5月24日の塾〜長崎から熊本〜

5

5月24日の塾報告をさせていただきます。

まずは、5月18日に長崎県平戸市で行われた保護者講演会、5月19日〜20日に熊本県菊池市で行われた地域合同研修会の報告を、西村先生より行っていただきました。

18日の保護者講演会は平日の夜だったにも関わらず多くの方の参加があり、評判もよかったそうです。

この日の塾の写真を撮っていなかったので、先日の親子遠足の写真をアップいたします。

その講演会では、藤森先生ももちろん講演されたのですが、もうひと方、渡辺さんという新宿せいが子ども園の元保護者の方も講演されました。

というのも、渡辺さんは新宿せいが子ども園の元保護者であり、保育園を考える親の会の会長さんでもあり、横浜市の保育園選定委員でもあるということで、今回、藤森先生と一緒に保護者講演会をお願いされたそうです。

このあたりの企画は、西村先生らしいですね!

渡辺さんからは、

「いろいろな保育園を見てきて、見守る保育の良さが分かっている」

「みのりこども園の学童を見た時に、せいがと同じようなにおいがした」

という言葉があり、西村先生も大変喜ばれていました。

西村先生から、「渡辺さんの言葉からは、せいが愛が溢れたいた」という言葉もありました。

ぜひ、私もお話を聞いてみたくなりました。

また、みのりこども園の保護者の方に、様々な園にいき、やっとみのりこども園という理想の園に出会えたという方がおられ、講演会を聞いて、「ここ(みのりさん)にきてよかったと確信した。せいが愛と、みのり愛が重なった」ということを言われたそうです。

とても嬉しい言葉ですね。

少し話はそれてしまいますが、日々の生活の中でも、ついつい言葉にするということが恥ずかしかったり、言わなくても分かっているだろうと思い、具体的に言葉にしないということも多々あるのではないでしょうか。

私はこのような話を聞いて、そして、報告を書きながら、やはり「言葉にする」ことの大切さを改めて感じさせられました。なるべく、感謝の気持ちなんかは恥ずかしがらずに言葉にしていきたいなと思います。

さて、話は、西村先生のご実家であるお寺で実践している「3つの整う」の紹介がありました。

その3つとは、

サウナで体を整える

座禅で心を整える

腸活で腸を整える

ということのようです!

それぞれ、サウナは西村先生、

座禅はお父様

腸はお母様が担当され、

これらがお寺で体験できるようにしていきたいと計画されているようです。

とてもおもしろそうな体験ですね。

少し話は変わりますが、先日、わたしの大好きな養老孟司先生の本を読んでいた時に、このような言葉がありました。

『人生の意味なんて「わからない」ほうがいいので、わからないと気がすまないというのは、気がすまないだけのことで、それなら気を散らせばいい。私は気を散らすために、虫捕りをはじめとして、いろいろなことをする。』

読み始めて、しょっぱなからこの言葉にやられてしまいました。

私はいろいろとぐずぐず悩むタイプなので、気を散らす方法をもっと見つけたいと思います。

そんな話を西村先生にしたら、「まさに禅の考え方かもね」という話になり、なるほど!となった次第です。

話がそれてしまいました!

また、こぼれ話ですが、藤森先生と、渡辺さんの長崎行きの飛行機ですが、同じ時間の飛行機をそれぞれが予約されていたそうで、座席は完全に藤森先生と、渡辺さんがご自身で決められたそうです。ですので、互いにどこに座るか知る由もなかったのですが、なんと、お二人とも偶然に隣同士になったそうです!

そんなことってあるんですね!

なので、長崎空港に着く頃にはしっかり打ち合わせは完了していたそうです。

さて、次の日は熊本県の菊池市において、地域の3園さんが主催する研修会が開催されました。

藤森先生の話の中で、「見守る」の基本である、「見ること」、「守ること」はどういうことなのかという話があったそうです。

このことですが、私自身、改めてしっかりもう一度自分の中で頭に入れておきたいことだなと思いました。

そして、頭に入れるだけではなく、言葉にしたり、何かを伝える時には、改めてこの見守るの意味を口にしていきたいと思います。

ついつい、当たり前すぎて忘れてしまっていた部分ですが、やはり見るとは、守るとは、ということが何よりも大切な部分であり、そのことが、まさに「子どもの最善の利益」を実現することですね。

このことをもっとしっかり理解したくなりましたし、しっかり言葉にしていきたいなと思いました。

今週も、とてもありがたい時間でした。

報告者 森口達也

保育者の休憩について(5月10日の塾報告)

こんにちは。

塾生の小林です。
5月は雨の日が続くこともありましたが、流石は「薫風の候」という感じで
気温や湿度がちょうど良い日が多かったですね!

さて5月10日に実施された塾で話されたことについて報告させて頂きます
(いつも塾の様子を写真に撮ってアップしようと思っているのですが、今回も忘れました……)。

この日もいろいろなことについて話し合いましたが
私が最も印象に残った議題は「保育者の休憩」についてのお話です。

きっかけは藤森先生の
「子ども達と一緒にご飯を食べるのは楽しい。一人で食べる方がよいという保育者がいるのは信じられない」
といった旨のお話から始まりました。

保育者の昼食の摂り方や休憩の在り方などは、園によって様々であると思います。
当園では基本的に、保育者は子どもの近くで一緒に給食を食べます(0歳児クラスは少々異なりますが)。
また休憩も別の部屋に行くということはなく、子ども達に近いところで休憩します。その時にクラスの職員同士でコミュニケーションをとったり、話し合ったりしています。
一方で、保育者は交代で子ども達とは別のところにおいて昼食を摂り、休憩も別部屋でとるという園もあると思います(おそらく当園のような形態の方が珍しいのではないかと思いますが)。

