滋賀報告

6月8日の塾の報告を行います。

今回の塾は、対面とオンラインのハイブリット式の塾でした。

初めに、太田先生から出張報告をいただきました。

7月9日(土)に滋賀県にある「ののみちこども園」さんに藤森園長先生が講演をしてくださいました。

コロナ前までは毎年講演を行われていましたが、久しぶりの開催ということもあり、職員の方も保護者の方も楽しみにされていたそうですが、やはり、みなさんで集まってお話を聴いたり質問をしたりできることは、とても貴重な時間であると改めて感じさせられますね。

午前は保護者向けの講演で、内容は「ソサエティ(society)5.0」だったそうです。これからの保育や社会でどのような子どもを育てていくか、予想できない事態に対応でき、考えられる子どもを育てていくことの必要性について話されたそうです。

質疑応答では、たくさんの質問がありその中でも、「ソサエティ5.0という新しい時代に向けて教育改革が進んでいるが、今まで受けてきた教育と異なって、変化していくことを不安に感じている。」という声があり、そこでは、「基礎学力や認知能力が重要ではないと言ってるのではなく、応用的ではあるが基礎学力を身に付けるための動機付けのような意味での応用的な教育改革になっているのではないか」とのことでした。新しい教育改革・新しい学校の在り方として、教室以外が学びの場になったりすることや基礎的な学力より共同性や共同思考力が重要になっていくみたいです。

太田先生はこの質疑応答を聴いて、「学校も教員の資格があるだけではなく様々なキャリアを持っている人が教えることという点で応用的であると感じる方もいたのかな」と感じたみたいです。また、「子どものなぜ?という探求心を埋めるために基礎的学力を学ぶ必要性を子ども自身に気づいてもらうことがソサエティ5.0に向けた学校づくりの中に込められているのではないかな」と感じたようです。

午後は職員向けの講演で、内容は「乳幼児保育について」だったそうです。

愛着だけではなく、子どもたち同士、仲間・集団内での繋がりの重要性や見守るの意味をシュナプスの刈り込みをもとにお話をされたり、異年齢保育・チーム保育についてもお話をされたようです。

ここでも質疑応答があり、「子どもたちが食事ゾーンのイスを食事以外の時でも押してしまうことがありどのようにしたらよいか」という質問を太田先生が受け、うまく答えることができず、自分がやっている見守る保育の本質を理解していないとアドバイスや回答の中身がこもらなくなると感じたようです。確かに、見守る保育の意味や本質を自分自身が理解しておかないと、伝えたいことがあっても上手く伝えることができず、もどかしい気持ちになるということが僕自身もあるので、しっかりと理解しておき、普段の保育の中での具体的なエピソードなどを話し伝えることは必要だと感じました。

この質問に対して園長先生は、「押して遊ぶという子どもの楽しさを遊びゾーンで生かせるような環境が整っていないのではないか」と答えられたそうです。やはり、見守る保育では、環境を整えることで子どもたちの発達を保証していき、子どもたちのやりたいと思えることをできるようにしていくことは必要ですね。

日曜日は滋賀県から福井県に移動をされ、ジャクエツの方と打ち合わせを行ったり、歴史的な建物などを見て回ったそうです。

石山寺

長浜城

また、言葉がけについての話の中で、

小松崎先生「子どもと保育者の会話の中で『あなたはこうしなさい。あなたはこうするべきだ。』という表現(Youメッセージ)になりがちだが、いいアプローチをする先生の声掛けは『~してくれると先生は嬉しいんだけどな。一緒にいこうよ。』というような自分がこうしてくれたら嬉しいよ(Iメッセージ)という姿が見られる」というお話があり、また、本多先生は人形などを使い子どもたちにアプローチをし、子どもたちが話を聞ける雰囲気を作ると話されており、人それぞれ子どもたちに対するアプローチの仕方や声掛けが違うと感じ、私自身も子どもに対するアプローチの仕方や子どもに限らず、人と接する際の言葉がけや接し方などについて考えて行うことが必要であると改めて感じることができました。

今回の塾は対面が若いメンバーで行いとても新鮮な気持ちで、楽しい時間となりました。

ありがとうございます。

報告者 伊藤 暁人

2022/7/6 報告1

夏も煌めく臥竜塾。

この日は塾頭山下先生の誕生日のお祝いから。

おめでとうございます

音速で消えた蝋燭。どのように消したのかわかりません。

この日は柿崎先生からのお祝い返しも

甘味豊かな塾となりました。

さて話題は環境セミナーへ。

伊藤先生より

「沢山の来園者を前に気が引き締まった。質問をされ、自分を見つめ直す機会になった」

「子どもたちの方が落ち着いていた笑」

コロナ前は年間2000人の見学者を迎えていた自園です。

一日60人の見学者を迎える日もあり、良い忙しさの中にいました。

「新宿せいががやってたらそれはそういうものだと思ってしまう」

森口先生の言葉にも表されていますが、緊張感ある毎日を過ごすことの大切さを改めて感じる機会となりました。

さて、この日のメインは塾長からの熊本出張報告。

熊本教育長遠藤洋路氏との対談がありました。

「学校の役割は授業だけでなく、機能を沢山持つべきだ」

「小学校へ行ったら授業中座っていられる子に→幼児教育の問題でなく、その後の学校のせいなのだから(幼児教育側は)気にしなくていい」

「学校のことを気にして、学校のために保育をする必要はない」

など、塾長の考えと似通う点を多々感じさせるような、印象に残る言葉が沢山ありました。

塾長からは、

「保育と教育の一本化を熊本市として位置付ける」

「0歳から一号認定を認めるモデルを熊本市からやって欲しい」

などの意見交換をされたとのこと。

意義ある対談になったことが感じられます。

その後は、幼保連携型認定こども園城山幼稚園の園内の様子を写真付きで紹介していただきました。

(報告 加藤)

“片付け”

