4月27日〜愛着と九州〜

4月27日の塾報告をいたします。

この日はまず園長先生から「愛着」についての話をしてもらいました。

どういう経緯で乳児担当性という考えが生まれるに至ったのかも詳しく聞かせてもらいました。それはボウルビィの愛着理論がもとになっているのですが、しかしこの理論は両親のいない孤児院で育てられた子どもの高い死亡率と発育の遅れから生まれた理論であり、これを保育に当てはめるのはどうなのだろうかという話は改めて、納得させられるものです。

人類はこれまでの歴史を通して、親と子どもだけで過ごしてきた時期はないと園長先生は解説します。か弱い存在であったホモ・サピエンスは毎年子どもを出産することで、種を繋いできた。そして、そのために子ども同士が集められ、共同保育をされることで、次の子の出産を可能にしてきた。その共同保育の中で、子どもたちは他者と触れ合うことが自然であり、様々な能力を育んできた。

また、私たちが守らなければいけない保育指針の中には「愛着」という言葉はひとつ記載されていないこと、「特定の人」という言葉はあるが、これはちゃんと解釈していかなければいけないこと。

改めて、園長先生があらゆることを総合的に見、現実の子どもから保育を構築してきたということを感じる時間になりました。

さて、次はzoomをつなげて外部塾生との交流の時間となりました。

まずは長崎県の西村くんからの出張報告です。

4月にあった長崎県見守る保育研究会主催の理論武装の会では西村くんが藤森先生と共に助手として、出張に同行しました!

長崎の見守る保育研究会の園の園長先生たちと藤森先生は臥竜塾よりさらに上の「見竜塾」という会をもっておられ、今回は久々にその見竜塾が行われたという報告がありました。みなさん、集まるのも久々で、近況報告が主になっていたそうですが、やはり、みんなで集まって話をするというのはいいですよね。

私も何度か見竜塾に参加させてもらったことがありますが、旅館の一室にみなさんが集まる、あの雰囲気、とても好きです笑。

藤森先生の研修の内容についてもsociety5.0時代に必要な力はまさに見守る保育藤森メソッドで大切にしてきた子どもたちの姿であることなどに始まり、そんなことから思うは、ずっと藤森先生が話してきたことをやっと現実的な取り組みとして考えがまとまってきたり、多くの人が気づきはじめたというそんな印象を受けるなということでした。

西村くんとしても、今回は移動の時間が多くあったこともあり、最近考えていること、悩んでいること、近況などの多くを藤森先生に話すことができて、とても充実した時間で、楽しかったという話がありました!

そして、長崎から先生と西村くんは鹿児島県に移動します。

鹿児島県でも、「保育を磨こう会2022」ということで、

鹿児島GTのみなさん、150名が集まっての研修会が行われました。私、森口もこの鹿児島から先生、西村くんと合流し、研修に参加させてもらいました。

感染対策をしっかりし、誰がどこの席に座っているからも把握し、万が一の時の対応もされ、大きな会場の中で、今回の研修会を実行された鹿児島の先生方の行動力の凄さを改めて感じました。

やはり藤森先生の話をライブで聞くということの大切さを改めて感じました。

同じ話であっても、耳からの感覚と、ライブでの体全体、五感を通して話を聞くのでは入ってくる言葉、関連する思考というのが全然違ってくるように思います。

報告は私の鹿児島報告にうつりましたが、私が特に印象的だったのが、その日の宿についてでした。

詳しくは控えさせていただきますが、某旅行サイトでの評価が4.9という宿ということもあり、どんなところなのだろうかと思っていたのですが、ナビが示すのは、どう見ても民泊施設。車内の誰もが、ここではないと思い、再度ナビを頼りに進むのですが、やはりそれでもナビが案内するのは民泊施設。

結果的に、ご飯も美味しく、温泉も素晴らしかったので、よかったのです笑。

見た目で判断してはいけませんね笑。

報告者 森口達也

2022/4/22 報告

順不同です
塾長はムネと長崎から

この日は総勢19名でのzoom塾となりました。

先ずは今年度より入職の先生方より近況報告。

伊藤先生「来週からリーダー。ドキドキです。」

横田先生より「元気よくいけば大丈夫」との言葉があり、緊張感があることはとても大切なことで、かつ、そんなフレッシュな気持ちや状況も楽しんで保育ができたら最高ですね。