山下先生からは、それぞれの良さがあり考え方次第とされた上で、当園のやり方においては、「職員同士のコミュニケーションのとりやすい」という点が良いところではないかという旨のお話がありました。
つまり「交代で休憩をとる形であると、クラスの保育者が一緒に話し合う時間がまず取れない。もしそれをする場合は特別にミーティングの時間を設ける必要がある。が、当園の場合だとと休憩中に全員で話し合えるので時間的に効率が良い」といったご意見でした。

それに対してわらす担任の伊藤先生からは「その方が楽な部分がある。みんなでお茶を飲みながらミーティングするのが楽しい」というお話がありました。

さらにそこから山下先生より「会議のやり方をどのようにしていくかは、今後重要なのではないか」というお話へと展開されておりました。
藤森先生からは、職員室に大きなディスプレイを置いて、そこに会議の内容やスケジュール管理アプリの画面を表示させるのはどうかというご提案がありました。その画面は職員がそれぞれの携帯端末から見られたり、書き込めたりできる、というものです。小学校の職員室改革の取り組みにおいてそういった事例があるそうです。

今回の議論は休憩時間のことだけでなく、「ノンコンタクトタイム」について考える上で重要なことだと思いました。
ノンコンタクトタイムとは何かですが、下記に「マイナビ保育士」のサイトから引用させて頂きます。
“ノンコンタクトタイムとは、保育士・幼稚園教諭が、勤務時間内に子どもたちから離れる時間のことです。ノンコンタクトタイムを確保することにより、保育士が事務作業に集中できるほか、保育士同士で情報交換を行うことができます。”(https://hoiku.mynavi.jp/topic/2021/05/000694/ 2023年5月閲覧)

上記の引用においてはノンコンタクトタイムが事務作業だけでなく、保育士同士の情報交換の時間になることが書かれています。
これについては、クラス担任全員が一斉に子どもから離れる機会があるのならば、良いミーティングの機会となると思います。
が、当然ながらどうしても交代しながらにならざるをえない点において、保育士同士の情報交換などは限定的なものになるのではないでしょうか。
日常におけるちょっとした隙間時間や休憩時間などを使って、情報を共有したり、意見を議論したりする方法は、実は非常に効率的であり、また質も高いものにできるやり方なのではないかと今回の議論を通じて感じました。

休憩の取り方についても園によってその形は様々であり、一長一短の面があるものと考えます。またそれぞれ園の文化や歴史によるところが大きいと思います。
どのような休憩方法がベストなのかは中々難しい問題ですが、私個人としては当園のやり方が好きで、また性に合っていると感じています。
方法はそれぞれあると思いますが、保育者が毎日の保育を楽しく感じながら余裕を持って働けているかどうか、という点が結局大切なのではないかと思いました。

最後になりますがノンコンタクトタイムについて調べていたところ、
公益社団法人全国私立保育園連盟が作成したもので「ノンコンタクトタイム 調査報告書」という文書がありましたので紹介します。
2018年の調査と少し古いですが、ノンコンタクトタイムや保育士の働き方を考える上で参考になると思います。https://www.zenshihoren.or.jp/files/research-torikumi_7.pdf

以上になります。オブリガード!

(報告者 小林)

チャットGPT

5月17日の塾報告をさせてもらいます。
今回の塾はzoomでの開催でした。

森口先生が黒澤監督に見えてしまいます。

今回主に盛り上がった話題が題名にもあるように
「チャットGPT」です。

早速藤森先生が「担当制についてどう思うか?」
とチャットGPTに質問をし、その回答に感動したと始まりました。
何に感動したかと言いますと…

担当制にはメリットとデメリットがあります。
メリットは子ども一人一人を把握すのでそれに対しての対応は的確にできる可能性がある。
デメリットは子どもを自分で囲ってしまって色んな人の目とか色んな人との意見交換ができなくなる。
と書いてあった。
多くの教授などは愛着を軸に伝えてくるが、チャットGPTは一言も言っていなかったということ。チャットGPTはなんの資料を元に答えているかと考えるとやはり世界中の考え方ではないかと先生は推測しています。
そうすると担当制が愛着だというのは日本だけのことかもしれないだとわかったということです。世界の意見を言うため愛着というワードが出なかったのではないかと思うわけです。
チャットGPTのいうことは確かにそうであるように思いますね。

さらに面白い質問を塾生に小林氏がチャットGPTにしたそうです。
その内容は『保育士の将来性はあります?』という質問です。

『保育士の将来性は非常に高いと言えます。以下にその理由をいくつか挙げます。

1. 人口の増加と需要の拡大: 世界的に人口は増加しており、多くの地域で子供の数も増えています。これにより、保育の需要が高まっており、保育士の需要も増えています。

2. 働く親の増加: 近年、世帯の中で共働きが一般化しています。親が働きに出ることが多くなると、子供のケアや教育のニーズも増えます。そのため、保育施設や保育サービスへの需要が高まっています。

3. 教育の重視: 保護者は子供たちの教育に高い関心を持っており、早期教育の重要性を認識しています。こうした親の意識の高まりにより、保育士の需要が増えています。

4. 政府の支援: 多くの国や地域で、政府は保育施設や早期教育の整備を支援しています。これにより、保育士の需要が増え、保育士への求人が増えています。

5. 高齢化社会への対応: 高齢化社会においても、保育士の需要は依然として存在します。介護を必要とする高齢者の家族が保育サービスを利用し、介護と子育てを両立することが求められています。

これらの要因から、保育士の需要は将来にわたって持続すると予測されます。また、保育士の役割も重要であり、子供たちの成長と発達を支える貴重な存在です。したがって、保育士の将来性は明るいと言えるでしょう。』