6月29日(水)の塾報告をさせていただきます。

が、その前になんと加藤先生がデザートとして高級アイスを買ってくださっていました!!毎回恒例の指差しをして、被った時は男気ジャンケンです。

甘いものを取り合う“漢”たちの図です。
男性だけだとベリー系のアイスは残るようです…(笑)

美味しいデザートをいただいた後は、6月25日に行われた藤森園長の保護者向け講演会について、柿崎先生・横田先生・わたしから研修報告がありました。今回伺った保育園は、神奈川県厚木市にある「厚木ふじの花保育園」さんです。小田急線本厚木駅より徒歩5分程の場所にあります。

中村「土曜保育で使っていた1階の保育室を見学させてもらった。入ってすぐ手前には給食を食べられるローテーブルが置いてあり、その他パーテーションのような仕切りはなく、部屋全体を広く見渡せるような環境作りがされていた。また、給食の展示がされている保冷ケースの上に給食のレシピが置かれていた。園児が美味しいと言った給食をお家でも作れるように調理の先生が準備しているそう。せいがでも保護者からレシピを教えてほしいと聞かれることがあるので、面白い取り組みだと思った。」

横田t「午後からはふじの花さんが準備してくださったお弁当を食べながら、職員の方々とお話しをしました。いくつかの質問の中で1つ目が印象的で、“玩具などの片付けをさせるかさせなくてもいいか”について、藤森先生が回答されていました。手の空いている先生や片付けを進んで出来る子がやればいい。子どもは先を見る生き物で、今遊んでいるゾーンから他のゾーンに行った子がいたとして、その遊びを中断させてまで片付けさせなくてもいい。また、片付けが“遊び”となるような工夫をしてあげられたらより良くなると。聞いていて大変参考になりました。」

柿崎t「講演後はですね、藤森先生とお茶をしました。色々話をしながらその後はロマンスカーでゆったりと新宿まで帰りました。(笑)研修については、久しぶりに藤森先生の講演の付き添いをしたので改めて勉強になりましたね。お話の中にあったソサエティ5.0。子どもに考えさせる大切さや必要性を学んだ。また、科学についても話されていて、まさに料理も科学。先日、こだま保育園さんからいただいた子どもの手作りドレッシング。味の調合を科学として子どもたちに体験させることはウチでもやりたいし、ドレッシングだけじゃなく”ふりかけ”なんかも面白いかなと思いましたね。」

伊藤t「片付けることについて、いまクラスで子どもたちに片付けさせてから次の遊びに行くよう声かけるときがある。今回の研修報告を聞いて、違う観点で見てみようと思いました。」

本多t「わらすは製作ゾーンとかは散らかりやすくて、それでも子どもに片付けを手伝ってくれる子いる?と聞くと意外と率先してやってくれる子が多い。そこに小さな社会を感じますね。」

園長先生「片付けるという感覚は国によって異なる。以前ドイツにいった際、家具メーカーの社長からある質問をされた。それは日本からしかない注文で世界中をみてもないのだと。それは机の脚をたためるようにしてほしいと言われること。脚をたためるようにすると構造的に弱くなるのになぜそんな注文をするのか聞かれて、日本では食事、団らん、そして睡眠を茶の間でしていた。だから机をたたんで、片付ける必要があった。だから日本において片付けることは無くすこと。ドイツを含めて欧米などはリビング、ダイニング、ベッドルームとそれぞれに用途が分かれていて、片付けることは次に利用する人が使いやすいようにすること。掃除ということに教育的概念を持たせているのは儒教の国だけで、欧米などは、掃除は業者のする仕事である。また、物が散らかっていることで子どもたちも想像を膨らませる。なにも無くしてしまってはそこから発想というのは生まれにくい。」

目から鱗ですよね。片付けは玩具や使っていたものをしまうこと。でもそれは国や地域によって考え方が異なるのだと。私たちが園で当たり前に使っているテーブルもなぜ脚がたためるかなど考えたこともなかったです。日本家屋と欧米建築の造りの違いで、家具や考え方に違いがある。片付けひとつとっても違いがあるのはとても興味深く聞かせていただきました。

園長先生は続けて、ドイツを例に保育園や小学校の教室の造りについても日本と海外では大きな違いがあることを教えてくれました。日本の教室というと、長い廊下があって廊下から教室内が見えるようになっています。この造りは元々軍隊の宿舎をもとにデザインされていて、さらに遡るとそれは牢屋だと。ドイツの学校は、ひとつの部屋から他の部屋に移動ができる。日本の廊下のような概念はなく、廊下も走っていいなど、遊びの空間としてあるそうです。ふじの花保育園さんでの園長先生の講演でもありましたが、今後日本も学校の空間デザインは変わってくるそうです。これからの教育や保育の在り方について、広くアンテナを張って日々の業務に活かしていきたいですね。

その他、子どもの人数に対して保育士の配置について、子どもに対してのフォローなど話題は尽きず。長くなってしまうので今回は割愛させていただきますが、大変実りのある塾でした!(報告者 中村英知)

園庭作りの参画

5月25日の塾報告です。

今回の報告はボリュームが多かったので、

富山の出張報告のみとさせて、いただきます。

今回は富山県砺波市で新しく4月に開園した「たかのす認定こども園」さんの竣工式に藤森先生が招待されました。こちらの園さんは富山のG T園、チューリップ認定こども園さん、あぶらでん認定こども園さんの姉妹園となります。

ということで!竣工式の前日に富山に入り、施設を見学させていただきました。

今回、チューリップ認定こども園さんは園庭を大改修されたのが、

一番の見学ポイントでした。

まず自分達でどのような園庭にしたいのか?

