2022/8/3 報告

8月3日の塾報告をさせて頂きます。今回も、完全ZOOMによる塾の開催となりました。

 この日は複数の話題について皆で議論を行いましたが、奇しくも「職員間でのコミュニケーション」や「意識の共有方法」といったポイントで通底しているものでありました。ここでは、最も時間をかけて話し合った 「新しい取り組みにチャレンジしようとする職員を育成するにはどうしたらいいか」というテーマについて報告させて頂きます

 話題を提供くださった管理職をされている先生から、「前例のない試みに挑戦しよう!」と促しても中々反応してくれない職員の方が一部でいる、というご経験を語って頂きました。方針をはっきりと示したり、膝を突き合わせて話し合ったりなどのアプローチはしたものの、その職員の方がこちらの期待している行動をとるには至らなかった、といったお話でした。
 そのエピソードを聞いた園長先生や塾生から、様々な意見が出ました。

園長先生からは下記のような旨のご意見を頂きました。
・教師が生徒にチャレンジを促す際、日米でアプローチの仕方が違う。
 日本では「おもしろそうだから、やってごらん」
 アメリカでは「おもしろそうだから、一緒にやってみよう!」
 アメリカの教師のように、自分も一緒に取り組むというスタンスで接してみたらどうか?
・人前で失敗したくない、という気持ちを持つ若い世代は多い。ある大学の先生は、まず自ら生徒の前でわざと失敗してみせて、学生をリラックスさせている、という話もある。
・その職員がやらないのであれば、それを管理職の自分がやってみせる。
・園の方針を常に発信し続けることが大切である。個々の考えもあるから行動を強制することはできないが、方針が浸透して行動が変わることもある。言わなければわからないので、こちらの要望を言い続ける。
・目指す方向を示す意味で、行っている試みが世間で評価されていることを伝える。

また塾生からは下記のような意見が出ていました。
●柿崎先生
・小さな規模での試みから始められるようにしたら、失敗を恐れずに挑戦しやすいのではないか?
●本多先生
・違う役割の職員達も巻き込んで一緒にやるのが良いのでは? とりあえずやってみるのが大事。
●森口先生
・何も働き掛けをせずにいて、周りとの差を本人に気付いてもらうという方法もあるかもしれない。
・相手の思いを聞いてあげるだけでも違うかもしれない。理解し共感するスタンスをこちらがとることで、相手もこちらの意見を聞き入れてくれるかもしれない。 信頼関係ができさえすれば、というろころはあるように思う。「自分たちは肯定されているのだ」という気持ちを持てるようなコミュニケーションが大切。
●西田先生
・どうしても波長が合う、合わないという人がいる。相手と波長が合う人や話しやすい人に頼んで働き掛けてもらう、という方法はあるのではないか? 
・もし職員が失敗した場合、管理職の自分も一緒に失敗したというスタンスであることは必要。

 山本五十六の有名な言葉で「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」というものがあります。いかに「人を動かす」ということは難しいことなのか、この言葉は示しているように思えます。この度、皆さんのお話をおききしていて最も強く感じたことは、そういった際のコミュニケーションの難しさです。職場にて信頼関係を構築したり、意識を共有したりすることは、良い仕事をするために必要なことかと思います。が、そのためにどのような意思疎通を行うべきなのか、そこに明解な答えはないものなのだと感じました。ましてや「人を動かす」にはいろいろなアプローチがあるものと、皆さんの意見をきいて思いました。
 そんな中でもポイントとなることは幾つか存在しているものと感じました。「相手の話をよく聴こうとするスタンス」「まずは自分がやってみせること」「周りを巻き込んでいくこと」といったことが必要なのではと感じました。また最後に森口先生が「この先にある『ワクワク』を提示する」と仰っていたのですが、そういったことも「人を動かす」には特に大切なのではないかと思いました。

  また最後に私から「こどもの視展」というイベントに行ったことを報告させて頂きましたので、こちらでも紹介させて頂きます。
「こどもの視展」は、東京青山にある「ITOCHU SDGs STUDIO」にて、7月22日から9月19日に行われているイベントです。
「こどもになって世界を見てみよう」がメインコピーで、こどもが体験している世界を大人も体験できるというイベントです。実際体験したもので、印象的だったものをいくつか紹介させて頂きます。
 一つは「2歳の朝食」というコーナーです。パンフレットの記載を以下に引用させて頂きます。
・2歳児から見た朝食風景を再現した体験展示“2歳の朝食”。
 すべてが大人の約2倍サイズのものを日々扱っているこどもたちの大変さを体験いただきます。
 大きなテーブルの上に、重い牛乳パックとマグカップが置いてあり、それを触ったり持ち上げたりできます。子育てをしていると、自分の子どもがコップに注ぐのを失敗する等した際、どうしてもイライラしたり怒ったりしてしまうことがあります。が、これを体験してみると、子どもがそういった「失敗」をしてしまうことは全く無理からぬことであるということがよく理解できます。大人の為に作られた、大きくかつ重い過ぎるものを扱うことが、子どもの日常であるということを実感しました。
 二つ目は「4mの大人たち」というコーナーです。
・私たちがこどもになったとしたら、大人は4m級の巨大生物。
 そんな巨大生物に見下ろされて怒られた時の怖さをVR映像“4mの大人たち”でぜひ体感してください。
 これはVRゴーグルを装着することで、子どもの視点を疑似体験できます。子どもから大人がどう見えているのかということを実感しました。またその「4mの大人」のCGは怒っており、子どもにとっての大人の大きさが更に強調されているように感じました。
三つ目は「大人ランドセル」です。
・大人ランドセル
何年も問題視されている重すぎるランドセルを大人サイズに換算して再現した“大人ランドセル”。その体感重量はなんと約18.9kg!
背負ってみれば、こどもたちの苦労がわかります。
 自分の子どもが月曜に学校へ持っていく荷物を持ってみて、愕然としたことがあります。このコーナーで大人サイズに換算したものを背負ったり手にしたりしてみて、更に子どもが感じている大変さを理解しました。
 本イベントを通じて感じたことは、「世界は大人のためにできている」ということです。社会のシステムや身の回りの多くの物は、大人が使いやすいように作られたものであると感じます。子どもの立場になって考えれば使いづらい物が殆どなのではないでしょうか。そんな世の中で、保育をする環境はそうあってはならないと思います。保育者として保育の空間をつくる際、子どもの心や体のことを理解し考えながらすべきであると強く思う次第です。

