小1プログレム

9月14日の塾報告をさせていただきます。本日の塾は、実に二ヶ月ぶりくらいに園の4階で、オフラインでの塾でした!久しぶりの対面での塾は、心なしか、みんな、少しテンションが高めだったような気がしました。そして、みんなで食事をとるのも、久しぶり!本日のメニューは、牛丼と、味噌汁でした。もちろん、感染症対策もとり、換気しつつ、それぞれの距離もとりつつ食事をいただきました。やはり、みんなと一緒に食べる食事は、美味しいだけではなく、楽しいもプラスされてとても素敵な時間でした。

さて、最初の話題は、「素直な気持ち」です。塾長が話してくださいましたが、ある病気を治すのに、周りの人が色々手を加えても、本人の治そうとする意思がないと無理だそうです。続けて、せいがの森の話をしてくださいました。ある子が、小山に登ろうとしていたそうです。しかし、うまく登れず、それを見ていた別の子が、手伝って昇らせてあげようとしたそうで。が、なぜか、手伝うのをやめてしまったそうです。自分は「えっ、なんで、やめてしまったの!?」と話を聞きながら素直に思いました。そして、塾長がその訳を話してくださいました。登っている本人に、登ろうとする気がないから、手伝っても登れない。だから、やめてしまったそうです。「なるほど!!」とすごく納得してしまいました。そして、それは、大人もそうです。先輩や同僚、あるいは目上の人からのアドバイスを素直な気持ちで聞くことも同じです。「自分には、関係ないや、自分はできている」などと思って、直そうとする気持ちがなければ、決してよくなりません。自分はどうだろうかと、省みること、そして、素直に聞き入れることが人の成長には必要不可欠であると、教えていただきました。私自身も、我が強く出てしまうことが多々ありますので、この話を聞き、また深く反省しなければと、省みることができました。

そして21時になり、ここからは、zoomを繋ぎ、ハイブリットでの塾に移行していきました。ここでは、小林先生から話題提供がありました。テーマは「小1プログレム」についてです。

西村先生の髭にみんな爆笑!リーチマイケルみたい!やバスケット選手みたい!などの声がありました。

先日、小林先生のお子さんが通う学校で、臨時の保護者会が開かれ、学級崩壊が起こったそうです。夏休み明けに、2人の友達が転校してしまったそうで、その理由が、いじめがあったそうです。そして、担任の先生も休みに入ってしまったそうで、引き継ぎもできておらず、学校側もよくわかっていない現状であったそうです。1学期の間でこう言ったことが起こり、保護者として、信じられなくて、皆さんはどう思います?

佐野先生:自分も子供が小1でいますが、娘の友達が、猫じゃらしも、葉っぱも食べるんだという話をしていて、キックとかもあるとか話を聞き、全体的に幼くなってきている気がします。

塾頭:地域柄もあったりするかもですね。ある家庭が引っ越しをしたそうで、それに対して、ここなら、恥ずかしくないわね、みたいな話を聞いたりもした。

また、別の子は、我が子がいないのに、平気で家に入ってきたりもあったそうで、「暇だから遊ばせてよ」と言われたそうです。

邨橋先生:小学校でも、年長クラスでも、喧嘩をしたら、石を投げたりして、血がでるくらいまで激しいことが多々あったそうです。特にM君が荒れていたんですけど、ある先生が時間をかけて話を聞いてあげたり、気持ちを受け入れてあげたりしたそうです。そして、まあまあ荒れた状態で小学校に言ったそうです。そして、しばらくしてある時、M君が将棋にハマったそうで、そこで、ある程度、落ち着いてきたそうです。その子が担任の先生にとても感謝していたそうです。あの時、先生がしっかり向き合い、受け入れてあげたから、M君も他人を受け入れることができてきたのでは…。やっぱり、こう言った経験って大切ですよね。小一プログレもと関わるかわかりませんが、そういったことがありました。

塾長:小1プログレムとは別だが、一番多いのは、たまたま悪が2、3人固まってしまったケースで、かつたまたま担任の先生が若い新人の先生の時に学級崩壊しやすい。このケースは昔からもあるが、最近、どうも違う傾向がある気がして…。発達支援の施設に診てもらうという話がたくさん出ているよね。多動や暴力なんかも。

昔、ある国で、監禁されていた集団がいて、しばらくして、解放されたんだけど、その子ども達がとても暴力的であったそうです。それは集団が監禁され、親も一緒で、一人ではないのに、どうして暴力的なのか?

精神科医のブラウンは、暴力的な人、殺人を犯したり、凶悪な犯罪を実行したりする人は、そうでない人と何が違うのだろうと思い、調査し始めたそうです。そして、凶悪な人の生育歴を調べ始めたそうです。その結果、理由は2つあり、1つ目は、幼い頃に虐待を受けて育っている子。2つ目は、幼いときに、自由遊びをしていない子だそうです。そして、どっちの方が、より大きい影響があるかを調べると、後者の自由遊びをしていないケースだそうです。最近の子も、年々、習い事や、ゲームなど大人の決めたルールがあることばかりで、自由遊びが減ってきている。コロナの影響で、親の監視のもとで過ごす時間が増えてきているのもあるかもしれない。

また、食事もそうで、添加物や農薬も関係している気がしている。安全でない食が影響を与えているのではとも考えている。知らないうちに蓄積されているのでは。

↑↓新宿せいが子ども園では、安全な食の提供をするために、オーガニック惣菜のテイクアウトをしています!よろしければ、是非一度お試しください!

