規模の大きなつながりのなかに人間の存在や自分自身を位置づけてみましょう」とあります。これは後で紹介しようと思っていることにつながってくるような内容でした。新宿せいがの理念の「共生と貢献」にもつながってくるように思いました。地球と自分とのつながりを感じることができれば、周囲の環境とどう向き合っていけばいいのかということを考えるきっかけになるのかもしれません。

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「ジオ・コスモス」とアシモ

そして、その展示場に入ってまず目に飛び込んでくるのが、この大きな「ジオ・コスモス」です。このジオ・コスモスは日本科学未来館の館長でもあり、宇宙飛行士でもある毛利衛さんの「宇宙から見た輝く地球の姿を現在の地球を、多くの人と共有したい」という思いから生まれた、ものだそうです。とても迫力がありますよね。このジオ・コスモスに写っている雲の写真は今現在のものではないようですが、ある日の実際の雲の動きを記録したものになっているそうです。なんだかずっと見ていられるようなそんな迫力と魅力があります。

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ノーベル賞受賞者たちからの問い

また、このような展示もありました。
「ノーベル賞受賞者たちからの問い」というもので、日本未来科学館に訪れたノーベル賞受賞者に向けて「いつまでも考え続けてほしい問いをひとつ、来館者に向けて投げかけてください」という未来館からの依頼にこたえた展示になっているそうです。いくつかそのメッセージの中で心に残ったものがあったので紹介します。

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「不思議に思う心を忘れていませんか?」梶田隆章

「なぜと問うのはなぜだろう?不思議に思う心を育もう!」白川英樹

「いつまでも好奇心を持ち続けるにはどうしたらいいのかな?」田中耕一

「遊び心から生まれる科学へ 好奇心から生まれる知識へ」ペーター・グリューンベルク

塾長は不思議に思う心の大切さをよくお話しされます。いろいろなことを不思議に思うこと、そして、不思議に思うからこそ、もっと知りたいと思い、それは好奇心にもなり、子どもたちはどんどん世界を広げていきます。塾長はそれこそが学問であり、本当の学びであるということを言われます。子どもたちに何か知識を教えることではなく、私たちはこのような不思議に思う心、知りたいと思う心、好奇心、探究心を子どもたちが持てるような環境を用意していかなければなりません。ノーベル賞受賞者の方たちの言葉からもそのことを感じました。
もちろん、皆さんしっかり勉強をされてきた方達だと思うのですが、ただ単純に勉強ができるということではなく、私が感じたのはすごく好奇心の強い人たちなんだろうなということでした。だからこそ、好奇心の大切さ、不思議と思う心の大切さを語っておられるのかもしれません。そんなことを思った時に、同じくらい不思議に思う心を持ち、好奇心の強い方が私の身近におられます。
それは、やはり塾長です。例えばですが、塾長は何十年にわたって出張をされることで、全国各地を回っておられます。なので、行ったことのある場所もかなり多いはずです。私も講演と講演の間に塾長にその土地の有名な場所に連れて行ったもうことがあるのですが、もちろん、私は初めて行く場所なのですが、塾長にとってはもう何度も訪れたことのある場所であることが多いです。塾長曰く、「助手が変わるたびに来ているね」と言われます。去年行ったという場所もあります笑
しかし、それでも塾長はその場所で何かしらの発見をされますし、その場所を楽しんでおられます。「見たことあるから」で終わらないのは、塾長にとても強い好奇心があるからではないでしょうか。
「科学」と聞くと難しいものを想像する方も多いと思います。私もそうだとばかり思っていました。難しい実験をしなければいけない、難しい理屈を理解しなければいけないと思ってしまいますが、保育での「かがく」はそうではなく、「不思議と思う心」が大切になってくるように思えるようになりました。何度もこの話はしていると思いますが、塾長に科学について相談した時に「先生が不思議だと思うことをやればいいんだよ」と言われ、すっとしたのを覚えています。改めて、子どもたちへの「かがく」とは、そういうものでいいんだと思える機会になりました。

また、その中の展示にオバマ大統領の言葉もありました。

「みなさんは子どもたちに、さらにその後に続く人たちに、より良い世界を引き継ぐために何をしますか?我々はできる限りのことをして、子どもたちに創造性、クリティカルシンキング、好奇心、そして思いやりを教えなければなりません。しっかりとした基盤を築くことで、彼らが私たちを牽引してくれると信じています」

