立ち止まること

6月9日(水)の塾報告です。

今日は塾長の藤森先生が保育雑誌で原稿を執筆されるそうで、その打ち合わせがオンラインであるため、前半は塾生だけで様々な議論を行いましたが、中でも白熱した議論が「チーム保育」です。

見学者から質問の中で

「チーム内で、職員間でやり方が違う場合、どちらに合わせればいいですか?」という質問があります。

おそらく、多くの園でありそうな悩みではないでしょうか?

もちろん見守る保育という理念は共通ですが、その上での方法なので、どちらも間違いではないと思うので、難しい悩みですね。

例えばチーム保育を実践している園は分かると思いますが、

リーダー、サブリーダー、アシスタント・・・とそれぞれ役割があります。

そこで面白いのが、人によって違うという事です。

特にリーダーはその先生のカラーによって全く違うように、

他のポジションもある程度の動き方のベースは決まっていたとしても、

その先生の性格によって動き方が違うと思います。

さらに先生同士の組み合わせ(順番)によっては、チームのレパートリーはさらに増えますね。

だから、ここで重要になってくるのが、よく塾長が言われる「阿吽」でしょう。

ただ阿吽の呼吸に辿り着くには、私は簡単なことではないと思います。

それこそ「チーム内でやり方が違う」場合、いきなり阿吽は無理ですね。

おそらく日々、保育を進めていく中で、それぞれの動きを知り、

若干のズレを修正したり、それを話し合ったり・・・そうしたコミュニケーションが

「阿吽の呼吸」を生み出すのだと思います。

しかし新人にいきなりコミュニケーションをしなさいと言うのは酷ですね。

そんな話を塾生としていたと、打ち合わせを終えた塾長に報告すると

「互いに『言い合える文化』を作る必要があるよね」と言われました。

新宿せいが子ども園が開園した当初はベテラン同士がよく議論していたと言われました。

保育の中のぶつかりは決して悪いことではないということです。

ただ、ここで重要になってくるのが、議論に慣れているのか?と言うことです。

相手に自分の意見を否定された時に、自分の存在まで否定されたと思われないようにすることです。

確かに自分の意見と真反対のことを言われると、瞬間は「え?」と思ってしまうでしょうし、

感情的になってしまう時もあると思います。だからこそ、相手の意見を冷静になって聞くことが大事ですね。

とくに「見守る保育」という理念の上での議論なので、むしろ大切なことだと思います。

そうした議論を側から見ている新人も、

「先輩同士が、議論してるなー、どっちか決めてほしいなー」

と思うのではなく、二人の意見をしっかり聞くことが大切だと、私は思います。

どちらも間違った意見を言っているわけではないので、2つの意見を聞いて、

自分の保育の糧にすることが、必要ではないでしょうか??

確かにドンドン決めてもらった方が、先に進めるし、楽かもしれません。

ただ私は先に進むことと同じくらい、立ち止まることも重要のような気がします。

一度、楽を知ってしまい、それに慣れてしまうと、今度はそこから抜け出すことが難しくなる気がするのです。

このコロナ禍で、様々なことが効率を優先されてきたかもしれません。

それによって良い方向に進んだこともあると思います。

しかし、それによって失ってしまったものをある気がします。

コロナが落ち着き、人の移動も制限が無くなった時に、社会はどうなるのでしょうか?

今のうちに、コロナ禍によって変えてきたものを、

立ち止まって、見直しても良い時期に差し掛かってきているように思います。

(報告者 山下祐)

食育

5月も終盤に差し掛かりましたね。

この緊急事態宣言の影響で、昨年同様親子遠足が延期になりました。しかし新宿せいがでは行事の準備に余念がありません。社会情勢に振り回されないといけないこの情勢下においてもどのように行事を開催することができるのか?ホントに頭が下がるような思いです。

実際に東京の状況はというと通常運転していますが………(笑)最近、毎度行事の前の塾報告にあたることが多く同じような表現になってしまいますが、新宿せいがこども園は、ホント子どもの最善の利益に対して社会情勢を踏まえながら、園長先生の考えの元、行事に対して日々試行錯誤してる所です、中止にするのは簡単な事だとは思いますが、みなさんが知恵を出し合ってどのようにやっていけばいいのかを具現化していく様を見させてもらっています。有難いですね!