 この日は上記以外にも、行事のアップロードについてや職員間で行うクラブ活動について等、様々な話題が上がり、大変学びのある塾でございました!(報告者 小林純平)

GT富山~金沢

6月22日の塾報告です。

この日は塾セミナーの後での塾となりました。

6月17日から19日まで園長先生の富山出張に同行した私の方からその時の報告をさせてもらうという内容になりました。

久々の富山であり、改めて、素晴らしい土地だなということを感じました。

ということで、ほぼ、僕の振り返りでこの日は終わってしまいました。

1日目はお昼からの移動日でした。

夜は富山といえば、山下さんということで、

山下さんのお父さん、お兄さん、お母様と食事をさせていただきました。

塾生のご家族と繋がりがあること、なんだかとても不思議であり、嬉しいご縁だなといつも思います。

2日目はGT富山の研修会になります。

午前中は以前山下先生の報告でもあった、たかのす認定こども園さんを見学し、その後はチューリップ保育園さんの見学、午後は藤森先生の講演会という日程でした。

山下さんにはなんとも言えない安心感があります

その前に、送迎をしてくださっている山下さんのお父様の提案で、この日最終日をむかえた「しょうぶ祭り」の会場にほんの少しだけ寄ることになりました。

いや〜本当に自然はいいですね。山に囲まれた土地に人の手によって咲く菖蒲の花の姿に、僕は終始癒されていました。

それでは、見学、研修会の様子を少し報告します。

細かい見学の様子は山下先生の報告をぜひ、見てください。私がちゅーりっぷ保育園さんで、感じたのは、職員のみなさんが保育をしっかり深めておられるということでした。深めることのおもしろさを皆さんが共有している、そんな印象を持ちました。

さて、午後からは藤森先生の講演会です。

対面形式で、100人ほどは会場に参加されての会になりました。やはり、対面はいいですね。オンラインの良さもそれはそれであるのですが、対面だと多くの人が同じことを共有できます。そのことって今の時代、とても大切なことですね。また、オンラインだと自分の都合で動けてしまう部分がありますが、対面だと、自分に合わせるというより、相手に合わせることになるので、より集中も違ってくるように思います。

いい意味で、集中しなければいけない状況になるということもありますし、他の人が集中してる姿からも影響を受けることがあるように思います。

講演の中で、特に私が印象に残ったのは、後半の質疑応答での時間でした。

質疑応答は最初に私がこたえて、その後に藤森先生がこたえるという形で行われました。

藤森先生から、このような機会を与えてもらえることで、自分の中でこれから先にやらなければいけないこと、もっと学ばなければいけないことがクリアになるので、本当にありがたいです。

その質疑応答の中で、

支援が必要な子どもへの対応についての質問がありました。

「周りがその子の特性を理解することが大切ではないでしょうか。それは個々によって違うので、その特性を知るとその子への関わり方も見えてくるのではないでしょうか」と私が答えさせてもらった後に、藤森先生からさらに、「子ども自身が最終的には自分の特性を理解し、それを自分で対処できるように持っていくことが大切」というお話があり、改めて、そのように大人が理解しておくとで、子どもへの関わり方もかなり違ってくるように思います。

とても大切なことを学ばさせてもらいました。

夜の食事会では、

お魚を食べない元新宿せいが子ども園の職員で、現ちゅーりっぷ保育園の園長先生であるG島先生から、僕にどんどんお魚が回ってきました。とてもありがたいことです。

しかし、G島先生のお父様で、理事長先生のG島先生も、お酒を飲んでいるから、この魚どうぞとお刺身が回ってきました。

ありがたいことです。

自分のも含めて、お刺身を3皿、鮎を6匹いただくことができました。

富山の美味しいお魚をたくさん食べることできて、幸せな時間でした。

3日目は石川県に移動して、

西田先生のわかばこども園が、新園舎になったということで、お邪魔いたしました!

西田先生も奥様も元新宿せいが子ども園の職員だったということもあり、特に、奥様は久々の藤森先生にお会いできたということで、とても感動されていたことが印象的でした。

とても素敵な時間でした。

わかばこども園さんの環境ですが、本当に素晴らしい環境でした!

子どもの発達を理解され、それを保障するための環境が随所にあり、とても勉強になりました。

職員の皆さんの工夫も至る所にあり、かつ工夫することを楽しんでやっておられるというのが環境から伝わってくるようでした。

特に個人的に印象的だったのが、このSTEMゾーンです。

STEMに関する物がいくつも置かれていて、この環境を子どもが目にするだけでもワクワクするのではないかと感じました。

報告者 森口達也


滋賀報告

6月8日の塾の報告を行います。

今回の塾は、対面とオンラインのハイブリット式の塾でした。

初めに、太田先生から出張報告をいただきました。

7月9日(土)に滋賀県にある「ののみちこども園」さんに藤森園長先生が講演をしてくださいました。

コロナ前までは毎年講演を行われていましたが、久しぶりの開催ということもあり、職員の方も保護者の方も楽しみにされていたそうですが、やはり、みなさんで集まってお話を聴いたり質問をしたりできることは、とても貴重な時間であると改めて感じさせられますね。

午前は保護者向けの講演で、内容は「ソサエティ(society)5.0」だったそうです。これからの保育や社会でどのような子どもを育てていくか、予想できない事態に対応でき、考えられる子どもを育てていくことの必要性について話されたそうです。

質疑応答では、たくさんの質問がありその中でも、「ソサエティ5.0という新しい時代に向けて教育改革が進んでいるが、今まで受けてきた教育と異なって、変化していくことを不安に感じている。」という声があり、そこでは、「基礎学力や認知能力が重要ではないと言ってるのではなく、応用的ではあるが基礎学力を身に付けるための動機付けのような意味での応用的な教育改革になっているのではないか」とのことでした。新しい教育改革・新しい学校の在り方として、教室以外が学びの場になったりすることや基礎的な学力より共同性や共同思考力が重要になっていくみたいです。

太田先生はこの質疑応答を聴いて、「学校も教員の資格があるだけではなく様々なキャリアを持っている人が教えることという点で応用的であると感じる方もいたのかな」と感じたみたいです。また、「子どものなぜ?という探求心を埋めるために基礎的学力を学ぶ必要性を子ども自身に気づいてもらうことがソサエティ5.0に向けた学校づくりの中に込められているのではないかな」と感じたようです。