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この言葉を読んで、オバマ元大統領は本当に素晴らしい人だったのだなと感じました。
このオバマ元大統領の言葉が次の展示の紹介へと繋がっていきます。
それは「未来逆算思考」という考えによる展示なのですが、これがとても考えさせられるものでした。
言葉としては少し分かりにくいかもしれませんが、最近、塾長の話の中でもよくある自制心、我慢する力、先を見通す力、欲求をコントロールする力につながっているような展示で私はテンションが上がってしまいました。
ここまでで、思っていたより長い報告になってしまったので、それは次の報告でさせていただこうと思います。

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「未来逆算思考」

報告者 森口達也

甲虫②

前回の報告からかなり経ってしまい、申し訳ありません。
カブトムシ実験の報告の続きです。
カブトムシが50円玉を何枚運べるのかという実験の後に、色紙を使った実験も試しにやってみました。大きめの箱に様々な色の折り紙を敷き詰めて実験道具は完成なのですが、内容としましてはこの中にカブトムシを入れてみて、どの色をカブトムシが好むのかを調べてみようというものです。
なんだかおもしろそうだったので、やってみようと思ったのですが、正直、カブトムシの好きな色は特にないんじゃないかなと思っていました。
しかし、実際にやってみると不思議なことが起こりました。
まず、オスのカブトムシを入れてみました。するとオスのカブトムシは緑色の折り紙のところへ。
「このカブトムシは緑が好きみたいだね」と子どもたちと話しながらも、次は別のオスのカブトムシを入れてみることに、すると、またも緑の折り紙のところへ行くではありませんか。
子どもも少し「あれ?」と思ったのか、次のオスのカブトムシを入れてみようということになりました。
そして、3匹目のオスのカブトムシを入れてみると、なんとカブトムシはまた緑の折り紙のところへ。
不思議ですね!こうなると大人も子どももテンションが上がってきます。
なんなら「また緑に行け!」くらいな念がこもっているような笑
するとある子から「メスのカブトムシはどうかな?」という声が。
私も確かにオスのカブトムシばかりだったなということにその時気がつきました。
そして、思わず、いいことに気がつく子がいるな〜と唸ってしまいました。
この発言から子どもたちは「それ、いいね」という感じで、さらに盛り上がっていきました。
少し前の藤森先生のブログで「科学の甲子園ジュニア」の話題が取り上げられた中で、コミュニケーション能力というチームプレイの大切が書かれてありました(詳しい内容は下記のURLをクリックしてみてください)。

https://goo.gl/36yEX2 2015年1月28日 科学好き)

https://goo.gl/wmXCMI 2015年1月29日 科学好きを作る環境)

まさにこの子どもたちの姿は集団だからこそ生まれた気づきだと感じました。
誰かの発言から、「そういう考えもあったのか」と刺激され、自分の見方も広がっていきますし、不思議をみんなで共有して、さらに本質へと迫れるように思いました。
乳幼児期に科学も集団の力がカギになるのかもしれませんね。
さて、メスのカブトムシはどうなったのかといいますと…なんと、また緑の折り紙のところへ行くではありませんか!これには私が一番驚きました笑
どうしてそんなことになったのでしょうか?本当にカブトムシに好きな色があるのかもしれません。
もしかすると偶然でもあるのかもしれません。ですが、そんな不思議な体験をこうやってみたらどうだろうと子どもたちと楽しみながらやっていくことが大切なのかなと改めて感じました。
報告者 森口達也