太田先生は、下の番号に徹した週だったようです。

ぐんぐん組(1歳児クラス)の下の番号、経験がありますが、本当に大変です笑

頭と体をフルに使った2週間だったのではないでしょうか。

本当にお疲れ様です。

さて、話題は『臥竜塾セミナー』へ。

今年度始まる新しい取り組みがあります。

見守る保育 Fujimori methodにまだ触れたことのない保育者、のみならず、

どのような方にもこの保育を知ってもらいたい

そのような思いで、今年度のセミナーがスタートします。

パワーポイントを担当するのは森口先生。

「やっぱり面白い」

見守る保育 Fujimori methodは指針から生まれた保育であること

「指針を読み解いていくとやはりこの保育しかない、という確信を得る」

至言ですね。

また、指針を読み込んでも、実践がないと本当の意味での理解ができないのでは、という疑問も同時に湧いてきます。

見守る保育 Fujimori methodはまさにその具体例であり、参加していた西村先生からは、

「実際の保育の場面と結びつけて、実習生さんたちにも聞かせてあげたい」

との感想もあり、見守る保育 Fujimori methodを初歩から学ぼうと思う方に最適の内容となるのではないでしょうか。

ぜひ、ご期待いただけたらと思います。

さて、話題は、最近のそれぞれの園について、へ。

「伝承あそび、とは」

例えば、コマ、けん玉、ヨーヨー、など、それら伝承ゾーンにある遊びが「伝承遊び」とされています。

日本の伝統的な遊びを伝承遊びと呼んでいることを、セオリーのように思っていました。

しかしながら、西村先生の園では、それらは「多文化ゾーン」の中に含まれている、とのこと。

なるほど確かに、例えばコマはその昔を辿れば中国に由来があることでしょう。

塾長曰く

伝承遊びとは、「誰から誰に伝承されるのか」

「それは子ども同士」

子から子への伝承を伝承遊びというならば、その多くが伝承遊びということになるでしょう。だからこそ年長の子が年少の子に見せる機会はとても大切であり、それが園の文化となっていくのではないでしょうか。

塾長の教えに触れる臥竜塾。その教えに現場の視点を加えて取り組む臥竜塾セミナー。

様々な学びを通して、関わる全ての園の保育が豊かになっていくことを願う夜となりました。

(報告 加藤)

415

これなんだと思います?

MIAMIA TOKYO
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今森口氏がどハマりしているカフェであるお店で売られている物です。題名の415というのは我らが塾長の生誕73回目となる記念すべき日となります。塾生一同毎年どんなものを塾長にプレゼントするか熟考しています。その中で上がって来たのがこれになります。
そうです、中国ゴマです。




冗談です。




お香たてです。

しっかりと森口氏、塾頭から送られました。

温度差は否めないですが、楽しく塾生から送らせていただきました。

そして、塾の内容はといいますと。

乳児の異年齢児保育がどんな経緯で生まれていったを塾長がお話しいてくださいました。

森口氏が乳児を3つに分ける理由を聞いた際にこんな答えが返って来まいした。

塾長が省我保育園で園長をされていた時の話です。
もう何十年前の話でしょうか…
子どもの発達をより理解するために月齢で分けて保育をしている際に起きたことが、発達を追い越してしまうということ。月齢を分けて保育しているとそれぞれ発達のスピードが違うため、月齢が早くても遅く生まれた子よりも早く発達することがあります。細かく分ければ分けるほど逆転する可能性が大きいという事に気づきます。

さらに、2歳にいくときに1歳児が2歳に行きますが、そうすると月齢の高い子が2歳にいくが0歳と一緒にいた1歳児も2歳にいくと一個飛んでしまうという現象も起きる事に気づきます。

色々な問題も起きたそうです。0、1歳を3つに分けて保育をした時に、部屋が足りないので、2歳の部屋を使って0、1の保育を行い、2歳児クラスが3歳児の部屋を使い、3歳児クラスが4歳児クラスを使い、4歳児クラスが5歳児クラスの部屋を使うと5歳児はいくところがなくなってしまいます。

そこで4、5歳の部屋を3、4、5の部屋として使ったことから異年齢児保育が始まったそうです。一同そういう理由で始まったのか!と驚きました。

初めは異年齢に意識もなかったため、3歳は3歳で隅に集まり、お集まりをし、4歳は4歳で隅に集まりお集まりをし、5歳は5歳で隅に集まりお集まりをしていたそうです。その代わり朝の自由時間だけは一緒にしていたそうです。その考えならば全部一緒にした方がいいじゃんという考えに至り、今の形ができたという説明を受けました。