まあ、学級崩壊は、周りの悪につられないようにするか、転校は自由だから、転校するかだね…。昔は中学生がよく起こっていたけど、年々、低年齢化じゃないけど、だんだんと下がってきている、ついに小1までかとなっているのでは。

そして、不登校も年々、急速に増えてきている。これに対して、学校側の対策が、好きなところで学べるようにすること。タブレットなどの普及も進み、好きなところで授業を受けられるようにすることで、学校全体を学びの場にしていくそうです。

確かにこうすれば、不登校の子も、悪の子も、自分のペースで学ぶことができますね。決して、できないから別、というわけではなく、その子にあった場所とスタイルで学びに参加できるのはいいなあと思いました。

みんなの話を聞きながら、あっという間に時間は過ぎていきました。小1プログレム、とても難しい問題ですね。塾生や塾長の貴重な意見を聞くことができ、とても楽しく、勉強になる時間でした。小林先生、とても興味深い話題提供ありがとうございました。今回も素敵な塾の時間でした。

報告者 横田龍樹

GT環境セミナー報告

9月7日の塾報告をさせていただきます。先週にGT環境セミナーがありましたので参加した、伊藤先生、太田先生から報告がありました。 まず伊藤先生から「物的環境についての学び」を報告してくださいました。お二人ともせいがの森こども園に見学に行き、良い刺激をもらってきたそうです。

 「働き始めて5ヶ月ですが実際に働き始めてから考え方、見方も話を聞いて変わってきたと実感しています。最近は手作りおもちゃが少ないというのにも気付かさせて今回学んだことを生かして何か作っていければなと感じています。また城山保育園の実践発表でステムの環境に驚きました。先生が楽しんでやっていることが印象的で先生が楽しんでやっているからこそ、子どこたちも楽しんで取り組めるのかなと思う。先生がいろいろなことに好奇心を持って取り組まれているからこそなんだと思った。時には失敗もあるが熱心に取り組み楽しむ姿勢を学びました。」 伊藤先生の感想を受けて思うのはやはり、手作りおもちゃに関して、いうと一番先生が子どものそばにいてこの子たちは今どんな遊びが面白いんだ、この発達に合っているんだという認識が一番あると思います。だからこそ、手作りおもちゃでその発達のピンポイントの遊びを作れるのかなと感じます。そこで重要なのがステムのお話にもあったように先生が楽しんでやれることだと感じます。このおもちゃを作って子どもたちに出してみたらどんな反応をするだろうか?こんな風に遊んでくれるかな?予想外の遊び方になるかな?といったようなワクワク感が生まれるように思います。 伊藤先生の報告を聞いてこんなことを思いました。

 次は太田先生になります。 「せいがの森こども園では地域の交流を大事にしていることから、会議室も地域の方のために使うこともあることを聞いて共生と貢献をを行っていることがわかりました。」「印象に残っているのが園庭で水辺や丘、などがあるだけで子どもの動作が増えるところがあり選択肢が多くあり良いのでは思った。子どもが何をしたいかの選択肢があることで良い学びの場になっているのではないと思いました。」 研修の印象「見立て遊びで具体的なおもちゃではなく、積み木で遊ぶことで想像力が豊かになる話を聞いて子どもたちが想像力を働かせている姿を見ると実際にいかせていることを実感している。これからの時代に合わせて、新しい発想をしていけるような環境を用意できたらな感じました。」 この話を受けて、「共生と貢献」と言う理念を根底に考えて保育の環境を考えていくことの大事さを改めて感じます。人は共に生きて人それぞれの貢献をすることを考えること。そのために声かけ、環境作り、行動というのを改めて考え直すいい機会になりました。

 またその話から、藤森先生のお話をたくさん聞いている人でもあぁこれかと思い流すのでなく違う解釈をその都度できる人というのは力があるのではないかというお話をいただきました。聞き手がどのように捉えて考えるかというのも非常に重要なことだと私も思います。藤森先生が見守る保育を何十年もかけて築き上げてきたことを少し話を聞いただけでわかるわけがないと思っています。実践をしてみてそして子どもの姿を見て、さらに子どもの発達に合わせてられるかなど深い深い学びがないことできないことなのかなとの感じますが、実際にやってみて、こうなのかも?と自分なりの発見があることの楽しさもあるのかなと感じます。終わりがないという言い方はおかしいかもしれませんが、答えが出てしまったらそこでおしまいですので常に進化し続けているのが藤森先生だと思います。こんなことを思いつかなったという発想を生み出すのもまた様々な経験をしているからこそで、常に探究心、好奇心をお持ちになられている藤森先生を見ているとまだまだこれからと思わせてくれます。 すいません、話がそれてしまいました。 他には最近幼児クラスの先生である、佐野先生が木工が得意でして幼児クラスのおもちゃや環境をガンガン作ってくれています。こんなものどうですかね?と相談に来られて、クラスの先生とお話されているなと思ったら、次の日にはもう出来上がっているというが驚きです!笑スピード感がすごいですね。これこそ先生が楽しんでおられることを実感します。そんな姿に非常に刺激を受け、私も!という気持ちでいっぱいです!環境を一緒に作っていける喜びを今改めて感じております!

 藤森先生から日南町の町長からも木工ゾーンの使い方について尋ねられてそうです。そこで藤森先生はこう答えています。木工には2つあって「一つは子どもたちはドライバーなどの使い方を教えて免許証を出して使えるようにして何かつくのが目的。」「二つ目が、職員が木工で作っているのを子どもが見ている。保育中に作ってもらうことで子どもが見れる。昔の父親は家の棚だったり、ちょっとした家具だったりを家で作っていたから家で金槌や鋸を触る機会があった。今ではそんな機会がないため、園で作るのを見せることが大事になってくる。」 この二つの目的で使っていますとお話されたそうです。実際に子どもたちはすごい佐野先生がやっているところを見ています。こうした環境は子どもたちに興味や好奇心が湧くなのだなと改めて感じます。 他ににもまだまだ話題はありましたが盛りだくさんになってしまうので割愛させていただきます。