午後は職員向けの講演で、内容は「乳幼児保育について」だったそうです。

愛着だけではなく、子どもたち同士、仲間・集団内での繋がりの重要性や見守るの意味をシュナプスの刈り込みをもとにお話をされたり、異年齢保育・チーム保育についてもお話をされたようです。

ここでも質疑応答があり、「子どもたちが食事ゾーンのイスを食事以外の時でも押してしまうことがありどのようにしたらよいか」という質問を太田先生が受け、うまく答えることができず、自分がやっている見守る保育の本質を理解していないとアドバイスや回答の中身がこもらなくなると感じたようです。確かに、見守る保育の意味や本質を自分自身が理解しておかないと、伝えたいことがあっても上手く伝えることができず、もどかしい気持ちになるということが僕自身もあるので、しっかりと理解しておき、普段の保育の中での具体的なエピソードなどを話し伝えることは必要だと感じました。

この質問に対して園長先生は、「押して遊ぶという子どもの楽しさを遊びゾーンで生かせるような環境が整っていないのではないか」と答えられたそうです。やはり、見守る保育では、環境を整えることで子どもたちの発達を保証していき、子どもたちのやりたいと思えることをできるようにしていくことは必要ですね。

日曜日は滋賀県から福井県に移動をされ、ジャクエツの方と打ち合わせを行ったり、歴史的な建物などを見て回ったそうです。

石山寺

長浜城

また、言葉がけについての話の中で、

小松崎先生「子どもと保育者の会話の中で『あなたはこうしなさい。あなたはこうするべきだ。』という表現(Youメッセージ)になりがちだが、いいアプローチをする先生の声掛けは『~してくれると先生は嬉しいんだけどな。一緒にいこうよ。』というような自分がこうしてくれたら嬉しいよ(Iメッセージ)という姿が見られる」というお話があり、また、本多先生は人形などを使い子どもたちにアプローチをし、子どもたちが話を聞ける雰囲気を作ると話されており、人それぞれ子どもたちに対するアプローチの仕方や声掛けが違うと感じ、私自身も子どもに対するアプローチの仕方や子どもに限らず、人と接する際の言葉がけや接し方などについて考えて行うことが必要であると改めて感じることができました。

今回の塾は対面が若いメンバーで行いとても新鮮な気持ちで、楽しい時間となりました。

ありがとうございます。

報告者 伊藤 暁人

2022/7/6 報告1

夏も煌めく臥竜塾。

この日は塾頭山下先生の誕生日のお祝いから。

おめでとうございます

音速で消えた蝋燭。どのように消したのかわかりません。

この日は柿崎先生からのお祝い返しも

甘味豊かな塾となりました。

さて話題は環境セミナーへ。

伊藤先生より

「沢山の来園者を前に気が引き締まった。質問をされ、自分を見つめ直す機会になった」

「子どもたちの方が落ち着いていた笑」

コロナ前は年間2000人の見学者を迎えていた自園です。

一日60人の見学者を迎える日もあり、良い忙しさの中にいました。

「新宿せいががやってたらそれはそういうものだと思ってしまう」

森口先生の言葉にも表されていますが、緊張感ある毎日を過ごすことの大切さを改めて感じる機会となりました。

さて、この日のメインは塾長からの熊本出張報告。

熊本教育長遠藤洋路氏との対談がありました。

「学校の役割は授業だけでなく、機能を沢山持つべきだ」

「小学校へ行ったら授業中座っていられる子に→幼児教育の問題でなく、その後の学校のせいなのだから(幼児教育側は)気にしなくていい」

「学校のことを気にして、学校のために保育をする必要はない」

など、塾長の考えと似通う点を多々感じさせるような、印象に残る言葉が沢山ありました。

塾長からは、

「保育と教育の一本化を熊本市として位置付ける」

「0歳から一号認定を認めるモデルを熊本市からやって欲しい」

などの意見交換をされたとのこと。

意義ある対談になったことが感じられます。

その後は、幼保連携型認定こども園城山幼稚園の園内の様子を写真付きで紹介していただきました。

(報告 加藤)

“片付け”

6月29日(水)の塾報告をさせていただきます。

が、その前になんと加藤先生がデザートとして高級アイスを買ってくださっていました!!毎回恒例の指差しをして、被った時は男気ジャンケンです。

甘いものを取り合う“漢”たちの図です。
男性だけだとベリー系のアイスは残るようです…(笑)

美味しいデザートをいただいた後は、6月25日に行われた藤森園長の保護者向け講演会について、柿崎先生・横田先生・わたしから研修報告がありました。今回伺った保育園は、神奈川県厚木市にある「厚木ふじの花保育園」さんです。小田急線本厚木駅より徒歩5分程の場所にあります。

中村「土曜保育で使っていた1階の保育室を見学させてもらった。入ってすぐ手前には給食を食べられるローテーブルが置いてあり、その他パーテーションのような仕切りはなく、部屋全体を広く見渡せるような環境作りがされていた。また、給食の展示がされている保冷ケースの上に給食のレシピが置かれていた。園児が美味しいと言った給食をお家でも作れるように調理の先生が準備しているそう。せいがでも保護者からレシピを教えてほしいと聞かれることがあるので、面白い取り組みだと思った。」

横田t「午後からはふじの花さんが準備してくださったお弁当を食べながら、職員の方々とお話しをしました。いくつかの質問の中で1つ目が印象的で、“玩具などの片付けをさせるかさせなくてもいいか”について、藤森先生が回答されていました。手の空いている先生や片付けを進んで出来る子がやればいい。子どもは先を見る生き物で、今遊んでいるゾーンから他のゾーンに行った子がいたとして、その遊びを中断させてまで片付けさせなくてもいい。また、片付けが“遊び”となるような工夫をしてあげられたらより良くなると。聞いていて大変参考になりました。」

柿崎t「講演後はですね、藤森先生とお茶をしました。色々話をしながらその後はロマンスカーでゆったりと新宿まで帰りました。(笑)研修については、久しぶりに藤森先生の講演の付き添いをしたので改めて勉強になりましたね。お話の中にあったソサエティ5.0。子どもに考えさせる大切さや必要性を学んだ。また、科学についても話されていて、まさに料理も科学。先日、こだま保育園さんからいただいた子どもの手作りドレッシング。味の調合を科学として子どもたちに体験させることはウチでもやりたいし、ドレッシングだけじゃなく”ふりかけ”なんかも面白いかなと思いましたね。」