それを聞いた森口氏から一言。

「やはり、理屈じゃないんだよなー、塾長が始めたのって。これが大事ですよね。やってみてはまった形をやっていくんですね』

確かにですねー、この何年もの経験と試行錯誤からなる保育ですから間違いないですね。この保育がよく進め、せいがの森を保育園をこの形で3年くらいやっていたら、私保連の通信でドイツが出ていたそうです。ドイツも同じ保育をしてるじゃん!と思って行き始めたら、あんまりにも似ていて写真をとって帰って来て、写真を見せると、「これせいが?」という言われるほど。
他の方々は塾長がたくさんドイツを研究してドイツの真似をして作ったと思っていたそうです。
実際はそうではなく逆であることがこの話からわかりますね。
塾長が先に考えていたのが「なんだドイツも同じか」と思ったのが率直な感想だったようです。

森口氏は「本質が一緒ってことですよね、これが面白いんですよ」と感動の一言。「頭で考えるのではなく、子どもに見合う形を突き詰めていったら、これが出来上がったいったわけですよね?すごい!」

塾生一同感動しました。

ここに来て初めてその経緯を知り、保育の奥深さを理解した上でこの保育が成り立っている事に改めて感動します。

森口氏のいうように本質を変えずに子どもにとって何が良いのかを常々考え、保育して行きたいと改めて思います。

最後になりましたが、塾長、生誕の日に素晴らしいお話しありがとうございます。
そして、73歳おめでとうございいます!!!











zoomも行っています。

報告者 本多悠里


新メンバー加入

 最近はとても暖かい日が続いていてとても気持ちいですね。

そして、新年度を迎えたこととで塾にも新たなメンバーが4名加わりました!

一人目は、以前まで外部塾生として参加していた佐野先生が新宿せいがに入職し外部という枠が外れ、正式加入してくれました。今回の塾は家族の都合と言う事でZOOMで塾に参加してくれました。

二人目は、長崎出身の伊藤先生です。彼の叔父さんは長崎の園で見守る保育を行っている園長先生であるというご縁もあり、新宿せいがに入職され塾生としても参加してくれることになりました。

三人目は、太田先生です。彼の実家が富山県で保育園をされているというご縁もあり、新宿せいがに入職され塾生としても参加してくれることになりました。

四人目は小林先生です。彼は専門学校の実習の際にせいがで実習を受けたというご縁もあり、新宿せいがに入職され塾生としても参加してくれることになりました。彼も今回の塾は家族の都合があったのでお休みという形になりましたが、次回の塾から参加ということでとても楽しみです。

簡単な紹介でしたが、今年度から四人もの塾生が参加してくれました。

まず始めに、塾長から新入塾生に向けて講義がありました。

「幼稚園とは御茶ノ水付属小学校のプレスクールから始まった。なので園舎も小学校をモデルに造られている。教科も領域として設定されていた。

その時の先生が得意だったのがピアノで、その流れでずっと日本の保育者はピアノのイメージがある。幼稚園は学校の代わりなので「教師」、保育園は親の代わりなので「保母さん」という呼び方になった。

一番大きく変化したのが、平成元年に幼稚園教育要領の改定されたことによって、「幼児教育は学校のプレスクールではなく、子どもの発達をきちんと遂げる場である」とされたことでそれまで六領域だったが五領域に変わった。しかし未だに六領域だと思っている人や領域は教える内容だと思っている人がいるが間違えで、発達をみる切り口である。

赤ちゃんのハイハイは教えることはできないが、移動したいという目的があるので、行きたと思わせるモノやヒトという環境を整えることが発達をさせることだが、過剰に関わりすぐに抱っこしてしまう先生が優しい先生と勘違いされてしまう。

自分が環境を整える上で、たくさんのアイディアを持っておかないと応用がきかない。

塾は、ただ仕事をこなすだけではなく、みんながいろんな経験を積んでアイディアを広げていくことが大切。環境を通して行う保育はいろんなアイディアを持っていないとできない。以前に行っていたブラ平司もアイディアを広げるためにいろんな場所にいって見てみるし、街の中にたくさんアイディアがあるので、みんなにもいろんな経験をしてほしい。発明もいろんな経験を積んでいるからこそ生まれる。」というお話がありました。

21時からはZOOMをつなぎ、外部塾生も参加しました。

改めて新入塾生の自己紹介を伊藤先生、太田先生にしてもらい、続いて外部塾生の自己紹介、塾生自己紹介をしました。

そして近況報告ということで、みんなに話を聞いて行きました。

小松崎先生)最近自園で当事者意識がないかった人がその意識を持ってきてくれた。

佐野先生)せいがに入って人数が多いので名前と顔が一致しないです。

高橋先生)小松崎先生の園で当事者意識がない人に対してどう意識を持たせていったんですか?うちの園でもそういった事があるので・・・

小松崎先生)うちの園も3年かかっちゃっているんだよね(笑)人とか園の雰囲気だったりによってやり方は違うと思うから、自分の園に合うと思うやり方でやって欲しいな!