このようにチャットGPTは答えています。

こう言われると少し自信を持って保育士という仕事に誇りをさらに持てるのではないかと思いますね。

藤森先生はチャットGPTについてこう続けます。

チャットGPTはフェイクが多いと言われていて、7割くらい嘘を書いているとよく言われているそうです。あれは信用するなとも言われているそうです。
見守る保育と言って見てるだけじゃないかとよく公立の先生に言われているが、チャットGPTでは子供たちを常に観察し、彼らの活動や遊びを遠くから見守りながら、必要に応じてサポートやガイダンスを提供します。とあり、どっちがフェイクかといえば公立の先生が言っている方がフェイクではないかと思うわけです。
どっちがフェイクとかどっちが嘘とかではなくどっちにだって嘘はあるんです。だから検索機能ではないので調べ物には向いてないと思う。
キーワードを入れ、それを文章化してくださいというのには向いていると思うとおっしゃっています。

確かにそうですね。こういった便利な機能が世の中に出回れは使わない手はないですし、使った方がより効率もよく時間の有効活用にも繋がるでしょうね。
ただやはり正しい使い方をすることが大事ですし、クリティカルシンキングを常に持ち、何が正しいのかを考えることも必要なのではないかと藤森先生の話を聞いてより学びが深くなる思いです。

報告者 本多悠里

現地開催!!

新年度、最初の現地での開催です。

最近の夕飯は以前からお世話になっている「en」さんのお弁当をみんなで注文してます。


とにかく美味しいのと、一番は安心して食べられる!というのが最大のポイントです。やはりコンビニのお弁当は何が入っているか分からないですし、スーパーやお弁当屋さんも結局のところ分かりません。

その点、enさんのお弁当は罪悪感なく食べられます!

ただ、これに関して、森口先生と話すのは

「一人暮らしだと気にしないかもね・・・」

ということです。もちろん個人差はありますが、私も一人暮らしだったらそこまで自分の健康や食事には気を遣っていないかもしれません・・・

さて新年度最初の話題は保育のICT化に関連したものです。

園児の出席管理などがメインかもしれませんが、もっと保育に特化したICTはないのか?!ということです。

要は子どもが使うアプリということです。

言ってしまえばゲームになりますが、もっと保育に特化したアプリゲーム。

例えば、どうしても今の子ども用のアプリは一人で遊ぶのがメインになっていますが、複数で遊べるようなアプリがあると良いのでは?ということです。

海外のボードゲームは仲間と協力してゴールを目指しますが、そのようなイメージのアプリです。

またオンライン化が進んでいる中で、遠く離れた人とそういったゲームができると面白いかもしれませんね。

そんなアプリの開発と塾生と会社でコラボできたらいいねーと話しました。

そんなアプリの話題から、最近急速に有名になった「チャットGTP」の話になりました。

すでにご存知の方も多いと思いますが、聞きたいことを入力すると瞬時に教えてくれるサービスです。

これに関しては今月のGTが発行しているGT広報紙に藤森先生が書かれた原稿に詳しく書いてありますが、

本当にすごい機能ですね。これには驚きました。

藤森先生が言うには、この機能によって文章を書く仕事が減るのではないか?ということです。

保育現場でいうと、書類です。

例えば「保育日誌を書いて」「保育月案を作成して」と入力すると簡単に作成することが可能になります。

もちろん漠然とした聞き方では内容が支離滅裂になってしまう可能性が高いので、細かい指示が必要になるかもしれませんが、それでも、それが可能になったら保育の仕事量はかなり激減できるかもしれません。

書類が苦手な方からすると夢のような話ですねw

マイケル・オズボーン氏の将来なくなってしまう職業についての話しは、知っていますね。

数年前、この話を聞いた時は衝撃を受けましたが、まだ漠然としていたので「そうなんだぁ」くらいしか思いませんでしたが、チャットGTPの出現で当時の話が現実的になってきたように感じます。

それと同時に思うのは、子ども達が将来、就職する頃にはどんな社会になっているのか、楽しみというより、少し不安があります。

我が子が幸せになれるだろうか・・・

だからこそ、乳幼児期の育ちが本当に大切ですね。

最近、新宿せいが子ども園にも見学者が続々と来ていただき、とても嬉しく思います。

それは少しずつコロナ前の日常に戻ってきている感じだからでしょう。

とはいえ、コロナがゼロになったわけではありませんので、引き続き、体調管理には気をつけて、楽しい日常を過ごせることを目標に日々を過ごしていきましょう。(報告 山下)

4月5日塾報告および藤森先生の保護者向け講演

4月5日(水)塾報告を中村からさせていただきます。今回の塾は完全オンラインでの開催となりました。

世間は野球の世界大会WBCで日本が優勝したということもあり、塾でもその話題になりました。TVのニュースや選手自身のSNSでもあったように日本代表チームの雰囲気はとてもよく、年齢の枠を超えて食事会などのコミュニケーションを大切にされていたとか。

藤森先生はそのことにも触れ、チームの雰囲気の良さも優勝への大きな要因だったのではないかとおっしゃっていました。

「それは保育にも通づる部分があり、保育は勝敗ではないですが、楽しい雰囲気はとても大切で、その“楽しい”は余裕がないと生まれないこと。新宿せいがは時折笑い声が聞こえ、それはクラスを超えて良い雰囲気が伝わり広がっていく。」

これはとても大切だと思いましたし、振り返ると最初に新宿せいが子ども園に見学に来た際や入職したての頃、子どもたちだけでなく大人も笑いあったり、時には冗談を言っている先生がいたり、とても印象的でした。今は自分がそのせいがで保育をさせてもらっていますが、自身が一杯一杯で顔がひきつっていることがあるなと。。。先生の言葉を胸に、初心にかえることを意識しないといけませんね。。

話は変わり、4月3日にあった入園セレモニーについて。藤森先生は新しく入園が決まった子の保護者へこのようなお話しをされたそうです。

  • 親のために預けると思わないように。子どもが泣いているからといって申し訳ないと思わないで。
  • 不安な表情で預けないで。安心して保育士に預けてください。
  • 他の子がつられ泣きをしたからと言って、申し訳ないと思わないでほしい。

お子さんを預ける保護者の方、特に乳児クラスの方はつい後ろ髪を引かれる思いがあるのではないでしょうか。ですが、保育士としても安心して預けてほしいです。子どもたちが安全で安心できる人的環境・物的環境は整っています。藤森先生のこの言葉は保育士にとってもありがたいお言葉です。

最後に各先生方から一言ずつ新年度の抱負を言いました!