伊藤t「片付けることについて、いまクラスで子どもたちに片付けさせてから次の遊びに行くよう声かけるときがある。今回の研修報告を聞いて、違う観点で見てみようと思いました。」

本多t「わらすは製作ゾーンとかは散らかりやすくて、それでも子どもに片付けを手伝ってくれる子いる?と聞くと意外と率先してやってくれる子が多い。そこに小さな社会を感じますね。」

園長先生「片付けるという感覚は国によって異なる。以前ドイツにいった際、家具メーカーの社長からある質問をされた。それは日本からしかない注文で世界中をみてもないのだと。それは机の脚をたためるようにしてほしいと言われること。脚をたためるようにすると構造的に弱くなるのになぜそんな注文をするのか聞かれて、日本では食事、団らん、そして睡眠を茶の間でしていた。だから机をたたんで、片付ける必要があった。だから日本において片付けることは無くすこと。ドイツを含めて欧米などはリビング、ダイニング、ベッドルームとそれぞれに用途が分かれていて、片付けることは次に利用する人が使いやすいようにすること。掃除ということに教育的概念を持たせているのは儒教の国だけで、欧米などは、掃除は業者のする仕事である。また、物が散らかっていることで子どもたちも想像を膨らませる。なにも無くしてしまってはそこから発想というのは生まれにくい。」

目から鱗ですよね。片付けは玩具や使っていたものをしまうこと。でもそれは国や地域によって考え方が異なるのだと。私たちが園で当たり前に使っているテーブルもなぜ脚がたためるかなど考えたこともなかったです。日本家屋と欧米建築の造りの違いで、家具や考え方に違いがある。片付けひとつとっても違いがあるのはとても興味深く聞かせていただきました。

園長先生は続けて、ドイツを例に保育園や小学校の教室の造りについても日本と海外では大きな違いがあることを教えてくれました。日本の教室というと、長い廊下があって廊下から教室内が見えるようになっています。この造りは元々軍隊の宿舎をもとにデザインされていて、さらに遡るとそれは牢屋だと。ドイツの学校は、ひとつの部屋から他の部屋に移動ができる。日本の廊下のような概念はなく、廊下も走っていいなど、遊びの空間としてあるそうです。ふじの花保育園さんでの園長先生の講演でもありましたが、今後日本も学校の空間デザインは変わってくるそうです。これからの教育や保育の在り方について、広くアンテナを張って日々の業務に活かしていきたいですね。

その他、子どもの人数に対して保育士の配置について、子どもに対してのフォローなど話題は尽きず。長くなってしまうので今回は割愛させていただきますが、大変実りのある塾でした!(報告者 中村英知)

園庭作りの参画

5月25日の塾報告です。

今回の報告はボリュームが多かったので、

富山の出張報告のみとさせて、いただきます。

今回は富山県砺波市で新しく4月に開園した「たかのす認定こども園」さんの竣工式に藤森先生が招待されました。こちらの園さんは富山のG T園、チューリップ認定こども園さん、あぶらでん認定こども園さんの姉妹園となります。

ということで!竣工式の前日に富山に入り、施設を見学させていただきました。

今回、チューリップ認定こども園さんは園庭を大改修されたのが、

一番の見学ポイントでした。

まず自分達でどのような園庭にしたいのか?

イメージを膨らますところからスタートです。

そして園庭の専門家の先生を、お呼びし研修会を開き、いろいろな事例の園庭を見せていただく中で、自分達が思い描いている園庭のイメージを少しずつ固めていきます。

しかし園庭を使って遊ぶのは大人ではなく、もちろん子ども達です。

ですので、次は子ども達の視点から改めて園庭を考えました。

次のステップです。これは私個人が一番印象に残った取り組みです。

それは子ども達に「こんな園庭になったらいいな」と

子ども達自身の声を反映している取り組みです。

子どもにカメラを持たせて園庭で好きな場所を3枚写真を撮ってもらい、理由も言ってもらいます。

大人の視点と子どもの視点とでは全く違うので、園庭の環境作りにおいては、

結構参考になるのではないでしょうか?

ドイツの取り組みで「参画」がありました。

藤森先生の講演やブログでも紹介されていたので、ご存知の方も多いかと思います。

ブログのリンクを貼り付けたので、ぜひお読みください。

■「臥竜塾」2018年6月21日 【ドイツ報告6】

https://www.caguya.co.jp/blog_hoiku/archives/2018/06/21

今回のチューリップ認定こども園さんの取り組みが、

ドイツの参画の取り組みと似ているような気がします。

子ども達が自分の意見が新しい園庭に取り入れてもらっていると思うと、

余計に自分の園が好きになるでしょうね。

保育室もそのように環境を整えてみるのも良いかもしれません。

ただ・・・なんでも聞いて良いわけではありませんけどねw

新宿せいが学童クラブが開所していたときに、

夏休みの過ごし方について子どもたちで話し合っていたのを思い出しました

当時、子どもたちの中で学童に自宅からゲーム機を持ってきていいか、ダメかという議論をしていました。

最終的にどうなったのか・・・すみません覚えていないのですが、

「持ってきても良いけど、壊れても、紛失しても自己責任」という意見も出ていました。

この辺が藤森メソッドで育った子ども達らしい意見のような気がします。

「持ってきてはダメ」にすると結局、隠れて持ってきて、そこでトラブルが起きる可能性が高いですね。

保育の中で子ども達が自分の意見をしっかりと主張する機会というのは大切です。

赤ちゃんは泣いて自分の欲求を大人に伝えようとします。

それが他者に自分の意図を伝える最初の一歩だと思います。

そうした細い配慮が今後の子ども自身のコミュニケーション能力に繋がっていくのでしょう。

最後は塾報告と全く関係の内容になってしまいましたが、

報告を書きながら、そんなふうな思いが巡ってきました。(報告者 山下祐)

父親保育を経て

6月15日の塾報告をさせていただきます。

早速ですが、今回のメインテーマは「父親保育」でした。新宿せいが子ども園では、6月11日に父親保育という行事がありました。この行事では、園の保護者の方(お父さん)達がメインになり、1日保育をするというものです。その日にどんな活動にするのか、給食のメニュー、シフトなんかも考えていただきます。さて、そんな行事を終えて、塾生がどんな感想を持ったのか、それぞれ話していきました。