といった話から、「新入塾生に塾長の最初の印象はどうだったか」という話になりました。

伊藤先生)園長先生の印象は、初めて長崎でお話させてもらった時は緊張もあってちょっと怖かった印象だったけど、入職してから改めて話をさせてもらった時はいい感じで話させてもらったので良かったです。

太田先生)園長先生の印象は、初めてお会いしたときにすぐに面接をして、園内の案内を優しく丁寧に教えてくれて、誠実な印象がありました。

塾長からのご指名で、森口君は私の印象はどう?という質問に対して森口君は、

森口先生)先生の印象は好奇心が強いのと、一番大人に見えて良い意味で子どもっぽい感じもありますね(笑)何より集中力がすごくて、入り込んだ時の集中力がすごいので、こういうのも才能なんだなと感じました。

という話をしながら今回も盛り上がった塾でした。新メンバーも入り、今後いろんな発見や学びがあると思うし、最初からいる私たちも新たらしいメンバーからの考え方や意見に刺激を受けながら発展していくことがでとても楽しみです!   (報告者 柿崎)

小難避けて大難に遭う

3月23日の塾報告です。

今回はオンラインでの開催です。

メンバーはこちら・・・

最初は小松崎先生からコロナ関連の情報です。

どうも濃厚接触者の認定の基準が地域によって違うので、茨城の小松崎先生が少々対応に困っている・・・という相談から始まりました。

しっかりと濃厚接触者に該当しないようにマスクや子どもが食事をする時に、間隔をとっているのにも関わらず、濃厚接触者に該当させてしまうというのです・・・。

行政からしたら慎重に対応したいという気持ちがあるのでしょうが、

実際に現場で保育をする先生、一番は仕事をしている保護者からすると、登園自粛や休園になってしまうと大変だと思います。

そうしたトラブルを聞くたびに、コロナとちゃんと向き合える社会を作り上げていきたいですね。

さて最近まで塾生だった高橋くんですが、

彼も実家が小松崎先生と同じ実家が茨城の保育園でして、3月で退職して4月から実家の園で働くことになりました。どうやら3歳児クラスの担任らしいです・・・。

ぜひ、新宿せいが子ども園で学んだことを活かしてほしいですし、小松崎先生と共に茨城で広めてほしいですね!!

高橋くん!!期待しております!!

現在、新宿せいが子ども園では、ある計画が進んでいます。

今発表してしまうと楽しみがなくなってしまうので、伏せておきます・・・。

その計画の中で、森口先生が行きつけのおしゃれなお店があり、

参考になるということで、森口先生と担当職員が見学に行くことに!

ここで森口先生の癖というか、スゴイところというかw

お気に入りになると、とことん調べるのが森口くんのルーティン!

そのお店のコンセプトやオーナーの方の情報などを調べていくと・・・

どうやらお子さんが都内のG T園に預けているのでは?!という推測になり、

ちょうど、担当職員とお店に伺った際にオーナーさんに聞いてみると、

予想通り、G T園に預けていたのです!!

さらに、自分達の素性をお話しし、新宿せいが子ども園のことも伝えると

「え!?新宿せいが!?園長先生がレジェンドのとこですよね!?」

と知っていたのですw

さらに新宿せいがに見学来ていた!という・・・この展開には驚きますね!!

東京は広く、人口も多いですが、繋がりがあることに本当に感動しました。

さて、今日は臥竜塾の思い出話になりました。

まずは印象に残っている食事!!

柿崎先生プロデュース「白米と味噌汁」

これはとてもシンプルな食事ですが、味噌汁をとてもこだわって作ったのです。

味噌汁の出汁は昆布や鰹節などから取りますが、なんと玉ねぎの皮で出汁を取り、

具材も人参、玉ねぎと野菜オンリーでした。

小松崎先生が一番印象に残っているのは、

塾長作「赤ワインでじっくり煮込んだビーフシチュー」

確かに満場一致で「みんな印象に残っている」と口を揃えて言いました。

これは本当に美味しかったですねー。

また食べれる日が来るのを楽しみにしております・・・。

最後は森口先生が塾長と一緒に日本科学未来館へ行かれた際に、

塾長から名言が生まれましたので、その言葉を今回の報告の締めにします。

前日に雨が降ったせいか、細い路地に大きな水溜りがありました。

タバコの吸い殻などが落ちているで、とても汚い水溜りです。

踏みたくない森口先生はジャンプで避けようと思いました。

対して塾長は・・・

「こういう時は避けるのではなく、水たまりを踏んだ方がいいんだよ」

水しぶきが立たないように上手に歩きました。

そして森口くん・・・

大きく1歩!2歩!3・・・ツル!!