イメージを膨らますところからスタートです。

そして園庭の専門家の先生を、お呼びし研修会を開き、いろいろな事例の園庭を見せていただく中で、自分達が思い描いている園庭のイメージを少しずつ固めていきます。

しかし園庭を使って遊ぶのは大人ではなく、もちろん子ども達です。

ですので、次は子ども達の視点から改めて園庭を考えました。

次のステップです。これは私個人が一番印象に残った取り組みです。

それは子ども達に「こんな園庭になったらいいな」と

子ども達自身の声を反映している取り組みです。

子どもにカメラを持たせて園庭で好きな場所を3枚写真を撮ってもらい、理由も言ってもらいます。

大人の視点と子どもの視点とでは全く違うので、園庭の環境作りにおいては、

結構参考になるのではないでしょうか?

ドイツの取り組みで「参画」がありました。

藤森先生の講演やブログでも紹介されていたので、ご存知の方も多いかと思います。

ブログのリンクを貼り付けたので、ぜひお読みください。

■「臥竜塾」2018年6月21日 【ドイツ報告6】

https://www.caguya.co.jp/blog_hoiku/archives/2018/06/21

今回のチューリップ認定こども園さんの取り組みが、

ドイツの参画の取り組みと似ているような気がします。

子ども達が自分の意見が新しい園庭に取り入れてもらっていると思うと、

余計に自分の園が好きになるでしょうね。

保育室もそのように環境を整えてみるのも良いかもしれません。

ただ・・・なんでも聞いて良いわけではありませんけどねw

新宿せいが学童クラブが開所していたときに、

夏休みの過ごし方について子どもたちで話し合っていたのを思い出しました

当時、子どもたちの中で学童に自宅からゲーム機を持ってきていいか、ダメかという議論をしていました。

最終的にどうなったのか・・・すみません覚えていないのですが、

「持ってきても良いけど、壊れても、紛失しても自己責任」という意見も出ていました。

この辺が藤森メソッドで育った子ども達らしい意見のような気がします。

「持ってきてはダメ」にすると結局、隠れて持ってきて、そこでトラブルが起きる可能性が高いですね。

保育の中で子ども達が自分の意見をしっかりと主張する機会というのは大切です。

赤ちゃんは泣いて自分の欲求を大人に伝えようとします。

それが他者に自分の意図を伝える最初の一歩だと思います。

そうした細い配慮が今後の子ども自身のコミュニケーション能力に繋がっていくのでしょう。

最後は塾報告と全く関係の内容になってしまいましたが、

報告を書きながら、そんなふうな思いが巡ってきました。(報告者 山下祐)

父親保育を経て

6月15日の塾報告をさせていただきます。

早速ですが、今回のメインテーマは「父親保育」でした。新宿せいが子ども園では、6月11日に父親保育という行事がありました。この行事では、園の保護者の方(お父さん)達がメインになり、1日保育をするというものです。その日にどんな活動にするのか、給食のメニュー、シフトなんかも考えていただきます。さて、そんな行事を終えて、塾生がどんな感想を持ったのか、それぞれ話していきました。

横田

自分は正直、テンパっていました。初めてのクラスの責任者という立場であったこと、お父さん先生の人数が当初の半分(3人)になってしまったことがあり、不安だらけのなか、父親保育が始まりました。そんな中でしたが、凄かったのは、その3人のお父さんたちのチームとしてのバランスがとてもとれていたことです。リーダーのお父さんはしっかりと子ども達をひっぱり、2名のお父さん達は子ども達を受け入れフォローするようなそんな感じのチームでした。

また活動の内容でも素直にすごいなと思えることがありました。ハサミを使った制作をしたのですが、ここでは、お父さんたちが子ども達の発達を考えていました。「きっと、わいわいさん(3歳児クラス)の子はハサミがうまく使えないかも。」と考え、あらかじめある程度切ってあり作ってある制作キットを用意していました。自分がこうした方がいいなど一言もいっていないのに … 。まさに、子ども達の発達を考えて(見る)、補償してあげる(守る)、「見守る保育」だなと感じました。父親保育に初めて参加するお父さんもいる中、心からすごいなと感じ、自分自身も原点を省みるような時間でした。

中村先生

「保育」ということなので、主体はあくまで子供、というのは平日と変わらないと思うんですが、父親保育というのもあって、お父さん達のモチベーションがすごいなと感じました。またお父さん達にとって、横のつながりを持てるようなイベントはとってもいいなと思いまいた。やっぱり、お母さんほどネットワークがすごいわけでもないし、そういう意味でもお父さん同士のネットワークができるのはいいですし、連絡帳にも、参加したかったです。というコメントが多数あったそうです。お父さん自身もとても楽しそうでしたし、自分もとても楽しい行事でした。ありがとうございます。

太田先生

初めての父親保育でした。

父親保育でしか体験できないようないい行事だなと思いました。

お父さん達にも個性がでるのも見ていて面白かったです。お子さんが男の子のお父さんは、女の子の接し方がとても優しかったり、逆に女の子のお父さん達は、泣いている男の子にどのように接するのか、など見ていて楽しかったです。また、午前チームと、午後チームのお父さん達で、子ども達との距離感が違いすぎるのも面白かったです。お父さんたちも、子どもの対応でうまくいかないことに対して、さまざまな方法を駆使して、対応していこうとしている姿が見られた。

小林先生

お父さんたちで自然と補い合って保育している姿がとても印象的でした。また、楽しそうに、コミュニケーションととりながらやっているのも凄かったです。ちっち組を担当するお父さん達は、わらす組の保護者の方がほとんどであったので、せいがの文化が継承されているのかもと感じたそうです。またこういう行事や経験を経て、子ども達も順応して世界が広がっていくんだなとも感じたそうです。

伊藤先生

お父さん同士の連携がとても取れていてすごいなと思いました。急なお父さんの休みに対しても、すぐに、人数調整していたそうです。今回にこにこ組では、散歩に行ったのですが、いつもは、目的地の公園にいくまでに必死になってしまいますが、お父さん達は、子ども達の道端の発見や気づきに一個一個に応えていたし、「ほら、ここにこんな虫がいるぞ!」なんて子ども達に教えてあげていたりもしていいなと感じました。