横田

自分は正直、テンパっていました。初めてのクラスの責任者という立場であったこと、お父さん先生の人数が当初の半分(3人)になってしまったことがあり、不安だらけのなか、父親保育が始まりました。そんな中でしたが、凄かったのは、その3人のお父さんたちのチームとしてのバランスがとてもとれていたことです。リーダーのお父さんはしっかりと子ども達をひっぱり、2名のお父さん達は子ども達を受け入れフォローするようなそんな感じのチームでした。

また活動の内容でも素直にすごいなと思えることがありました。ハサミを使った制作をしたのですが、ここでは、お父さんたちが子ども達の発達を考えていました。「きっと、わいわいさん(3歳児クラス)の子はハサミがうまく使えないかも。」と考え、あらかじめある程度切ってあり作ってある制作キットを用意していました。自分がこうした方がいいなど一言もいっていないのに … 。まさに、子ども達の発達を考えて(見る)、補償してあげる(守る)、「見守る保育」だなと感じました。父親保育に初めて参加するお父さんもいる中、心からすごいなと感じ、自分自身も原点を省みるような時間でした。

中村先生

「保育」ということなので、主体はあくまで子供、というのは平日と変わらないと思うんですが、父親保育というのもあって、お父さん達のモチベーションがすごいなと感じました。またお父さん達にとって、横のつながりを持てるようなイベントはとってもいいなと思いまいた。やっぱり、お母さんほどネットワークがすごいわけでもないし、そういう意味でもお父さん同士のネットワークができるのはいいですし、連絡帳にも、参加したかったです。というコメントが多数あったそうです。お父さん自身もとても楽しそうでしたし、自分もとても楽しい行事でした。ありがとうございます。

太田先生

初めての父親保育でした。

父親保育でしか体験できないようないい行事だなと思いました。

お父さん達にも個性がでるのも見ていて面白かったです。お子さんが男の子のお父さんは、女の子の接し方がとても優しかったり、逆に女の子のお父さん達は、泣いている男の子にどのように接するのか、など見ていて楽しかったです。また、午前チームと、午後チームのお父さん達で、子ども達との距離感が違いすぎるのも面白かったです。お父さんたちも、子どもの対応でうまくいかないことに対して、さまざまな方法を駆使して、対応していこうとしている姿が見られた。

小林先生

お父さんたちで自然と補い合って保育している姿がとても印象的でした。また、楽しそうに、コミュニケーションととりながらやっているのも凄かったです。ちっち組を担当するお父さん達は、わらす組の保護者の方がほとんどであったので、せいがの文化が継承されているのかもと感じたそうです。またこういう行事や経験を経て、子ども達も順応して世界が広がっていくんだなとも感じたそうです。

伊藤先生

お父さん同士の連携がとても取れていてすごいなと思いました。急なお父さんの休みに対しても、すぐに、人数調整していたそうです。今回にこにこ組では、散歩に行ったのですが、いつもは、目的地の公園にいくまでに必死になってしまいますが、お父さん達は、子ども達の道端の発見や気づきに一個一個に応えていたし、「ほら、ここにこんな虫がいるぞ!」なんて子ども達に教えてあげていたりもしていいなと感じました。

他にも、子ども達の普段とは違った姿を見らてれてよかったと思いました。例えば、普段は、「いただきます」をいてからご飯を配り始めるのですが、父親保育では、配ってから「いただきます」をしていました。ご飯が前にあると、「いただきます」まで待てないのでは … と心配になっていましたが、もちろん我慢できずに食べてしまう子もいましたが、ほとんどの子がしっかりと待てていました。またある子は、おかわりの時にどの先生が「おかわりくださいって言うんだよ」と促しても、お皿をあげるだけで言わなかったのですが、父親保育では、初めて「おかわりください」と言っていて、お父さん達の応答的な関わりがそうさせたのかなと思い感動しました。

最後に、いつもは、先輩の先生がいてくれるのですが、父親保育では、自分が質問を聞く立場で責任を感じることができ、とてもいい機会だなと思いました。

上記のように、それぞれが思ったことを述べました。そして、本多先生は、その後、過去の父親保育であったことを話してくださいました。

本多先生

父親保育でのメリットはやっぱり、お父さんが保育をわかってくれるところにあるよね。実際に保育に入っているからこそわかるものがあるよね。昔、あるお母さんが園の保育について思うことがあったそうで、クレームではないですが、言おうとした時に、父親保育に参加されていたお父さん(夫)が「そうはいっても、こう言う面もあるから。大変なんだよ。」とお母さんに話してくださったそうで。本当にそういうのがありがいよね。

今回の父親保育に参加してくださったYさんは、こういう経験をもっと世の中に広まってほしいと話していて、その参加できる敷居を低くしていきたいと思いました。

柿崎先生

今年は父親保育のテーマが「わ」であり、円や輪であるような感じでテーマがきました。こういうキーワードがもらえるのはとっても面白かったです。保育と調理が繋がっていて燃えるというか、わくわくするというか … 。

父親保育当日では、給食でちくわがでたのですが、いつもは輪になっているちくわではなく、半分に切られていたり、1/4に切られていたりします。しかし、テーが「わ」であったので、ちくわを輪の形にするために、いつも以上に薄く切って提供したそうです。

こうして言われて気づいたのですが、たしかに普段の給食で輪になったちくわは見ませんね。柿崎先生のこまやかに工夫や発想は本当にすごいです。

そして、自分のことで恐縮なのですが、自分は今回の父親保育を通して、改めて、普段の保育がすごいと感じることでできました。というのも、3、4、5歳児クラスの活動はお父さん達が考えてくださった活動に絞っていました。いつも見たいにお部屋と散歩の選択のように活動を選べるようにはしていませんでした。そして、当日やってみると、やはり、やりたくない子や、別の遊びがしたい子などが出てきました。しかし、その子達をほっとくわけにもいかず、なんとか説得して、参加してもらったのですが、こういったことをしても誰のためにもなりません。もちろん子どものためにもですが、大人の手も取られてしまいます。「選択」させること、「場所を作ってあげる」ことの大切さを身に染みて感じました。

それに対して塾頭が、

こういう話をもっとみんなに知ってもらうことが大切かな。

例えば、選択することが大切っていうのも、選択することが当たり前と思っていて、その背景を知らないよね。日頃、やっぱり当たり前のようにやっているから。でも、今回のように、半ば強制で活動を実行して、選択することの大切さを知ることができたんだよね。、そういうことを、理論で選択が大切と知ることと、実際に現場で知ることは違うと思うんだよね。実際に体験して現場で知ることが大事だよね。

父親保育は、他の人が自園にきて保育する訳で、それは、自分が他園に行ってみるのとは、感じ方や見え方が違う気がして … 。こういう機会はとても重要だよね。

本当にみんなの話を聞きながら、この父親保育という行事の面白さや大切さを知ることができました。そして、塾長から、実は、この父親保育という行事のために番号という考えが生まれたことを聞きました。それまでは、阿吽の呼吸で保育をしていたそうですが、お父さん達にせいがの保育を体験してもらうために、説明しやすいように番号が生まれたそうです。これは、知りませんでした。本当に見守る保育は知っているようで、まだまだ知らないことが多いです。日々勉強です。

今回の塾もとても楽しい時間でした!ありがとうございます!

zoomも盛り上がりました!