柿崎t:今年度は、子どもたちへの食育をより進めていきたいと考えている。

川辺t:先日、千代田せいが保育園の保護者会があった。そこで見守る保育に関する考えを話した。また、らんらん組の担任にもなるため、今年はより責任感を持っていく。

松元t:我が子が生後80日を迎え、日々成長を感じている。また、私立保育協会の役員にもなった。

中村:4歳児クラスのらんらん組の担任をさせていただくことになりました。不安半分楽しみ半分ではあるが、とても貴重な経験をさせてもらえると思っている。悩んだときはこの臥竜塾で相談させてください。(笑)

太田t:ぐんぐん組から持ち上がりでにこにこ組の担任をしている。また2年目としても意識をして保育をしたい。

小林t:今日、クラスの保護者会を本多先生と2人で前に立って進行をさせてもらった。入職から2年目となり、誰かに聞くことより聞かれることが増えたと感じる。責任感を持って保育をしていく。

本多t:今年は初心に戻ることを大事にしたい。自分からクラスの環境設定や子どもたちへの遊びを発信していく。

森口t:今年も一年楽しく!穏やかに過ごしていきたい。

最後は小林tが徳川家臣団についてとても興味深いを話をしてくださりお開きとなりました!

また、4月8日(土)に千代田せいが子ども園にて藤森先生による保護者向け講演会がありました。そこでのお話としては、東日本大震災や新型コロナウイルスの流行がもたらした教育や保育に価値の変容についてや、言われた通りではなく自分たちで考えて進める力の必要性についてお話されていました。

現状に疑問を持つ力=クリティカルシンキング

・少子時代

・人口機能(AI)の進展

・グローバル化

・多様性

これまでの教育や保育のあり方では遅いのです。

「数字では測れない能力(非認知能力)が、結果として学業成績の向上や将来の就業、ひいては職業人として成功するかどうかという点につながっていく可能性が高い。」と先生はおっしゃられていました。

そして、講演会の後は千代田せいがの中を見学させていただきました。

少し長くなってしまいましたが、これで塾報告を終わりとさせていただきます。(報告者 中村)

JR秋葉原駅から徒歩数分と大都心にある保育園です。
わいらんすいの保育室
運動スペース 大人ではできなそうでした。。

2/22(水)臥竜塾報告

春の足音聴こえる臥竜塾。
この日は、対面開催でした。

話題は、近づく成長展について(2/22時点)

話を聞く中で、沢山のメリットがあることに改めて気付かされます。

・4月から取り組むことで、見通しをもって保育を計画することができる

・保護者が我が子の成長を目に見える形で感じることができる

・クイズ形式にすることで、親が我が子のことをどれだけ把握しているかがわかり、『こんなこと考えるんだ』など、新鮮な驚きを提供できる

・職員にとっても意味があり、次年度に引き継ぐ職員が、現時点の子どもたちの発達を把握できる

・新人の先生にとっても、子どもたちのことをわかってもらう機会になる

また、「地域にも開放できるといい」と塾長。

園が社会に開かれ、地域が子どもたちや園のことを知る、良い機会になりますね。

また、今年もわいらんすい(3・4・5歳児クラス)組は、大型作品に取り組みました。
作っては壊したりを1週間くらい繰り返し完成。

塾長曰く
小学校教員時代、小金井公園にて、縄文式の家を子どもたちと見学へ→次の日、学校で子どもたちが粘土と割り箸を使って再現していた→「だったら本物作ろうか」と提案→校長に「校庭の隅を貸してほしい」と提案→「夏休み中に作って夏休み中に撤去」を条件に許可がおりる→麦わらや、枯れ木、倒木などを集めた→完成→入場券を配る人、切符切りの人、など子どもたちに役割を与えた」
「保護者や地域の人の協力のもと、縄文時代の衣装のファッションショーをして、どんぐりクッキーを作って食べて、最後はキャンプファイヤーをした」

キャンプファイヤーの時には星座についての話もした、といいます。

「キャンプファイヤーの跡は、本当の縄文遺跡の跡みたいだったよ」と塾長。

衣→ファッションショー
食→どんぐりクッキー
住→縄文式の家

という、実体験からの学びがそこにはありました。

「やっぱり何かしらのきっかけがないとね」と塾長。

小学校教員時代、子どもたちから「クラスの歌を作りたい」と提案があり、子どもたちに歌詞を書いてもらいました。

『僕らはなんでもできる
先生なんて用はないのさ』

歌詞の一節にこうあり、そうは言っても、何かきっかけになるようなことや、行動できるような何かを、大人側から子どもたちにアプローチをする必要はある、といいます。

「子どもを怒らない=騒がしくていい、ではない」と塾長。

小学校教員時代、学校職員全体の朝礼が遅くなり、先生不在の朝の教室。全クラスが大騒ぎする中、塾長のクラスの子たちは静かだった、といいます。

それは、当時、算数の暗算が書かれたテストのようなものを、子どもたちがいつでも自由に取り組めるように設定していた為、それに子どもたちが気付き、取り組んでいたから、とのこと。

「そういうものがなければ、無理」と塾長。

また、「子どもを怒らない=騒がしくていい、ではない」の話の中で、

朝の会の歌(現、新宿せいが子ども園『お誕生会の歌』)を作った→曲の終わりを『ミミレレド』に→静かになる→日直「おはようございます」

というように、自然に子どもたちが静かになるようしていた、といいます。

また、当時テレビで『一休さん』を取り上げ、
「一休さんがあんなにいろいろなことを思いつくのはなぜだろう」と、子どもたちと思案し、
「目を瞑って考え事をしてるから」と、解説。
授業中に子どもたちと取り組みました。
校庭で行われている授業の声、鳥の声、など、子どもたちは新しい気づき、発見をした、といいます。
それから、大事な話をする時には「一休さん」と声をかけると、皆静かになって聞いてくれた、とのこと。