他にも、子ども達の普段とは違った姿を見らてれてよかったと思いました。例えば、普段は、「いただきます」をいてからご飯を配り始めるのですが、父親保育では、配ってから「いただきます」をしていました。ご飯が前にあると、「いただきます」まで待てないのでは … と心配になっていましたが、もちろん我慢できずに食べてしまう子もいましたが、ほとんどの子がしっかりと待てていました。またある子は、おかわりの時にどの先生が「おかわりくださいって言うんだよ」と促しても、お皿をあげるだけで言わなかったのですが、父親保育では、初めて「おかわりください」と言っていて、お父さん達の応答的な関わりがそうさせたのかなと思い感動しました。

最後に、いつもは、先輩の先生がいてくれるのですが、父親保育では、自分が質問を聞く立場で責任を感じることができ、とてもいい機会だなと思いました。

上記のように、それぞれが思ったことを述べました。そして、本多先生は、その後、過去の父親保育であったことを話してくださいました。

本多先生

父親保育でのメリットはやっぱり、お父さんが保育をわかってくれるところにあるよね。実際に保育に入っているからこそわかるものがあるよね。昔、あるお母さんが園の保育について思うことがあったそうで、クレームではないですが、言おうとした時に、父親保育に参加されていたお父さん(夫)が「そうはいっても、こう言う面もあるから。大変なんだよ。」とお母さんに話してくださったそうで。本当にそういうのがありがいよね。

今回の父親保育に参加してくださったYさんは、こういう経験をもっと世の中に広まってほしいと話していて、その参加できる敷居を低くしていきたいと思いました。

柿崎先生

今年は父親保育のテーマが「わ」であり、円や輪であるような感じでテーマがきました。こういうキーワードがもらえるのはとっても面白かったです。保育と調理が繋がっていて燃えるというか、わくわくするというか … 。

父親保育当日では、給食でちくわがでたのですが、いつもは輪になっているちくわではなく、半分に切られていたり、1/4に切られていたりします。しかし、テーが「わ」であったので、ちくわを輪の形にするために、いつも以上に薄く切って提供したそうです。

こうして言われて気づいたのですが、たしかに普段の給食で輪になったちくわは見ませんね。柿崎先生のこまやかに工夫や発想は本当にすごいです。

そして、自分のことで恐縮なのですが、自分は今回の父親保育を通して、改めて、普段の保育がすごいと感じることでできました。というのも、3、4、5歳児クラスの活動はお父さん達が考えてくださった活動に絞っていました。いつも見たいにお部屋と散歩の選択のように活動を選べるようにはしていませんでした。そして、当日やってみると、やはり、やりたくない子や、別の遊びがしたい子などが出てきました。しかし、その子達をほっとくわけにもいかず、なんとか説得して、参加してもらったのですが、こういったことをしても誰のためにもなりません。もちろん子どものためにもですが、大人の手も取られてしまいます。「選択」させること、「場所を作ってあげる」ことの大切さを身に染みて感じました。

それに対して塾頭が、

こういう話をもっとみんなに知ってもらうことが大切かな。

例えば、選択することが大切っていうのも、選択することが当たり前と思っていて、その背景を知らないよね。日頃、やっぱり当たり前のようにやっているから。でも、今回のように、半ば強制で活動を実行して、選択することの大切さを知ることができたんだよね。、そういうことを、理論で選択が大切と知ることと、実際に現場で知ることは違うと思うんだよね。実際に体験して現場で知ることが大事だよね。

父親保育は、他の人が自園にきて保育する訳で、それは、自分が他園に行ってみるのとは、感じ方や見え方が違う気がして … 。こういう機会はとても重要だよね。

本当にみんなの話を聞きながら、この父親保育という行事の面白さや大切さを知ることができました。そして、塾長から、実は、この父親保育という行事のために番号という考えが生まれたことを聞きました。それまでは、阿吽の呼吸で保育をしていたそうですが、お父さん達にせいがの保育を体験してもらうために、説明しやすいように番号が生まれたそうです。これは、知りませんでした。本当に見守る保育は知っているようで、まだまだ知らないことが多いです。日々勉強です。

今回の塾もとても楽しい時間でした!ありがとうございます!

zoomも盛り上がりました!

報告者 横田龍樹

来園

西村先生久しぶりに臥竜塾へ参加

6月8日の塾の報告を行います。

初めに、太田先生から出張報告をいただきました。
中野のアルテ子どもと木幼保園の方に塾長が3時間ほど講演をしてくださいました。内容は乳児保育だったそうです。
シナプスの刈り込みの話であったり…と報告をもらい、言葉に詰まってしまうこともあり緊張や色々な情報が入りすぎてまとまらなくなる気持ちが非常に伝わってきました。
「実際に現場にいて理論とかは頭に浮かばないですが、保育の方法や見守る保育を考えていくと、子どもの言葉発達だとか、身体に発達だとか、過去の実験例やエピデンスに基づいて理論立ててちゃんと保育の方法が確立されているんだなと現場で働かせてもらってそういうの物の上に成り立って僕たちの保育士というのは保育の質を担保していってるんんだろうな、まだまだ保育は深いんだろうなと思った。」とそのまま太田先生言葉を借りましたが本当にそう思います。

山下氏「一個でもいいからヒットするものがあれば、いいのかなと思う。それを回数を重ねていけば色々なことを学び、自分で園内を説明できるようになると思います。」

塾長「時間がある時に案内している、山下くん、森口くんの後をついて聞いてみるといいね。」

私自身太田先生のように学ぶ事に追いつかないという焦りみたいなものを感じていたことを思い出します。今もまだまだ学ぶことが多く日々頭をぐるぐるしています笑


その後はそのままブラ平司という流れでした。今回のブラ平司は中野周辺でした!