さて、前置きは少し長くなりましたが、今回はイレギュラーで、木曜開催となりました、仕事で少し遅くの参加になりましたが。セミナーのプレ発表です。

その前に今回のプロローグは髪の話になりました。みなさんサラサラヘアーご存じでしょうか?

その中で、高橋先生の髪の話に、髪を長く伸ばしている先生。ロングヘアーでかんざしさせるぐらいまで伸ばしているそうです!かっこいいですよね!

僕の青春時代はゆとり教育になる前の時代だったので、ある意味において古き良き時代の名残が残っていましたが、多様性というものに対してまだまだだった印象があります。型にハマってるというか、マイノリティ派は排除されてしまうことが多かったりと、マジョリティ派が多かったように思います。髪の話ですが、黒髪短髪が、ザ、男的な感覚とでもいうのでしょうか。

これが美徳として捉えられていた、青春時代でした。今の時代のニーズに合った考え方をしなければ淘汰されてくる時代になってくる。多様性を認めるというよりか、認めざる負えない環境を作っていかないと、それこそ本末転倒になってしまう時代になってきているのを感じます。

見守る保育は、多様性を尊重する保育であり、それを園長先生は昔から提唱されている。時代がやっと追いついてきた感じが否めませんね(笑)時代の流れでしょうか?そんなこんなで色んな個性が集まっているのが新宿せいがこども園であり、色んな個性が相乗効果を生み、人的環境に至ってもいい効果を生んでいるのが新宿せいがのチーム保育なのだと改めて感じさせてもらいました。

ここで先生方が集まったので本題に。

みなさん今回のテーマは、「食育」。

駒沢こだま保育園の佐野先生の発表になります。食育で色んな取り組みをされている園です。

内容は、デイリークッキングについてです。ビックリしたのが、0、1歳でもクッキングをしているという点です。

どういう内容なのか?食材の匂いを嗅いだり、触ったりと感触を確かめるようなことをされているそうです。2歳児クラスでは、手の巧緻性の発達も考えて、

ちぎる、混ぜる、こねるがありますが、ちぎるの中でも大きさを意識してちぎったり混ぜるのも、トングなどの器具を使い混ぜたり、こねる作業に至っては、触るからまとめることができるようになり、形も成形できるようになってくる。

3,4,5歳児は、包丁も使うそうです。時間もかかりますが、子どもたち同士が考えることを大切にしており職員は危機管理もしつつ見守る姿勢だそうです、クッキングを通して、大きさ、量の調整、空間の認識。文字や数などといった事を日々学んでいるそうです。

毎日やっている所はホントすごいことですよね。個人的には先生方大変じゃないかなと思ってしまったりも(笑)

このデイリークッキングの中で、一番大事にしていることを言ってくださいました。栄養士、調理師さんと保育士の関わりが非常に大事。ホントそうですね。素晴らしい取り組みを話してくれました。

ここで、小松崎先生から感想が、新鮮でおもしろい、脳の初期の敏感期、0~3歳児になるまでがピークであることから、僕たちが大事にしないといけないのは、五感を大事にしていかないといけない。その中で、一度の活動でこの五感を感じる事ができるのが、食育だとおっしゃっていました。ホントその通りですね、日々の保育を形成するにあたり、食育の大事さを考えさせられる、塾となりました。

今回も色んな話を聞けて見聞を深められることができるのは、このZOOM塾の良さだと思わさせていただいた会になりました。有難いですね!