 報告者 本多悠里

「守破離(しゅはり)」

8月19日の塾報告です。

本日もzoomで開催しましたー。

少し遅れての参加でしたので、話の途中からの報告になりますが、

ちょうど公開保育についての話題を話していました。

コロナの影響で他の園を視察する機会がかなり減ってしまいましたが、

以前は他の施設を見学したり、見学されたりと互いに学び合う機会が、

多くありました。

新宿せいが子ども園は公開保育を大々的に行うことはありませんが、

見学者の方が多く来られていたので、毎日が公開保育みたいなものですw

でも、それが自分達の保育を見直す貴重な時間です。

もちろん見られることのプレッシャーはありますし、緊張します。

ましてや藤森先生が来られるとなると、職員の皆さんの緊張はすごいでしょうね。

しかし、大阪の邨橋先生は公開保育をすることで

「自信をつける」

「やってよかった!次に向けて頑張ろう!という風に終わるのが良い」

と言われました。

そうですね。公開保育が決まると、当日までに保育室の環境を見直し、

環境を改めて設定することで、確実に保育の質が上がります。

また振り返ることで、改善点も見つかり、次に繋がることも可能です。

そうしたプロセスを経ることで、職員全員が「自信」がつくのでしょう。

そして続けて、邨橋先生が・・・

「園を良くするために見守る保育を実践するのであって、見守る保育をする事が目的になっている」とのことです。

これは、結構G T園ではあり得る状況のような気がします。

もちろん見守る保育を実践することも目的の1つかもしれませんが、

それに囚われすぎてしまうと、視野が狭くなってしまいます。

よく塾セミナーで森口先生が

「目的と手段を履き違えない」と言いますが、まさにその通りですね。

「守破離(しゅはり)」

この言葉を聞いたことがあるでしょうか??


修行に際して、まずは師匠から教わった型を徹底的に「守る」ところから修業が始まる。師匠の教えに従って修業・鍛錬を積みその型を身につけた者は、師匠の型はもちろん他流派の型なども含めそれらと自分とを照らし合わせて研究することにより、自分に合ったより良いと思われる型を模索し試すことで既存の型を「破る」ことができるようになる。さらに鍛錬・修業を重ね、かつて教わった師匠の型と自分自身で見出した型の双方に精通しその上に立脚した個人は、自分自身とそのについてよく理解しているため既存の型に囚われることなく、言わば型から「離れ」て自在となることができる。このようにして新たな流派が生まれるのである。(Wikipedia参照)

「まずは真似をしよう!!

まずは見守る保育をそのまま実践しよう!!」

と長崎の西村先生が言われます。

ご存知の通り西村先生は新宿せいが子ども園で働いている経験がありますし、藤森先生の助手として行動を共にしていたので、見守る保育はもちろん藤森先生の考え方もよく知っている先生です。

それでも、実家に戻り自分の園で働いてみると、難しいことが多いと言われます。

そんな西村先生が言われた言葉があります。

「省我から離れたからこそ「守」を大切にしている」

とても深い言葉ですね・・・。

新宿せいがで働いた経験がある人ならではの言葉であり、感覚です。

新宿せいがでは成功したことでも、東京と地方では文化も環境も違います。また自分の立ち位置だったり、周囲の仲間も違うので、全く同じ方法で成功するというのは難しいでしょう。

だからと言って何もできない訳ではなく、自分の園に合ったアプローチの仕方を見つけるためにも、「守」を大切にするというのは、そういうことのような気がしました。

また公開保育や実践発表を聞くことで、各園の工夫した取り組みを知ることも、重要ですね。

そうした色々な側面から多く学び、試行錯誤していく中で、独自性が生まれ、それが「破」の段階。

そして、最後は自分の園の型ができて「離」

となっていく気がします。

何か、本気で学び、身につけるには

まずは、とにかく真似るところからスタートですね。

よく、ある程度、理解した時点で真似るのを辞めて、我流に走る人がいるかと思います。

その能力とバイタリティも素晴らしいと思いますが・・・

どことなく浅い印象があります・・・。

私もまだまだ「守」の段階だと思いますが、そこからの進化は、

自ずとやってくるもので、意識して次の段階に行くものではないと思いました。(報告者 山下祐)

8月10日塾報告

 8月5日・6日に、茨城県「にのみや認定子ども園」さんにてGT北関東があり、今回は藤森先生の講演と初のビーカー先生こと森口先生の実験教室がありました。

藤森先生の講演では、ソサエティ5.0、STEM、文科省の教育が今後どのように進んでいくのかという話をされたようです。

その講演を聴かれていた小松崎先生は、

「自分達がやっていることに間違いがないと思えた。子どもの主体性、参画や自主性、サポート支援が大切で、これからの時代、大人の成功体験から子どもに教えるのではなく、それぞれの学びを支えたい。クラスの概念を壊して、他業種とつながりも増え、学びの形が変わるという話も面白かった。 また、アタッチメントについて、子どもと大人の関係だけでなく、子ども同士のアタッチメント、情緒的利用可能性を動画に収められたら面白いと思った」とのことでした。

 藤森先生はその話に付け加え、

「2歳児のイヤイヤ期はあまり保育園では見られない。それは集団と家庭は異なり、うまく集団ではやっている。イヤイヤ期ではなく、自己主張期なのではないか」と仰っており、正にその通りだと感じました。

私自身も、2歳児クラスでは、自分の思いを主張したいという子どもの葛藤し、折り合いをつけようとする場面の方が多く見られ、子どもなりに小さい社会を理解しているように感じます。

また、講演を聴かれていた高橋先生は

「改めて根拠の深さを感じた。最近、保育で小学校に対応できるようにしようとすることが多いが、慣れさせるのてはなく、これからのことを考え、環境を変えた時でも楽しめるような子どもに育てたい。」とのことでした。

 そして、初めての実験教室を終えたビーカー先生こと森口先生は、

「15時15分から4時くらいまでの時間でやり、見たい子だけで、約2、30人が集まる感じでした。子ども達のリアクションが良く、小さいことに興味を示し反応してくれた。

始める前は不安もあり緊張したけど、1回やるとわかる。やってみないと分からないことがあることに気づけて良かった。」とのことで、これからもビーカー先生としての幅が広がることが楽しみです。

ちなみに、ビーカー先生の実験内容は・・・↓

◆踏むと潰れてしまう紙コップにどうしたら乗ることができるのか!?

◆風船の頂点に針を刺しても割れない!?

◆どの野菜が浮くか!?塩水を入れると沈んでいた野菜はどうなる!?。

◆一円玉が入った水に洗剤を入れるとどうなる!?