そして西村氏が出張で東京に来られたので臥竜塾にも参加してくださいました。新人の方で西村氏のことを知らない方もいらっしゃったので生い立ちから簡単に説明してもらいながら様々なお話をしてくださいました。

話は見守るスタンスをどう職員に伝えているか…

塾長「文化ってそういうもんで、なんかそこに流れる雰囲気があるんだろうね。ローテーションやると自分がリーダーをやった時にがうまくいかなかった時に他の人がリーダーをやっているのを見て、あぁやってやればいいんだと思ったり、自分がリーダーをやってた時にサブがあの時にこうしてくれればいいのにと思ったら自分がサブの時にやってあげるといった動きをするようにしていけば役割を交代をすることで何が必要かを学んでいっている。」

森口氏「先生がそういう仕組みを作ったということが人材育成にもつながって導いているってこともなりますね。」

塾長「教え教わるとではなく一週間ローテーションでリーダーを変えることでね。

森口氏「そこで自然と学んでいくんですね。」

西村氏「そこを先生がこうやるんだよとかではなく、そういう仕組みを作ることが大事ですね。」

塾長「言って伝わらないこともあるから自分がそういう立場になって経験することで学んでいく。」

『目指す山は一緒じゃなきゃいけないけど行く道は個人の自由』』

山を示すのは難しい、だから見守る保育があるとそれを山にできる。職員がここで起こることは見守る保育かな?と答えはないにしろ、自分で考える機会を得られる。
そう塾長はおっしゃいます。
まさにその繰り返しが大事なのではないかと思います。山の頂が見えるからこそどうやって行こうかをそれぞれが考え、模索し、時には職員とぶつかることもあるかもしれません。しかし、それも長いスパンで見た時にお互いどんな道で行きたいかを話し合っているわけで後々良い学びになるのではと個人的には思います。もちろんぶつかることなくお互いを尊重できることも良いですし、楽しくやれるものいいのでそれぞれの形にあったやり方でいただきを目指すことが大事なんだと改めて感じることができました。

西村氏は他にもたくさんお話をしてくださり、みのりある時間にしてくださいました。ありがとうございました!!

説教中です。嘘です。学んでことを熱心に教えてくれています。

報告者 本多悠里

“リーダー”とは…

6月に入り寒暖差のある日が続きますね。東京は例年より早く梅雨入りになったそうです。そんな6月に5月18日の塾の報告をさせていただきます!(遅くなりすみません…)

今回の塾は①伊藤先生からの報告、②テーマについての議論、③zoomでのオンライン臥竜塾の3部構成となっていました。それでは早速。

①伊藤先生からの報告

まずは伊藤先生より、藤森先生の水神保育園での講演について報告がありました。講演後に太田先生、伊藤先生とでひとりずつ話をし、また、藤森先生と移動中に話す機会もとても貴重でした!とのこと。

②今回のテーマについての議論

今回は報告者であるわたくし中村から、「リーダーの在り方について」をテーマとしてあげさせていただきました。というのも、私は5月21日の”令和4年度親子遠足”のリーダーで、その際にリーダーとしての在り方や、存在意義について考えることが多くありました。リーダーといってもせいがに入職してまだ2年目。私としては、威張ってどうとかではなく、やらなければならない事をまとめて、係のメンバーに振って一歩進めて、そしてまたやるべき事や意見をまとめて・・・というまとめ役に徹していました。でも、リーダーというのは人によって考え方は異なると思います。それを塾頭を始め、新人の先生方にも聞いてみました。

山下塾頭「生意気なやつがいたらまず叩いて、、、というのは冗談で(笑)難しいよね。十何年もいるとメンバーも変わってくる。少しずつ組織が変わって、自分の立ち位置や立場も変わってくる。その当時は独身で時間も自由に使えていたけど、今は結婚して子どもも産まれて、自分自身の環境も変わってきた。今自分が考えていることが物理的に出来なくて、もう少し時間があればと葛藤する時もある。ただイライラする時があっても、いい意味で自分の中で消化できるようになってきた。リーダー論というか、今度は若い子たちが結婚など環境が変わって悩む時がくると思う。そういときにどう関わってフォローしてあげるかが大切になるのではないかな。」

本多t「それこそ中村君と同じ2年目ぐらいの頃、成長展のリーダーをした。リーダーと言っても周りの支えがあって初めて成り立つんだとその時に強く感じましたね。周りのベテランの先生が細かい部分に気がついてくれて、リーダーは活かされているという感覚。その行事の最後に、「こんなリーダーで…」と言ったらベテランの先生が、いい意味で「わかってるよ」と言ってくれた。思っているように出来なくてもひたむきにやっていれば、周りは必ず支えてくれる。だんだん自分も歳を重ねてそれを理解してきた。」

加藤t「今年、2回目の父親保育のリーダーをしている。1回目はせいがに入職して2年目の時。その頃はやりたい事がたくさんあって、しかもそれをどんどんやっていいと言われて色々提案した。その中でもよく覚えているのが父親保育の後に腕相撲大会をやりたいと言ったんです。省我一武道会(笑)。今思えば、行事が終わってみんな疲れてる中で何を言ってるんだと思う。でも、サプライズで悟空のカツラを被った山下塾頭を筆頭に男性職員たちが出てきてくれて(笑)。その当時、ベテランの先生に「好きなことをやりなさい。じゃないとどんな人かわからないから」と言われてやらせてもらった。でもそれは多くの先生が賛同してくれて背中を押してくれて初めて出来るんだと知った。」

柿崎t「調理は少し特殊で…職員の入れ替えが多くなく、だからこそ言葉を交わさなくても動けてしまう事がある。阿吽の呼吸で動けるからこそ早く動ける一面もあるけど、その一方で意識してコミュニケーションをとらないとボタンの掛け違いに気づかない事もある。僕は自分から話すタイプではないからこそ気をつけていきたいと思っている。」