滑ってしまい、お気に入りのズボンに水たまりの水がかかってしまったのです。

その様子を見た塾長が

「小難避けて大難に合う」

意味:小さな災難を避けた結果、大きな災難に合ってしまう。時には多少の犠牲を払って、大きな災難を避ける方法もある

とても奥が深い言葉が生まれましたね。

リスクは避けることが大切ですが、時には少しのリスクを背負って、

大きなリスクを確実に避ける手段もあるということを学びましたw(報告者 山下祐)

ZOOM塾 保育における食

みなさんいかがお過ごしでしょうか??

少し遅くなりましたが、無事に新宿せいがでも卒園式を迎え保護者の方々から感謝の言葉をいただきました。嬉しい限りです。

新型コロナウイルス感染症の終息とはいきませんが、世の中、日々通常運転に戻ろうとしています。

色んな事を我慢して耐え難い日々を過ごしている中でも、生活する中で欠かせないのが、「食」です。誰もが予期しなかったパンデミックから既に2年以上が経過し、外食産業の経営環境に大きな影響を与え、居酒屋やファミリーレストランなどの業態で客足が遠のき、収益悪化に追い込まれています、市場ではステイホームの生活が強いられたこと外食の需要が大きく変化したことが背景にあるみたいですが、アフターコロナをにらみ、市場は色々なビジネスモデルを模索しているというニュースも日々見受けられます。

さて、今回の塾は冒頭にも書いた、「食」に関する話から始まりました。園のおいても配膳の在り方にしかり、食を安全に子どもたちにどのように提供するのか?保育園においても一緒です。子どもたちの食環境は以前と大きく変わりました。

このご時世ならではの、食事の在り方について考えていきます。今回各地にいる先生方のアイデアが飛び交い、給食も他の園では、お弁当箱の日をつくったりすることで、食品ロスに繋がったり、子どもたちも楽しめたりとメリットもあるのだという話に。色んな園が、試行錯誤してやっている話を聞きとても勉強になりました。

話は少し変わります、厚労省の保育所における食育に関する指針から抜粋しますが、現在を最もよく生き、かつ、生涯にわたって健康で質の高い生活を送る基本としての「食を営む力」の育成に向け、その基礎を培うことが保育所における食育の目標である。と記載されています。食育が、保育の一貫であると考えると、新型コロナウイルスの感染を防ぐ食事環境を整えるだけでは十分とはいえないのかなと思わされました。具体的に示される、食と健康、食と文化、食と人間関係、いのちの育ちと食といった食を営む力をどのように育んでいけばいいのか。子どもたちにちゃんと伝えていくのも学びなのかなと考えさせられます。

私の友人が上海にいるので、今の現状を送ってもらいました。

上海のスーパー1
上海プードン地区

中国の上海特別区域内では感染が拡大がしており、封鎖区域外への移動は出来ないため、行き来が制限され、それに伴い物が入りにくくなっており、この状態になっているそうです。世界ではこうなっている地域もあるんだよと、個人的には、子どもたちに食べ物の大切さを伝えていければと思います。

話が脱線しました(笑)戻します。

新宿せいがでもまた時代の変化に伴いながら、変わっていこうとしています。保育士に限らず、園を運営するにあたって、食を提供する事は必要不可欠なことです。このコロナの影響によって休みを余儀なくされたりと人材が足りなくなってしまうところも、アウトソーシングで調理の先生を雇ったりされている園さんもいたりするそうですが、やはりどんな形であれ、子どもの最善の利益の為に、食の安全は守っていかないといけないのだと私自身思わせて頂きました。

そのほか色んな話が多々ありましたが、割愛させてもらいます(笑)

最後に私からの質問で、このご時世で困ったことは?という質問をさせてもらいました!