ぜひ、気になる方は子ども達と実験してみてください!!

そして、にのみや認定子ども園さんの環境の写真を見せて頂きました。

この家具は保育士さんが用務員さんが要望して手作りしているそうです。私もDIYが趣味なので、このような手作りの環境の写真を見ることができるとテンションが上がってしまいます。

 さて、次は「保育雑誌は、保育士がどう子どもと関わるかという話が多い」という話題になりました。

藤森先生は、

「心理学は研究者と子どもの関係がメイン。しかし、保育園は子ども同士の関係性のため、現場と研究とはズレを感じる。」と仰っており、

森口先生も、

「子ども同士の関係性が見えてこない。子どもに頼むとか、子ども同士がつながるような声がけしていきたいと改めて思った」とのことでした。

それに対して小松崎先生も

「現場の研究が必要で、実践発表をし、見守る保育をサポートしたい。そして、集団的好奇心?のようなもの子ども集団にあり、子ども同士で興味関心を深めているのではないか。」とあり、

森口先生も保育園に通う自分のお子さんの好みが変化しているようで、「分からないのに友達が好きなラプンツェルが良いと言っていて、友達の影響は大きい。保育をしていて、折り紙の手裏剣の作り方が分からず、折れる子にお願いして伝えると折れる子を探して折ってもらっていた。折ってもらうためにはお互いに友達を知っていないといけないし、乳児から子ども同士をつなげていきたい。」と感じたようです。

この話に関しては、保育雑誌のような子ども対保育士という関係ではなく、「子ども同士が関わるとどうなるのか」という内容を安藤先生が作られているようで、その出来上がりが楽しみです。

 次に最近の保育の話へと変わりました。

伊藤先生(2歳児担当)

「最近、子どもの人数が少ないため、わらす(345歳)にヘルプに行くと、他の先生達の関わり方が見えて学べる。今の子ども達がどのように成長するのかイメージが持てる。

子どもに対してどこまでやっていいいのかと考えることがあるが面白い経験になった。」

太田先生(1歳児担当)

「先週、リーダーをやり、急に熱が出て帰る時の対応がまだ慣れない。大切なお子さんを預かるので、ケアをしていきたい。不手際のないように対応していきたい。」

中村先生(1歳児担当)

「久しぶりに離乳食をあげた際に、子ども達の成長を感じた。活動量も増えてきていることに驚いた。同じクラスのかじ先生の離乳食のあげ方が良く、好きに食えという感じで全く動揺しない。」

 私自身も忙しさの中で大切なことを見失いがちになるので、塾で新人の先生の話を聴くことや様々な先生の違う視点での話を聴くことで自分の学びへと繋がっており、みんなで話す機会の大切さを実感しました。

次に、キャリアアップ研修の話題になりました。

藤森先生の研修に参加した本多先生は

「リーダーシップ論、マネージメントの話を聴き、基本的な部分を思い出せた。人としてやってはいけないことを考えました。(笑)保育士として振り返ることがあり、人がついていきたいと思えるような人格者になりたい。

リーダー論も変わってきていて、コミュニケーション能力や、それに対して適切なアドバイスができるようになりたい。」とのことです。

「どうしたら伝えることがうまくなるのか?」という話になり、

藤森先生が、

「10を知ってようやく1伝わる。教えることが学習定着率が高いように、人に伝えるには、それ以上に知っておかなくてはいけない。しかし自分も学んでる途中で、そんなに浅いものではない。奥が深いものほど、浅く見える。」と仰っており、私も藤森先生の姿勢から、謙虚に学び続ける大切さに気づかせて頂きました。

次に藤森先生から、日本人の論文が少なくなってきているという話題があり、

「それは今の若い人たちはこういう気質だと言うが、それは違う。世界の若者はどんどん新しいことをやろうとしていて、日本の教育が間違っているのではないか。世界の若者はどんどん論文を出そうとしている。全世界の若い人の特徴ではなく、日本の若者の特徴であり、教育の問題であり、世界の競争力で日本が最下位になったが、それが影響しているのでは?」とあり、

森口先生は、

「お手玉で子ども達が遊んでいた時に、ある子どもがサランラップの芯を使ってお手玉で遊ぶ姿があり、クリエイティビティな遊びになっている(笑)管理されることが多いのでは?」

本多先生も

「どうしても管理したくなるが、せいがの345歳は約90人いるから、いい意味で管理できない。」とのことです。

私としても、適切なおもちゃの遊び方を子どもに伝えようとしてしまいがちですが、これから求められる子どものクリエイティブさを考えると、「この遊び方もありなのではないか?」と迷うことがありますが、迷うくらいがよく、考え続けることで専門性を高めて行けたらと思います。

 また、日々、子ども達の興味関心や意欲には驚くばかりです。これほどの意欲を持つ子ども達が、大人になった時に意欲をなくしてしまうのは、藤森先生がおっしゃる通りで日本の教育に問題があり、今、教育現場が変わる必要が求められているのではないでしょうか。

(報告者)佐野 学

2022/8/3 報告

8月3日の塾報告をさせて頂きます。今回も、完全ZOOMによる塾の開催となりました。

 この日は複数の話題について皆で議論を行いましたが、奇しくも「職員間でのコミュニケーション」や「意識の共有方法」といったポイントで通底しているものでありました。ここでは、最も時間をかけて話し合った 「新しい取り組みにチャレンジしようとする職員を育成するにはどうしたらいいか」というテーマについて報告させて頂きます

 話題を提供くださった管理職をされている先生から、「前例のない試みに挑戦しよう!」と促しても中々反応してくれない職員の方が一部でいる、というご経験を語って頂きました。方針をはっきりと示したり、膝を突き合わせて話し合ったりなどのアプローチはしたものの、その職員の方がこちらの期待している行動をとるには至らなかった、といったお話でした。
 そのエピソードを聞いた園長先生や塾生から、様々な意見が出ました。