報告者 川辺

梅雨入り間近

そろそろ梅雨入りかな?と思っていたら、カラット晴れた日が続き、夏の始まりを感じるような近頃です。晴れるのであればとここぞとばかりに散歩に出ることが多く、先日小さな池のある公園にいったら水蛇に遭遇しました。

この蛇はピンチになると死んだふりをするそうですね。なぜ死んだふりをすると狙われなくなると思うのかは謎ですが、ピンチを乗りきるためにどうにかしようとする心意気は伝わってきます。

6月2日の塾では逆転人生というNHKの番組を鑑賞しました。

コロナ禍で仕事を失った企業が、その危機をどう脱していったのかを追ったドキュメンタリーのような内容で、売上が0になり、投資もうけられないような状況からV字回復して前年度比4倍の売上を達成する、まさに奇跡のような話でした。

今までやってきたことが、全く通用しなくなった昨今で、新しいものをどれだけ柔軟に取り入れられるかや、転換していくか、そして自分達の武器を知り、誰に対してなにができるのかを考えることで様々な困難を乗りきっていったようですね。

保育の中に表れるピンチにはどのようなものがあるでしょう。癇癪持ちのお子さんが出先で癇癪を起こしてしまった時か、お昼寝明けに検診があって急がなければならないのにおもらしが多発してしまった時か、お散歩から帰る人数確認で一人足りなくなってしまった時か、想像すればいくらでも出てきそうですが、果たしてこれらのピンチをチャンスに変えて逆転していくにはどのようなやり方をすればよいのでしょうか。

新型コロナウイルスで顕著になったのは、適応力ももちろんですが、困難に立ち向かい、ポジティブに打ち勝っていく力があるかどうかだと藤森先生はおっしゃります。先の見えない世の中で、嵐舞う広野を進むかのようなこのご時世、飛んでくる障害物に心折れ挫けそうになることもあるでしょうが、そんな嵐すらも楽しめたら怖いものはないでしょう。

もしかしたら時には死んだふりをして息を潜めても良いのかもしれません。逆境に打ち勝っていくために我々に今できることをしっかりと一つずつこなし、いつかアフターコロナと呼ばれる時代が来たときに、この落ち込んだ時期があったからこそ、今が更によくなったねと、言えるような組織を作りたいものです。

まもなく梅雨入りということで、気分もジメッとしてきますが、それを乗り越えて気持ちのいい夏を迎えましょう!ちなみに本多先生はこの梅雨を利用して、子ども達と雨降り散歩を計画しているそうです。どのようになるか楽しみですね。

(報告者 髙橋)

図面から考える見守る保育

5月12日の塾の報告をさせていただきます。

5月も中旬に差し掛かり、今年は全国的に早い梅雨入りらしいですね。雨の日が続けば、外で体を動かすことも難しくなり、太ってしまいそうです。小松崎先生情報なのですが、そんな中、栃木県の若林先生は、地元の消防団に入隊されたそうで、10キロも痩せられたそうです笑。

さて、本日の塾も、緊急事態宣言中であるため、zoomでの開催になりました。

本日の参加メンバーです!

今日の議題は、茨城に外部臥龍塾生である小松崎先生からの話題で持ちきりでした。その話題とは、「図面から考える見守る保育」というものでした。詳しい情報は書くことができないのですが、ある保育園様の新園舎の図面をみながら、用意されてあった質問に対し、「ここの部屋はこうしたらいい」や「ここはどうなんですかね?」など塾長と塾生で考え、答える形式で話は進みました。

その中でも少しだけ書きたいと思います。

質問「2歳児の部屋はあえて独立性を保つために、壁や扉で仕切るのが良いか、ガラス戸にして、0〜1歳、3〜5歳のスペースとの連続性を持たせた方がいいか?」

難しいですよね。確かに独立性も大切ですし、他のクラスを見ることも大事な気がします。

この質問に対して塾生からの答えです

・2歳の子達が3〜5歳の子たちを全く見られないのはもったいない気がする。

・低い壁みたいなのはどうか(パーテーションのような)。

・可動式でいつでも切り替えられるようなものはどうか。

・あえて0〜1歳は壁にして、3〜5歳の部屋はガラス戸にしてみたらどうか。

などなど意見が出ました。

この質問に対して、塾長は以下のように答えられました。

基本的には、壁はつけるのは簡単だが、外すのは難しい。見せないのは簡単だが、見えるようにするのは難しい。壁を見えるようにするのは難しいが、見えるものは、布かなんかで覆ってしまえば、見えなくすることは簡単。だから、まずはガラス戸にして、クラスが落ち着くまでは、見えなくして、上のクラスを意識する時期になれば、見えるようにすればいいからそうしてみたら。