山下塾頭「言葉に出してコミュニケーションを取らないといけないよね。歳を重ねてくると感情的になってはいけないと思うようにもなるし。」

中村「その意識が変わってくるのは、やっぱり結婚だったり子どもが出来たりのタイミングですか?」

山下塾頭「んー、それよりも年数を重ねて後輩が増えることが大きいかな。自分の一言が重くなってしまう。何気ない一言が自分の年代や後輩とでは受け取り方が違ってくる。だからこそ、仕事において守りに入ってしまう事もなくないから、攻めきれない時もある。」

横田t「僕は1年目の頃、若気の至りで周りをよく見ずに進めてつまずくこともあった。2年目で運動会のリーダーをさせてもらったけど、その時森口先生に「大丈夫。焦らなくていい。すぐに焦るのは良くない。」と助言をしてもらった。周りをよく見る。周りと歩数を合わせること強く意識した。自分がというよりも周りを動かすための歯車になろうと思って進めたことが大きな経験になったかな。」

佐野t「せいがと前にいた園とでわらすのクラスを担当させてもらって、クラスリーダーもやっているが、本当に先生方と協力しないと回らないんだなと痛感する。特にせいがは人数が多いから大変で、、(笑)。2番のサブリーダーはもちろん、5、6の番号の先生がいてくれて初めて円滑に進むんだなと実感してますね。」

小林t「保育園でのことではないのですが。前職の会社員時代に先輩とバディを組んでいて、よくしてくれていた先輩がいたんです。一緒にやっていた時は会社に意見も言ったりして。でも、先輩が出世して役職がついてくると、言っていたことがだんだんと変わってきた。いざ聞いてみると、やりたくないと思う事もしなければならない。管理職(リーダー)には管理職の立場があると言われたんです。それもわかるし、リーダーや出世する人というのは、時には人に嫌われていることができる人の方が結果を出すこともあるんだと思いましたね。」

伊藤t「高校は部活で応援団のキャプテンをしていました。また、大学生時代に焼肉屋のバイトの教育係もしていて、壁にぶつかるとつい自分で抱えてしまうことが多かったが、周りの人が頼っていいんだよと言ってくれて気付かされましたね。」

太田t「今まで人の上に立つことはなかった。高校時代のバスケ部では副キャプテン。私が所属していた部活では上手い人がキャプテンをするという決まりだったから、練習メニューなんかもその人が決めていた。私は周りの意見拾ったり後方から支えることが向いていて、それに徹していました。」

園長先生「リーダーと言ってもその役割は多岐に渡ります。例えば、【週替わりのリーダー】。クラスの中で保育士から子どもに対して、命令系統があちらこちらにあると、子どもは誰を信じればいいのかわからなくなってしまう。また週替わりで担任がリーダーをすることで、色々な進め方をする人がいるんだということも子どもたちに経験してほしいと考えている。お集まりだって自分のペースで進めていい。何もピアノを弾かなければならないわけではない。自分なりに子どもの集め方をすればいい。【リーダー:実現したいことを示す】【サブリーダー:リーダーの実現したいことを補助する】そしてそれを下支えするポジションや役割がある。リーダーの時に自分が思った問題点を自分がその番号(役割)をする時にやればいい。

 【行事のリーダー】は、せいがでは入職2年目をリーダーとして選んでいる。その理由として、過去に囚われないやり方をしてほしいから。新しい着眼点を持って新しいやり方で進めてほしい。ベテランから新人に対するボトムダウンでは経験値の少ない人は対応が出来ないことが多い。リーダーをすることで人を頼る、人に頼むという経験を積んでほしい。

園長や主任などの【管理職】としてのリーダーは、周りがついてきたいと思われる人でないといけない。そのためにはまずは人格を磨くことが大切。そして、子どもと接する時も担任の先生を超えて接するべきではない。保育士と管理職としての役割を明確に切り分けること。立場を越えることはしない方がいい。ただし、人にやらせる以上は、自分でもできると思って出来なければならない。全職員のモデルとならなければいけないと考えている。」

③zoomでのオンライン臥竜塾

そしてその後は外部塾生の先生方とのzoomでした!近況報告や情報交換の他、伊藤先生の23歳のお誕生日や柿崎先生・沖山先生ご夫妻への出産の祝いなど盛り沢山の塾でした!

私としては親子遠足のリーダーも終わり、日々の保育に専念している毎日ですが、その時のふとした悩みや発見、時にはおもしろエピソードなど、暖かく聞き受け入れてくれる場があることに本当に感謝しています。②の”テーマについての議論”の内容がほとんどにはなってしまいましたが、これで今回の塾の報告とさせていただきます。

園長先生からのお祝いのお渡しです!
伊藤先生お誕生日おめでとうございます!
zoomも盛り上がりました!

報告者 中村 英知

怒るのではなく…

5月10日の塾報告をさせていただきます。

今回の塾は、前半に、オフラインでやり、後半ではzoomを使ってオンラインでのハイブリット式での塾でした。前半後半ともに、とても楽しい話でしたが、今回の報告では、前半の話をメインで書かせていただこうかと思います。

早速ですが、今日の内容に入っていきたいと思います。今回の塾では、初めに、報告者である横田の方から話のテーマを出させていただきました。自分が出したテーマは「子どもとの距離感」ついてです。現在自分は3、4、5歳児クラスを担当させていただいています。そして、昨年度は2歳児クラスを担当していました。当たり前ではありますが、担当するクラスといいますか、子ども達が変われば、援助の仕方も距離感も変わります。3、4、5歳児クラスで、このくらいはできるかなと思いつつも、余計な手を出してしまうこともあります。子ども同士が喧嘩をして、他の子が「先生、〇〇ちゃん達が喧嘩してるよ」と聞くと、「どうしたの?」と首をつっこんでしまったり、逆に、突っ込まなかったりすると、先輩の先生から「あそこは、ちゃんと関わってあげてないと。見守るの‘守る‘の部分ができないでしょ」と教えていただいたりします。

自分は、6年目になりますが、いつになっても、この距離感は難しいなと思い、他の塾生はどう考えて保育しているのか、悩んでいることはないのか聞いてみました。

太田先生

手を出しすぎたりすると、子ども達の成長の機会を奪ってしまうと思うと、やっぱりどうしたらいいか悩む部分はありますね。。。

伊藤先生

子ども達にあまり強く言えないくて、、、。他の先生達は言う時は言うし、メリハリがあるというか。まだ、厳しく言えないですね。

→本多先生:でも新人先生たちは知らないから言えないよね。逆に、新人の先生は、子ども達を受け止めてあげる存在であることも大切だと思う!