科学実験

今回の年間講座のテーマは「科学実験」ということで、参加者の皆さんと子どもたちと楽しめる科学実験を楽しみました。
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まずは、保育の中の「科学」について皆さんと共有し、考えることからはじまりました。
科学というと「なんだか難しそう」と思ってしまいますが、実はそれは科学に対する固定観念で科学は日々の生活の中、自然の中にあふれているものということを皆さんで共有しました。
塾長も科学は「知る」という言葉が語源であること、子どもは何でも知りたがる、つまり子どもにとっての科学は知るという人間本来の能力を育んでいることになると言われています。
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私も以前、科学の環境を用意したり、体験を子どもたちと行う際に、科学を難しく考えてしまっていました。しかし、そんな時に塾長から「先生が不思議だと思ったことを子どもと一緒に体験することがまずは大切」ということを言っていただき、とても楽に科学と向き合えるようになったことを覚えています。保育者の役割にもつながっていくことだと思うのですが、「不思議を楽しむこと」「不思議だと思えること」は保育者にとって大切な資質になりますね。
また、保育者の役割として重要な4つの役割を考えました。
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「科学体験」における保育者の役割ということでしたが、これは日々の保育の中での保育者の役割にも当てはまることだなと思わされました。
そして、次にいよいよ実験に移っていきました。
今回は
①ペットボトルレンズ
②ティッシュペーパーとトイレットペーパー実験
③コーヒーフィルター実験
④油とインク実験
⑤骨伝導実験
の5つの実験を行いました。
まずはペットボトル実験です。これはペットボトルに水をいっぱい入れて準備は完了です。
実験の内容もシンプルで、このペットボトルを目に近づけるだけです!そうすると…..目の部分が大きくなって、なんとも面白い顔に仕上がります笑
自分の顔はなかなか見ることができないので、友達同士でやってみると盛り上がるかもしれません。
また、ペットボトル越しに景色を見ると景色が反対になっているのを発見した先生もおられました。まさにその発見、姿ことが科学する心ですね!
次は「ティッシュペーパーとトイレットペーパー実験」です。
これは、まず2つの透明なコップのそれぞれに水を入れます。その一つにティッシュペーパーを適量入れ、もう片方にはトイレットペーパーを適量入れ、割り箸でかき混ぜるとどうなるのかという実験です。
頭ではどうなのか想像がつくのですが、実際にやってみるとほぐれかたの違いがここまではっきりするのかと驚くのではないかと思います。もちろん、結果はトイレットペーパーの方をかき混ぜると、ペーパーはバラバラになりますが、ティッシュペーパーの方はほぐれず割り箸にまとわりついてしまいます。これは繊維の結合の違いから起こるらしいのですが、そんなことは二の次ですね笑
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ちょっと空いた時間にこんな遊び心も。

ここで、おもしろい展開になったのですが、ある先生が大きなペットボトルに丸々トイレットペーパー一つ分の紙が入るのかを試してみたい!ということになり、同じ机の皆さんとも盛り上がり、挑戦してみることになりました。
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K先生の好奇心がその場の皆さんを盛り上げていきました!

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たくさん入ってます笑

この姿がとても印象的でした。「こうやったらどうなるんだろう?」という好奇心が周りの人にも伝わり、活動がさらに展開していくというのはまさに科学体験だなと感じました。かつて塾長のブログで科学について取り上げられていた時に、科学のコンテストで優勝した高校生集団の話があったという記憶があります。そのブログでは、科学はチームプレイであるということが取り上げられていました。科学というと一見、一人で行うものというイメージがありますが、そうではないということを知りましたし、今回の実験で、そのことを身を持って感じました。
次はコーヒーフィルター実験です。これは水性ペンでコーヒーフィルターに絵を描きます。その絵に、スポイトで水を垂らすと水性ペンのインクがにじんで様々な模様になるという実験です。ここでちょっとしたアクシデントが、何種類か水性ペンを用意したのですが、うまく色がにじまないペンがありました。やけに紫だけがにじむな〜…あ〜事前に確認をしておくんだった…と思ったのですが、これもまた科学!にじまないものと、にじむものがあるのはどうしてなのだろうと考えることができますね笑
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強引かもしれませんが、失敗も考え方一つで「不思議に!」変わるのかもしれません(しかし、準備、チェックはちゃんとしたほうがいいですね)。そんな実験をしていく中で、さすが参加者の皆さん、さらに実験を発展させていました。コーヒーフィルターに先ほど使ったティッシュを入れて、水をこして遊んでいる方がおられました。このような好奇心もまた科学ですね!
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補足ですが、実はこの実験を若林先生がドイツで体験されています。ドイツでは、コーヒーフィルターに色々なメーカーの黒色の水性ペンを塗り、それぞれの黒色に水滴を落としてみたそうです。そうすると、メーカーによって黒の作り方が異なるそうで、様々な色がそこからにじみでてくるそうです!今回はその実験はできなかったのですが、是非やってみたいですね!
次は「油とインク実験」です。これは、まず透明なコップに水を入れます。そして、そこに油を入れます。そうすると水と油が分離し、二層の層ができます。これだけでもかなり不思議なのですが、そこにインクを一滴たらすとさらに不思議なことが起こります。油の層に垂らされたインクは丸い形になり、しばらく油の層でとどまります。しかし、ここでじっくり待ってその様子を見ておくと…丸くなったインクが水の層に落ちる時がやってきます。そうなると先ほどまで丸くなっていたインクは水の層の中で広がっていきます。これがなんとも美しいのです!水の層にインクが落ちた途端、「おお〜」と歓声が上がります。また、面白いのが、なかなかインクが落ちない方がいたり、なんらなずっとインクが落ちずに油の層でとどまっている方がおられました。どれも同じでないというのがまた不思議ですね。
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インクが水に溶けて、油の粒が細かく浮いたこの光景を見て、「宇宙みたい」という声が。