鹿児島の松元先生からは、食事の際にテイクアウトで買った手羽先をこぼしてしまい…という小ネタを頂きました!深い話は秘密にしておきます(笑)

次に保育において、行事の話がありました。行事担当を決めるのにリーダーを誰にするのか??今の社会においてどのように進めていけばいいのか?考えていってるとの話に。新宿せいがでは、行事は園長先生のアドバイスを頂きながら、昨年をベースになにが悪かったか、良かったかを今の社会との擦り合わせをしつつ、試行錯誤しています。保育も時代の流れを読みながら今後やっていかねばならないのだと改めて思わされました。

これからも、コロナと共に社会が共存していかないといけないご時世において、非常に有意義な話の場になった事を感謝したいと思います。

報告者 川辺

出会い

先日新宿せいが子ども園で、成長展がとりおこなわれました。換気や、人の入れ換えなど、細心の注意を払って行うことで、保護者の皆様に子どもたちの成長を伝えることができたことを、とても嬉しく思います。

子どもの成長というものは、日々驚きと発見に満ち溢れているなと感じる最近で、なぜそのような発達を遂げたのか、なぜそのような姿が見られるようになったのかを追っていくと、意外な部分に帰結することが多く、今年1年幼児組の担任を持って、様々な働きかけを子どもたちにしてきたことは、決して間違いではなかったのだと感じることができました。

もちろん細かな修正点はたくさんありますし、反省しなくてはいけないと感じたことも多々ありましたが、大まかな方向性が間違えていなかったことを、子どもや、その保護者が成長展を通して直接、また間接的に伝えてくださったことをとても嬉しく思いました。

今回は2月22日の塾報告です。

“仮説検証”

皆様はこの言葉をご存じでしょうか。保育を行うにあたって、とても重要な考え方だと藤森先生がおっしゃっていたので、自分なりに調べてみました。簡潔にまとめると、

予測をたてること→実際に行ってみること→結果を確認すること

この3つのサイクルを周期的に行っていく考え方のようですね。論理的に物事を見て、実際の表れる子どもの姿の根拠を考えるというのは、言葉にすると難しそうですが、実は無意識に誰もがやっていることなのかもしれません。

例えば、今年の幼児クラスで私が行った仮説検証で考えてみます。まず私は、なぜ子どもたちが戦いごっこをするのかを考えました。挙げられる理由としては、

・テレビの影響

・それしか遊び方を知らない

・勝敗をつける、もしくは誰かを打ち負かして勝つという経験を求めている

・単純に体を動かしたい

以上がパッと思い浮かんだものでした。1つ目は家庭で行われるものですから、どうしようもありませんが、他3つであればなんとかなりそうということで、1年をかけて、将棋、チェス、トランプなどのボードゲームを子どもとやり込んだり、外遊びの際に、かんけり、ドッジボール、リレーなど、明確に勝敗が理解できるものを取り入れました。

もちろん私のこの働きかけが全ての要因かはわかりませんが、今年の年長組で私はほとんど戦いごっこというものを目にしませんでした。さらにいえば、そんな年長児の姿を見てか、年中児や年少児でもほとんど戦いごっこをしようとする子がいなかったのです。

先にも述べたように、どこまでがどんな影響で表れた姿かはわかりませんが、実際にたてた仮説と行った取り組みが結果として表れるというのは嬉しいものがありました。

と、まあこんな長ったるい話しはここまでにしておいて、嬉しいニュースが入ってきました。

一枚目の写真でお気づきのかたもいらっしゃるとは思いますが、新塾生として、今年度から新宿せいが子ども園で勤務している中村英知(なかむらひでとも)先生が本日より参加しました。

残念ながらまだZoomでの開催である塾ですが、これから同じ釜の飯を食べて意見をくみ交わせると思うと楽しみですね。

中村先生は前職でサラリーマンをしていたということで、とても腰が低く雰囲気も柔らかな先生です。同じクラスで1年間過ごした本多先生に、

「29歳という年齢で、様々な経験をしてきただろうに、そこまで謙虚でいられるのはすごい、」

といわしめるほどです。本人としては、まだまだ仕事に追われてなかなか子どもの姿を見ることに集中することが出来なかったが、それでものびのびやれてとても楽しく過ごしているとおっしゃっていました。

新たな仲間が増えるというのは本当に喜ばしいことですね。もうすぐそこまで出会いと別れの季節が迫っています。来年度はどんな出会いが待っているのか今からワクワクしますね。素敵な出会いに期待を込めながら報告を終わらせて頂きたいと思います。

報告者(髙橋)

環境設定

報告が遅くなり、申し訳ございません。2月9日の塾報告をさせていただきます。まだまだ、コロナが猛威を振るっている状況で、蔓延防止措置が出ていることもあり、今回もzoomでのオンライン塾でした。

オープニングトークは、小松崎先生が話していたコロナによる休園の話でした。コロナが広がり、やむをえず休園する保育園、幼稚園が数多くでています。誰が悪いというわけではないものの、園が休園することで、仕事に行くことのできない家庭が少なからずいます。そこで、こんな案が出ているようです。