さの先生

もう、怒ってないですよ。まずは信頼関係だと思うので。接しないとどう言う子なのかもわからないので、まずは、話を聞くようにして、子どものことを見極めるように心がけています。怒るのは、本多先生や他の先生がやってくださっているのでwww

中村先生

自分去年わらすで、子ども達が先生を選んでいることがあった。きっと、これは怒られるんだろうなという時は、自分のところに来ていましたね。でも子ども達に「怒らない先生」と勘違いされるわけにはいかないので、他の先生達がどんな伝え方をしているのか、見るようにしていました。

塾長

研究で「赤ちゃんがはって行ってカドを曲がった時に、どのくらいで心配になって見にいくか」というものがあり、男性は、女性の3倍長く見に行かないという結果があるそうで、しかし今は、男性の方が早くいくようになってきている。男性と女性がいうわけではないが、感覚は違っているそうです。

塾長は、人に怪我をさせたり、怪我をする時以外は怒こる必要はないと思うそうです。人の命が一番大切なので、そこは理由もなく止めないといけないですが、片付けをしないや、ごろごろしているくらいで、怒る必要もないと思う。また怪我をさせないまでも、人の邪魔をしたり、迷惑をかけたりしますよね。私(塾長)はあまり職員を怒らないんですが、嫌なことをされた時は、すごく嫌な顔をするようにしています。先生たちも、怒るのではなく、露骨に嫌な顔をすればいいと思う。怒られるのも、遊びの一つになってしまうこともあるので、、、。恐怖与えるのはもっとおかしいし。

他にも怒るのではなく、環境を整えるのも大切。

例えば、子どもが、熱湯の入ったヤカンを触ろうとしていた時に、もちろん注意しますが、それは、子どもにではなく、置いていた大人に対してです。子どもは、置いてあったら触ってしまうし、「ダメでしょ!」ってよく言うが、ダメなのは、置いた大人でしょ。注意するくらいなら、そうならないような環境にしておくべきだと思う。怒って注意しても、子どもの成長に繋がらないよね。怒っているのは、大人が悪いのに、子どもが悪いように転換しているように感じてしまう。もちろん、怪我しようとか、危険な場面とか、言い聞かせなければならないことも多々あるとは思うけど、それは教えてあげればいいだけで、怒ることでもない。例えば、机から飛び降りている子がいて、もちろん注意しますが、まあ、そういうことも面白いよねと共感してあげることも大切。そして、今度、飛び降りられるところを作ってあげるねといって、飛び降りられる環境を用意してあげればいい話で、子どもの行動は、次、何を用意したらいいのかを示しているとおっしゃっていました。

本当にその通りですね。怒られた子どももですが、怒る大人もいい気持ちはしませんよね。くらい気持ちでの保育は正直、楽しいものではありませんし、楽しくなければいい保育もできない気がします。子どもたちの欲求を満たせる環境を作ることの大切さを感じました。

怒らないためにも、こんな事例もあったそうです。

片付けの時にどうしても、やらない子どもがいたりしますよね。以前、小松崎先生がやっていたそうですが、お片付けの箱に、しまうものの形の穴が空いた蓋をしてみたそうです。すると、お片付けが型落としのような遊びに変わり、進んでやるようになったみたいです。そういうのをすると、怒る必要がなくなるよねとも話されていました。保育で、叱らないではないですが、どうやったら楽しくできるかを考えるのも大切ですね。

本多先生:本当にこんなの楽しそうですよね!って気軽に言い合える環境も大切ですよね。

以前はお集まりになかなか来ないことがあって、その時は、椅子のどこかに、紙をはって、ラッキーボーイ、ラッキーガール的なものをつくったりもしたそうです。

すごいですね。確かにそんな楽しみがあったら座りたくなりますよね。そう言った発想、とても大切ですよね。

そんな話を終え、前半の塾が終了し、後半はzoomを繋ぎ、外部臥竜塾の先生方も参加され塾は進みました。それぞれの悩みや面白かった話を聞きながら、賑やかな雰囲気のまま、塾は進みました。園庭に亀がいたという話や、コロナによって変わった子どもの姿など、とても勉強になる内容でした。楽しい時間はあっというまですね。

素直に、「はっ」とさせられる話ばかりで、明日からの保育がとても楽しみなった、そんな内容の塾でした。

報告者 横田 龍樹

4月27日〜愛着と九州〜

4月27日の塾報告をいたします。

この日はまず園長先生から「愛着」についての話をしてもらいました。

どういう経緯で乳児担当性という考えが生まれるに至ったのかも詳しく聞かせてもらいました。それはボウルビィの愛着理論がもとになっているのですが、しかしこの理論は両親のいない孤児院で育てられた子どもの高い死亡率と発育の遅れから生まれた理論であり、これを保育に当てはめるのはどうなのだろうかという話は改めて、納得させられるものです。

人類はこれまでの歴史を通して、親と子どもだけで過ごしてきた時期はないと園長先生は解説します。か弱い存在であったホモ・サピエンスは毎年子どもを出産することで、種を繋いできた。そして、そのために子ども同士が集められ、共同保育をされることで、次の子の出産を可能にしてきた。その共同保育の中で、子どもたちは他者と触れ合うことが自然であり、様々な能力を育んできた。

また、私たちが守らなければいけない保育指針の中には「愛着」という言葉はひとつ記載されていないこと、「特定の人」という言葉はあるが、これはちゃんと解釈していかなければいけないこと。

改めて、園長先生があらゆることを総合的に見、現実の子どもから保育を構築してきたということを感じる時間になりました。

さて、次はzoomをつなげて外部塾生との交流の時間となりました。

まずは長崎県の西村くんからの出張報告です。

4月にあった長崎県見守る保育研究会主催の理論武装の会では西村くんが藤森先生と共に助手として、出張に同行しました!