ちなみにドイツではこの実験は「待つ力」にもつながると解説されていたそうです。塾長も待つことは大切だか、待った先に楽しみがあることが大切であるということを言われますが、まさにそのことにつながりますね。
さて、最後の実験です。最後は「骨伝導実験」です。この実験はオルゴールを使います。どうするのかと言いますと、オルゴールを鳴らし、歯で割り箸をくわえます。歯でくわえるというのがポイントです。そして、その割り箸の先をオルゴールにつけます。この時、両耳を両手でしっかり塞ぎます。そうすると…なんと頭の中でオルゴールのメロディーが聞こえてくるのです!何を言っているのかよく分からないかもしれませんが、頭の中でメロディーが鳴るのです笑
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割り箸二本で試しておられる先生も!

これは耳からではなく、割り箸から歯へと音の振動が伝わり、その振動が頭蓋骨まで伝わり、音が聞こえるからだそうです。実際にこれを体験した皆さんからは驚きの声が上がっていました。この驚きは体験してみないとわからないので、ぜひ皆さんもやってみてください!使ったオルゴールは一人一個ずつ持ちかえっていただきました!
このような感じで、実験は終了しました。短い時間ではありましたが、科学を楽しむことを改めて感じましたし、一人ではなく、みんなで不思議を共有する楽しさも感じることができました。そして、言われたことだけではなく、あれこれと好奇心の赴くままに様々な方法で実験を楽しむ皆さんの姿が印象的でした。その好奇心は保育者としてとても大切なことであると常々塾長も言われております。また、子どもも同じように、あれこれと試してみたくなる存在です。大人にとって「それは違うのにな〜」と思うこともあるかもしれません。しかし、そんな子どもの好奇心に寛容になることも大切なことだなと思わされました。
 (報告者 森口達也)

甲虫①

夕方に吹く風もだいぶ秋らしくなってきましたが、それでもまだ夏は、いや暑さは終わらないかなという感じですね。
そんな中、新宿せいが保育園にも夏の風物詩であるカブトムシやクワガタムシが飼育されています。
今回はそんなカブトムシに関する報告です。

カブトムシやクワガタムシは子どもたちには人気の昆虫ですね。ですので、やっぱり触ってみたくなりますし、カブトムシ同士を向き合わせて戦わせてみたくなります。私も子どもの頃にそういったことはよくやりました。しかし、どうも子どもたちのカブトムシへの関わり方がカブトムシを「おもちゃ」のように扱っているような姿がよく見られるようになったそうです。カブトムシも昆虫界では王者かもしれませんが、何度も触られたり、時には乱暴にされてしまうことで、やはりストレスもかかるので、弱ってしまいます。そんな子どもたちの様子を見ていた先生から「どうしたらいいのか」と塾長に相談がありました。
そこで塾長から「カブトムシをおもちゃとして見る」のではなく、様々な実験を通して、「観察対象として見る」ことができればいいのではないかということになり、実験を行ってみればいいのではないかということになりました。
ということもあり、早速、「カブトムシ実験」を子どもたちと行ってみました。

私が白衣を着て、実験のセッティングをしていると何かが始まると子どもたちも感じたようで、興味のある子達が集まってきました。子ども達が机を囲むくらい集まってくれたので、実験開始です。

まずは「カブトムシの引っぱる力を調べよう」ということで、糸をつけた小さな箱をカブトムシの角の部分にひっかけ、どれくらい重いものを運ぶことができるのか実験してみました。写真 2016-08-27 20 08 16