報告者 横田龍樹

来園

西村先生久しぶりに臥竜塾へ参加

6月8日の塾の報告を行います。

初めに、太田先生から出張報告をいただきました。
中野のアルテ子どもと木幼保園の方に塾長が3時間ほど講演をしてくださいました。内容は乳児保育だったそうです。
シナプスの刈り込みの話であったり…と報告をもらい、言葉に詰まってしまうこともあり緊張や色々な情報が入りすぎてまとまらなくなる気持ちが非常に伝わってきました。
「実際に現場にいて理論とかは頭に浮かばないですが、保育の方法や見守る保育を考えていくと、子どもの言葉発達だとか、身体に発達だとか、過去の実験例やエピデンスに基づいて理論立ててちゃんと保育の方法が確立されているんだなと現場で働かせてもらってそういうの物の上に成り立って僕たちの保育士というのは保育の質を担保していってるんんだろうな、まだまだ保育は深いんだろうなと思った。」とそのまま太田先生言葉を借りましたが本当にそう思います。

山下氏「一個でもいいからヒットするものがあれば、いいのかなと思う。それを回数を重ねていけば色々なことを学び、自分で園内を説明できるようになると思います。」

塾長「時間がある時に案内している、山下くん、森口くんの後をついて聞いてみるといいね。」

私自身太田先生のように学ぶ事に追いつかないという焦りみたいなものを感じていたことを思い出します。今もまだまだ学ぶことが多く日々頭をぐるぐるしています笑


その後はそのままブラ平司という流れでした。今回のブラ平司は中野周辺でした!


そして西村氏が出張で東京に来られたので臥竜塾にも参加してくださいました。新人の方で西村氏のことを知らない方もいらっしゃったので生い立ちから簡単に説明してもらいながら様々なお話をしてくださいました。

話は見守るスタンスをどう職員に伝えているか…

塾長「文化ってそういうもんで、なんかそこに流れる雰囲気があるんだろうね。ローテーションやると自分がリーダーをやった時にがうまくいかなかった時に他の人がリーダーをやっているのを見て、あぁやってやればいいんだと思ったり、自分がリーダーをやってた時にサブがあの時にこうしてくれればいいのにと思ったら自分がサブの時にやってあげるといった動きをするようにしていけば役割を交代をすることで何が必要かを学んでいっている。」

森口氏「先生がそういう仕組みを作ったということが人材育成にもつながって導いているってこともなりますね。」

塾長「教え教わるとではなく一週間ローテーションでリーダーを変えることでね。

森口氏「そこで自然と学んでいくんですね。」

西村氏「そこを先生がこうやるんだよとかではなく、そういう仕組みを作ることが大事ですね。」

塾長「言って伝わらないこともあるから自分がそういう立場になって経験することで学んでいく。」

『目指す山は一緒じゃなきゃいけないけど行く道は個人の自由』』

山を示すのは難しい、だから見守る保育があるとそれを山にできる。職員がここで起こることは見守る保育かな?と答えはないにしろ、自分で考える機会を得られる。
そう塾長はおっしゃいます。
まさにその繰り返しが大事なのではないかと思います。山の頂が見えるからこそどうやって行こうかをそれぞれが考え、模索し、時には職員とぶつかることもあるかもしれません。しかし、それも長いスパンで見た時にお互いどんな道で行きたいかを話し合っているわけで後々良い学びになるのではと個人的には思います。もちろんぶつかることなくお互いを尊重できることも良いですし、楽しくやれるものいいのでそれぞれの形にあったやり方でいただきを目指すことが大事なんだと改めて感じることができました。

西村氏は他にもたくさんお話をしてくださり、みのりある時間にしてくださいました。ありがとうございました!!

説教中です。嘘です。学んでことを熱心に教えてくれています。

報告者 本多悠里

“リーダー”とは…

6月に入り寒暖差のある日が続きますね。東京は例年より早く梅雨入りになったそうです。そんな6月に5月18日の塾の報告をさせていただきます!(遅くなりすみません…)

今回の塾は①伊藤先生からの報告、②テーマについての議論、③zoomでのオンライン臥竜塾の3部構成となっていました。それでは早速。

①伊藤先生からの報告

まずは伊藤先生より、藤森先生の水神保育園での講演について報告がありました。講演後に太田先生、伊藤先生とでひとりずつ話をし、また、藤森先生と移動中に話す機会もとても貴重でした!とのこと。

②今回のテーマについての議論

今回は報告者であるわたくし中村から、「リーダーの在り方について」をテーマとしてあげさせていただきました。というのも、私は5月21日の”令和4年度親子遠足”のリーダーで、その際にリーダーとしての在り方や、存在意義について考えることが多くありました。リーダーといってもせいがに入職してまだ2年目。私としては、威張ってどうとかではなく、やらなければならない事をまとめて、係のメンバーに振って一歩進めて、そしてまたやるべき事や意見をまとめて・・・というまとめ役に徹していました。でも、リーダーというのは人によって考え方は異なると思います。それを塾頭を始め、新人の先生方にも聞いてみました。

山下塾頭「生意気なやつがいたらまず叩いて、、、というのは冗談で(笑)難しいよね。十何年もいるとメンバーも変わってくる。少しずつ組織が変わって、自分の立ち位置や立場も変わってくる。その当時は独身で時間も自由に使えていたけど、今は結婚して子どもも産まれて、自分自身の環境も変わってきた。今自分が考えていることが物理的に出来なくて、もう少し時間があればと葛藤する時もある。ただイライラする時があっても、いい意味で自分の中で消化できるようになってきた。リーダー論というか、今度は若い子たちが結婚など環境が変わって悩む時がくると思う。そういときにどう関わってフォローしてあげるかが大切になるのではないかな。」