新宿せいがにもいつからか「集中」と声をかけると、手を合わせて静かになる、というような文化を、森口先生や西村先生がつくってくれましたが、まさにこの教えに則ったものと言えるでしょう。

階段の上り下りを楽しく行えるように、段を踏む度にピアノの音が鳴るように設定したり、新宿せいが子ども園で言えば、階段の段数の数字を割り当てて、数字に触れる機会を作ったりと、そういった、環境を通して、望ましい行動をとれるよう、人を後押しするアプローチのことを『ナッジ』と言いますが、見守る保育 Fujimori methodの根幹ととてもよく似たものを感じます。

「だけど、私の理想としては」と塾長。

「本当は、聞かない子が困るわけだから、聞く側が静かにする必要がある。それでも、聞くことが難しい子や、聞こうとしている子を邪魔してしまうような子に対して、子ども同士で注意し合ったり声を掛け合ったりすることが望ましい」といいます。

見守る保育 Fujimori methodが目指す子ども像の一つですね。

また、教員時代には、こんな取り組みも。

子どもたちの前で民話を読む→感想を絵にする→言葉の想像で絵を描く

という授業はよくありますが、塾長は、

「文字で写生」を子どもたちにさせた、といいます。

原稿用紙を渡し、「匂いを書く」「その花について書く」などの取り組みをしました。

様々に「表現」する方法があることを子どもたちは知ることになります。

また、「絵が描けない子」については、
「絵がどういうものかを知ってることがある」と塾長はいいます。

どんなものかがわかるから、見通しの中で難しいと感じてしまうのかもわかりませんね。

「絵の概念を壊す」というねらいのもと、塾長は絵画指導を行います。

白い画用紙を半分に折る→半分に「なんでも燃やす火を吹く怪獣がいる」→「何色?」→子どもたち「赤」(何色でもいい)→じゃ「赤で赤い怪獣を描こう」→もう半分に「何でも凍らす寒い怪獣」を同じように促し描かせる→
描き終えたら「二匹の怪獣が出かけていって出会ってしまう」「二人が出会う、これはまずい」→戦わせる→怪獣の色のクレヨンを両手に持たせ「2本で戦え」→子どもたちぐちゃぐちゃに塗り始める→「もう戦うのは疲れた」「結婚しよう」→結婚して赤ちゃんが産まれる→「皆の手の中に赤ちゃんがいるよ」

こうして、子どもたちは、混ざると何色になるかを体験を通して経験するわけですね。

また、子どもたちに雨の絵を描かせて、
最初は「ポツンと降って」→段々と大雨に→子どもたちの絵を小雨〜大雨順に並べる→あらかじめ作っておいた「子どもの傘」を絵に貼っていく→斜めにしたりして「飛ばされそう」など絵を見ながら感想を添えていく→大雨の絵になった時に、「折れそう」など、伝えながら大きな傘『お母さんの傘』を貼ったりする

「どんな雨でもいいし、どんな絵でもいい、ということを伝えたいよね」と塾長。

中には取り組まない子もいるが、「やらなきゃ損する」という気持ちが芽生えることで、取り組みへの関心は高まっていく、と塾長はいいます。

そういう取り組みについて話を聞く度、塾長は、現場のプレイヤーでもあり、体現者であったことを再認識する思いがします。教員時代の話はいつ聞いてもとても興味深く、保育現場にも活用できそうなアイデアに満ちていますね。

さて、ただ近づく足音であった春も、今や盛りを少し過ぎた感すらあり、

連日の雨で、東京の桜は散り始めてきています。

遅れに遅れてしまった報告も、なんのまとまりもなく、

このように終えようとしているところに、9年という月日を経て

傲慢になった自分を感じ、省みることの必要性を感じます笑

しかしながらその一方で、

ある意味では、飾らずに、素直に、

こういった文章を残せる、という幸せを感じてしまっていることも事実です笑

臥竜塾は、水が高いところから低いところへ流れていくように、

塾長の優しさと温かさが、その構成の軸であると言えるでしょう。

また、何年かして、

僕のように傲慢に笑

素直に、そんなに飾らずに、

ここに文章を残せることに幸せを感じる後輩たちがいることを願って、

僕は、僕のままで、新しい年度を迎えたいと思います。

今日まで、本当に有難うございました。

見守る保育 Fujimori methodに、

臥竜塾に携わるすべての人の幸せを願って。

(報告 加藤恭平)


新クラスへの移行について (3月8日の塾報告)

こんにちは!
塾生の小林でございます。
春らしくぽかぽかと暖かい日が続いていて、気持ちがいいですね!。
同時に目はかゆく、鼻水は垂れる苦しい日々となってしまいましたが……。
(なぜこんなに空は広いのに、杉の花粉は我々の粘膜にまで入ってくるのでしょうか?!)

