6月21日の塾の報告を行います。
今回の塾は、オンラインでの開催でした。
今回は森口先生に出張報告をいただきました。
6月18〜19日まで岡山県にある「富岡保育園」さんに藤森園長先生と森口先生が行かれました。
その話の中でも特に興味深いと感じた話を書かせていただきます。
こちらの部屋は奥が以前まで0.1歳の部屋で使われていたみたいですが、今では、地域の方がいつでも、誰でも気軽に入ってもいいような場所となっており、地域の方が集まって会合をしたり、お昼ご飯を食べたりする際に利用されているみたいです。
園が地域とコラボしたり、交流があることはとてもいいことだと思いますし、地域全体で子どもたちを見守ることができるのも良いですね!
次に園庭を見学されたました。
森口t「私が以前のいた園の園庭にも丸太をおいていたのですが、丸太を置いておくと、子どもは自分の発達に合わせて考えて登ったりするので、体幹なども鍛えられてよかったことを思い出しました。」
また他の塾生からも、ビールケースがあったり、起伏があったりして遊びながら登ったり降りたりすることで自然と体も鍛えられてとても良いなどの声もありました。
また、園庭には地域の方もボランティアとして毎日来ているようで、朝に来てお昼は一度帰宅されて、夕方までいてくれるようで、子どもたちと遊んでくれるたりするみたいです。
確かに、私自身も幼い頃、地域の方と遊んだり交流することは楽しかった記憶がありますし、その後小学校などへ進み、成長していってもいつもその地域にいて見守ってくださり、挨拶や声をかけてくださったりしていただいた思い出もあるので、このような取り組みは子どもたちにとってもとてもいい経験や交流になると感じました。
また、園庭には木もあり、木があると夏など暑い日でも影ができ、園庭にいれるので、木を植えることはいいことだという話もありました。
私も今までは園庭といえば、広いグラウンドにいくつかの遊具が端っこの方にあるイメージでしたが、この「富岡保育園」さんの園庭のように起伏があったり、丸太があったり、木がたくさん植えてあることで、園庭=運動をする場所だけではなく、園庭に出て座って話したり、ゆっくり遊んだりすることもできるし、日陰で友だちとゴロゴロするだけでも気持ちよさそうだし、このような園庭はとても魅力的だなと感じました!
また、給食も時間は自由なようで、13時半までに食べ終わればいいようになっているみたいです。
また、このようにお水で遊ぶこともできるようで、子どもたちが考えて水路を作ったり水に触れることで日常の中にSTEMがあり自然と科学に触れることができるので、とても良いなと思いました。
こちらの写真は、米糠をもらって来て、その米糠を水に浸して置いておくことで粘土のようになることで、土などとは違った感触でさまざまな遊びができるようになっているみたいです。
匂いもそれほど気にならないみたいなので、米糠さえあれば、すぐ取り入れることができるのでぜひ参考にしてみたいですね!
このタイヤも穴があいているみたいで、そうすることで水が抜けるようになっているので、園庭にも気軽に置けるようになっているみたいです。
一つ一つに小さな工夫がされていて、勉強になります。
このような感じで、日曜日は藤森園長先生の講演があり、月曜日が園の見学と実践発表があったようです。
その中でも森口先生は藤森園長先生の設定保育についてのお話が印象深かってとのことでした。
設定保育とは、リテラシーを教える時間やきっかけ作り手段で、設定保育をした上で、自由遊びの中であとは子どもがどう発展させたり、好奇心を持ったりしてるかで、自由遊びの中にこそ学びがあり、その中から子どもたちが今どの発達にいるのかやどのようなものに興味があるのか、それぞれの特性を見つけることができるとお話され、本当の保育の中心は自由遊びであり、自由遊びが目的でそのための手段としての設定保育というお話がありました。
確かに、私も学生の頃実習では毎回設定保育があり、その度に設定保育を考えてやっていましたが、設定保育をしただけでおしまいになってしまい、その後の遊びには発展させていなかったなと思い出し、考える機会となりました。
最後に森口先生から日々の保育の一コマで経験したことを話してくださいました。
ある日の給食の際、年少さんの男の子たち(2人)が食べるのが遅くなり、1人男の子がトレーを置いたままトイレへ行ってしまい、トイレへ行ってる最中にお掃除が始まるので、食べるのが遅くなった子たちに前の方でゆっくり食べてと声をかけたそうです。
すると、残った男の子がトイレへ行ったお友達の分のトレーも持って前へ行ってくれ、その男の子が前で食べるためにイスを2つ列車のように並べて持って行ってたそうです。
その場面だけ見ると、食事中に列車ごっこをして遊んでるのかなと思い、声をかけようと思ったそうですが、ちょっと待って考えてみると、トイレへ行った子の分のイスも運んでくれていることに気づいたそうです。
その時、その子がなにをしようとしているか待ってあげることが大切で、一呼吸置くことが改めて大事だと感じたそうです。
その話を聞いて、私も年少さんの担任をしていますが、その場面だけ見ると声をかけてしまうだろうなと感じたので、自分自身に余裕を持って保育をし、一呼吸おいて子どもたちがなにをしようとしているのか考えるという見守るの基本を改めて大切にしなきゃいけないと感じました。
今回の塾も盛り沢山のお話でとても学びの多い、またこれからの保育に参考にしたいことばかりだったので、日々の保育に生かしていきたいと感じました。
(報告者 伊藤)
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