「休園した園の子供は、休園していない、近くの園に代わりに預けることができる」

という制度です。これを聞いて、みんな「ん?」と頭にはてなが浮かびました。感染拡大を防ぐために休園して、外出を控えていただくためのものなのに、他の園に行ってもいいのでしょうか?無症状でも感染している可能性があるのに他園に行くことは感染拡大につながってしまうのではないでしょうか?仕事に行けずに経済を回すこと、保護者の声を聞いての対策だとは思うのですが、そうであれば、そもそも休園することをしなければいいのではないでしょうか。どのような制度が正しいかわかりませんが、どんなことに対しても、何のためにやっているのか、目的を見失わないようにしなければいけませんね。

そんな話から始まり、話題は環境の話に移りました。

ある園では年に何回か環境を大きく変えるそうです。それは、子供が落ち着かないからという理由からだそうです。環境を変えることで、子どもたちはしばらく遊び込むことができるそうですが、やはり飽きてくるとまた落ち着かなくなり、環境を変えるそうです。森口先生はこれを聞いて、まるで、新しいおもちゃを与えているみたいだと例えていました。遊び込むという段階までいけてないのではないか。子どもたちに刺激を与えることも、もちろん大切ではありますが、与えすぎてしまうと、刺激をもらうことに慣れてしまい、子どもたち自身が遊びを深めていくことができないのではないか、と話させていました。保育者は、子ども達が遊びを深めていくために、どんな環境を用意しなければいけないのか、考えていくことが大切ですね。もちろん、子ども達が遊びこめていない状況を放置することはいけないことですし、難しいですね。森口先生のお子さんは、カエルを弾いてバケツに入れるおもちゃを30分ほど遊ぶらしいです。すると、もちろん飽きてきてしまい、そうすると、次はバケツを裏返しにして、底面にカエル乗せようとしたそうです。遊びを自ら発展させていて、本当にすごいですね。邨橋先生の園では、ある子どもがクーゲルバーンで工夫して遊んでいるとそれが楽しすぎて、「面白すぎてやめられな〜い♪」と言ったそうです。すごく遊び込んでいて素敵ですよね。その子は積み木が好きで毎日やっているみたいで、そうやって遊び込んでいるからこそ、見えてきた遊びなのかもしれませんね。

環境を変えたがることに対して、西村先生の園でもあるみたいです。遊びの発展が停滞している時に環境を変えたがるそうですが、本当はもう少し見ていてほしい。変えたくなる気持ちはすごくわかるのですが、、、。と話し、それに対して、小松崎先生が、「その話わかる〜」とおっしゃっていました。小松崎先生の園でもそう言ったことがあったらしいですが、職員さんにこう言ったそうです。

「何か問題があって、それに対するアプローチとして、変えるという目的のためならいいけど、そう言った目的がないままに変えてしまうと、その後良くなった原因が把握できないよね」と話したそうです。そう言う意味で、大きく変えるのではなく、良くなった原因を把握するために小さく変えて行くことは意味があると言ったそうです。確かに、、、。と素直に思いました。

また、邨橋先生の園では環境を変えるという考えではなく、足し算をしていくような考えする先生がいたようです。おままごとゾーンにシンクがあるそうですが、そこでの遊びが盛り上がっていなかったみたいです。そこで、シンクのそばに、Bluetoothで繋がる小さなスピーカーをおき、YouTubeで焼き肉だけを焼く音「ジュー、ジュー」という音を流したそうです。するとシンクで音に併せて、ガチャガチャと遊びが盛り上がったそうです。先生のちょっとしたきっかけ、遊び心から、発展していてすごいですね。また、別の時には、シンクで髪の毛を洗っている様子を見た先生が、そこの反対側に鏡を設置したそうです。すると、いつの間にか、鏡の前で髪の毛を切る真似をして、美容院ごっこに発展したそうです。ちょっとした環境の変化(足し算)で遊びがぐっと盛り上がっていて、すごいですよね。大人は子ども達が、好きなことを見つけた後にやり込める環境、深められる環境を作ることが大切ですね。

松元先生が塾セミナーで「保育者は環境で語る」と言っていましたが、本当に環境の大切さを改めて感じることができた塾の内容でした。自分も、今一度、子ども達の様子と環境を見つめ直していきたいなと感じました。今夜もあっと言う間に終わる楽しい塾でした。

報告者 横田 龍樹

2022/1/19 臥竜塾

冬も深まる臥竜塾。
この日は今回の臥竜塾セミナーを担当する小松崎先生のパワーポイントを皆で見ました。
タイトルは『シン・コドモ観』
小松崎先生らしいタイトルですね。