今回は重りに50円玉を使ってみることにしました。まずは50円玉1枚からスタートして、どんどん枚数を増やしていきます。50円玉の重りが入った箱を引っぱるカブトムシの姿に子どもたちからも自然と「すげー」という声が聞かれたり、「ガンバレー」と応援する声もありました。結果として一匹目のカブトムシは50円玉を5枚運ぶことができました。

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次は違うカブトムシで試してみることにしました。
結果としては、二匹目のカブトムシは50円玉を1枚しか運ぶことができませんでした。
そんなカブトムシを見て、子どもたちがあることに気がつきました。
まず、ある子が言ったのは「新聞紙の上だとツルツルするから(うまく運べない)じゃない?」ということでした。
そういった声があったので、厚紙の上やクリアファイルの上で実験してみることにしました。結果は同じではあったのですが、「こうじゃない?」「こうしてみたらいいんじゃない?」と試してみることそのことがまさに「科学する」ことですね。結果は関係ありませんね。

他に「なんだか動きが変」という声もあがりました。そうなのです。実はカブトムシの足のいくつかが短くなってしまっていたのです。カブトムシ同士の争いで失われたのかもしれません。または、もしかすると子ども達が触っている時にとれてしまったのかもしれません。その時に私は「本当だ。かわいそうだね。触りすぎちゃったからかな。優しく触ってあげてね」と声をかけました。
どんなことを子どもたちが思ったのかは分かりませんが、実験を通して、カブトムシをよく観察したことでカブトムシの変化に気づいていたことは間違いありませんね。

また、保育所保育指針の【情緒の安定】の内容に「一人一人の子どもの置かれている状態や発達過程などを的確に把握し、子どもの欲求を適切に満たしながら、応答的な触れ合いや言葉がけを行う」とあります。カブトムシを見ると触ってみたくなるというのは子どもにとって自然な欲求ですね。塾長はよく、「物を壊してしまう子には壊してもいいも物を用意すればいいのです」や「走り回っている子がいたらな、走ってもいい環境を用意すればいいのです」ということを言われます。私たち保育者の専門性は子どもたちの欲求を適切に満たせる環境を構成することでもあるのかもしれません。そんなことを改めて感じました。

もう一つ「ある実験」をしました。私自身も予想外の実験結果になり、おもしろかったのですが、少し長くなってしまったので次回、また報告させていただこうと思います!

(報告者 森口達也)

魔女の実験③

紫キャベツを使った実験は、もう一つありました。

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魔女はキッチンでおもむろに中華麺を炒め始めました。

そこに、先ほど細かく切った紫キャベツをいれて、一緒に炒めました。

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まぁ、紫色に麺が変わるのを見せたいのかな?

と思ったら、違いました!

しばらく麺と紫キャベツを炒めていると・・・

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ちょっと色が薄いですが緑色っぽくなったのです。

これも、どうやらリトマス試験紙と同じ原理だそうです。

どうやら中華麺には「かんすい」という添加物が含まれています。

この「かんすい」というのは中華麺やなどの製造に使われるアルカリ塩水溶液で小麦粉に混ぜることで柔らかさや弾力性をもたせる働きがあるようです。

そして紫キャベツに含まれる「アントシアニン」は中性です。

赤色のリトマス紙が青色に変化したらアルカリ性でしたね。

まとめると・・・

紫キャベツから出た「アントシアニン」の中性の色素が中華麺に含まれるアルカリ性「かんすい」により緑色(青色)になったというわけです。

そして、さらに緑色の麺にレモンをかけると緑色の麺からキレイなピンク色に変わります。

子ども達は中華麺の色が変わるのを興味深々に見ていると思いきや、

「先生、これ食べれるの!?」

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と、どうやら色の変化より食べることに興味を持っているようです(笑)

魔女は緑色の中華麺に少し味付けして子どもたちに少しづつ配って、

子ども達は嬉しそうに食べていました・・・。

かたや中華麺を食べることに興味を示していると思いきた、ある男子は・・・

ひたすらレモンに色が変わった水をスポイトでかけていました。

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さすがに集中力もきれたのかな?と思って子ども達の様子を見ていましたが。

どうやら今年の年長さんは例年に比べると少し雰囲気というか、良い意味で変わっているのです。

例えば、3月に年長さんが「お別れ散歩」に上野の国立科学博物館に毎年行きます。

そこには動物、魚、植物、恐竜・・・といった数多くの展示があり、一日かけて見るくらいの量の展示があります。

だいたいの子どもは恐竜の化石や動物の剥製に興味を示しますが・・・

「あ!ミカヅキモだ!!」

今年の年長さんは「藻」に関心を抱いているようです(笑)