園長先生からは下記のような旨のご意見を頂きました。
・教師が生徒にチャレンジを促す際、日米でアプローチの仕方が違う。
 日本では「おもしろそうだから、やってごらん」
 アメリカでは「おもしろそうだから、一緒にやってみよう!」
 アメリカの教師のように、自分も一緒に取り組むというスタンスで接してみたらどうか?
・人前で失敗したくない、という気持ちを持つ若い世代は多い。ある大学の先生は、まず自ら生徒の前でわざと失敗してみせて、学生をリラックスさせている、という話もある。
・その職員がやらないのであれば、それを管理職の自分がやってみせる。
・園の方針を常に発信し続けることが大切である。個々の考えもあるから行動を強制することはできないが、方針が浸透して行動が変わることもある。言わなければわからないので、こちらの要望を言い続ける。
・目指す方向を示す意味で、行っている試みが世間で評価されていることを伝える。

また塾生からは下記のような意見が出ていました。
●柿崎先生
・小さな規模での試みから始められるようにしたら、失敗を恐れずに挑戦しやすいのではないか?
●本多先生
・違う役割の職員達も巻き込んで一緒にやるのが良いのでは? とりあえずやってみるのが大事。
●森口先生
・何も働き掛けをせずにいて、周りとの差を本人に気付いてもらうという方法もあるかもしれない。
・相手の思いを聞いてあげるだけでも違うかもしれない。理解し共感するスタンスをこちらがとることで、相手もこちらの意見を聞き入れてくれるかもしれない。 信頼関係ができさえすれば、というろころはあるように思う。「自分たちは肯定されているのだ」という気持ちを持てるようなコミュニケーションが大切。
●西田先生
・どうしても波長が合う、合わないという人がいる。相手と波長が合う人や話しやすい人に頼んで働き掛けてもらう、という方法はあるのではないか? 
・もし職員が失敗した場合、管理職の自分も一緒に失敗したというスタンスであることは必要。

 山本五十六の有名な言葉で「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」というものがあります。いかに「人を動かす」ということは難しいことなのか、この言葉は示しているように思えます。この度、皆さんのお話をおききしていて最も強く感じたことは、そういった際のコミュニケーションの難しさです。職場にて信頼関係を構築したり、意識を共有したりすることは、良い仕事をするために必要なことかと思います。が、そのためにどのような意思疎通を行うべきなのか、そこに明解な答えはないものなのだと感じました。ましてや「人を動かす」にはいろいろなアプローチがあるものと、皆さんの意見をきいて思いました。
 そんな中でもポイントとなることは幾つか存在しているものと感じました。「相手の話をよく聴こうとするスタンス」「まずは自分がやってみせること」「周りを巻き込んでいくこと」といったことが必要なのではと感じました。また最後に森口先生が「この先にある『ワクワク』を提示する」と仰っていたのですが、そういったことも「人を動かす」には特に大切なのではないかと思いました。

  また最後に私から「こどもの視展」というイベントに行ったことを報告させて頂きましたので、こちらでも紹介させて頂きます。
「こどもの視展」は、東京青山にある「ITOCHU SDGs STUDIO」にて、7月22日から9月19日に行われているイベントです。
「こどもになって世界を見てみよう」がメインコピーで、こどもが体験している世界を大人も体験できるというイベントです。実際体験したもので、印象的だったものをいくつか紹介させて頂きます。
 一つは「2歳の朝食」というコーナーです。パンフレットの記載を以下に引用させて頂きます。
・2歳児から見た朝食風景を再現した体験展示“2歳の朝食”。
 すべてが大人の約2倍サイズのものを日々扱っているこどもたちの大変さを体験いただきます。
 大きなテーブルの上に、重い牛乳パックとマグカップが置いてあり、それを触ったり持ち上げたりできます。子育てをしていると、自分の子どもがコップに注ぐのを失敗する等した際、どうしてもイライラしたり怒ったりしてしまうことがあります。が、これを体験してみると、子どもがそういった「失敗」をしてしまうことは全く無理からぬことであるということがよく理解できます。大人の為に作られた、大きくかつ重い過ぎるものを扱うことが、子どもの日常であるということを実感しました。
 二つ目は「4mの大人たち」というコーナーです。
・私たちがこどもになったとしたら、大人は4m級の巨大生物。
 そんな巨大生物に見下ろされて怒られた時の怖さをVR映像“4mの大人たち”でぜひ体感してください。
 これはVRゴーグルを装着することで、子どもの視点を疑似体験できます。子どもから大人がどう見えているのかということを実感しました。またその「4mの大人」のCGは怒っており、子どもにとっての大人の大きさが更に強調されているように感じました。
三つ目は「大人ランドセル」です。
・大人ランドセル
何年も問題視されている重すぎるランドセルを大人サイズに換算して再現した“大人ランドセル”。その体感重量はなんと約18.9kg!
背負ってみれば、こどもたちの苦労がわかります。
 自分の子どもが月曜に学校へ持っていく荷物を持ってみて、愕然としたことがあります。このコーナーで大人サイズに換算したものを背負ったり手にしたりしてみて、更に子どもが感じている大変さを理解しました。
 本イベントを通じて感じたことは、「世界は大人のためにできている」ということです。社会のシステムや身の回りの多くの物は、大人が使いやすいように作られたものであると感じます。子どもの立場になって考えれば使いづらい物が殆どなのではないでしょうか。そんな世の中で、保育をする環境はそうあってはならないと思います。保育者として保育の空間をつくる際、子どもの心や体のことを理解し考えながらすべきであると強く思う次第です。

 この日は上記以外にも、行事のアップロードについてや職員間で行うクラブ活動について等、様々な話題が上がり、大変学びのある塾でございました!(報告者 小林純平)