さて3月8日に実施された塾の報告をさせて頂ければと思います。
この日もいろいろな話題について話し合いました。
その中でも最も盛り上がったテーマは
「新クラスへの移行」についてでした。
本稿では「移行」のポイントについて
先生からお話し頂いたことに加えて
塾生の先生方からあったコメントも交えて
下記にダイジェストにて要約させて頂きます。

○移行を始める時期は、その年度のクラスによって異なる。
 クラスの中で月齢がどのくらい離れているかなど
 様子を見て移行をしていく。

○どんな部分から移行していくかを考える。
 場所を移行していくか
 保育士の数を減らしていくか
 子ども達が自らやることを増やしていくかなど。

○多くの園で忘れがちなのは
「配置基準の移行」である。
 特に2歳児から3歳児になる時が重要
(急に保育士の配置が減るため)。

(本多先生)
 部屋に保育士がいる状況であると子供は頼ってきてしまうので
 意図的に見守る保育士の数を減らすことは行なっている
(伊藤先生)
 今のにこにこでも徐々に保育士の数を減らして保育している。

○保育士の数を減らすということだけでなく
 子ども自身でやることを増やすというイメージで援助を行う

○随意筋というものがある。
(随意筋:自分の意識で動かすことのできる筋肉のこと。)
 例えば子どもが自由画を描く際、
 小さい頃は何か描こうとして描いているわけではない。
 偶然の手の動きで描いている。
 それをあとで「ママ」「おばけ」など意味付けしている。
 意識的に○を描けるようになるのは
 2歳から3歳にかけてと言われている。
 意識的に描けるようになっているということは
 自分で上手に筋肉が動かせるようになっているということである。
 それは着脱や食事、排泄といった
 生活習慣の自立が可能になっていることを示す。
 遊びの中で子供たちの様子(随意筋の発達具合)を見て
 生活習慣の自立に向けて援助し、移行していく。

(中村先生)
 自立に向けての援助に関しては
 「この子はできないだろう」という
 決めつけはよくないと反省することがある。
 子ども本人はできなくてもやりたいという意思を持っている時がある。

○子どもが自分でやろうとする時は、まだ完全にできない時である。
 だから「できないのだから援助しなくては」ではなく、
 子どもが自分でやれた気になるようなやり方で上手に手伝う。

以上が塾の報告になります。
「新クラスへの移行」というと
未熟な私のイメージでは、場所を変えて慣れていくといったことのみでした。
が、配置基準が変わることを想定して
部屋の中の保育士を意図的に減らしていったり
子どもたちが自分でやることを増やすよう援助したり
することなども肝要なのだと学ぶことができました。
また「随意筋」のお話を聞いて
日々の生活や遊びの中で見られる子どもの様子から
発達状態を見極めて移行していくことが大切なのだと感じました。   
「子どもが自分でやろうとする時は、まだ完全にできない時である」
というお言葉も印象的でした。
手を出して援助したい時も、ぐっと我慢して見守る。
あるいは上手に手助けする。
このことは大変難しいことであると考えますが
毎日の保育の中で意識していきたいと思いました。

さて新クラスの移行に関しましては
YOUTUBEのGTチャンネルの方でも
藤森先生が詳しくお話し頂いている動画がございます。
マンスリーGTチャンネル12月-① 「新しいクラスへの移行①」
https://www.youtube.com/watch?v=KVHxUfo3yaA
こちらでお話されている内容も
下記に要旨をまとめさせて頂きました。
あわせてお読み頂ければ幸甚です!

○移行するための大きな前提として
「発達の連続性」がある。
 新年度の移行というものは大人の都合であり
 子どもにとってはいつもと変わらない毎日に過ぎない。 
 とはいえ新年度になると
 部屋が変わる
 先生が変わる
 新入園児がいる
 つまり移行が必要になる。
 発達を上手に繋げなければならない
 (段差を作らないように移行する)。

○空間の移行
 当園には大きな3つのステージがある。
 ・0・1歳
 ・2歳
 ・3・4・5歳
 である。
 つまり移行においては
 1歳クラスから2歳クラスに行く時と
 2歳クラスから3歳クラスに行く時が中心になる。
 特に丁寧に行わなくてはならない。
 部屋には少しずつ慣れていかなければならない。
 現クラスが散歩などに行っている間に
 体験的に新クラスの部屋に行くことで場所に慣れさせていく。

○物への移行
 現クラスの子ども達から
 玩具の場所や遊び方を教えてもらう機会をつくる。
 発達するに従って今ある玩具が易しくなってつまらなくなる。
 →発達にあった玩具をその部屋へ持っていくではなく、
  その玩具がある上のクラスに連れて行く。
 またクラスにある玩具を易しいものにする。
 →上のクラスに子どもたちが行きたくなる。
  下からくる子どもたちが遊びやすくなる(発達に合っている)。
 移行の時期は概ね1月からだが、子どもたちの様子をみて変えて行く。
 目安としては、部屋にある玩具がつまらなくなり始めたら
 移行の時期と考える。

○人の環境
 チーム保育の体制によって、いろいろな保育士が日々関わっている。
 担任が変わってもある程度信頼関係がある状況にある。

○配置基準
 2歳から3歳への移行は特に気を付けなければならない。
 配置が「6対1」から「20対1」と大きく変わるからである。
 子ども達の負担は増える。
 やってもらえることが減り、自分のやることは増える。
 それを突然行うのは難しい。
 年度を通して距離を徐々にあけ
 子ども達が自分でやることを増やすようにしていく。
 1歳と2歳は同じ配置基準だが、
 2歳クラスでは子ども達が一人でできることが
 徐々に多くなるように一年を通じて見守っていかなければならない。
 基本的生活習慣の自立に向けて少しずつ援助する。
 着脱・食事・清潔・排泄の自立ができるように
 していけば移行はスムースなものになる。

Youtubeのダイジェストは以上となります。

現在、移行の真っ最中でありますが
塾や上記Youtubeで学んだことを
改めて頭に留めながら保育していきたいと思いました。
また移行は1月頃からする部分が大きいと思いますが
発達状況を遊びや生活の中で見極めたり
生活習慣の自立を徐々に促していったりと
年度を通して行う部分も重要なのだと学びました。
報告は以上です!
お読み頂きありがとうございました!
(報告者:小林)