あとは菌を調べることができるスペースではある男の子は

「溶連菌はあるかな?」と調べたり、研究肌の子どもが多くいます。

毎年同行している塾長も普段は興味を示さない場所に興味を示しているので驚いたようです。

卒園式でも卒園証書をもらったあとに将来の夢を発表するのですが、多くの男の子は

「科学者」「研究者」と答えていました。

毎年カラーが違う学年というのは本当に面白いです。

だからこそ「個性」というのをしっかり伸ばしてあげたいと思います。

(報告者 山下祐)

魔女の実験②

次の実験は紫キャベツを使った実験です。

魔女はキャベツを適当な大きさに切り、沸騰したお湯の中にキャベツを入れ、暫くすると紫キャベツの色素のせいか、鍋の中が紫色に変色しました。

まぁ、これは何となく分かりますね。

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魔女は変色した水をコップに入れて各テーブルに配りました。

その時点で子ども達は興味深々に変色した水を見ていました。

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中には匂いを嗅ぐ子もいれば、指につけて舐めてみたり、とてもいい表情でした。

そして用意したレモンを切り、同じように配り魔女は

「いま配ったレモンを絞って、コップの中に入れみて」

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といい、子ども達が言われた通りにやると・・・。

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写真のように、濃い紫色からキレイなピンク色に変色したのです!

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これには、子ども達、全員

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「変わったぁ!」

「きれい!」

と反応していました。もちろん私もビックリです。

なぜ色が変わるのか、また調べてみました・・・。

紫キャベツには「アントシアニン」という色素が含まれていて、同じ様な色のブルーベリーにも含まれているそうです。これは天然色素であり、赤ワインに含まれているポリフェノールの一種です。

ちなみにポリフェノールは紫外線や外敵から身(実)を守る為に植物が作り出した色素です。

このアントシアニンは中性なので紫色をしているわけです。

ここでも小学校の理科を思い出してください。リトマス試験紙ってありましたね。

赤色と青色の二種類の細長い紙で、液体の性質を調べる試験紙です。

赤色の試験紙が青色に変わるとアルカリ性で、青色の試験紙が赤色になると酸性。

でしたね!思い出しましたか?

ですので、コップに入った紫キャベツの色素が出た水をリトマス試験紙と考えて、

レモンはご存知のとおり酸性です。そのレモンを入れることで、中性から酸性に変わった事で、紫色からキレイなピンク色(赤色)になったというわけです。

もちろん子ども達は、そんな細かい内容は知らなくてもいいわけですが、

まずは「なぜだろう?」「不思議だな!」という感想を持つことが重要です。

おそらく、この実験も小学校でリトマス試験紙を使った実験をした時に、もしかしたら思い出すかもしれませんね。

私は、今回のブログを書くにあたってネットでまずは、紫キャベツの性質を調べ、次にリトマス試験紙のことを調べたり・・・個人的に勉強になりました(笑)

息子がもう少し大きくなったら自宅でやってみようと思います(報告者 山下祐)

 

魔女の実験①

新宿せいが保育園の「すいすい番」の話しです。

すいすい番に関してはご存知の方も多いと思いますが、一応、改めて簡単に説明をさせていただきます。

「すいすい」とは年長組の名前です。お昼寝の時間にクラス担任ではない、ほかのクラスの先生が年長さんと1時間ほど一緒に過ごします。活動内容は基本的に任された先生が自由に使っていいので、散歩に行く先生もいれば、製作をする先生もいます。ちなみに私は職員室チームは毎年クッキングを行っており、何回かこのブログで紹介させてもらっています。

さていつも通り食事スペースの掃除を終えると調理の先生が何やら食材を持ってきました。どうやらこの日の「すいすい番」の担当は調理の先生です。

お盆の上に写真のような食材がのっていました・・・。

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特に食材が統一されていないので、クッキングをする感じではないので、ちょっと見ることにしました。

担当の先生がやってきました。

第一声が・・・

「みんなも知っているように、先生は魔女です」

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どうやら魔女の設定です(笑)と言うのも彼女はハロウィンの時に仮装をするのですが、決まって魔女の格好をするので、子ども達は彼女の言葉に素直に受け入れていました。