GT富山~金沢

6月22日の塾報告です。

この日は塾セミナーの後での塾となりました。

6月17日から19日まで園長先生の富山出張に同行した私の方からその時の報告をさせてもらうという内容になりました。

久々の富山であり、改めて、素晴らしい土地だなということを感じました。

ということで、ほぼ、僕の振り返りでこの日は終わってしまいました。

1日目はお昼からの移動日でした。

夜は富山といえば、山下さんということで、

山下さんのお父さん、お兄さん、お母様と食事をさせていただきました。

塾生のご家族と繋がりがあること、なんだかとても不思議であり、嬉しいご縁だなといつも思います。

2日目はGT富山の研修会になります。

午前中は以前山下先生の報告でもあった、たかのす認定こども園さんを見学し、その後はチューリップ保育園さんの見学、午後は藤森先生の講演会という日程でした。

山下さんにはなんとも言えない安心感があります

その前に、送迎をしてくださっている山下さんのお父様の提案で、この日最終日をむかえた「しょうぶ祭り」の会場にほんの少しだけ寄ることになりました。

いや〜本当に自然はいいですね。山に囲まれた土地に人の手によって咲く菖蒲の花の姿に、僕は終始癒されていました。

それでは、見学、研修会の様子を少し報告します。

細かい見学の様子は山下先生の報告をぜひ、見てください。私がちゅーりっぷ保育園さんで、感じたのは、職員のみなさんが保育をしっかり深めておられるということでした。深めることのおもしろさを皆さんが共有している、そんな印象を持ちました。

さて、午後からは藤森先生の講演会です。

対面形式で、100人ほどは会場に参加されての会になりました。やはり、対面はいいですね。オンラインの良さもそれはそれであるのですが、対面だと多くの人が同じことを共有できます。そのことって今の時代、とても大切なことですね。また、オンラインだと自分の都合で動けてしまう部分がありますが、対面だと、自分に合わせるというより、相手に合わせることになるので、より集中も違ってくるように思います。

いい意味で、集中しなければいけない状況になるということもありますし、他の人が集中してる姿からも影響を受けることがあるように思います。

講演の中で、特に私が印象に残ったのは、後半の質疑応答での時間でした。

質疑応答は最初に私がこたえて、その後に藤森先生がこたえるという形で行われました。

藤森先生から、このような機会を与えてもらえることで、自分の中でこれから先にやらなければいけないこと、もっと学ばなければいけないことがクリアになるので、本当にありがたいです。

その質疑応答の中で、

支援が必要な子どもへの対応についての質問がありました。

「周りがその子の特性を理解することが大切ではないでしょうか。それは個々によって違うので、その特性を知るとその子への関わり方も見えてくるのではないでしょうか」と私が答えさせてもらった後に、藤森先生からさらに、「子ども自身が最終的には自分の特性を理解し、それを自分で対処できるように持っていくことが大切」というお話があり、改めて、そのように大人が理解しておくとで、子どもへの関わり方もかなり違ってくるように思います。

とても大切なことを学ばさせてもらいました。

夜の食事会では、

お魚を食べない元新宿せいが子ども園の職員で、現ちゅーりっぷ保育園の園長先生であるG島先生から、僕にどんどんお魚が回ってきました。とてもありがたいことです。

しかし、G島先生のお父様で、理事長先生のG島先生も、お酒を飲んでいるから、この魚どうぞとお刺身が回ってきました。

ありがたいことです。

自分のも含めて、お刺身を3皿、鮎を6匹いただくことができました。

富山の美味しいお魚をたくさん食べることできて、幸せな時間でした。

3日目は石川県に移動して、

西田先生のわかばこども園が、新園舎になったということで、お邪魔いたしました!

西田先生も奥様も元新宿せいが子ども園の職員だったということもあり、特に、奥様は久々の藤森先生にお会いできたということで、とても感動されていたことが印象的でした。

とても素敵な時間でした。

わかばこども園さんの環境ですが、本当に素晴らしい環境でした!

子どもの発達を理解され、それを保障するための環境が随所にあり、とても勉強になりました。

職員の皆さんの工夫も至る所にあり、かつ工夫することを楽しんでやっておられるというのが環境から伝わってくるようでした。

特に個人的に印象的だったのが、このSTEMゾーンです。

STEMに関する物がいくつも置かれていて、この環境を子どもが目にするだけでもワクワクするのではないかと感じました。

報告者 森口達也


滋賀報告

6月8日の塾の報告を行います。

今回の塾は、対面とオンラインのハイブリット式の塾でした。

初めに、太田先生から出張報告をいただきました。

7月9日(土)に滋賀県にある「ののみちこども園」さんに藤森園長先生が講演をしてくださいました。

コロナ前までは毎年講演を行われていましたが、久しぶりの開催ということもあり、職員の方も保護者の方も楽しみにされていたそうですが、やはり、みなさんで集まってお話を聴いたり質問をしたりできることは、とても貴重な時間であると改めて感じさせられますね。

午前は保護者向けの講演で、内容は「ソサエティ(society)5.0」だったそうです。これからの保育や社会でどのような子どもを育てていくか、予想できない事態に対応でき、考えられる子どもを育てていくことの必要性について話されたそうです。

質疑応答では、たくさんの質問がありその中でも、「ソサエティ5.0という新しい時代に向けて教育改革が進んでいるが、今まで受けてきた教育と異なって、変化していくことを不安に感じている。」という声があり、そこでは、「基礎学力や認知能力が重要ではないと言ってるのではなく、応用的ではあるが基礎学力を身に付けるための動機付けのような意味での応用的な教育改革になっているのではないか」とのことでした。新しい教育改革・新しい学校の在り方として、教室以外が学びの場になったりすることや基礎的な学力より共同性や共同思考力が重要になっていくみたいです。

太田先生はこの質疑応答を聴いて、「学校も教員の資格があるだけではなく様々なキャリアを持っている人が教えることという点で応用的であると感じる方もいたのかな」と感じたみたいです。また、「子どものなぜ?という探求心を埋めるために基礎的学力を学ぶ必要性を子ども自身に気づいてもらうことがソサエティ5.0に向けた学校づくりの中に込められているのではないかな」と感じたようです。

午後は職員向けの講演で、内容は「乳幼児保育について」だったそうです。

愛着だけではなく、子どもたち同士、仲間・集団内での繋がりの重要性や見守るの意味をシュナプスの刈り込みをもとにお話をされたり、異年齢保育・チーム保育についてもお話をされたようです。