とのことでした。

正直、目から鱗でした。確かに、見えない壁を見えるようにするのは難しいですね。壁を抜くくらいしか想像できません。大変な苦労ですが、ガラス戸を隠して見えなくするのはその比ではありませんね。2歳児の独立性も、他クラスとの連続性も確保できる答えでした。

他にも、さまざまな質問が出て、みんなで考えたのですが、今回は割愛させていただきます。

さて次は、「園を設計する上で大切なポイントは?」

ということで、まずは西田先生が答えられました。

西田先生

土地によって建てられるものが決まってくる。その中で、設計士さんとたくさん話をして決めた。設計士さんは見守る保育を知らないので、ここはこういう意図があってという話をしながら決めていく。あとは、現場の先生的にはどうか、使う人の目線を大切にしている。

邨橋先生

設計の段階では、現場でどう使うかはわからないから、自由に移動できる家具を使ったり壁を使ったりしてフリーにできるようにしたい。

塾長

基本的には、どんな保育をしたいか。この子供達はここで、こんなことをしたい、という考えを設計士さんに伝えていくことが大切。本を読んでもらうこともいいし、保育の意図を伝えてながら進めていくことが大切かと思う。

と話させていました。

そして話題は塾長からの提案で、みんなはどうやって図面を考えるか?ということで話が進みました。この質問に対して、まずは鹿児島の松元先生から答えました。

松元先生

おそらく設計士さんは、年齢別で園を設計している。部屋の中で生活が完結するっていう作り方になっていると思う。ここと、ここの子供たちが名目上、◯さいと▽さいとなっていますが、ともに生活をするグループですと伝えていきたい。そうすると、保育のことをあまり知らない設計士さんにも、実質どんな使い方を理解してもらえるのか。この保育でやりたいこと、意図を設計士さんに伝えていきたいと思う。

高橋先生

何かをしたいと思いと、何かを削らなければならないと思う。職員さんの中でも話合い、理念を通して、優先順位をしっかり決めながら進めていきたい。

では、最後に塾長とよく話をしたり出張に行かれたりする塾頭はどうですか?設計をする上で大切にしているポイントはありますか?

塾頭

・・・(無視)。

ん?ない!!笑

予想外の答えすぎで、みんな爆笑でした。

そんな笑いの中、本日の塾は終了しました。

図面や、設計など、初めて考える話題で本日もとても楽しい時間でした。

報告者 横田龍樹

冷凍な話

遅くなってしまいましたが、4月21日の塾報告をいたします。

まずは、次の日が私の誕生日ということもあり、みんなにお祝いをしてもらいました!

33歳になりました。

ありがとございます!!

自分と同じ誕生日の人って実感として少ないなと感じています。

スーパー根拠はないですが!

どうしてもその前の日か、次の日が多いような印象です。

スペシャル根拠はないですか!

ちなみに分かりやすい有名人というと北海道日本ハムファイターズの中田翔選手が

同じ誕生日ということもあり、勝手に親近感を抱いてはいます。

ん〜あとはいないんですよね笑。

まあ、いいんですが笑。

いや、いました!最近では中日ドラゴンズの柳投手が同じ誕生日であると発見しました!

非常に素晴らしい投手なので、期待をしております笑

どうでもいいですね笑

そんな日の塾はまず、冷凍食品の会社が取材された番組をみんなで見ました。

番組のテーマはこのような感じです!

『★おうちでご飯を食べることが多くなった今、お惣菜業界はぐんぐん伸びて10兆円規模に!儲かってるってことはその進化もスゴいはず!という事で最新の「お惣菜テック」を取材!