長崎の見守る保育研究会の園の園長先生たちと藤森先生は臥竜塾よりさらに上の「見竜塾」という会をもっておられ、今回は久々にその見竜塾が行われたという報告がありました。みなさん、集まるのも久々で、近況報告が主になっていたそうですが、やはり、みんなで集まって話をするというのはいいですよね。

私も何度か見竜塾に参加させてもらったことがありますが、旅館の一室にみなさんが集まる、あの雰囲気、とても好きです笑。

藤森先生の研修の内容についてもsociety5.0時代に必要な力はまさに見守る保育藤森メソッドで大切にしてきた子どもたちの姿であることなどに始まり、そんなことから思うは、ずっと藤森先生が話してきたことをやっと現実的な取り組みとして考えがまとまってきたり、多くの人が気づきはじめたというそんな印象を受けるなということでした。

西村くんとしても、今回は移動の時間が多くあったこともあり、最近考えていること、悩んでいること、近況などの多くを藤森先生に話すことができて、とても充実した時間で、楽しかったという話がありました!

そして、長崎から先生と西村くんは鹿児島県に移動します。

鹿児島県でも、「保育を磨こう会2022」ということで、

鹿児島GTのみなさん、150名が集まっての研修会が行われました。私、森口もこの鹿児島から先生、西村くんと合流し、研修に参加させてもらいました。

感染対策をしっかりし、誰がどこの席に座っているからも把握し、万が一の時の対応もされ、大きな会場の中で、今回の研修会を実行された鹿児島の先生方の行動力の凄さを改めて感じました。

やはり藤森先生の話をライブで聞くということの大切さを改めて感じました。

同じ話であっても、耳からの感覚と、ライブでの体全体、五感を通して話を聞くのでは入ってくる言葉、関連する思考というのが全然違ってくるように思います。

報告は私の鹿児島報告にうつりましたが、私が特に印象的だったのが、その日の宿についてでした。

詳しくは控えさせていただきますが、某旅行サイトでの評価が4.9という宿ということもあり、どんなところなのだろうかと思っていたのですが、ナビが示すのは、どう見ても民泊施設。車内の誰もが、ここではないと思い、再度ナビを頼りに進むのですが、やはりそれでもナビが案内するのは民泊施設。

結果的に、ご飯も美味しく、温泉も素晴らしかったので、よかったのです笑。

見た目で判断してはいけませんね笑。

報告者 森口達也

2022/4/22 報告

順不同です
塾長はムネと長崎から

この日は総勢19名でのzoom塾となりました。

先ずは今年度より入職の先生方より近況報告。

伊藤先生「来週からリーダー。ドキドキです。」

横田先生より「元気よくいけば大丈夫」との言葉があり、緊張感があることはとても大切なことで、かつ、そんなフレッシュな気持ちや状況も楽しんで保育ができたら最高ですね。

太田先生は、下の番号に徹した週だったようです。

ぐんぐん組(1歳児クラス)の下の番号、経験がありますが、本当に大変です笑

頭と体をフルに使った2週間だったのではないでしょうか。

本当にお疲れ様です。

さて、話題は『臥竜塾セミナー』へ。

今年度始まる新しい取り組みがあります。

見守る保育 Fujimori methodにまだ触れたことのない保育者、のみならず、

どのような方にもこの保育を知ってもらいたい

そのような思いで、今年度のセミナーがスタートします。

パワーポイントを担当するのは森口先生。

「やっぱり面白い」

見守る保育 Fujimori methodは指針から生まれた保育であること

「指針を読み解いていくとやはりこの保育しかない、という確信を得る」

至言ですね。

また、指針を読み込んでも、実践がないと本当の意味での理解ができないのでは、という疑問も同時に湧いてきます。

見守る保育 Fujimori methodはまさにその具体例であり、参加していた西村先生からは、

「実際の保育の場面と結びつけて、実習生さんたちにも聞かせてあげたい」

との感想もあり、見守る保育 Fujimori methodを初歩から学ぼうと思う方に最適の内容となるのではないでしょうか。

ぜひ、ご期待いただけたらと思います。

さて、話題は、最近のそれぞれの園について、へ。

「伝承あそび、とは」

例えば、コマ、けん玉、ヨーヨー、など、それら伝承ゾーンにある遊びが「伝承遊び」とされています。

日本の伝統的な遊びを伝承遊びと呼んでいることを、セオリーのように思っていました。

しかしながら、西村先生の園では、それらは「多文化ゾーン」の中に含まれている、とのこと。

なるほど確かに、例えばコマはその昔を辿れば中国に由来があることでしょう。

塾長曰く

伝承遊びとは、「誰から誰に伝承されるのか」

「それは子ども同士」

子から子への伝承を伝承遊びというならば、その多くが伝承遊びということになるでしょう。だからこそ年長の子が年少の子に見せる機会はとても大切であり、それが園の文化となっていくのではないでしょうか。

塾長の教えに触れる臥竜塾。その教えに現場の視点を加えて取り組む臥竜塾セミナー。

様々な学びを通して、関わる全ての園の保育が豊かになっていくことを願う夜となりました。

(報告 加藤)