本多t「それこそ中村君と同じ2年目ぐらいの頃、成長展のリーダーをした。リーダーと言っても周りの支えがあって初めて成り立つんだとその時に強く感じましたね。周りのベテランの先生が細かい部分に気がついてくれて、リーダーは活かされているという感覚。その行事の最後に、「こんなリーダーで…」と言ったらベテランの先生が、いい意味で「わかってるよ」と言ってくれた。思っているように出来なくてもひたむきにやっていれば、周りは必ず支えてくれる。だんだん自分も歳を重ねてそれを理解してきた。」

加藤t「今年、2回目の父親保育のリーダーをしている。1回目はせいがに入職して2年目の時。その頃はやりたい事がたくさんあって、しかもそれをどんどんやっていいと言われて色々提案した。その中でもよく覚えているのが父親保育の後に腕相撲大会をやりたいと言ったんです。省我一武道会(笑)。今思えば、行事が終わってみんな疲れてる中で何を言ってるんだと思う。でも、サプライズで悟空のカツラを被った山下塾頭を筆頭に男性職員たちが出てきてくれて(笑)。その当時、ベテランの先生に「好きなことをやりなさい。じゃないとどんな人かわからないから」と言われてやらせてもらった。でもそれは多くの先生が賛同してくれて背中を押してくれて初めて出来るんだと知った。」

柿崎t「調理は少し特殊で…職員の入れ替えが多くなく、だからこそ言葉を交わさなくても動けてしまう事がある。阿吽の呼吸で動けるからこそ早く動ける一面もあるけど、その一方で意識してコミュニケーションをとらないとボタンの掛け違いに気づかない事もある。僕は自分から話すタイプではないからこそ気をつけていきたいと思っている。」

山下塾頭「言葉に出してコミュニケーションを取らないといけないよね。歳を重ねてくると感情的になってはいけないと思うようにもなるし。」

中村「その意識が変わってくるのは、やっぱり結婚だったり子どもが出来たりのタイミングですか?」

山下塾頭「んー、それよりも年数を重ねて後輩が増えることが大きいかな。自分の一言が重くなってしまう。何気ない一言が自分の年代や後輩とでは受け取り方が違ってくる。だからこそ、仕事において守りに入ってしまう事もなくないから、攻めきれない時もある。」

横田t「僕は1年目の頃、若気の至りで周りをよく見ずに進めてつまずくこともあった。2年目で運動会のリーダーをさせてもらったけど、その時森口先生に「大丈夫。焦らなくていい。すぐに焦るのは良くない。」と助言をしてもらった。周りをよく見る。周りと歩数を合わせること強く意識した。自分がというよりも周りを動かすための歯車になろうと思って進めたことが大きな経験になったかな。」

佐野t「せいがと前にいた園とでわらすのクラスを担当させてもらって、クラスリーダーもやっているが、本当に先生方と協力しないと回らないんだなと痛感する。特にせいがは人数が多いから大変で、、(笑)。2番のサブリーダーはもちろん、5、6の番号の先生がいてくれて初めて円滑に進むんだなと実感してますね。」

小林t「保育園でのことではないのですが。前職の会社員時代に先輩とバディを組んでいて、よくしてくれていた先輩がいたんです。一緒にやっていた時は会社に意見も言ったりして。でも、先輩が出世して役職がついてくると、言っていたことがだんだんと変わってきた。いざ聞いてみると、やりたくないと思う事もしなければならない。管理職(リーダー)には管理職の立場があると言われたんです。それもわかるし、リーダーや出世する人というのは、時には人に嫌われていることができる人の方が結果を出すこともあるんだと思いましたね。」

伊藤t「高校は部活で応援団のキャプテンをしていました。また、大学生時代に焼肉屋のバイトの教育係もしていて、壁にぶつかるとつい自分で抱えてしまうことが多かったが、周りの人が頼っていいんだよと言ってくれて気付かされましたね。」

太田t「今まで人の上に立つことはなかった。高校時代のバスケ部では副キャプテン。私が所属していた部活では上手い人がキャプテンをするという決まりだったから、練習メニューなんかもその人が決めていた。私は周りの意見拾ったり後方から支えることが向いていて、それに徹していました。」

園長先生「リーダーと言ってもその役割は多岐に渡ります。例えば、【週替わりのリーダー】。クラスの中で保育士から子どもに対して、命令系統があちらこちらにあると、子どもは誰を信じればいいのかわからなくなってしまう。また週替わりで担任がリーダーをすることで、色々な進め方をする人がいるんだということも子どもたちに経験してほしいと考えている。お集まりだって自分のペースで進めていい。何もピアノを弾かなければならないわけではない。自分なりに子どもの集め方をすればいい。【リーダー:実現したいことを示す】【サブリーダー:リーダーの実現したいことを補助する】そしてそれを下支えするポジションや役割がある。リーダーの時に自分が思った問題点を自分がその番号(役割)をする時にやればいい。

 【行事のリーダー】は、せいがでは入職2年目をリーダーとして選んでいる。その理由として、過去に囚われないやり方をしてほしいから。新しい着眼点を持って新しいやり方で進めてほしい。ベテランから新人に対するボトムダウンでは経験値の少ない人は対応が出来ないことが多い。リーダーをすることで人を頼る、人に頼むという経験を積んでほしい。

園長や主任などの【管理職】としてのリーダーは、周りがついてきたいと思われる人でないといけない。そのためにはまずは人格を磨くことが大切。そして、子どもと接する時も担任の先生を超えて接するべきではない。保育士と管理職としての役割を明確に切り分けること。立場を越えることはしない方がいい。ただし、人にやらせる以上は、自分でもできると思って出来なければならない。全職員のモデルとならなければいけないと考えている。」

③zoomでのオンライン臥竜塾

そしてその後は外部塾生の先生方とのzoomでした!近況報告や情報交換の他、伊藤先生の23歳のお誕生日や柿崎先生・沖山先生ご夫妻への出産の祝いなど盛り沢山の塾でした!

私としては親子遠足のリーダーも終わり、日々の保育に専念している毎日ですが、その時のふとした悩みや発見、時にはおもしろエピソードなど、暖かく聞き受け入れてくれる場があることに本当に感謝しています。②の”テーマについての議論”の内容がほとんどにはなってしまいましたが、これで今回の塾の報告とさせていただきます。

園長先生からのお祝いのお渡しです!
伊藤先生お誕生日おめでとうございます!
zoomも盛り上がりました!