そう言いながら大根、玉ねぎ、カブ、ジャガイモ、豆腐を包丁で適当な大きさに切り、そして食パン、ヨーグルト、白米を各テーブルに配りました。そして・・・

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「この魔法の液を配った野菜などにかけてみてください」

といい子ども達は順番にテーブルに置かれた食材に茶褐色の液をかけ始めました・・・。

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すると

こんな結果になりました。

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そのままの色もあれば、黒色になった物もありますね。

もう少し分かりやすく分類してみると・・・。

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おそらく理科が好きな人はすぐにピンとくるでしょうね。

私はもちろん分かりませんでした。

給食の時間に「3大栄養素表」を使って子ども達に今日の給食に使われている食材がどこに分類されるか、フェルトで作った食材を赤、黄、緑に分けてもらう活動をしていますが、そこに繋がります。

黒く変わった食パン、ジャガイモ、白米は黄色の分類で炭水化物です。

なぜ茶褐色の液体の色が変わったかというと、食パン、ジャガイモ、白米に含まれる「でんぷん」に反応し色が変化したのです。もっと詳しくいうと、写真では少し分かりにくかったかもしれませんが、青紫色に変化したのです。

そして液体の正体は「うがい薬」です。うがい薬にはポピドンヨードという、ヨウ素を含む複合体を含んでいるそうです。また、うがい薬は意外と濃度が濃いので、反応が本来は青紫ですが、濃いので写真のように黒になってしまうそうです。

私は1つのグループに入って一緒に実験をしていましたが、子ども達よりも興味深々になって見ていました。

言ってしまえば小学校で学ぶ内容なので難しいのかもしれませんが、「体験」という意味では非常にいい体験だったと思います。おそらく、子ども達が今後、小学校で似たような実験をしたときに、この日にことを思い出し、「調理の先生はこれを私たちに伝えたかったんだ・・・」と思い出してくれるのではないでしょうか・・・。

私はそんな風に子ども達に保育園の事を思い出して欲しいと思います・・・。

そして魔女による次の実験に移ります・・・。(報告者 山下祐)

 

板氷②

前回の報告には、じつはまだ続きがあるのです。

あの氷のあとに、また西村君が4階に行き、何やら作業を始めたのです。

そもそもあの氷の出所ですが、4階に私達が作業中だった、よく工事現場にあるセメントなどをこねるための大きな箱(トロ船と言うそうです)に水が溜まっており、それが凍って出来たのです。

そのトロ船にまた水を入れ始めました。

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「また作るの??」

「そうですよ、次は少し工夫して・・・」

どうやら次の板氷は只者ではないようです(笑)

何をするのか見ていると。

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そうなんです。トロ船に水を入れた後に花弁を散らしたのです。

「これで凍ったら綺麗ですよね!」

「確かに!これは綺麗な氷ができるかも!」

そして・・・次の日。

2人で楽しみに見に行くと

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少し花弁が偏ったけどもちゃんと固まってました!

それを前回同様、子ども達に見せに行きました。

子ども達の反応も上々!!興味深々に氷を見ていました。

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一回目の実践を活かして、二回目は工夫をして同じ物を子ども達に見せない・・・。

さすがですね!私は思いつきませんでした。

自然の力を借りて子ども達に科学への興味を引き出す。

まさに「共生と貢献」です。

自然という大きな力と人間の知恵を共に合わせて

子ども達に自然界へ興味を示し貢献する。

西村くん本人はどこまで理解しているのか分かりませんが(笑)

何よりも子ども達を楽しめせようという気持ちが自然と理念に向かっています。

本来、理念というのはそういうモノなのかもしれません。(報告者 山下祐)

真冬のかき氷

先日、ニュースでも流れましたが、東京に雪が降りました。 案の定、電車、飛行機などの交通網は大パニックになり、多くの人が大変な思いをした一日でした。職員も何人か電車の遅延で遅れる職員もいました。 私は息子を保育園に登園させる時に、抱っこかベビーカーか悩んだ結果、ベビーカーを選択しましたが、それが仇となり、とても大変な思いをしました…。

さて私の話はさておき…

保育園では何やら子どもたちがテーブルに置いてあるバケツを囲んで盛り上がっていました。 何か気になり覗いてみると…

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そうです!透明なコップを使って中に雪を入れて、

水で溶いた絵の具をシロップに見立て、各々好きな色を入れてかき氷を作っていました。

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違う色同士を混ぜることで色の変化や、色の作り方を子ども達は学んでいる気がします。

また欲張ってたくさんの色を入れると、かえって汚い色になってしまうとか・・・。

これは立派な科学遊びですね。

更に雪が大量にある、この時期にしかできない遊びです。

夏だと氷をたくさん作って・・・

かき氷機を使用して・・・

と、少し時間がかかるのと、すぐに溶けてしまいます。そして少し面倒です(笑)

ですがその日はバケツの中の雪が溶けても、また雪を足せばいいので、便利ですね!