成長展~一年の育ち~

3月1日(水)の臥竜塾報告を行います。

今回の塾は、ZOOMでの完全オンライン式での塾でした。

今回もトークテーマが盛りだくさんでした。

その中でも、2月25日(土)に行われた、成長展~一年の育ち~について投稿させていただきます。

成長展当日と前日準備には、元せいがの職員の西村先生も長崎から来られていました。

伊藤

「今回1年目で初めての成長展だったんですけど、私自身学生の頃、臥竜塾のYouTubeチャンネルで成長展~一年の育ち~の動画を観させていただいていて、『こんな面白そうな行事があるのか!』と衝撃を受けたのを思い出しました。また、実際に自分のクラスの子の一年の成長を絵やシルエットなどで感じることができ、毎日保育をしている中では感じることのできなかったことに気づくことができ良かったです。」

西村先生

「成長展の前の日の準備から1泊で行ったんですけど、あの懐かしさも感じたくて行かせていただいたんですけど、長崎の自分の園では自分の素を出せてなく本来の自分を見つめなおしたくて前日準備から入らせていただいたんですけど、とても楽しかったなと思いました。また準備も早く、19時半には準備が終わっていてびっくりしました。システマチックで、その辺の進化もすごくて、ここから自由画を展示するとかの目印が天井すでに貼ってあってそういう工夫が準備を早くできているのかなと思い、かなり計画性のある準備だなと感じました。」

私も今回成長展で展示する画用紙のクリップ付けのお手伝いをさせていただいたのですが、1か月ほど前からクリップ付けを行っており、はじめは箱いっぱいのクリップがあり、「果てしないな」と感じていたのですが、係のリーダーの先生をはじめ、成長展を知っている先生が計画的に進められており、とても効率よく準備が行われており、あっという間にクリップ付けが終わったな思いました。

小林先生

「私は赤い部屋(0、1歳児のお部屋)だったので、初めて成長展を見られる保護者の方々のリアクションを見られたのがすごく良かったと思います。ほんとに自分の子どもの成長を喜んでいるし、このせいがの成長展をすごい!とリアクションしていて、「こんな準備すごく大変なんじゃないんですか?」と言って驚かれている方もいたりですとか、「こういう工夫面白いですね」などビビットな反応も見られて、私自身も嬉しくなりました。また、子どもの成長は、万人に通用するエンターテインメントのような感じで、自分自身の子どももそうなんですけど、他の子どもの成長もみんな嬉しくなるというのがすごくよく分かり、見ていて皆さんそういう風に感じているなと思いました。シルエットなども誰が見ても「なんだろ」とか「こういう風に成長しているんだな」とか感じることができ、ある意味コンテンツとして素晴らしいなと感じました。もちろん子ども自身が見ても、自分の成長をみて喜ぶだろうなと思った成長展でした。とてもよかったです。」

佐野先生

「前勤めていた園でも成長展はあったんですけど、せいがは準備や片付けが早いなと感じました。」

段ボールの家の制作について

「はじめは迷路だったんですけど、家のほうが子どもたちもイメージがしやすいので作りやすいのかなと思い家にしました。はじめはあんなにできるとは思わなかったんですけど、子どもたち同士が協力してやっていて良かったです。家具も細部までこだわっていて面白かったです。」

確かに、実際に段ボールの家の制作を見せていただいたのですが、細部まで一つひとつにこだわっていて子どもたちが経験してきたものや見てきたものがそのまま形になって作り上げられているなと感じました。また、佐野先生が普段やられている「サノモッコー」の影響もあり、子どもたちが作ることの楽しさや完成することの達成感も感じられたのではないかなと思いました。

準備や片付けなど、限られた時間の中でクオリティーを落とすことなく計画的に進められており、これはほかの行事や普段の保育でも同じようなことが大事になると感じました。

今回の塾も話が盛りだくさんで、とても有意義な時間となりました。

お付き合いいただきありがとうございました。

(報告者 伊藤 暁人)

あんなことやこんなこと

2月15日の報告をさせていただきます。
遅れてしまい申し訳ありません。

今回は完全オンラインでの塾になりました。
ですので外部臥竜塾生も多く参加してくださいました。

森口先生の髪型が非常に印象的でした。
パソコンの光を軽減するサングラスは必須です。

えー、はじめに見守る保育の全国大会の報告が外部臥竜塾の松元先生から報告がありました。詳しくは下のところをクリックして参照していただければと思います。
見守る保育全国大会 鹿児島大会の様子です!

鹿児島のお話をしていただき非常に盛り上がりました。
そのほかにもそれぞれの近況報告を行いながら話は進んで行きます。
時期的にはインフルエンザに罹患してしまった職員の話だったり、実際罹患してしまって経験した上で病院から許可をもらう大変さなども共有する事でどんな形で登園を許可しているかなど各園ではどんな対応をしているかなども興味深い話でした。コロナも相まって複雑になってしまうのは仕方なく、頭を抱える問題ではありますし、この時期ならではの話題でした。

そして色々学んだことや、悩みだったり、あんなことやこんなことを…
いつも森口氏がファシリテーターをしてくださりいつも円滑に塾が進んでいっています。いつもありがとうございます。
まず伊藤先生に最近どう?何かある?という質問から…

伊藤氏
持ち上がりでクラスを担当するのでそこはまた一緒に成長を感じられるのが楽しみではある。最近は移行や職員ヘルプで自分が担当するクラスが次に行くクラス入っていて来年度どんな動きをするのか、今受け持っている子たちがこうして動くんだという想像ができて、違うクラスに入って見れる仕組みはいいなと思い、楽しくできた。

藤森先生からはマスクについてお話がありました。
ある職員が頭が痛くて病院に行くと自閉症と同じ脳になっているという診断が降りたそうで、その職員は自閉症でもなんでもありませんがマスクをしていて脳に酸素が行かない事でそういった脳になってしまっているとのことでした。
また職員が妊娠していておさんばさんで産む予定ですがそのおさんばさんになるべくマスクは外して過ごしてくださいと言われ、赤ちゃんに酸素が行かないと障害の可能性が高くなってしまうからと言われたそうです。
マスクをして感染を防ぐのは大事ですが、マスクをすることのリスクというのはあまり世では言われてないかもしれないねというお話もありました。