★美味しすぎる冷凍お惣菜は、旬の食材をある方法で安く仕入れていた!?★ポテトサラダに4トンの圧力をかけるとアレがなんと20倍に!?★ゆでたまごが30日も日持ちするヒミツは「お酢」?★スーパーのお惣菜をピッタリ売りきるのはA I!?』

なぜ、安く、おいしいお惣菜を作ることができるのかというと、鍵は冷凍にあるということで、

旬の食材は、その時期にはたくさんとれるため、値段は下がるそうです。

その食材を大量に仕入れ、調理し、尚且つ冷凍で長期保存をすることで、安い食材を新鮮に保つことができるということでした。

このあたりは、まさに技術の進歩を感じますね。

しかも、ただ冷凍にするのではなく、急速冷凍というころで、マイナス70度で一気に冷やすので、旨味を閉じ込めることができるそうです。

技術が進歩することで、できることはどんどん増えていくのですね。

様々な可能性を感じさせますね。

また、スーパーのお惣菜を完売させるAIも登場していました。

こちらはどのように割引シールを貼れば、ピッタリ売り切れるのかということを

AIが計算してくれるのだそうです。

そのあとは、GTセミナーの内容が決まり、皆さんに動画でその内容を報告させてもらいましたが、

その動画をみんなで見ました。

次に見たのは、改築された省我保育園を取材した動画です。

というのも、環境セミナーで改築された省我保育園の紹介をしようということになり、

なかなか今は一般の方は見学ができないので、我々で動画を撮影しようという運びになりました。

詳細はぜひ、セミナーに参加して見ていただきたいのですが、

改築前の省我保育園の雰囲気を残しつつ、新しくなっているのですが、

なんでしょうか、これまでの歴史や当時の思いをそのまま引き継いでいるという思いのような

ものを建物からも感じました。

省我保育園の主任の先生と僕の掛け合いで動画が進んでいきます。

また、園庭も改築されていて、そちらも素晴らしい環境になっているので、ぜひ、見てみてください。

主任の先生とは何度もお会いはしているのですが、やはり、どこまで、ゆるくなっていいのか

探り探り僕もやっていたもので、その微妙な心理状態が見えて個人的には大変、いい経験になりました!笑

報告者 森口

zoom塾3 2021/4/28

「言葉が使いがとても悪い子どもについて、そういう子にどのように伝えればいいのか」

佐野先生から、の質問に、

「流行ったアニメや、家庭環境など、何かの影響がなければ、子ども自身で悪い言葉を考えつくことはできないのでは」

「日本は言葉の暴力について甘すぎる」

接する保育者としては、ふとした時に出る言葉、無意識に出る言葉、について気をつけると同時に、

「悪気で思っていない内に、そういう言葉について、表現の仕方について伝えてあげられるといい。怒るように伝えるとムキになるから」

とのこと。勉強になります。

渡邊先生はチーム保育について。

「全員番号を守って、それぞれの役割を全うするべきでは」

という、チームの先生の考え方によって、チーム保育が円滑に進んでいかない、という話でした。

「保育は人間性が出る」

「やってもらって助かった経験があると、自分もやってあげようとする」

「そういう経験を積まないと」

なるほどチームで助け合った経験が、その人に影響を与えるのですね。

「先ず子どもにとってが先、役割はその後」

「役割にこだわるとギスギスした保育の形になる」

「番号をシャッフルして、大変な人の後ろをフォローする体験」

「立場が逆になる思いをすれば、その立場に対して思いやれことができる」

との塾長からの言葉です。勉強になります。

チームが楽しい雰囲気になることは、大人にとっても、そしてもちろん子どもたちにとっても、とても大切なことです。

もう気付けば5月。新しい月も、楽しく実りあるものにしていきたいですね。

(報告 加藤)

zoom塾2 2021/4/28

邨橋先生の住む大阪、今コロナ禍における感染者数のピークを迎えている、という見方があります。

病院も逼迫していて、そんな中、マスクによる酸欠、というまた新たな弊害も生まれてきています。

日本では、園によって、感染拡大を防ぐ為の方法はそれぞれにあると思われますが、子どもたちにとってあまりにも過剰すぎるほどの対策、予防策は、気をつけなければそれ自体が弊害になりかねません。

その中で、「不適切な保育」という話題に。

世田谷区において、「不適切な保育の検討会」というものが開かれたそうです。

結論、「子どもの権利条約に沿っていないものを不適切」

意見の表明権を守ること、など、様々な話し合いの末にこのような結論が出されることはごく自然なことであると思いますし、また、そもそもに至極当然のようなことであるとも思わされます。