報告者 中村 英知

怒るのではなく…

5月10日の塾報告をさせていただきます。

今回の塾は、前半に、オフラインでやり、後半ではzoomを使ってオンラインでのハイブリット式での塾でした。前半後半ともに、とても楽しい話でしたが、今回の報告では、前半の話をメインで書かせていただこうかと思います。

早速ですが、今日の内容に入っていきたいと思います。今回の塾では、初めに、報告者である横田の方から話のテーマを出させていただきました。自分が出したテーマは「子どもとの距離感」ついてです。現在自分は3、4、5歳児クラスを担当させていただいています。そして、昨年度は2歳児クラスを担当していました。当たり前ではありますが、担当するクラスといいますか、子ども達が変われば、援助の仕方も距離感も変わります。3、4、5歳児クラスで、このくらいはできるかなと思いつつも、余計な手を出してしまうこともあります。子ども同士が喧嘩をして、他の子が「先生、〇〇ちゃん達が喧嘩してるよ」と聞くと、「どうしたの?」と首をつっこんでしまったり、逆に、突っ込まなかったりすると、先輩の先生から「あそこは、ちゃんと関わってあげてないと。見守るの‘守る‘の部分ができないでしょ」と教えていただいたりします。

自分は、6年目になりますが、いつになっても、この距離感は難しいなと思い、他の塾生はどう考えて保育しているのか、悩んでいることはないのか聞いてみました。

太田先生

手を出しすぎたりすると、子ども達の成長の機会を奪ってしまうと思うと、やっぱりどうしたらいいか悩む部分はありますね。。。

伊藤先生

子ども達にあまり強く言えないくて、、、。他の先生達は言う時は言うし、メリハリがあるというか。まだ、厳しく言えないですね。

→本多先生:でも新人先生たちは知らないから言えないよね。逆に、新人の先生は、子ども達を受け止めてあげる存在であることも大切だと思う!

さの先生

もう、怒ってないですよ。まずは信頼関係だと思うので。接しないとどう言う子なのかもわからないので、まずは、話を聞くようにして、子どものことを見極めるように心がけています。怒るのは、本多先生や他の先生がやってくださっているのでwww

中村先生

自分去年わらすで、子ども達が先生を選んでいることがあった。きっと、これは怒られるんだろうなという時は、自分のところに来ていましたね。でも子ども達に「怒らない先生」と勘違いされるわけにはいかないので、他の先生達がどんな伝え方をしているのか、見るようにしていました。

塾長

研究で「赤ちゃんがはって行ってカドを曲がった時に、どのくらいで心配になって見にいくか」というものがあり、男性は、女性の3倍長く見に行かないという結果があるそうで、しかし今は、男性の方が早くいくようになってきている。男性と女性がいうわけではないが、感覚は違っているそうです。

塾長は、人に怪我をさせたり、怪我をする時以外は怒こる必要はないと思うそうです。人の命が一番大切なので、そこは理由もなく止めないといけないですが、片付けをしないや、ごろごろしているくらいで、怒る必要もないと思う。また怪我をさせないまでも、人の邪魔をしたり、迷惑をかけたりしますよね。私(塾長)はあまり職員を怒らないんですが、嫌なことをされた時は、すごく嫌な顔をするようにしています。先生たちも、怒るのではなく、露骨に嫌な顔をすればいいと思う。怒られるのも、遊びの一つになってしまうこともあるので、、、。恐怖与えるのはもっとおかしいし。

他にも怒るのではなく、環境を整えるのも大切。

例えば、子どもが、熱湯の入ったヤカンを触ろうとしていた時に、もちろん注意しますが、それは、子どもにではなく、置いていた大人に対してです。子どもは、置いてあったら触ってしまうし、「ダメでしょ!」ってよく言うが、ダメなのは、置いた大人でしょ。注意するくらいなら、そうならないような環境にしておくべきだと思う。怒って注意しても、子どもの成長に繋がらないよね。怒っているのは、大人が悪いのに、子どもが悪いように転換しているように感じてしまう。もちろん、怪我しようとか、危険な場面とか、言い聞かせなければならないことも多々あるとは思うけど、それは教えてあげればいいだけで、怒ることでもない。例えば、机から飛び降りている子がいて、もちろん注意しますが、まあ、そういうことも面白いよねと共感してあげることも大切。そして、今度、飛び降りられるところを作ってあげるねといって、飛び降りられる環境を用意してあげればいい話で、子どもの行動は、次、何を用意したらいいのかを示しているとおっしゃっていました。

本当にその通りですね。怒られた子どももですが、怒る大人もいい気持ちはしませんよね。くらい気持ちでの保育は正直、楽しいものではありませんし、楽しくなければいい保育もできない気がします。子どもたちの欲求を満たせる環境を作ることの大切さを感じました。

怒らないためにも、こんな事例もあったそうです。

片付けの時にどうしても、やらない子どもがいたりしますよね。以前、小松崎先生がやっていたそうですが、お片付けの箱に、しまうものの形の穴が空いた蓋をしてみたそうです。すると、お片付けが型落としのような遊びに変わり、進んでやるようになったみたいです。そういうのをすると、怒る必要がなくなるよねとも話されていました。保育で、叱らないではないですが、どうやったら楽しくできるかを考えるのも大切ですね。

本多先生:本当にこんなの楽しそうですよね!って気軽に言い合える環境も大切ですよね。

以前はお集まりになかなか来ないことがあって、その時は、椅子のどこかに、紙をはって、ラッキーボーイ、ラッキーガール的なものをつくったりもしたそうです。

すごいですね。確かにそんな楽しみがあったら座りたくなりますよね。そう言った発想、とても大切ですよね。

そんな話を終え、前半の塾が終了し、後半はzoomを繋ぎ、外部臥竜塾の先生方も参加され塾は進みました。それぞれの悩みや面白かった話を聞きながら、賑やかな雰囲気のまま、塾は進みました。園庭に亀がいたという話や、コロナによって変わった子どもの姿など、とても勉強になる内容でした。楽しい時間はあっというまですね。

素直に、「はっ」とさせられる話ばかりで、明日からの保育がとても楽しみなった、そんな内容の塾でした。

報告者 横田 龍樹