そんな楽しい事を考えたのが塾生の本多先生だそうです。

さすがですね~。

私は雪国出身なので雪遊びというと外に出てそり遊びや雪だるま作り、雪合戦など

「雪で遊ぶ=外遊び」という発想しかなかったので、とても新鮮でした。

やはり現場の保育士の先生たちの発想はさすがです!(報告者 山下祐)

発展土産

土産には様々な「土産」があります。知人や縁者の家宅など訪問先を訪問する際に感謝を込めて持参する「手土産」。旅先で見聞きした物事や体験などを語って聞かせる「土産話」。そして、知人や縁者に配る目的で旅行先などで買い求めるその土地に因む品物(進物)のことをさす「御土産」。この「土産」文化を、「日本独特のものであるということはあまり知られていない」と語るのは、『おみやげと鉄道 名物で語る日本近代史』の著者、鈴木勇一郎氏です。『おみやげの英訳は「スーベニア」とされていますが、両者は似て非なるもの。スーベニアというのは本人のメモリアルのために買ってくるもので、欧米の駅で売られているのはキーホルダーや置物などの非食品が中心です。しかし、日本のおみやげは饅頭とか羊羹のようなお菓子、その土地の名産というような食べ物が多い。それも、自分で食べるのではなく人に配り歩くためのものでしょう。』とも語っています。

塾長はよく、どこかに出かけたらその地にある玩具や興味深い物、面白い物などを購入して園に持ってきてくれます。それらは、全て保育に活かすためのものであり、保育に潤いを持たせ、環境のさらなる発展を促すためのものです。土産について語っていた、鈴木氏の「人に配り歩くためのもの」という、自分のためだけではなく、周囲のことを想った行動・言葉のように、塾長は、出かけ先での土産話を人に配り、気になった物を通した環境の潤いや発展をも配っているようにも感じています。これは、土産が保育環境の発展を促すということで、「発展土産」という新しい土産の形でもあり、ひとつの保育の形であると思っています。

このような塾長の姿を真似して、私もよく出かけ先では気になった物を購入してみようと思うようになりました。先日、職場の仲間と「動きのカガク展」という企画展に行った際、関連グッズが売られているショップに面白い物がありました。

3D本

「任意の点P」

3D本

3D本

これは、眼鏡のような部分に目を当て、その先の微妙に異なる2つの絵(2D)を眺めると、立体(3D)に見えるという本です。「これ、わらす(3・4・5歳児クラス)の子たち、絶対楽しいよ!」と仲間の職員が言って満場一致し、この本を購入しました。現在、3・4・5歳児クラスでは、科学ゾーンの充実を図っていることが、環境を通して伝わってきていました。それを、他クラスの職員であっても、子どもたちの喜ぶ顔と環境の発展のために思考が向く部分に、クラスを越えたチーム保育を感じました。来週、子どもたちにお披露目するのが楽しみです。

また、別の日の出かけ先では、こんな物も見つけました。

フォトスタンド

フォトスタンド

これは、一応「フォトスタンド」という名目ではありますが、様々な使い方ができると思ったのです。まず、素材が木なので、非常に軽いです。また、職員が紙に描いた絵をハサミで切って、溝に差し込み立たせながら物語を進めることもできると思いますし、子どもが日常で描いた絵を簡単に展示出来るものにすることもできると思います。そして、子どもが描いた絵を自分で切って差し込みながら、自作の物語を演じるかもしれません。パネルシアターとペープサートの間とでもいいますか、その場の状況に対応できる大きさと用途と柔軟性がある気がしました。

このように、出かけ先にある「保育の形」は、日常の保育を発展させる重要な視点であり、保育の質を深めてくれる時間でもあることを学びました。(報告者 小松崎高司)