「子ども庁」創設も囁かれていますが、子どもの人権、子どもを尊重する基本理念のもと、進められていくことを改めて望みます。

「それいいと思ってるの!?」

ふとした時に口にしてしまうような言葉も、

「それは説教でも、教え、でもなく、脅迫となっていないか」

この仕事に従事する上で、肝に銘じておきたい塾長からの言葉です。

また、「主体的」について。

しっかりとした導入の末、子どもを誘導しておいて、その上で子どもがやりたいと思っている、これも主体的だ、という見方については、邨橋先生から、

「結局、子どもを丸ごと信じているか、に行き着く」

「見た目は同じように見えても、全然違う」

「子どもたちにさせたいこと、やらせたいことはあっていい」

「そこに選択があるかどうかではないか」

という話があり、それについて塾長から、その日読んだ新聞の話題を元に、

「大人からの禁止を禁止する」

つまり、

「自分から、やってはいけないことをやらない子へ」育てていく、見守っていく、ということであり、大人の強制的な、誘導的な圧力の中で子どもが育つのでなく、子どもがそう育っていけるような環境の中に子どもたちがいられるよう保育者の存在があるということを、改めて感じる思いがしました。

最後は、佐野先生、渡邊先生からの質問に、塾長が解答していただきました。

(報告 加藤)

zoom塾1 2021/4/28

初夏の足音聴こえるかのような臥竜塾。

途中参加の今日は鹿児島GTでの話から共有させていただきました。

久しぶりの面々

元気そうな表情が伺えますね。

今回の鹿児島GTでは、総勢157人もの方々が集まり、塾長の講演をはじめ、意見の交換が行われました。

「GTの集まりは人が集まる」

とは松元先生の言葉で、そこにある熱量に改めて気付かされる思いがします。

参加された職員の方の感想の中に、

「チーム保育、隙間に入る感覚、今までは番号、役割に囚われていた」

空いたところを皆で埋めていく感覚、というのでしょうか、流動的な、対応的な動き、について考えさせられたという意見があったとのこと。

また、「012歳児の保育の重要性」

動画で見ることでより具体的に理解ができ、

「子どもをもっと見よう」

という意識に繋がったとのことです。

学ぶ意欲に直接繋がる、生LIVEでの時間となったようです。

塾長は講演先で内容を合わせ、変えることができますが、

「それがLIveの良さ」

と、塾長。

このような機会が増えていけるように、情勢がもっともっと落ち着いていけることを望みます。

チーム保育の話題から、「チームで育児を」という、見出しの気になる保育雑誌の話題に。そこには、

「スキンシップとアタッチメントの違い」

「保護者のアタッチメントと集団のアタッチメントの違い」

「保育者のアタッチメントは見守る」

について内容があり、そういう理解が浸透されていくことはとても大切なことであることを改めて思います。

(報告 加藤)

生誕祭

「自然界には曲線がない、小学校で言ったら高学年なっていくにつれて曲線になっていくのだけれど、佐藤可士和は自然界には直線がないってことは直線は人間の物だというわけ、だから人間が作るわけだから直線で描くべきだと。自然界だったらそれを曲線にするのではなくて人が手を加えてしまったら自然界ではないから重力を使って描くべきだといって最後のところが重力で描いてる。」
藤森先生の言葉をお借りして説明しています。
これはかの有名な『佐藤可士和』さんの作品になります。

さて、なぜいきなりこの写真が出てきたかと言いますと…

4月15日は我らが塾長の誕生日あります。今回の塾報告は4月14日のものとなり1日早いですがお祝いを行わせていただきました。
いつもこの時期になると塾生はそわそわし、塾長へのプレゼントに胸を躍らせています。まずはどんなものが喜ばれるのか…そして、以前のプレゼントにはかぶらないように…などなど話し合いながら…。人が喜ぶ顔を想像しながら選ぶというのは人間特有であるのなと毎年思います。

そこで以前塾長と国立新美術館に行かれた山下氏と森口氏の提案から国立新美術館に行かれた際に「これほしいとおっしゃっていた!」という情報から決まったのプレゼントがこちら。

こちらの本をほしいとおっしゃっていたそうで。ならばこれしかないねと塾生満場一致しました!
やはり喜んでいただけることは嬉しい限りです!