・気になる言葉を見出しに用いて、興味を引きつける
・単なる文字の羅列でなく、写真や絵で内容を紹介していく
・事象について現場目線から考察することにより、現場の保育者に伝わり易い内容になっている

等、魅力満載のパワーポイントで、とても勉強になりました。

内容については明日(1/26)の本番をお楽しみに、
なので、見させていただいた感想と考察をここに書くことで今回の報告とさせて頂こうと思います。

見守る保育を実践する保育者の姿勢について触れられていた場面を皆で話す中で、
「引き際が大切なのではないか」という至言との出会いがありました。

現場目線で最近思うことと繋がり、
例えば1年目の新人職員さんでも、言葉の意味を理解して実践できる人もいれば、
引くことばかりに気持ちがいくのか、子どもと関わることから遠ざかってしまうような人もいたりします。
この違いについて、
その人に『センス』が有るか無いか、
実はこれはとても重要なことだと思います。
しかしながら、
「それではセンスがない人は保育ができないのか」
という疑問については、
「学びにつながる機会を幾つも得る」
ということが大切なのではないかと思いました。
ベテランの先生方をはじめ様々な先生の「引き際」を見る、引き際について話してみる、塾長の本を読む、そのような機会を増やすにつれて、次第と引き際がわかっていくのではないか、と想像しました。

だからこそ、根底には、学ぼうとする気持ちが大切なのだと思いました。

保育や子どもを見る目を純粋な気持ちに戻してくれるような、
まさに『シン・コドモ観』
ご期待ください。

(報告 加藤)

新年会

 先週行われた臥竜塾の新年会の報告をさせていただきます。
今回は2人が事情により欠席であったため少し寂しい雰囲気になるのかなと思っていたところ、zoomで西村氏、小松崎氏、邨橋氏が参加してくださいました。変わらぬ雰囲気で話は弾んでいきます。

左上:西村氏 左下:ヤン 右下:小松崎氏

 一つ面白いなーと思ったことを書かせていただきます。

 西村氏が今は寺の修行から帰られて実家である、平戸の保育園にいらっしゃいます。そこで環境を見直すことを考えているようでした。

 まずはよく新宿せいが子ども園にもラキューというおもちゃがありますが、これをひとまず外してみようとなりました。
理由としては年長限定で出していて遊んでいましたが、そこには子ども同士の関わりが希薄になっていることに気付いたそうです。確かにラキューというおもちゃは割と一人で黙々と作品を作るために集中しますし、面白いおもちゃだと思います。しかし西村氏の園ではこのパーツ欲しさにトラブルになることも少なくなかったようです。それが欲しいから…横取りしてしまうこともあるかもしれません。そう考えた時に環境を作る上でどんなことを大切にしなければならないかを考えた結果が、

「シンプルに子ども同士の関わりがないものは排除していこう」

という結論に至ったそうです。
ラキューがいけないというわけではなく、それぞれの園に合った形で環境を作る上で西村氏の園ではその考えになっています。もちろん一人で集中する時間も必要だと思いますし、やれる時間もあっていいと思います。しかし、今の状況としてはゾーンとしては作らなくていいかなという結論ですね。ラキューでも関われる環境があるであればそれはそれで良いのでしょうね。

西村氏は続けてこう言っていました。
「ただそこの考えに至るまでに少し時間を要しました。どうやって環境って作っていたっけな?」と。

そういったところが自分のブランクなのかなとおっしゃっていて、長い間違う環境に身を置くことで再度戻ってきた時に感覚が鈍るのも無理ないなと思います。ただ、西村氏に関してはそんなブランクも感じさせないくらいもう感覚を取り戻している気がします。すでに学童でYouTubeを開設しているそうです。こちらをクリックで飛んでいきます。

西村氏は新宿せいが子ども園にいた時、見学者の案内を日々こなしていたこともあり各クラスの特徴や大事にしていることを見学者に話していたため、人に教えることこそが学びというのを日々実践していました。その甲斐もあり環境づくりに大いに役に立っているというお話もいただけました。

やはり人に教えることがより自分の中に落とし込んでいけるのだなと今回のお話を聞いてより強く思う次第でした。
毎年新人の方が入られて教える立場になった時に自分にもいい機会なんだと思いよりよく関われたら面白いチームになるのかなと今回の臥竜塾で学ばせてもらいました。

小松崎氏、邨橋氏からもたくさんお話をしてもらい勉強になりました。今回は西村氏の話をピックアップしましたが機会があれば他の方々の話もしていけたらと思います。

報告者 本多悠里