やはり乳児期にはマスクでは接するのではなくしっかりと表情を見せて保育をしたいものですね。5類に下がり落ち着いてきたら元のように保育ができるようになるといいですね。

高橋氏
箸を始める、おむつをとる時などの考えとして見守る保育ではどんな基準がいいのか…
この時期だからとか来年の先生が大変だからというのではなく、その子その子のの発達の合った時がベストだというのを学んだ分どう伝えていくかの難しさを感じている。

それに対して小松崎氏から
人は正論だけでは伝えきれないことを自園に帰って学んだ。高橋氏の気持ちが痛いほどわかるということでした。
実際にやってて思うことは先生たちと信頼関係がなければ何言っても耳に入らないんだということを目の当たりにした。

実際に上の立場と言いますか、伝える立場になった時にどんな対応、伝え方がいいのかというのを悩まれるのが非常にわかる立場になってきたのでこういった場で様々な意見を交換することで自分なりの方法だったり、真似してみたりと試行錯誤していくことで成長していくんだと考えさせられました。そこにもちろん失敗はつきものなので挫けずやっていくことの大事なんだと。

つたない文章でしたが、こうして藤森先生のお話を聞いて学べたり、外部臥竜塾の方や塾生と学び合える時間というのを改めて大切にしたいと思えました。

お付き合いありがとうございました。 

報告者 本多悠里

見守る保育【FUJIMORI METHOD】の全国大会!

令和5年2月10日・11日に行われた「第1回全国実践研究大会in鹿児島」の報告です。報告記事は今大会で事務局を担当した、鹿児島の外部塾生「松ゲン」こと「まつもと」が投稿させていただきます。

“ふり返れば令和4年8月。藤森塾長より全国大会の企画を伺ってから、大会開催までのこの半年間はまさにジェットコースターのような日々でした。

「鹿児島に全国の皆さんをお招きして、学びを深められる!」という興奮。

「研修の事務局とかやったことないぞ、、、。まずなにをすれば?」という不安。

塾長や塾頭をはじめ、鹿児島GTの先生方、旅行会社の方にも何度も相談をして、なんとか心の安全バーを降ろしました。そしてジェットコースターは出発し上へと登ります。高くなる期待、高鳴る鼓動。本当にこんなところから落ちて無事でいられるのか。心配もつかの間、ついに急加速の日常が始まりました。”

とまぁ、ちょっとそれっぽく書いてみましたが、、、

実際は割と地道なもので、何度も先生方に相談をしながら一歩一歩慎重に進めていきました。僕が大会グッズのクリアファイルの納入日をミスして、大会前日に届いてしまったこと以外はすべて順調に進み、大会を迎えました。

藤森塾長による基調講演
肥後秀昭氏による記念講演

1日目は塾長より基調講演、維新ふるさと館の肥後秀昭氏より記念講演をしていただきました。

維新の時代も「見通しが困難で、不確実で曖昧」というVUCAの要素に近い部分があったように思います。そのような時代において、薩摩の偉人たちが育まれた環境に、我々の行う見守る保育~FUJIMORI METHODの柱でもある“異年齢(習熟度別)”や“子ども同士の関わり”といった共通の考えがあったことは、これからの社会においてこのメソッドは必要な教育のスタイルであり、またそれを様々な科学的根拠をもとに乳幼児期から行うという点でブラッシュアップされたものであるように感じました。

たくさん学んだあとは、たくさんの輪の広がりを。懇親会の時間です。美味しい食事に、飲み放題。そして鹿児島GTからのちょっとしたプレゼント。

会場は明るい会話と笑い声につつまれ、一足先にコロナ禍の終わりを感じるような会となりました。

2日目は実践発表、そして塾長より講評がありました。

栃木より、にのみや認定こども園さん

鹿児島より、生見保育園さん

宮崎より、認定こども園ひばり保育園さん

香川より、観音寺中部こども園さん

長野より、すずらん保育園さん

長崎より、昭徳こども園さん

長崎より、もりやまこども園さん

以上の7園さんより、すばらしい実践発表がありました。

各園の発表の中に子どもの達の姿に対する様々な研究が見受けられました。基調講演の際、塾長が「エビデンスは現場の研究から生まれていく」と強調していたように、日々の保育実践や子どもの姿にこそエビデンスは存在し、それらをもとに作られる新しい保育カリキュラムこそ、本質的なものになると感じました。

最後は閉会式。次回が石川・富山大会であることから、富山出身ということで山下塾頭に閉会の言葉をいただきました。

その中で塾頭がこの大会で感動したこととして、今大会の園見学先の一つであった、じげんじ保育園の宮原先生の言葉を挙げていました。

「0から園を作り上げていって、やっと形ができた。それを現場の職員が案内して自分たちの言葉で保育を説明している。その姿を見てとても嬉しく、感動した。」

見学は見る側が学ぶだけでなく、見てもらう側も学びと気付きを得ることができる。自園が見学先となった僕自身も、園の案内をする職員の姿に頼もしさと感動を覚えていました。

たくさんの学びと、胸に温かくなるものを残して、第1回全国実践研究大会in鹿児島は幕を閉じました。

この大会で感じたことは、実際に顔をみて、声を生で聞いての研修は学びが深いということです。もちろんzoomなどのオンライン研修も便利で参加しやすい利点はあるのですが、この大会においては塾長の話はもちろん、実践発表者の熱量を肌で感じること、そしてその地へ向かってまで学ぶという自身の学びへの姿勢が正されるということ、ふとした合間の雑談から思わぬ気付きや園同士の輪が生まれること、「現地」でなければ得られない、たくさんの収穫のある大会であったように思います。

次回大会は石川富山。果たしてどんな学びとの出会いが待っているのでしょうか。 期待を胸に、今日の保育も楽しんでいきたいと思います。

(松元泰志)