ここでも質疑応答があり、「子どもたちが食事ゾーンのイスを食事以外の時でも押してしまうことがありどのようにしたらよいか」という質問を太田先生が受け、うまく答えることができず、自分がやっている見守る保育の本質を理解していないとアドバイスや回答の中身がこもらなくなると感じたようです。確かに、見守る保育の意味や本質を自分自身が理解しておかないと、伝えたいことがあっても上手く伝えることができず、もどかしい気持ちになるということが僕自身もあるので、しっかりと理解しておき、普段の保育の中での具体的なエピソードなどを話し伝えることは必要だと感じました。

この質問に対して園長先生は、「押して遊ぶという子どもの楽しさを遊びゾーンで生かせるような環境が整っていないのではないか」と答えられたそうです。やはり、見守る保育では、環境を整えることで子どもたちの発達を保証していき、子どもたちのやりたいと思えることをできるようにしていくことは必要ですね。

日曜日は滋賀県から福井県に移動をされ、ジャクエツの方と打ち合わせを行ったり、歴史的な建物などを見て回ったそうです。

石山寺

長浜城

また、言葉がけについての話の中で、

小松崎先生「子どもと保育者の会話の中で『あなたはこうしなさい。あなたはこうするべきだ。』という表現(Youメッセージ)になりがちだが、いいアプローチをする先生の声掛けは『~してくれると先生は嬉しいんだけどな。一緒にいこうよ。』というような自分がこうしてくれたら嬉しいよ(Iメッセージ)という姿が見られる」というお話があり、また、本多先生は人形などを使い子どもたちにアプローチをし、子どもたちが話を聞ける雰囲気を作ると話されており、人それぞれ子どもたちに対するアプローチの仕方や声掛けが違うと感じ、私自身も子どもに対するアプローチの仕方や子どもに限らず、人と接する際の言葉がけや接し方などについて考えて行うことが必要であると改めて感じることができました。

今回の塾は対面が若いメンバーで行いとても新鮮な気持ちで、楽しい時間となりました。

ありがとうございます。

報告者 伊藤 暁人

2022/7/6 報告1

夏も煌めく臥竜塾。

この日は塾頭山下先生の誕生日のお祝いから。

おめでとうございます

音速で消えた蝋燭。どのように消したのかわかりません。

この日は柿崎先生からのお祝い返しも

甘味豊かな塾となりました。

さて話題は環境セミナーへ。

伊藤先生より

「沢山の来園者を前に気が引き締まった。質問をされ、自分を見つめ直す機会になった」

「子どもたちの方が落ち着いていた笑」

コロナ前は年間2000人の見学者を迎えていた自園です。

一日60人の見学者を迎える日もあり、良い忙しさの中にいました。

「新宿せいががやってたらそれはそういうものだと思ってしまう」

森口先生の言葉にも表されていますが、緊張感ある毎日を過ごすことの大切さを改めて感じる機会となりました。

さて、この日のメインは塾長からの熊本出張報告。

熊本教育長遠藤洋路氏との対談がありました。

「学校の役割は授業だけでなく、機能を沢山持つべきだ」

「小学校へ行ったら授業中座っていられる子に→幼児教育の問題でなく、その後の学校のせいなのだから(幼児教育側は)気にしなくていい」

「学校のことを気にして、学校のために保育をする必要はない」

など、塾長の考えと似通う点を多々感じさせるような、印象に残る言葉が沢山ありました。

塾長からは、

「保育と教育の一本化を熊本市として位置付ける」

「0歳から一号認定を認めるモデルを熊本市からやって欲しい」

などの意見交換をされたとのこと。

意義ある対談になったことが感じられます。

その後は、幼保連携型認定こども園城山幼稚園の園内の様子を写真付きで紹介していただきました。

(報告 加藤)

“片付け”

6月29日(水)の塾報告をさせていただきます。

が、その前になんと加藤先生がデザートとして高級アイスを買ってくださっていました!!毎回恒例の指差しをして、被った時は男気ジャンケンです。

甘いものを取り合う“漢”たちの図です。
男性だけだとベリー系のアイスは残るようです…(笑)

美味しいデザートをいただいた後は、6月25日に行われた藤森園長の保護者向け講演会について、柿崎先生・横田先生・わたしから研修報告がありました。今回伺った保育園は、神奈川県厚木市にある「厚木ふじの花保育園」さんです。小田急線本厚木駅より徒歩5分程の場所にあります。

中村「土曜保育で使っていた1階の保育室を見学させてもらった。入ってすぐ手前には給食を食べられるローテーブルが置いてあり、その他パーテーションのような仕切りはなく、部屋全体を広く見渡せるような環境作りがされていた。また、給食の展示がされている保冷ケースの上に給食のレシピが置かれていた。園児が美味しいと言った給食をお家でも作れるように調理の先生が準備しているそう。せいがでも保護者からレシピを教えてほしいと聞かれることがあるので、面白い取り組みだと思った。」

横田t「午後からはふじの花さんが準備してくださったお弁当を食べながら、職員の方々とお話しをしました。いくつかの質問の中で1つ目が印象的で、“玩具などの片付けをさせるかさせなくてもいいか”について、藤森先生が回答されていました。手の空いている先生や片付けを進んで出来る子がやればいい。子どもは先を見る生き物で、今遊んでいるゾーンから他のゾーンに行った子がいたとして、その遊びを中断させてまで片付けさせなくてもいい。また、片付けが“遊び”となるような工夫をしてあげられたらより良くなると。聞いていて大変参考になりました。」

柿崎t「講演後はですね、藤森先生とお茶をしました。色々話をしながらその後はロマンスカーでゆったりと新宿まで帰りました。(笑)研修については、久しぶりに藤森先生の講演の付き添いをしたので改めて勉強になりましたね。お話の中にあったソサエティ5.0。子どもに考えさせる大切さや必要性を学んだ。また、科学についても話されていて、まさに料理も科学。先日、こだま保育園さんからいただいた子どもの手作りドレッシング。味の調合を科学として子どもたちに体験させることはウチでもやりたいし、ドレッシングだけじゃなく”ふりかけ”なんかも面白いかなと思いましたね。」