前振りが長くなりましたが、この本をみんなで見ている時に冒頭のような話になった次第であります。

この佐藤可士和展に行かれた時の山下氏、森口氏も非常によかったという感想をの述べていました。その感動から、実際に直線でおりなす作品をサクッと作って保護者の前でさりげなく披露していたのをこの塾の時に知ったであります。

さりげなく直線の作品を山下氏が入園セレモニーの看板に採用しているところがにくいですね。

帰りになるほどこれかと感動した次第であります。こういった美術館などに出向くことでアイディアというのが自分の中で確立され、何かの物づくりのヒントになっていくことがわかります。塾長は私がまだ就職して間もない頃、様々ま場所に連れていってくださったり、何かを一緒に作ってくれたりと私に「経験」を与えてくださいました。そういった経験を保育に落としこむというのは楽しく、ワクワクすることでもあり、むずかしいことでもあるなと感じた次第です。
ふと思い出したことです、すいません。

そしてもう一つ。

ほしいと思うものが違うなと軽くショックを受けたましたが…

これがあるだけで様々な書体を見ることができ、尚且つ転写することで実際にその字体で書けるというのは嬉しいポイントですね。さすが塾長、欲しい物のレベルが違います。

塾長おめでとうございます!!!

報告者 本多悠里

久しぶりの対面塾

4月8日の報告です。

今回の塾は緊急事態宣言解除後、1回目の塾ということでZOOMではなく久しぶりに集まって行いました。

最初の話題は、「塾生が職員に実行機能の話をする」ということでした。

これまで塾長がブログで書いてきた内容をテーマで区切り、塾生それぞれが分担分けをして、園内研修ということで職員みんなの前で話すことになしました。そこに塾長が、新たな考え方を補足していくということでした。

それぞれの話すテーマとしては「実行機能とは」「実行機能の重要性」「実行機能の育ち方」「実行機能の仕組み」「実行機能の青年期」「実行機能の育て方」「実行機能の鍛え方」「まとめ」を塾生それぞれが話します。

3月に行われる成長展のテーマが「実行機能」ということで、年間を通して写真や動画などを撮っていけるようにと、共通理解をするために近々園内研修でやることになりました。

私自身あまり人前に立って話すのは得意ではないのですが、学習定着率90%を目指して自分のためと思ってしっかり話せればと思いました。

次の話題は、「コロナによって子どもの精神疾患が急増している」という話を塾長が教えてくれました。

ニュースで流れている情報は大人向けであるのに、それに子どもを当てはめて考えるのは逆にコロナにかかってしまう以前に、精神疾患にかかるリスクが高まるので危険、と小児学会は警鐘を鳴らしているとのことでした。現在もコロナによる子どもの死亡例は未だにないが、インフルエンザによっての死亡例は年間に800人にもなるそうです。

富山県のある中学校の校長先生が卒業式をちゃんとやってあげたいという気持ちから、ガイドラインを丹念に読み込むことで、対策をきちんとして行ったそうです。その対策というのが、マスクの着用は飛沫を防ぐためにするということから、飛沫の危険がない入場するときにはマスクを外すことで、親にも子どもの素顔を見た方がいいだろうと、マスクをせずに入場をして、着席をしたらマスクを着用するということにしたそうです。次に合唱をする際に子どもたちから、親の方を向いて歌いたいと希望があり、歌を歌うことに対しての飛沫対策はガイドラインでは7メートルの距離が必要とありました。それを先生たちが試行錯誤しながらなんとか距離を保つことができ、親の方を向いて歌うことができたそうです。

そして今、危険とされてるのが食事をするときに、食べるときはいいが、喋るときにはマスクをしないと危険というように、いけない事と、良い事と、しないと精神的にかえって死ぬ率が高くなってしまうということがあるそうです。ガイドラインに沿って行動をすれば、怖がる心配がないところで恐れることはないし、必要な対策をしっかりすることで無駄に窮屈な思いをしなくていいのかなと思えた今回の塾でした。   (報告者 柿崎)