伊藤t「片付けることについて、いまクラスで子どもたちに片付けさせてから次の遊びに行くよう声かけるときがある。今回の研修報告を聞いて、違う観点で見てみようと思いました。」

本多t「わらすは製作ゾーンとかは散らかりやすくて、それでも子どもに片付けを手伝ってくれる子いる?と聞くと意外と率先してやってくれる子が多い。そこに小さな社会を感じますね。」

園長先生「片付けるという感覚は国によって異なる。以前ドイツにいった際、家具メーカーの社長からある質問をされた。それは日本からしかない注文で世界中をみてもないのだと。それは机の脚をたためるようにしてほしいと言われること。脚をたためるようにすると構造的に弱くなるのになぜそんな注文をするのか聞かれて、日本では食事、団らん、そして睡眠を茶の間でしていた。だから机をたたんで、片付ける必要があった。だから日本において片付けることは無くすこと。ドイツを含めて欧米などはリビング、ダイニング、ベッドルームとそれぞれに用途が分かれていて、片付けることは次に利用する人が使いやすいようにすること。掃除ということに教育的概念を持たせているのは儒教の国だけで、欧米などは、掃除は業者のする仕事である。また、物が散らかっていることで子どもたちも想像を膨らませる。なにも無くしてしまってはそこから発想というのは生まれにくい。」

目から鱗ですよね。片付けは玩具や使っていたものをしまうこと。でもそれは国や地域によって考え方が異なるのだと。私たちが園で当たり前に使っているテーブルもなぜ脚がたためるかなど考えたこともなかったです。日本家屋と欧米建築の造りの違いで、家具や考え方に違いがある。片付けひとつとっても違いがあるのはとても興味深く聞かせていただきました。

園長先生は続けて、ドイツを例に保育園や小学校の教室の造りについても日本と海外では大きな違いがあることを教えてくれました。日本の教室というと、長い廊下があって廊下から教室内が見えるようになっています。この造りは元々軍隊の宿舎をもとにデザインされていて、さらに遡るとそれは牢屋だと。ドイツの学校は、ひとつの部屋から他の部屋に移動ができる。日本の廊下のような概念はなく、廊下も走っていいなど、遊びの空間としてあるそうです。ふじの花保育園さんでの園長先生の講演でもありましたが、今後日本も学校の空間デザインは変わってくるそうです。これからの教育や保育の在り方について、広くアンテナを張って日々の業務に活かしていきたいですね。

その他、子どもの人数に対して保育士の配置について、子どもに対してのフォローなど話題は尽きず。長くなってしまうので今回は割愛させていただきますが、大変実りのある塾でした!(報告者 中村英知)

園庭作りの参画

5月25日の塾報告です。

今回の報告はボリュームが多かったので、

富山の出張報告のみとさせて、いただきます。

今回は富山県砺波市で新しく4月に開園した「たかのす認定こども園」さんの竣工式に藤森先生が招待されました。こちらの園さんは富山のG T園、チューリップ認定こども園さん、あぶらでん認定こども園さんの姉妹園となります。

ということで!竣工式の前日に富山に入り、施設を見学させていただきました。

今回、チューリップ認定こども園さんは園庭を大改修されたのが、

一番の見学ポイントでした。

まず自分達でどのような園庭にしたいのか?

イメージを膨らますところからスタートです。

そして園庭の専門家の先生を、お呼びし研修会を開き、いろいろな事例の園庭を見せていただく中で、自分達が思い描いている園庭のイメージを少しずつ固めていきます。

しかし園庭を使って遊ぶのは大人ではなく、もちろん子ども達です。

ですので、次は子ども達の視点から改めて園庭を考えました。

次のステップです。これは私個人が一番印象に残った取り組みです。

それは子ども達に「こんな園庭になったらいいな」と

子ども達自身の声を反映している取り組みです。

子どもにカメラを持たせて園庭で好きな場所を3枚写真を撮ってもらい、理由も言ってもらいます。

大人の視点と子どもの視点とでは全く違うので、園庭の環境作りにおいては、

結構参考になるのではないでしょうか?

ドイツの取り組みで「参画」がありました。

藤森先生の講演やブログでも紹介されていたので、ご存知の方も多いかと思います。

ブログのリンクを貼り付けたので、ぜひお読みください。

■「臥竜塾」2018年6月21日 【ドイツ報告6】

https://www.caguya.co.jp/blog_hoiku/archives/2018/06/21

今回のチューリップ認定こども園さんの取り組みが、

ドイツの参画の取り組みと似ているような気がします。

子ども達が自分の意見が新しい園庭に取り入れてもらっていると思うと、

余計に自分の園が好きになるでしょうね。

保育室もそのように環境を整えてみるのも良いかもしれません。

ただ・・・なんでも聞いて良いわけではありませんけどねw

新宿せいが学童クラブが開所していたときに、

夏休みの過ごし方について子どもたちで話し合っていたのを思い出しました

当時、子どもたちの中で学童に自宅からゲーム機を持ってきていいか、ダメかという議論をしていました。

最終的にどうなったのか・・・すみません覚えていないのですが、

「持ってきても良いけど、壊れても、紛失しても自己責任」という意見も出ていました。

この辺が藤森メソッドで育った子ども達らしい意見のような気がします。

「持ってきてはダメ」にすると結局、隠れて持ってきて、そこでトラブルが起きる可能性が高いですね。

保育の中で子ども達が自分の意見をしっかりと主張する機会というのは大切です。

赤ちゃんは泣いて自分の欲求を大人に伝えようとします。

それが他者に自分の意図を伝える最初の一歩だと思います。

そうした細い配慮が今後の子ども自身のコミュニケーション能力に繋がっていくのでしょう。

最後は塾報告と全く関係の内容になってしまいましたが、

報告を書きながら、そんなふうな思いが巡ってきました。(報告者 山下祐)